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福岡市のフリースクールと補助金一覧。通える場所を地域で探せます【2026年最新】

福岡市でフリースクールを探している方へ。この記事では、福岡県が公開している「こどもの居場所マップ」のフリースクール一覧と各施設の公式サイトを突き合わせて、運営・所在地・対象年齢・料金まで確認できた福岡市内のフリースクール12施設を、中央区・東区・博多区・南区・城南区・早良区・西区の区別に紹介します。

順位づけやランキングではなく、同じ4項目をそろえた一覧です。あわせて、福岡市に利用料の補助金があるのかどうか、対象世帯なら年額12万円分のクーポンがフリースクールにも使える市の制度、無料で通える市の教育支援センター7教室、2025年4月に開校した学びの多様化学校「百道松原中学校」も、公式情報だけを根拠にまとめました。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。

目次

福岡市のフリースクールと支援の状況

福岡市は、市が一般向けに公開しているフリースクールの一覧が2026年9月時点で見当たらない自治体です。

市教育委員会への民間施設の登録制度はあり、施設側が「福岡市教育委員会に登録している」と公式サイトに書いているところもありますが、その一覧は学校向けに配られていて、保護者がウェブで見られる形にはなっていません。

代わりに使えるのが、福岡県こども未来課が運営する「福岡県こどもまんなかポータルサイト」の「こどもの居場所マップ」です。

区分「フリースクール」で絞り込むと、福岡市内の施設が10件ほど載っていて、住所・開催日時・対象・利用料まで施設ごとに書かれています。[1] この記事は、この県の一覧と各施設の公式サイトを突き合わせて書いています。

背景として、福岡市立の小・中学校の不登校の子どもは、市が公表している最新の集計(2023年度)で小学校2,403人、中学校2,774人の計5,177人でした。

前年度から777人増えて1.2倍になっています。年間30日以上欠席した長期欠席者は7,127人で、そのうち約73%が不登校です。[2]

福岡市だけで、学校以外の居場所を必要としている子どもが5,000人を超えている計算です。

福岡市にも福岡県にも、利用料そのものの補助金はまだない

先に結論を書くと、2026年9月時点で、福岡市にも福岡県にも、フリースクールの利用料そのものを保護者に補助する制度はありません。

福岡県には「福岡県フリースクール支援事業補助金」がありますが、これは施設の運営者向けの補助で、対象は学校法人を除く非営利法人が設置し、1年以上の活動実績があり、前年度に出席扱いになった子どもがいる施設です。

交付決定の上限は1施設200万円で、2026年度の申請受付は5月29日で終わっています。保護者が申請して利用料が戻ってくる仕組みではないので、混同しないようにしてください。[3]

対象世帯なら「子ども習い事応援事業」のクーポンをフリースクールに使える

福岡市が独自にやっていて、フリースクールの費用に実際に使える制度がひとつあります。「福岡市子ども習い事応援事業」です。フリースクール専用の制度ではありませんが、この記事で紹介する施設のうち2か所が「利用できます」と公式サイトに明記しています。

  1. 対象 福岡市在住で、生活保護世帯または児童扶養手当受給世帯等(ひとり親家庭等医療費助成制度の対象者を含む)の、小学5年生から中学3年生の子どもの保護者

  2. 金額 子ども1人あたり、クーポンとして年額12万円分が交付されます(毎年4月1日に交付、有効期間は年度末まで。年度途中で対象になった場合は月割り)

  3. 使える先 この事業に登録した文化教室・スポーツ教室・学習塾等。入会金・入学金・月謝・教材費など、登録教室に支払う費用が対象

  4. 申請 対象世帯には運営事務局から案内文が届き、そこに書かれたIDで専用サイトから申し込みます。運営事務局の電話は0120-400-840(月〜土曜9時〜18時)

児童扶養手当は児童手当とは別の制度なので、そこだけ注意してください。登録教室は事業の専用サイトで検索でき、この記事で紹介するオルタナティブスクールTERAと学び舎しおらぼのフリースクールは、公式サイトでこのクーポンが使えると案内しています。[4]

申請の様式・受付期間・必要書類は制度ごとに違います。各制度の詳しい条件と申請先は、記事末の出典に挙げた福岡市・福岡県のページで確認できます。

無料で通える教育支援センターが7教室、市立の「学びの多様化学校」もある

民間のフリースクールとは別に、福岡市には市が運営する教育支援センターが7教室あります。福岡市在住の小中学生が対象で、体験活動や学習活動を通して社会的自立に向けた支援をする場所です。

