横浜市でフリースクールを探すとき、いちばん困るのは「情報が多すぎて、どれが今も本当にやっているのか分からない」ことではないでしょうか。横浜市は18区に370万人が暮らす大きな街で、フリースクールの数も多い一方、古い情報や閉所した施設がそのまま載っているサイトも少なくありません。
この記事では、横浜市教育委員会が公表している「不登校の児童生徒が利用できる地域の居場所情報」(令和8年5月更新)をもとに、公式サイトで実在と内容を確認できたフリースクールを区ごとに9施設紹介します。
順位づけはしません。あわせて、横浜市の補助金の最新状況(2026年9月時点)と、無料で使える市の支援もまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
横浜市のフリースクールの状況
神奈川県の調査では、令和6年度の県内公立小・中学校の不登校児童・生徒数は24,250人で、前年度からさらに621人増えました(出典: 神奈川県「令和6年度神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査」 令和6年度神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査の公式ページ )。
県内最大の都市である横浜市でも、学校以外の居場所を必要としている子はたくさんいます。
横浜市の心強い点は、市教育委員会が公式にフリースクール等の一覧を公表していることです。「不登校の児童生徒が利用できる地域の居場所情報」として約20団体が掲載され、令和8年5月にも新しい施設が追加されています。
また横浜市は、フリースクール等の民間施設でつくる「横浜子ども支援協議会」と連携し、民間教育施設についてのガイドラインも定めています。行政と民間の連携が制度として動いている自治体です。
補助金の状況(2026年9月時点)
正直にお伝えすると、横浜市には保護者向けのフリースクール利用料補助はまだありません。
神奈川県は2025年度から、フリースクールに通う子の保護者を支援する市町村に県が補助する「フリースクール等利用児童・生徒支援事業費補助」を始めており、相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町が実施していますが、横浜市はこの事業に参加していません(出典: フリースクール等利用児童・生徒支援事業費補助の公式ページ )。
一方で、横浜市には無料で使える公的な支援がそろっています。教育支援センターの「ハートフル事業」がその中心で、通所型のハートフルセンター(上大岡)・ハートフルスペース(鶴見・上星川・都筑)・小中学校内のハートフルルームのほか、大学生が家庭を訪問するハートフルフレンド、配信プログラムで学ぶハートフルオンラインなどがあります。
フリースクールの利用料が負担に感じる場合は、こうした無料の選択肢から始めるのもひとつの方法です。制度は年度で変わるため、最新情報は市の公式ページでご確認ください。
神奈川県全体の施設や各市町村の補助金は、こちらの記事にまとめています。
>>神奈川県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
フリースクールでも出席扱いになりうる
フリースクールでの学びは、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになりえます。文部科学省が通知で示している全国共通の仕組みで、校長の判断により認められます(出典: フリースクールでも出席扱いになりうる )。
要件や学校への相談のしかたは、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
横浜市は施設の多い街ですが、それでも「家から通える範囲にちょうどいい場所がない」ということは実際にあります。
市域が広いので、同じ横浜市内でも自宅の区からは通いにくい施設のほうが多いくらいです。また、そもそも今は家から出るエネルギーがたまっていない時期のお子さんもいます。どちらも、ご家庭の努力不足ではありません。
そういうときの選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が一人ひとりに伴走し、自宅から自分のペースで学べます。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。
学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が気になるご家庭でも安心です。
横浜市のフリースクール(区別)
区ごとに紹介します。順位をつけたものではありません。いずれも横浜市教育委員会の「居場所情報」一覧に掲載され、公式サイトで内容を確認できた施設です。見学や利用の前に、必ず各施設の公式サイトと問い合わせで最新情報をご確認ください。また、横浜外ですが近くのフリースクールも紹介しています。
鶴見区
フリースペースたんぽぽ
運営: NPO法人子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽ
所在地: 鶴見区佃野町1-7-202
対象年齢: 学齢期の子ども(小学生〜大学生くらいまで)
料金: 要お問い合わせ
2008年に不登校の子を持つ親たちが立ち上げた居場所です。「学校へ行かないことは、悪いことじゃないよ」というメッセージを掲げるフリースペースで、親の会の活動もあります。
神奈川区
ルネ中等部 横浜校
運営: ブロードメディア株式会社
所在地: 神奈川区金港町6-9 金港第二ビル2階
対象年齢: 中学1年生〜中学3年生
料金: 要お問い合わせ
通信制のルネサンス高等学校グループが運営する中学生向けのスクールです。横浜駅からアクセスしやすい立地で、季節講習会など学びの機会も用意されています。
西区
クラーク国際中等部 横浜キャンパス
運営: 要お問い合わせ(クラーク記念国際高等学校と教育連携)
所在地: 西区桜木町4-17-1
対象年齢: 小学6年生〜中学3年生
料金: 月額22,700円〜48,000円(コースによる。入学金30,000円)
JR桜木町駅から徒歩5分、クラーク記念国際高等学校の建物内で学ぶ中等部です。毎日通う全日型から週数日型まで3つのコースがあり、通い方を選べます。
港北区
バンブーまなび塾
運営: NPO法人バンブーまなび塾
所在地: 港北区大曽根2-34-26
対象年齢: 小学生〜20代
料金: 要お問い合わせ
