不登校で授業が受けられない日が続くと、「このまま何も学ばないまま時間だけが過ぎていくのでは」という不安が大きくなっていきますよね。結論からお伝えすると、学校の授業はオンラインで代わりを作れます。大事なのは「授業」をひとかたまりで考えず、授業が果たしている機能に分解して、ひとつずつ家で置き換えることです。
僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。小幡和輝です。この記事では、授業が受けられない状態からオンラインで学びを組み立て直す方法を、具体的な手順でお伝えします。なお、自宅学習を出席扱いにする要件の詳細は別記事に譲り、ここでは「学びの中身をどう作るか」に絞ります。
「授業が受けられない」で失われているものを3つに分ける
学校の授業は、実は3つの機能の組み合わせです。
- 説明 新しい単元を先生が解説してくれる機能
- 演習 問題を解いて定着させ、間違いを直してもらう機能
- ペース管理 時間割とカリキュラムが進み方を決めてくれる機能
不登校で授業が受けられないとき、本当に困るのはこの3つが同時に止まることです。逆に言えば、この3つをそれぞれ別の道具で置き換えれば、教室にいなくても授業と同じものが成立します。「授業を丸ごと再現しなきゃ」と考えると途方に暮れますが、3つに分ければ、それぞれには今すぐ使える手段があります。
機能ごとの置き換え方。説明・演習・ペース管理
説明の置き換えはいちばん簡単です。今は教科書の単元に対応した解説動画がオンライン教材に揃っていて、しかも一時停止と巻き戻しができます。聞き逃したら戻れる分、一斉授業より理解しやすい子も多いです。
演習の置き換えは、デジタル教材の問題演習が担えます。ここで大事なのは、いま在籍している学年の問題から始めないことです。授業を受けていない期間があるなら、わかる単元まで戻ってから進むほうが結果的に速く進みます。学年ではなく単元で戻る考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-manabinaoshi-chugaku/
ペース管理の置き換えがいちばん難しく、家庭学習が続かない原因のほとんどはここです。教材が揃っていても、「今日どこを何分やるか」を毎日ひとりで決め続けるのは、大人でも大変です。だからこの機能だけは道具ではなく人で置き換えるのが現実的です。オンラインフリースクールの担任やネットの先生のように、進み方を一緒に決めて見守ってくれる人を外に持つと、学びが止まらなくなります。
「学校の授業と同じ」を目指さなくていい。僕が10年間で学んだこと
置き換えを考えるとき、時間割まで学校そっくりにする必要はありません。1日6コマも要りません。動画で説明を聞いて演習する時間は、1日1〜2時間でも、毎日続けば十分に授業の代わりになります。
僕自身、学校には行っていませんでしたが、クイズ番組やNHKの教育テレビで勉強したり、本を読んだりすること自体は好きでした。「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、教科書の範囲をはるかに超えた大学生用の分厚い本を読んで探求していた時期もあります。授業という形をとらなくても、学びは成立します。オンラインで作る時間割は、学校の再現ではなく「その子が続けられる形」を優先してください。午前中に起きられないなら午後スタートの時間割でかまいません。
自宅のオンライン学習は出席扱いにできる
もうひとつ知っておいてほしいのが、自宅でのICT教材を使った学習は、一定の要件を満たして校長が認めれば、在籍校の出席扱いになるという制度です。文部科学省の通知で定められています(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)。
つまり、オンラインで授業の代わりを作ることは、その日の学びを守るだけでなく、学校の記録の上でも「学習していた期間」として残せる可能性があるということです。要件と学校への申請の進め方は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/ict-kyozai-shusseki/
クラスジャパン小中学園という選択肢
ここまでの3つの機能を、家庭で別々に組み合わせるのは正直大変です。僕たちが運営に関わるオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」は、この置き換えをひとつの仕組みとして提供しています。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
いちばん難しいペース管理の部分は、ネットの先生(担任)が担います。子どもと相談しながら学習計画を立て、日々の進み具合に伴走してくれるので、「教材はあるのに続かない」という家庭学習の壁を越えられます。
説明と演習の部分には、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。出席扱いの制度についても、クラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきた経緯があり、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになります。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ。授業は分解すれば家で置き換えられる
不登校で授業が受けられなくても、説明は解説動画、演習はデジタル教材、ペース管理は伴走してくれる人、と機能ごとに置き換えれば、オンラインで授業の代わりは作れます。学校の時間割の再現を目指す必要はなく、1日1〜2時間でも毎日続く形がその子の正解です。
今日できる一歩として、お子さんに「学校の授業と同じじゃなくていいから、1日のうちでいちばん頭が動く時間帯はいつ?」と聞いてみてください。時間割づくりはそこから始まります。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
不登校で授業を受けていない期間の遅れは、オンラインで取り戻せますか?
取り戻せます。ポイントは今の学年の内容から始めず、わかる単元まで戻ってから進むことです。解説動画は一時停止や巻き戻しができるため、一斉授業よりも自分のペースで理解を積み上げやすく、戻り学習との相性がよい方法です。
オンラインの学習だけで、学校の授業の代わりになりますか?
なります。授業は説明・演習・ペース管理の3つの機能でできており、説明は解説動画、演習はデジタル教材で置き換えられます。いちばん続きにくいペース管理は、オンラインフリースクールの担任のように伴走してくれる人を持つことで解決できます。
自宅でのオンライン学習は出席扱いになりますか?
一定の要件を満たし、在籍校の校長が認めれば出席扱いになります。ICT教材などを使った自宅学習を出席扱いにできることは文部科学省の通知で定められており、実際に認められた事例があります。まずは在籍校に相談することから始めてください。