小学生は保護者が送迎できることが条件で、入級した日からその年度末までが1回の入級期間です。問い合わせは教育相談課(092-832-7120、月〜金曜9時〜16時)で受け付けています。[5]

  1. はまかぜ学級 中央区地行浜2-1-28 こども総合相談センター内

  2. まつ風学級 早良区百道3-10-1 福岡市教育センター内

  3. すまいる学級 東箱崎教室 東区箱崎5-11-20 東箱崎小学校内

  4. すまいる学級 東住吉教室 博多区博多駅南2-6-1 東住吉小学校内

  5. すまいる学級 野多目教室 南区野多目2-6-1 野多目小学校内

  6. すまいる学級 金山教室 城南区松山1-20-56 金山小学校内

  7. すまいる学級 壱岐東教室 西区橋本1-14-1 壱岐東小学校内

もうひとつ、福岡市には2025年4月に開校した市立の学びの多様化学校「百道松原中学校」があります。福岡市に住民登録があり、不登校またはその傾向がある中学1〜3年生が対象で、年間の総授業時間を一般の1,015時間から770時間程度に減らし、朝や放課後にゆとりをつくる学校です。

教育支援センターやフリースクールに通っている子も対象に含まれています。転入学には面談と約1か月の授業体験が必須で、2026年度は学年ごとに4回の申込期間が設けられています。場所は早良区百道3-10-1の福岡市教育センター新館2階です。[6]

民間のフリースクールに払う費用がかからない選択肢として、知っておく価値があります。

家から出るのが難しい子には、1人1台端末を使ってスクールカウンセラーやほかの子と交流する「オンラインルーム」もあります。保護者向けには、NPOと共働の「不登校ほっとライン」(092-283-8815、月・木曜10時〜15時。メール相談は随時)があります。

教育支援センターの通い方と費用、フリースクールとの違いは、こちらの記事で解説しています。

>>教育支援センター(適応指導教室)とは?通い方・費用・出席扱いをわかりやすく解説

福岡県内の不登校の相談窓口は、こちらの記事に電話番号つきでまとめています。

>>福岡県の不登校相談窓口一覧。無料で頼れる公的・民間の相談先【2026年最新】

フリースクールでの学びは出席扱いになりうる

フリースクールでの活動は、在籍校の校長が認めれば指導要録上の出席扱いになる場合があります。根拠は文部科学省の通知です。[7]

この記事で紹介する施設の公式サイトにも、「出席扱いとして認められた場合、毎月の出席や活動内容の報告を当校から在籍校に対して行います」(オルタナティブスクールTERA)、「中学生はそれぞれの在籍校と連携し、出席を認めてもらったり」(箱崎自由学舎ESPERANZA)といった記載があります。

ただし判断するのはあくまで在籍校の校長で、個々のケースごとに決まります。見学のときに、在籍校への報告をどんな形でしてもらえるかを聞いてみてください。

福岡市で出席扱いを目指す進め方と、在籍校への相談の順番は、こちらの記事にまとめています。

>>【福岡市】不登校の出席扱いはどう進める?薬院から通えるフリースクールも紹介

出席扱いの要件の中身と、学校に断られたときの対処は、それぞれこちらの記事で解説しています。

>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説

>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料

まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

福岡市の施設は、薬院・唐人町・大濠公園のある中央区と、箱崎のある東区に集まっています。

南区で今回確認できたのは週1回の教室が1つ、西区は野方に1つで、東区でも和白や香椎方面、西区の姪浜や今宿方面からは通いにくい地域です。

また、そもそも家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。それはご家庭の努力不足ではありません。

そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。

2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきて、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。

学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が心配なご家庭でも使いやすいです。

>>クラスジャパン小中学園の学び方を見る

福岡市のフリースクール一覧(区別)

福岡市内で公式サイトと県の一覧から運営・所在地・対象・料金を確認できた施設を紹介します。順位をつけたものではありません。

料金は執筆時点の公式サイトや県の一覧の記載で、税込・税別の表記がそろっていないものがあります。公式に確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。

福岡市内: 明光フリースクール【福岡市】(開校準備中)