教育相談・居場所の提供・学習支援を行うNPOです。小中学生から高校生、20代以降まで幅広く受け入れており、高卒認定に向けた学習にも対応しています。
都筑区
フリースペース ともにあ・る・く(アーモンドコミュニティネットワーク)
運営: NPO法人アーモンドコミュニティネットワーク
所在地: 都筑区北山田1-9-3 エキニワ北山田ビル1階・2階
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生(新規受け入れ)
料金: 要お問い合わせ
横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅から徒歩1分の駅前フリースペースです。不登校やひきこもり、外国につながる子どもたちを支援しており、親の会もあります。
緑区
星槎学園北斗校
運営: 要お問い合わせ(星槎グループ)
所在地: 緑区十日市場町1726-4
対象年齢: 小学4年生〜高校3年生
料金: 要お問い合わせ
中等部が「毎日通うフリースクール」として運営されている技能教育施設です。自宅の学区の公立中学校に在籍したまま登校でき、15人ほどの少人数クラスで個別支援計画に沿って学びます。
青葉区
あかつき指導会
運営: 要お問い合わせ
所在地: 青葉区藤が丘1-28-12 シーズ・レフィネ2D
対象年齢: 小学3年生〜高校3年生
料金: 要お問い合わせ(2週間の無料おためし講習あり)
東急田園都市線藤が丘駅近くの学習塾が開いているフリースクールコースです。学習面のサポートに強く、入る前に2週間の無料おためし講習で相性を確かめられます。
戸塚区
フリースクールみらいプラス
運営: 学習塾みらい
所在地: 戸塚区戸塚町476-4-102
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 月額22,000円(居場所型)・33,000円(学習中心型)(入会金11,000円)
学習塾みらいが運営するフリースクールです。おしゃべりやゲームで過ごせる居場所型と、ICT教材「すらら」で学ぶ学習中心型の2コースがあり、ひとり親家庭は10%割引があります。
泉区
まなべる居場所
運営: 一般社団法人かけはし
所在地: 泉区和泉町6095-10
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 要お問い合わせ
泉区で不登校支援と居場所づくりに取り組む団体が運営しています。小中学生が安心して過ごせる地域の居場所です。
明光フリースクール 大岡山校
明光フリースクール 大岡山校
運営: 株式会社明光みらい
所在地: 大田区北千束1-51-6 サンルミナス2F
対象年齢: 不登校の小中学生
料金: 週1回20,000円から
明光義塾の個別指導の考え方がベースになった小中学生対象のフリースクールです。一人ひとりに寄り添った運営が特徴です。プログラミングやeスポーツといった新しい学び、体験ができる子どもたちの居場所です。
東京の教室ですが、最寄駅の大岡山は横浜からアクセスが良く、実際に横浜から通っている生徒もいます。
なお、この記事を掲載しているメディアは明光フリースクールが運営しています。自社の施設なので詳しく書けている部分がありますが、順位づけの意図はありません。校舎の詳細や見学の申し込みは校舎ページからどうぞ。
公式サイト: 明光フリースクール
掲載していない区について
横浜市は18区あり、今回はそのすべての区の施設を掲載できたわけではありません。公式サイトで内容を確認できる施設が見つからなかった区もあります。掲載のない区にお住まいの場合も、市教育委員会の「居場所情報」一覧には親の会やフリースペースを含む約20団体が載っているので、隣の区も含めて探してみてください。
また、公的な選択肢として、教育支援センターのハートフルセンター・ハートフルスペース・ハートフルルームがあります。利用は無料で、区ごとの窓口や在籍校を通じて相談できます。フリースクールは新設や移転で情報が変わることがあるため、通う前に必ず公式サイトと直接の問い合わせでご確認ください。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。
ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
まとめ 合うかどうかで選んでいい
フリースクールに優劣はありません。あるのは、お子さんに合うか合わないかだけです。にぎやかな場が好きな子もいれば、静かに過ごしたい子もいます。見学や体験をしてから決めていいですし、複数の施設を並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設をひとつ選んで、公式サイトの問い合わせフォームから見学の連絡をしてみてください。お子さんがまだ乗り気でなければ、まず保護者の方だけで見に行く形でも大丈夫です。多くの施設が親だけの相談を受け付けています。
どこから手をつければいいか迷ったら、神奈川県の相談窓口をまとめたこちらの記事も参考になります。
>>神奈川県の不登校相談窓口一覧。無料で頼れる公的・民間の相談先【2026年最新】
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
横浜市にフリースクールはいくつありますか?
横浜市教育委員会が公表している「不登校の児童生徒が利用できる地域の居場所情報」には、フリースクールやフリースペース、親の会を含めて約20団体が掲載されています(令和8年5月更新時点)。この記事ではそのうち、公式サイトで内容を確認できた9施設を区別に紹介しています。
横浜市でフリースクール利用料の補助金はありますか?
2026年9月時点で、横浜市には保護者向けのフリースクール利用料補助はありません。
神奈川県の補助事業も相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町での実施にとどまり、横浜市は参加していません。
代わりに、無料で利用できる市のハートフル事業(ハートフルスペース・ハートフルルームなど)があります。最新情報は市の公式ページでご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、在籍校の校長の判断で指導要録上の出席扱いになりえます。文部科学省の通知に基づく全国共通の仕組みです。学習の状況が学校に伝わることなどが要件になるため、利用を始める前に在籍校と施設の両方に相談しておくとスムーズです。
