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対面とオンラインのフリースクールは併用できる?体調に合わせた組み合わせ方と切り替えのルール

対面とオンラインのフリースクールは併用できるのか。「通える日もあるけれど、朝になると外に出られない日が続く」というお子さんを見ていると、通う場所を1つに決めること自体が難しく感じると思います。先に結論を書くと、フリースクールのオンライン併用はできます。

対面の施設とオンラインの施設を同時に使っても、学籍は在籍校に残ったままで、どちらかをやめる必要もありません。

この記事では、学校との併用ではなく、対面のフリースクールとオンラインのフリースクールをどう組み合わせるかに絞って整理します。

体調に合わせた3つの型、切り替えのルールの決め方、出席扱いと費用がどうなるかまでを順番に書きます。

自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。

目次

対面とオンラインのフリースクールは併用できる。制度上の壁はない

まず前提です。フリースクールは対面もオンラインも学校教育法上の「学校」ではありません。だから何か所使っても転校にはならず、お子さんの学籍は在籍している小中学校のままです。複数のフリースクールを同時に使ってはいけないという決まりもありません。

僕たちの現場でも、平日は自宅からオンラインで参加しながら、週に1日だけ校舎に来る子はめずらしくありません。逆に、校舎に通っていた子が体調を崩した時期だけオンラインに切り替え、落ち着いたら校舎に戻るという動きもあります。どちらも「併用」の形です。

ひとつだけ守ってほしいのは、両方の施設に「もう一方も使っている」と伝えることです。出席扱いの報告や生活リズムの把握に関わるので、隠す理由はありません。運営者としても、もう一方の施設と役割を分けやすくなります。

体調に合わせた組み合わせ方。3つの型

組み合わせの形は家庭ごとに違いますが、僕たちが見てきた中でよくあるのは次の3つです。

  1. オンラインが土台で、対面は週1日 平日の基本は自宅からオンラインで学び、体力に余裕のある曜日だけ校舎へ行く形。外に出る練習を週1回の小さな目標にできる
  2. 対面が土台で、体調が落ちた週はオンライン 普段は校舎に通い、朝起きられない週や季節の変わり目だけオンラインに切り替える形。休むのではなく「場所を変える」だけなので、つながりが切れない
  3. 時間帯で分ける 午前はオンラインで担任とやりとりし、午後から校舎へ行く形。朝がいちばんつらい起立性調節障害のようなお子さんに向く

大事なのは、この配分を固定しなくていいということです。子どもの調子は週単位で変わります。最初は型1で始めて、半年後に型2へ移る子もいます。「対面かオンラインか」を一度決めたら変えられないと思い込むと、親子とも苦しくなります。

朝の体調の不調が続く場合は、心の問題と決めつけずに、まず小児科で体の状態を診てもらってください。起立性調節障害など体の側に原因があることもあります。

>>対面とオンラインを組み合わせる方法を見る

切り替えのルールを先に決めておく。当日の朝に迷わないために

併用でいちばん揉めるのは、当日の朝です。「今日は行けるの?」「行かないの?」というやりとりが毎朝あると、せっかく2つの場所があっても親子ともに消耗します。だから切り替えの合図を、元気なうちに決めておくことをすすめています。

たとえば次のような決め方です。

  1. 前日の夜に決める 「明日は校舎」「明日はオンライン」を寝る前に本人が宣言する。朝の交渉をなくす
  2. 玄関を基準にする 支度をして玄関まで行けたら校舎、行けなかったらその日はオンラインに切り替える。どちらも「参加した日」にする
  3. 週の頭に配分だけ決める 月曜に「今週は校舎2日」とだけ決め、どの曜日にするかは本人に任せる

僕自身、不登校だったころに平日の昼間に外を歩いたとき、近所の人に「学校は?」と聞かれたことがあります。夕方のチャイムが鳴ると同級生が帰ってくるので、その時間は外に出られませんでした。外に出るという行為そのものが、当時の僕にはエネルギーの要ることでした。

だから対面に行けない日をオンラインでつなぐのは、逃げではありません。外に出るエネルギーが足りない日に、家の中でつながりを保つ手段があるということです。玄関まで行けなかった日を「休んだ日」ではなく「オンラインの日」にできるだけで、子どもの自己評価はかなり変わります。