明光フリースクール【福岡市】
運営: 株式会社明光みらい
所在地: 福岡市内(開校準備中。最新情報は校舎ページで案内)
対象年齢: 不登校の小中学生
料金: 週1回20,000円から

明光義塾の個別指導の考え方がベースの小中学生対象のフリースクールで、一人ひとりに寄り添った運営が特徴です。プログラミングやeスポーツといった新しい学び、体験ができる子どもたちの居場所です。

福岡市の校舎は開校準備中のため、県の一覧にはまだ掲載されていませんが、先行して開校している校舎では学校の出席扱いや自治体の補助金等の対象になった実績があります。

なお、この記事を掲載しているメディアは明光フリースクールが運営しています。自社の施設なので詳しく書けている部分がありますが、順位づけの意図はありません。開校時期や見学のご相談は校舎ページからどうぞ。

>>明光フリースクール【福岡市】の校舎ページを見る

東区: 認定NPO法人箱崎自由学舎ESPERANZA

箱崎自由学舎ESPERANZA(えすぺらんさ)
運営: 認定NPO法人箱崎自由学舎ESPERANZA
所在地: 福岡市東区箱崎3-18-8(地下鉄箱崎九大前駅から徒歩3分、JR箱崎駅から徒歩7分)
対象年齢: 小学4年生〜20歳ぐらい(中高生が中心。小学生はフリースペースで受け入れ)
料金: 小学生は日額2,500円で施設利用料なし。中学生は月額35,000円と施設利用料年額100,000円(入学金なし)。高校生は週3コース月額30,000円・週5コース月額50,000円と施設利用料年額100,000円

箱崎で20年以上活動を続けている、福岡市でもっとも歴史の長いフリースクールのひとつです。認定NPO法人なので、寄付をした人が税制上の優遇を受けられる団体でもあります。開所は平日10時〜17時30分。

中学生は在籍校と連携して出席を認めてもらったり、試験の受け方を相談したりしながら教科学習に取り組み、高校卒業をめざす子は通信制高校に同時入学し、レポート作成や登校日への出席、生活面まで少人数で支えてもらえます。

田植えから稲刈り・脱穀までの米づくり、毎月のランチクッキング、福岡国際マラソンのボランティア、修学旅行と、1年を通した体験活動が多いのが特徴です。

時間割に沿った生活に入る前の居場所として、小学生も使えるフリースペースを開いています。県の一覧に載っている施設です。

箱崎自由学舎ESPERANZAの公式サイト

西区・東区: スタディプレイス 野方校・箱崎校

フリースクール スタディプレイス(野方校・箱崎校)
運営: 認定NPO法人エデュケーションエーキューブ
所在地: 野方校は福岡市西区野方1-19-33。箱崎校は福岡市東区箱崎6-14-18(大野城市に春日原校もあり)
対象年齢: 小学校高学年〜高校生
料金: 週1コース10,000円、週3コース24,000円、週5コース30,000円(いずれも月額・税別)。iPadなどの教材費2,000円(税別)が別途。入会金などの初期費用は0円

経済的に困っている家庭の子どもにeラーニングで学習支援をするために生まれた認定NPO法人が運営する、「学校は苦手だけど学習はがんばりたい」子を応援するフリースクールです。開所は平日9時30分〜15時30分。

学習アプリで小・中学校の内容を自分のペースで振り返りながら、在籍校の授業の進み具合に合わせてワーク教材も進めるので、学校に戻ったときに困らない設計です。探究型学習やプロジェクト型の学び、パソコンやタブレットの操作も身につけます。

ひとり親世帯や生活保護世帯、住民税非課税世帯などを対象に授業料の最大50〜70%を免除する特別奨学制度があり、きょうだいは2人目以降が半額です。この記事で紹介する施設のなかでは、所得に応じた減免をもっとも明確に打ち出している施設です。県の一覧に野方校と箱崎校の両方が載っています。

スタディプレイス(認定NPO法人エデュケーションエーキューブ)の公式サイト

早良区: NPO法人みんなの学び館

フリースクール みんなの学び館
運営: NPO法人みんなの学び館
所在地: 福岡市早良区城西2-2-59(地下鉄西新駅から徒歩7分、西鉄バス城西橋から徒歩1分)
対象年齢: 小学生(中学生の受け入れは要お問い合わせ)
料金: 入学金50,000円、月謝35,000円、施設利用料月額5,000円

