滋賀県でフリースクールを探している方へ。滋賀県は行政がフリースクールの情報をしっかり公開している県で、県の冊子には多くの施設が載っています。ただ、市町ごとに整理された情報は意外と見つけにくいものです。
この記事では、滋賀県のフリースクールを市町別に1か所ずつ紹介します。 順位をつけたり、おすすめを選んだりするものではありません。あわせて、市町の補助金もまとめています。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。フリースクールは合うか合わないかで決まるもので、優劣ではありません。だからこの記事も、比較して順位をつける形にはしていません。
掲載している施設は、滋賀県が公表している「多様な居場所・学びの場」の一覧と、各施設の公式資料で確認できたものだけです。
滋賀県のフリースクールの状況
滋賀県は「学校に行きづらい子やその家族をサポートする民間施設等」を紹介する冊子を県のサイトで公開しています。フリースクール、居場所、親の会がカテゴリ別にまとまった、探しはじめにいちばん役立つ資料です。
多様な居場所・学びの場等を提供する民間施設・団体の紹介|滋賀県
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/kosodate/340946.html
冊子のフリースクール欄には大津市を中心に県内各地の施設が載っています。大津市に選択肢が集まる一方、湖北や湖西では数が限られます。近くにない場合の選択肢はこの記事の後半でお伝えします。
滋賀県は市町の補助金が手厚い
滋賀県の大きな特徴は、フリースクール利用料を補助する市町が多いことです。公式に確認できたものです。
- 湖南市 湖南市フリースクール利用助成金交付制度。対象経費の2分の1または月4万円のいずれか低い額。週1日以上の通所などが要件です
- 東近江市 東近江市フリースクール等民間施設利用児童生徒支援補助金。一般世帯 月2万円、準要保護世帯 月3万円、要保護世帯 月4万円が上限。在籍校の校長が出席扱いとしていることが要件です
- 草津市 草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金。市が認定するフリースクールの利用料に月額上限4万円。市の認定施設であることが前提です
- 守山市 守山市フリースクール等利用児童生徒支援助成金。授業料に対して月額4万円を上限に、生活保護世帯は全額、就学援助世帯は4分の3、その他の世帯は2分の1を助成。市の認定フリースクール(オンライン型も含む)が対象です
- 大津市 大津市フリースクール等民間施設利用者支援補助金。利用料の2分の1(月額上限1万円)を補助します
- 野洲市 野洲市フリースクール等利用児童生徒支援助成金。月額上限1万円。週1回以上の利用と、在籍校の出席扱いが要件です
- 栗東市 フリースクール利用料の補助。月額上限1万円
このほか、甲賀市にも利用料の補助制度があります(金額や要件は市の窓口でご確認ください)。新設・改正が続いている地域なので、掲載のない市町にお住まいの場合も、一度教育委員会に確認してみてください。
湖南市フリースクール利用助成金制度について|湖南市
https://www.city.shiga-konan.lg.jp/soshiki/kyoiku_iinkai/gakko_kyoiku/4/2/34200.html
フリースクールなどの民間施設を利用する児童生徒や保護者の皆さんへ|東近江市
https://www.city.higashiomi.shiga.jp/kosodate_kyouiku/shougakkou_chuugakkou/1002339/1002341.html
草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金|草津市
https://www.city.kusatsu.shiga.jp/kosodate/teatejosei/freeschool900.html
守山市フリースクール等利用児童生徒支援助成金|守山市
https://www.city.moriyama.lg.jp/kosodatekyouiku/gakkoukyouiku/1009906/1009907.html
フリースクール等民間施設利用者支援補助金|大津市
https://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/070/2476/o/74341.html
フリースクール等利用児童生徒支援助成金|野洲市
https://www.city.yasu.lg.jp/soshiki/fureai/freeschool/7217.html
東近江市のように出席扱いが補助の要件になっている市町もあります。出席扱いの手続きと補助金の申請は、セットで進めるのがおすすめです。 制度は年度によって変わる可能性があるため、最新情報は各市町の教育委員会でご確認ください。
