北区でフリースクールを探している方へ。王子や赤羽、十条のあたりで「北区 フリースクール」と検索しても、区内の施設情報はばらばらで、料金や対象年齢を比べにくいと感じていないでしょうか。
この記事では、北区内で公式サイトや東京都の助成対象一覧で実在を確認できたフリースクールと、区外から通いやすい近隣の施設を、順位づけせずにフラットに紹介します。あわせて、都と区をあわせて補助金として最大で月3万円まで支給される助成制度もまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
北区のフリースクール事情と補助金
東京都の調査では、令和6年度の都内公立小中学校の不登校児童生徒数は31,335人(小学生13,296人・中学生18,039人)でした。北区も例外ではありませんが、実は北区は、23区のなかでも金銭面の支援が手厚い区のひとつです。
東京都の助成金: 補助金として最大で月2万円まで支給
まず土台になるのが、東京都の「フリースクール等利用者等支援事業」です。フリースクール等に通う不登校の小中学生の保護者に対して、利用料への補助金として最大で月2万円まで支給されます。世帯の収入制限はありません。令和8年度も実施されており、申請期限は2027年2月12日です。
対象になる施設は都が公表している一覧で確認できます。この記事で紹介する東京シューレ王子や滝野川高等学院、cocomoriなどは令和7年度の対象施設一覧に掲載されています。年度ごとに更新されるので、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
東京都の助成金: 補助金として最大で月2万円まで支給の公式ページ
北区独自の上乗せ: 区の助成とあわせて補助金は最大で月3万円まで
北区には、都の助成に上乗せする区独自の「北区フリースクール等利用者支援事業助成金」があります。都の助成金の交付が決定された方のうち、北区立学校に在籍する児童・生徒の保護者が対象で、補助金としてさらに月1万円まで支給されます。都の分とあわせると、補助金として最大で月3万円まで受け取れる計算です。
フリースクールの利用料は月3〜5万円程度の施設が多いので、この差は大きいです。申請方法や受付期間は年度で変わるため、区の公式ページで最新情報を確認してください。
北区独自の上乗せ: 区の助成とあわせて補助金は最大で月3万円までの北区の助成金ページ
お金のかからない公的な居場所も選べます
北区は無料で使える公的支援の幅も広く、適応指導教室「ホップ・ステップ・ジャンプ教室」(滝野川2-52-10 北区役所滝野川分庁舎内)に加えて、校外の別室であるまなびルーム「ありおーそ」、オンライン上の居場所のバーチャル・ルーム「ステラ」があり、お子さんの状態に合わせて段階的に選べます。相談窓口は教育総合相談センターです。
なお、東京都全体のフリースクールを市区町村別に知りたい方は、こちらの記事にまとめています。
>>東京都のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
フリースクールでも出席扱いになる可能性があります
文部科学省の通知により、フリースクールでの学びは一定の要件を満たしたうえで在籍校の校長が認めれば、出席扱いになる可能性があります。
北区で実際に出席扱いが認められた実例と、担任の先生への伝え方などの具体的な手続き、補助金の申請の流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>【実例あり】北区で不登校の出席扱いが認められた方法。補助金は都と区あわせて月最大3万円
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
北区は南北に細長く、浮間・赤羽エリアと王子・滝野川エリアでは生活圏が分かれます。家の近くに通いやすいフリースクールがないのは、ご家庭の努力不足ではありません。そして、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。
そういうときの選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が一人ひとりに伴走し、自宅から自分のペースで学べます。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。
学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が気になるお子さんでも学びに集中できます。
詳細はこちら: クラスジャパン小中学園
北区のフリースクール一覧
北区内の施設と、区外から通いやすい近隣の施設を紹介します。順位をつけたものではありません。
フリースクール東京シューレ王子
運営: NPO法人東京シューレ
所在地: 北区岸町1-9-19(JR京浜東北線・東京メトロ南北線 王子駅エリア)
対象年齢: 小学1年生年齢〜20歳(在籍は最長23歳まで)
料金: 入会金153,000円、月会費52,800円(経済状況に応じた減額制度・きょうだい割引あり)
1985年開設の、日本のフリースクールの草分けです。子どもたちがミーティングで活動を決める子ども中心の運営スタイルは、全国のフリースクールのモデルになってきました。東京都の助成対象施設一覧にも掲載されています。
滝野川高等学院(フリースクールコース)
運営: 要お問い合わせ
所在地: 北区浮間1-1-6 KMP北赤羽駅前ビル3F(JR埼京線 北赤羽駅前)
対象年齢: 小中学生(高校生年代の高卒資格取得や大学生の学習支援コースも別にあり)
料金: 週1日コース月30,000円、週2〜3日コース月35,000円、週5日コース月40,000円(税込)
平日10:30〜15:30に開所する、北赤羽駅からすぐのフリースクールです。夕方からは学習塾「浮間ラボ」も併設していて、学び直しから受験対策まで長くサポートを受けられます。東京都の助成対象施設一覧に掲載されています。
カウンセリングルームcocomori(ココクル)
運営: 要お問い合わせ(臨床心理士・公認心理師が開設した相談室)
所在地: 北区王子本町2-31-12 市川荘201(王子駅から徒歩約10分。2026年4月に移転)
対象年齢: 小中学生
料金: 月1回20,000円〜月4回40,000円(50分コース。70分コースは月23,000円〜52,000円)