福岡市の小学校で30年勤めた元教諭が校長を務める、2018年12月設立のNPO法人のフリースクールです。開所は平日9時30分〜14時。

「安心できる居場所・基礎学力・体験活動」を掲げ、一人ひとりの特性に合わせた個別学習と基礎学習の確保を軸に、学び館コンサート、博多どんたくへの参加、山笠見学、修学旅行と年間行事が多い教室です。

1年生が2年生の内容をやったり、その逆があったりと学年にしばられない進め方で、縦割りで上の子が下の子に教える場面もあると保護者の声に書かれています。

同じ法人が放課後等デイサービスも併設しているので、放課後の時間帯まで続けて見てもらえる体制があります。県の一覧に載っている施設です。

NPO法人みんなの学び館の公式サイト

博多区: 特定非営利活動法人山王学舎

山王学舎(フリースクール)
運営: 特定非営利活動法人山王学舎
所在地: 福岡市博多区博多駅南6-5-2(博多駅東2-5-11 5階にも拠点あり)
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 日額3,300円、または週1回月13,200円・週2回19,800円・週3回22,000円・週4回24,200円・週5回27,500円(いずれも税込)。入会金5,000円、設備費年3,600円(保険を含む)

博多区で美術造形教室を軸に子どもの居場所づくりをしてきたNPO法人が、留守家庭子ども会や学習支援の延長で始めたフリースクールです。

公式サイトに「福岡市のフリースクール民間施設として福岡市教育委員会から登録しています」と明記されています。

スタッフは美術好きがそろっていて、学年に合わせた学習と並行して美術・工作に取り組めるのが特徴です。最大で夜21時まで開いているので、共働きやひとり親の家庭で迎えが遅くなっても預けられます。

参加する曜日と時間は相談でき、本人と保護者と相談しながら在籍校との関係づくりもします。1回単位の日額制があるので、まず週1回から試したい家庭に向いています。県の一覧に載っている施設です。

山王学舎の公式サイト

城南区: 福岡大学臨床心理センター附設 学校適応支援教室「ゆとりあ」

学校適応支援教室 ゆとりあ
運営: 福岡大学(臨床心理センター附設。大学院の教育・実習機関)
所在地: 福岡市城南区七隈8-19-1(福岡大学内)
対象年齢: 小学4年生以上〜中学生
料金: 通級料月額5,000円と教材費・実習費の実費(県の一覧では小学生1,000円・中学生1,500円)。交通費は実費。入級前の臨床心理センターでの面接相談は有料・予約制

福岡大学の臨床心理センターが運営する、学校に行きたくても行けない子や集団になじみにくい子のための支援教室です。大学院の教育・臨床心理専攻の実習機関という位置づけで、大学院生と教員が体験を通して社会的なスキルを身につける支援をします。開所は平日10時30分〜15時40分。

利用の流れは、まず臨床心理センター相談室で面接相談を受け、この教室での支援が適切と判断された場合に入級という順で、支援期間は原則1年(5月〜2月、更新可)です。月額5,000円はこの記事で紹介する施設のなかでもっとも低い水準で、心理の専門家がそばにいる環境を安く使いたい家庭の選択肢になります。県の一覧に載っている施設です。

福岡大学臨床心理センター「ゆとりあ」の公式ページ

南区: 学び舎しおらぼ フリースクール「pause room」

学び舎しおらぼ フリースクール〈pause room〉
運営: 一般社団法人ちいきらぼ
所在地: 福岡市南区向野1-3-14(西鉄高宮駅・大橋駅から徒歩10分、西鉄バス南市民センター前から徒歩1分)
対象年齢: 小中学生
料金: 週1回で月16,000円(昼ごはん付き)

南区で習い事教室とレンタルスタジオを運営する一般社団法人が、「フリースクールはしないのですか」という相談が増えたことをきっかけに始めた、週1回の学校併用型フリースクールです。

名前の「pause room」は「一時停止の部屋」の意味で、毎日学校に行くのはつらいから週1〜2回は自分のペースでゆっくりしたい、という子に合わせた設計です。

お弁当は持参しなくてよく、一緒に用意して昼ごはんを食べることを第一目標にしています。周辺は共働き家庭が多いことから、仕事を休めない保護者が昼間に預けられる場所として位置づけられています。