オンラインの側が向く子・向かない子の見分け方は、こちらの記事で運営者の立場から書いています。

>>オンラインフリースクールのデメリット。向かない子の特徴と、それでも続く仕組みの見分け方

出席扱いと費用はどうなる。2か所使うときに確認すること

出席扱いは施設ごとに報告が届く形になる

フリースクールでの活動は、一定の要件を満たし、在籍校の校長が認めれば出席扱いになりえます。文部科学省の通知では、民間施設での学習やICTを使った自宅学習について、要件を満たす場合に指導要録上の出席扱いにできると示されています。[1]

併用の場合、対面の施設からの報告と、オンラインの施設からの報告が、それぞれ在籍校に届くことになります。

学校側は2つの報告を突き合わせて出席の日数を把握するので、最初に担任の先生へ「2か所を使い分けています」と伝えておいてください。同じ日に両方へ参加した場合の数え方も、そのときに確認しておくと後で困りません。

学校との併用や出席扱いの流れそのものは、こちらの記事で整理しています。

>>フリースクールと学校は併用できる?週の組み方と出席扱い・在籍校との関係

費用は2施設分。補助金の対象になるかは自治体で違う

月謝は2つの施設に払うことになります。オンラインの施設は対面より月額が抑えられていることが多いので、対面を週1日のコースにし、オンラインを土台にする組み合わせは費用の面でも現実的です。対面の施設で「週1日コース」があるかどうかは、見学のときに聞いてみてください。

自治体のフリースクール利用料の補助は、対象となる施設の条件や、1人あたりの上限額が自治体ごとに決まっています。2か所を使うときに両方が対象になるのか、上限は合算なのかは、制度によって違います。お住まいの自治体の担当課に「2か所を併用している場合」と伝えて確認してください。

公的な教育支援センター(適応指導教室)と民間のフリースクールを両方使う考え方は、こちらの記事に書いています。

>>適応指導教室(教育支援センター)とフリースクールの違い。両方使っていいんです

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

併用を考えているご家庭にとっての利点は、対面の校舎とオンラインのクラスジャパン小中学園を、同じ僕たちが運営していることです。

体調が落ちた週にオンラインへ切り替えても、それぞれの場所で見ているスタッフ同士で様子を共有できます。

別々の団体の施設を2つ使うときに起きがちな「どちらにも全部を説明し直す」手間が減ります。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。校舎に来る日とオンラインの日を組み合わせたいという相談も、見学のときにそのまま話してください。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

>>明光フリースクールの詳細はこちら

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

対面の校舎と組み合わせる土台として、平日の毎日をここでつなぐ形が作れます。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

>>クラスジャパン小中学園について詳しく見る

今日できる一歩

お子さんに「玄関まで行けなかった日は、家から参加する形でもいい?」と聞いてみてください。行くか行かないかを迫る質問ではなく、行けなかった日にも参加する形がある、ということを親子で共有するのが目的です。「それならいい」と返ってきたら、切り替えの合図を1つだけ一緒に決めてみましょう。

まとめ

対面とオンラインのフリースクールは併用できます。学籍は在籍校のまま、オンラインを土台に対面を週1日から足す形も、対面を土台に体調の悪い週だけオンラインに切り替える形も作れます。

切り替えの合図を元気なうちに決めておくこと、両方の施設と在籍校に「2か所使っている」と伝えておくことが、併用を長く続けるコツです。

お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

対面とオンラインのフリースクールを両方使うと、学籍や在籍校との関係は変わりますか?

変わりません。フリースクールは対面もオンラインも学校教育法上の学校ではないため、何か所使っても転校にはならず、学籍は在籍している小中学校に残ったままです。

複数のフリースクールを同時に使ってはいけないという決まりもありません。両方の施設と在籍校に「2か所を使っている」と伝えておくと、出席扱いの報告がスムーズです。

併用しているとき、出席扱いはどのように数えられますか?

一定の要件を満たせば、対面の日もオンラインの日も在籍校の出席扱いになる可能性があります。判断するのは在籍校の校長です。併用の場合はそれぞれの施設から在籍校へ報告が届く形になるので、担任の先生に最初から2か所使うことを伝え、同じ日に両方へ参加したときの数え方も確認しておいてください。

費用は2倍になりますか?補助金は両方に使えますか?

月謝は2施設分かかりますが、オンラインは対面より月額が抑えられていることが多く、対面を週1日のコースにする組み合わせなら負担を抑えられます。

自治体の補助金は対象施設の条件や上限額が制度ごとに違い、2か所使うときに両方が対象になるかも自治体によります。お住まいの自治体の担当課に併用している旨を伝えて確認してください。

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出典

  1. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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