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールでの学習は、一定の要件を満たせば在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的には在籍校の校長先生が判断します。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
一覧に入る前に、先にお伝えしたいことがあります。
通える距離にフリースクールがない地域は実際にあります。 それはご家庭の努力が足りないという話ではまったくありません。そして、まだ家から出るエネルギーがない時期のお子さんも少なくありません。「通う場所を探す」より前の段階があっていいんです。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。自宅にいながら、ネットの先生(担任)が伴走し、学習や生活リズムをサポートします。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきた実績があり、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いとなる仕組みも整っています。
学習面では最先端のAIサポートを取り入れているのも特徴です。生徒一人ひとりにカスタマイズされた学習AIが、わからない場面で答えをすぐに教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えてくれます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定があるので、安心して使えます。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
滋賀県のフリースクール(市町別)
市町ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。料金などは執筆時点で県の冊子や公式資料から確認できたもので、確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。
なお、この記事を掲載しているメディアは明光フリースクールの運営元(株式会社明光みらい)が運営しています。校舎のある市では自社の施設を紹介していますが、順位づけの意図はありません。
大津市
昼TRY部(NPO法人D.Live)
運営: NPO法人D.Live
所在地: 大津市大萱1-9-7-202(瀬田駅 徒歩3分)
対象年齢: 小学5年生〜高校3年生
料金: 入会金30,000円。週1回 月15,000円〜週3回 月35,000円など
10人もいたら定員になる小さなワンフロアで、ボードゲームやテレビゲームをしながら過ごす居場所です。子どもの自信を育む活動で知られる滋賀のNPOが運営しています。
公式サイト: https://www.dlive.jp/
草津市
滋賀シュタイナー教室 湖と空
運営: 要お問い合わせ
所在地: 草津市南山田町806-6
対象年齢: 幼児・小学生(絵画のみ中学生も可)
料金: 小学生クラス 月2回7,500円(別途材料費)など
水彩やフォルメン線描、動物学や手しごとなど、学年ごとのテーマに沿って学ぶ楽しさを味わう芸術教育の教室です。少人数制で、心と体の成長に合わせた体験学習を大切にしています。
栗東市
スキニシー学校
運営: 要お問い合わせ
所在地: 栗東市荒張1545-18
対象年齢: 制限なし(幼児や保護者も対象)
料金: 子どものみ参加 1回1,000円+施設使用料100円
名前の由来は「好きにしたらええよ」。自然いっぱいの家で、竹を切ったり焚き火で料理をしたり、ヤギの世話をしたり。月・水・金曜に出入り自由で過ごせます。栗東市には利用料の補助制度もあります。
湖南市
明光フリースクール 甲西校
運営: 株式会社明光みらい
所在地: 湖南市(甲西エリア。詳細は公式サイトで確認)
対象年齢: 不登校の小中学生
料金: 週1回20,000円から
個別指導No.1の明光義塾がつくる小中学生対象のフリースクール。勉強の遅れを取り戻す学び直しだけでなく、プログラミングやeスポーツといった新しい学び、体験ができる子どもたちの居場所です。開校からまもないため県の冊子にはまだ掲載されていませんが、学校の出席扱いや自治体の補助金等の対象になった実績があります。湖南市は補助が月4万円と手厚い地域です。
公式サイト: https://freeschool.meikogijuku.jp/school/shiga/konanshi
近江八幡市
NPO法人Since
運営: NPO法人Since
所在地: 近江八幡市安土町常楽寺74(安土駅 徒歩3分)
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 週1コース 月15,000円、週2コース 月20,000円、週5コース 月30,000円
学習と体験の両立がモットーです。教員免許を持つスタッフの学習支援に加え、しまなみ海道サイクリングなど地域と連携した体験学習も行っています。補助が出る市町の在住者は請求額が変わる仕組みです。
公式サイト: https://since.or.jp/
彦根市
POST