小学校の目の前にあるため、学校の音も聞きたくないという子には難しいと公式サイトが正直に書いているのも参考になります。福岡市子ども習い事応援事業のクーポンが使えると案内しています。

学び舎しおらぼ(フリースクール)の公式ページ

城南区: CAN!P school

CAN!P school(キャンプスクール)
運営: 要お問い合わせ(CAN!P。公式サイトに法人名の記載なし。代表 粕谷直洋)
所在地: 福岡市城南区友丘4-2-2(西鉄バス友泉亭から徒歩7分、地下鉄七隈線金山駅から徒歩20分。駐車場あり)
対象年齢: 小学1年生〜6年生(定員15名)
料金: 年間660,000円(毎月55,000円の分割引き落とし)、入学金110,000円、施設費年55,000円

2016年から民間学童のアフタースクールを運営してきたCAN!Pが、2025年4月に開校した城南区のオルタナティブスクールです。登校日は月〜金曜の9時〜14時30分。

午前は国語・算数を中心に自分のペースで進める自由進度学習、午後はテーマ学習と「マイプロジェクト」という二部構成で、金曜は樋井川や油山、百道浜などでの自然体験や体育に充てています。

戸建ての家を改装した校舎で、ガレージを改装した工作室と調理場があります。入学までは公式LINEで問い合わせ、説明会・体験会に参加してから入学申請と保護者面談を経て選考という流れで、「お子様がスクールに通いたいという希望があること」が条件と明記されています。放課後や長期休みのサービスもあり、スポット参加もできます。

CAN!P schoolの公式サイト

中央区: オルタナティブスクールTERA

オルタナティブスクールTERA(テラ)
運営: 株式会社寺子屋ネット福岡(唐人町寺子屋)
所在地: 福岡市中央区唐人町1-1-1 成城ビル1階
対象年齢: 小学5年生〜中学3年生
料金: 入学金10,000円、施設使用料年35,000円。月額は週3日利用38,000円、週5日利用42,000円(いずれも税込)

唐人町で約20年学習塾を運営してきた唐人町寺子屋が2025年に開いたフリースクールです。開所は月・水・木・金曜が10時〜15時、火曜が13時30分〜17時。

「安心して学ぼう」をテーマに、朝の雑話時間から始まり、理科や数学の時間、個別の学習、哲学対話、大濠公園や西公園でのフィールドワークを組み合わせた時間割で動きます。週3か週5かは相談して選べ、遅刻や早退もできます。

夜は学習塾として使う教室を昼間に使う形なので、希望すれば塾と並行して勉強を進めることもできます。出席扱いは保護者が学校に相談するところから始め、認められた場合は毎月の出席と活動内容をスクールから在籍校に報告する、と手順が明記されています。

体験入学はしない代わりに、1か月以内の退学なら入学金を除いて全額返金という仕組みです。福岡市子ども習い事応援事業のクーポンが使えると案内しています。

オルタナティブスクールTERAの公式ページ

中央区: The DAIGAKU(FREE CAMP)

The DAIGAKU(ザ・ダイガク)
運営: 株式会社FREE CAMP(国際自然大学校福岡校)
所在地: 事務所は福岡市中央区大手門3-14-27 ラフォーレ大濠パークアベニュー604。活動は大濠公園や百道中央公園など市内の公園と自然の中(集合場所は要お問い合わせ)
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 週3コース(水・木・金曜)月38,500円、週1コース(水曜)月22,000円。入学金44,000円。体験は1回3,300円(いずれも税込)

キャンプや自然体験プログラムを手がける団体が運営する、外あそびを軸にしたフリースクールです。

活動は水・木・金曜の9時〜15時で、探検、走り回る、絵を描く、楽器といった午前のサークル活動から、午後は明日以降の計画まで、子どもが自分で決めて動きます。

教科書に沿った学習指導はしないと公式サイトが明言していて、教科学習が心配な場合は家庭や塾と並走する形が多いとも書かれています。

SUPやシャワークライミング、山・川・海・博物館へのトリップ費用と教材費は月額に含まれ、活動場所までの交通費だけが家庭の負担です。

きょうだいは月額が半額になり、1年以上通った中学生を対象に参加費を全額免除する「出世払い」の枠(年1〜3名)があるのは、この記事で紹介する施設のなかでここだけの仕組みです。