心理の専門家がお子さんひとりにひとり付く、個別対応型の通所サポート「ココクル」を平日中心に開いています。集団の居場所がまだ難しいお子さんの、最初の一歩に向いた場所です。月2回、日曜午後には無料の居場所「ココプレ」も開催しています。東京都の助成対象施設一覧に掲載されています。
カウンセリングルームcocomori(ココクル)の公式サイト
明光フリースクール 高田馬場校
明光フリースクール 高田馬場校
運営: 株式会社明光みらい
所在地: 新宿区高田馬場1-28-3 工新ビルディング4F
対象年齢: 不登校の小中学生
料金: 週1回20,000円から
明光義塾がつくる小中学生対象のフリースクール。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営が特徴です。プログラミングやeスポーツといった新しい学び、体験ができる子どもたちの居場所です。
高田馬場駅から徒歩2分で、山手線・東西線・西武新宿線のどこからでも通いやすい立地です。開校からまもないため都の対象施設一覧にはまだ掲載されていませんが、学校の出席扱いや東京都の助成金の対象になった実績があります。
なお、この記事を掲載しているメディアは明光フリースクールが運営しています。自社の施設なので詳しく書けている部分がありますが、順位づけの意図はありません。校舎の詳細や見学の申し込みは校舎ページからどうぞ。
公式サイト: 明光フリースクール
ビリーバーズ板橋(板橋区・大山)
運営: 一般社団法人ビリーバーズ
所在地: 板橋区大山東町4-4 佐藤ビル1F 101(東武東上線 大山駅から徒歩5分・都営三田線 板橋区役所前駅から徒歩8分)
対象年齢: 小学1年生〜高校生
料金: 入会金・年会費無料のチケット制。単発4,200円、6回23,100円、12回42,000円、月定額52,800円
平日10:00〜14:00に開所しています。入会金がなく1回単位から使えるので、「まず週1回から試したい」という始め方がしやすい料金体系です。所在地は板橋区ですが、十条・板橋方面から通いやすい位置にあります。東京都の助成対象施設一覧に掲載されています。
認定NPO法人高卒支援会 池袋キャンパス(豊島区・池袋)
運営: 認定NPO法人高卒支援会
所在地: 豊島区南池袋1-25-11 5階503教室(JR池袋駅東口から徒歩3分)
対象年齢: 小中学生(高校生年代は通信制高校サポートのコースあり)
料金: フリースクールは週1回コース月13,200円、週3回コース月28,600円、週5回コース月40,700円
不登校・中退の支援を長く続けてきた認定NPO法人が運営するフリースクールです。勉強する教室と会話して過ごす教室が分かれていて、その日の気分で居場所を選べます。赤羽・十条から池袋へは埼京線で乗り換えなしです。
認定NPO法人高卒支援会 池袋キャンパス(豊島区・池袋)の公式サイト
サドベリースクール アルママ(荒川区)
運営: 一般社団法人サドベリースクールアルママ
所在地: 荒川区荒川1-57-6(都電荒川線 荒川区役所前駅から徒歩7分)
対象年齢: 5歳〜15歳
料金: 入学金30,000円、週1回コース月35,000円〜週5回コース月80,000円(月2回+オンラインのコースは月30,000円。2026年4月改定)
2023年に開校した、荒川区で初めてのフリースクールです。時間割やカリキュラムを大人が決めず、子どもが自分で1日を組み立てるサドベリー教育を実践しています。王子駅前から都電荒川線で乗り換えなしで通える位置です。東京都の助成対象施設一覧に掲載されています。
掲載していない施設について
北区内には、このほかにも十条の学習サポート教室など小規模な居場所がありますが、公式サイトで運営や料金の詳細が確認できなかった施設は、この記事には掲載していません。また、新設や移転で情報が変わることがあるため、通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。
公的な選択肢としては、先ほど紹介した「ホップ・ステップ・ジャンプ教室」やまなびルーム「ありおーそ」があり、教育総合相談センターで相談できます。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。
ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選んでいい
フリースクールに優劣はありません。大事なのは、お子さんに合うかどうかです。王子には歴史ある子ども中心の居場所、北赤羽には学習サポートが軸の学院、王子本町には心理の専門家との1対1から始められる場所があり、性格はそれぞれ違います。見学や体験をしてから決めていいですし、複数を並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設の公式サイトから見学の問い合わせを1件だけ送ってみてください。あわせて、都と区の助成金の対象施設かどうかも聞いておくと、あとの手続きがスムーズです。都2万円と区1万円の上乗せをあわせれば、月謝の大部分を補助金でまかなえる施設もあります。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
北区にフリースクールはありますか?
あります。この記事では、王子の東京シューレ王子、北赤羽の滝野川高等学院、王子本町のcocomori(ココクル)の区内3施設と、近隣の板橋区・豊島区・荒川区の3施設を紹介しています。歴史ある居場所型から個別対応型まで性格が違うので、お子さんに合わせて選べます。
北区でフリースクールの補助金はいくらもらえますか?
東京都の助成で補助金として最大で月2万円まで、さらに北区独自の上乗せ助成で最大で月1万円までが支給され、あわせて補助金として最大で月3万円まで受け取れます。区の上乗せは、都の交付決定を受けた北区立学校在籍の児童・生徒の保護者が対象です。最新の要件は都と区の公式ページでご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
文部科学省の通知に基づき、在籍校の校長が認めれば出席扱いになります。学習状況の報告など一定の要件を満たすことが必要です。北区で実際に認められた実例と手続きは、当メディアの出席扱い解説記事で詳しく紹介しています。