運営: 要お問い合わせ
所在地: 彦根市芹橋2-4-6
対象年齢: 小学5年生〜中学生
料金: 月15,000円〜30,000円
決まったカリキュラムはなく、子どもたちが興味のあることを自由に勉強し、遊びます。立ち上げた先生自身が不登校経験者で、「否定しない」「決めつけない」を大切にしています。
長浜市
フリースクール 虹の学び舎
運営: NPO法人にじまち
所在地: 長浜市野田町310
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 1回1,500円(きょうだいは半額)
火曜の9時半〜14時半に開く週1日の学び舎です。子どもたちの想いが真ん中にあるようミーティングの場を大切にし、調理や運動、イベントなどやりたいことにとことん取り組めます。
東近江市
フリースクールひかりサポート 能登川校
運営: 要お問い合わせ
所在地: 東近江市能登川町28-3(能登川駅 徒歩13分・駅まで送迎あり)
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 入会金無料。週1回 月17,600円〜週3回以上 月27,500円
学習塾が母体で、苦手な学年までさかのぼる個別指導が特徴です。出席扱い制度にも対応しています。東近江市は世帯区分に応じて月2〜4万円の補助がある地域です。
公式サイト: https://hikari.support/
高島市
TSCフリースクール
運営: 要お問い合わせ
所在地: 高島市今津町(近江今津駅 徒歩10分)
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 入会金11,000円、1回2,200円(昼食費別)
時間割や授業はなく、1日の流れは話し合って決めます。自然体験、調理、ものづくり、キャンプ、ネイチャーゲームなど、湖西の自然を生かした活動が多彩です。
竜王町
フリースクールおむすび
運営: 要お問い合わせ
所在地: 蒲生郡竜王町(近江鉄道バス 林南 徒歩3分)
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 1日利用 2,500円、半日利用 1,500円
きれいに改修した古民家で、少人数で過ごします。地域の団体と連携した米作りや、ご近所からいただいた野菜での料理など、生活を意識した体験が中心です。
掲載していない市町について
守山市、野洲市、甲賀市、米原市などは、県の冊子のフリースクール欄に掲載施設が確認できなかったため載せていません。確認できないものを推測で載せることはしていません。 冊子には「居場所」「親の会」のカテゴリもあり、フリースクール以外の場は掲載されている市町もあります。
掲載がない地域でも、各市町には教育支援センター(適応指導教室)があります。まずは教育委員会か在籍校に相談してみてください。
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-zenkoku/
まとめ。フリースクールは合うかどうかで選んでいい
フリースクールは、施設の優劣で選ぶものではありません。お子さんとの相性で決まります。 この一覧を見るだけでも、自然の中の場所、学習支援が手厚い場所、生活まるごとの居場所と、形は本当にさまざまです。
だから、見学して決めていいし、複数を並行して検討していいし、通ってみて合わなければ変えていいんです。公的な教育支援センターとの併用もできます。
僕自身、不登校の当時に通ったフリースクールで、学校の外にも自分の居場所があると知れたことが大きな支えになりました。そこでの学びが出席扱いになったとき、自分がやっていることを認めてもらえたと感じられて、少しずつ自己肯定感が戻っていきました。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。僕の公式LINEでは不登校に関する情報発信や無料相談を行っています。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
滋賀県にフリースクールはどのくらいありますか?
滋賀県が公表している冊子のフリースクール欄には、大津市を中心に草津市、栗東市、近江八幡市、彦根市、長浜市、東近江市、高島市、竜王町など県内各地の施設が掲載されています。大津市に選択肢が集まる一方、数が限られる地域もあります。
滋賀県でフリースクールの利用料の補助はありますか?
滋賀県は市町の補助が手厚く、湖南市・草津市・守山市(いずれも月上限4万円)、東近江市(世帯区分により月2〜4万円)、大津市・野洲市・栗東市(月上限1万円)のほか、甲賀市にも利用料の補助制度があります。出席扱いが要件になっている市町もあるため、詳細は各市町の教育委員会でご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、フリースクールでの学びを在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的な判断は在籍校の校長先生が行います。見学のときに出席扱いの実績があるかを確認するのがおすすめです。