The DAIGAKU(FREE CAMP)の公式ページ

中央区: クラーク国際中等部 福岡キャンパス

クラーク国際中等部 福岡キャンパス
運営: 要お問い合わせ(クラーク記念国際高等学校と教育連携)
所在地: 福岡市中央区平尾1-7-1(クラーク記念国際高等学校 福岡中央キャンパス内。西鉄薬院駅から徒歩5分)
対象年齢: 小学6年生〜中学3年生
料金: 入学金30,000円。月学費は全日型48,000円、クラークスマートⅡ(通学+オンライン)39,200円、クラークスマートⅠ(オンライン+通学)22,700円

通信制高校のクラーク記念国際高等学校と連携した、小6から中3までのフリースクールです。

連携校の2階の教室を使い、個別学習ブース、高校生が整えたカフェスペース、eスポーツブース、屋内ホール、5階の屋外テラスまで高校の設備を共有しています。

時間割に沿って学習と体験活動を進めるので生活リズムを整えやすく、高校の専攻授業(ダンス・演劇・プログラミング・eスポーツ・国際・美術など)を中学生のうちに体験できるのが特徴です。

太宰府天満宮、海の中道マリンワールド、博多祇園山笠の追い山ならし、筥崎宮の放生会と、月1回の校外学習を生徒が企画します。教員免許や心理系資格を持つ職員のほか、大学生チューターも関わっています。

クラーク国際中等部 福岡キャンパスの公式ページ

中央区: N中等部 福岡薬院キャンパス

N中等部 福岡薬院キャンパス(通学コース)
運営: 学校法人角川ドワンゴ学園
所在地: 福岡市中央区渡辺通2-4-8 小学館ビル2階(西鉄・地下鉄七隈線の薬院駅から徒歩約2分)
対象年齢: 中学生
料金: 入学金110,000円。月額は週1日(火曜)37,400円、週3日(月・水・金曜)56,100円、週5日73,700円。設備管理費月11,000円が別途(いずれも税込)。MacBook Airは自己手配

N高グループの中学生向けスクールで、福岡薬院キャンパスでは通学コースを設置しています。学校教育法第一条の中学校ではないので、在籍する中学校に籍を置いたまま利用します。開校時間は月〜金曜の9時〜18時。

プログラミング、動画クリエイター、Webデザイン、語学、機械学習といった選択学習と、キャンパスで友だちと協働するプロジェクト型の学びが軸で、学習システムは高校と共通です。週1日から週5日まで通う日数を選べ、ネットコースへの移籍もできます。

パソコンを自分で用意する必要があり、市内のフリースクールのなかでは月額の水準が高いほうですが、ITやクリエイティブ分野に関心が強い子には選択肢になります。

N中等部 福岡薬院キャンパスの公式ページ

掲載していない施設と区について

このほかに福岡市内には、通信制高校のグループが運営する中学生向けのキャンパスとして、第一学院中等部博多キャンパス(博多区博多駅前)、トライ式中等部の福岡キャンパス(中央区大名)と薬院キャンパス(中央区渡辺通)、星槎国際高等学校福岡中央の「フリースクールきらり」(中央区白金)、勇志国際中等部の福岡学習センター(博多区博多駅前)があります。

公式サイトに料金の記載がない施設が多く、掲載数の都合もあって今回は取り上げていません。

県の一覧には、警固のTEAM GIFTED、美野島の学習支援教室しきのき(月・木曜のみ)、東入部の福岡インターナショナル・デモクラティック・スクール(年間学費61万円から)も載っています。

中央区の「メタバース校舎を本校としている」タイプのスクールは、通える場所の一覧としては入れていません。

南区で公式に確認できたのは週1回の教室が1つだけで、平日毎日通える民間のフリースクールは今回見つかりませんでした。南区の場合は市の教育支援センター「すまいる学級 野多目教室」が無料の選択肢になります。

この記事は1区に複数の施設を載せていますが、市内の施設をすべて網羅したものではありません。新設や移転、料金の改定で情報が変わることがあり、この記事で紹介した施設にも2025年に開校したばかりのところが3つあります。通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。

福岡市を含む福岡県全体の一覧はこちらの記事にまとめています。北九州市・久留米市など、福岡市の外の施設はこちらから見てみてください。

>>福岡県のフリースクールと補助金一覧。市区別に紹介します【2026年最新】

掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。

ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。

2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

>>クラスジャパン小中学園について詳しく見る

まとめ。合うかどうかで選んでいい

フリースクールは、優劣ではなく「その子に合うかどうか」で選ぶものです。福岡市は、20年以上続く認定NPO、所得に応じた減免のある学習支援型、美術が軸のNPO、大学の心理センターが運営する月5,000円の教室、週1回で昼ごはん付きの教室、外あそびだけで1日が終わるスクール、通信制高校と設備を共有するキャンパスと、タイプの幅がとても広い地域です。

料金も日額2,500円から月額7万円台まで幅があり、無料の教育支援センターも7教室あります。

利用料そのものの補助金がない分、対象世帯なら年額12万円分のクーポンが使える市の制度と、料金の幅を知ったうえで選ぶことが大事になります。

見学してから決めていいし、無料の教育支援センターと民間のフリースクールを並行して検討してもかまいません。

今日できる一歩として、この記事の一覧から、通える距離にある施設を2つに絞ってみてください。それだけで見学の問い合わせ文が書けます。

文面は「不登校の中1の親です。見学はできますか。在籍校への出席の報告はどんな形でしてもらえますか」の3文で十分です。

児童扶養手当や生活保護を受けている家庭なら、あわせて「子ども習い事応援事業のクーポンは使えますか」の一文を足しておくと、費用の見通しが早く立ちます。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

福岡市にフリースクールはいくつありますか?

福岡市は市が一般向けに公開しているフリースクール一覧を2026年9月時点で出していませんが、福岡県の「こどもまんなかポータルサイト」の居場所マップには、福岡市内のフリースクールが10件ほど登録されています。

この記事では、この県の一覧と公式サイトで運営・所在地・対象年齢・料金まで確認できた中央区4・東区1・博多区1・南区1・城南区2・早良区1・西区と東区にまたがる1に、開校準備中の明光フリースクールを加えた12施設を区別に紹介しています。

このほかに通信制高校のグループが運営する中学生向けのキャンパスが中央区と博多区に複数あり、市が運営する無料の教育支援センターが7教室あります。

福岡市でフリースクールの利用料の補助金はありますか?

2026年9月時点で、福岡市にも福岡県にも、フリースクールの利用料そのものを保護者に補助する制度はありません。福岡県の「フリースクール支援事業補助金」は施設の運営者向けの制度で、保護者が申請するものではありません。

ただし福岡市には「子ども習い事応援事業」があり、生活保護世帯または児童扶養手当受給世帯等の小学5年生から中学3年生の子どもに、クーポンとして年額12万円分が交付されます。

この事業に登録した教室で使える仕組みで、この記事で紹介した施設のうちオルタナティブスクールTERAと学び舎しおらぼは公式サイトで利用できると案内しています。

制度は年度単位で変わるので、最新の情報は運営事務局(0120-400-840)や市の公式ページで確認してください。

フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?

在籍校の校長が認めれば、フリースクールでの活動が指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知が根拠です。

この記事で紹介した施設にも、認められた場合は毎月の出席と活動内容を在籍校に報告すると公式サイトに書いている施設や、在籍校と連携して出席を認めてもらった実績を書いている施設があります。

判断するのはあくまで在籍校の校長なので、施設の見学とあわせて、在籍校にも早めに相談しておくとスムーズです。福岡市には2025年4月に開校した市立の学びの多様化学校「百道松原中学校」もあり、教育支援センターやフリースクールに通っている子も転入学の対象に含まれています。

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出典

  1. 福岡県こどもまんなかポータルサイト「こどもの居場所マップ」(区分: フリースクール) ページ  本文へ戻る
  2. 福岡市教育委員会「『問題行動・不登校等に関する調査』の結果と取組みについて」(令和6年11月・令和5年度分) PDF  本文へ戻る
  3. 福岡県「令和8年度『福岡県フリースクール支援事業補助金』交付申請を受け付けます」 ページ  本文へ戻る
  4. 福岡市「福岡市子ども習い事応援事業」 ページ  本文へ戻る
  5. 福岡市教育委員会「不登校に関する支援」(教育支援センターの紹介・すまいる学級の紹介PDFを含む) ページ  本文へ戻る
  6. 福岡市教育委員会「令和8年度 百道松原中学校 生徒募集案内」 PDF  本文へ戻る
  7. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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