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通信制高校だと就職に不利?採用の実際と就職に強い通信制高校

「通信制高校だと就職に不利になるのでは」進路を考えるとき、この不安が最後まで残る方は多いと思います。先に結論をお伝えすると、通信制高校の卒業が就職で不利になるとは言えません。履歴書に書かれる資格は全日制と同じ高卒であり、採用側が見ているのは学校の種類ではなく、在学中に何をしてきたかです。むしろ時間の使い方が自由なぶん、準備次第で全日制の生徒より強い武器を持って就職活動に臨めます。

申し遅れました。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学びました。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。この記事では、通信制高校と就職の関係を事実ベースで整理し、また経営者の観点から採用側の本音についても書きたいと思います。

目次

通信制高校の卒業は「不利な学歴」ではない

まず事実の確認からです。通信制高校を卒業して得られるのは、全日制とまったく同じ高等学校卒業の資格です。履歴書の学歴欄には「〇〇高等学校 卒業」と書きます。全日制か通信制かという課程の区別を書く義務はなく、応募資格が「高卒以上」の求人にはすべて応募できます。

そして通信制高校で学ぶ生徒は年々増え続けています。文部科学省の学校基本調査を見ると、全日制の生徒数が少子化で減るなかで通信制は増加が続いており、進路の選択肢として定着してきたことがわかります。

文部科学省 学校基本調査

スポーツや芸能活動との両立、自分のペースで学びたいという理由で通信制を選ぶ生徒も増えており、「通信制=特別な事情がある子」という見方自体が古くなっています。採用の現場でも、若い面接官ほどこの変化を肌で知っています。

採用側が本当に見ているもの

とはいえ、面接で「なぜ通信制高校を選んだのですか」と聞かれる可能性はあります。不利になるかどうかの分かれ目は、通信制であること自体ではなく、この質問にどう答えるかです。

ポイントは、選んだ理由と、そこで何をしたかをセットで話すことです。たとえばこんな形です。

  1. 理由を前向きに言い換える 「体調を崩して全日制に通えなくなった」で終わらせず、「自分のペースで学べる環境を選び直した」と、自分で選択したことを伝える
  2. 在学中の行動を具体的に話す 「空いた時間で簿記の資格を取った」「週3日アルバイトを続けた」のように、事実を1つか2つ挙げる
  3. 続けてきたことを示す 通信制はレポート提出もスクーリングも自己管理が求められます。「3年間、提出期限に遅れずレポートを出し続けた」こと自体が、自己管理能力の証明になる

採用担当者が知りたいのは過去の経緯ではなく、「この人はうちで働き続けられるか」「自分の意思を持って行動できる人材か」です。答えの重心を過去ではなく行動に置けば、通信制の経歴はマイナスどころか、自分を語る材料になります。

学歴より行動が評価される。18歳で起業した僕の実感

僕自身、18歳で起業して最初の売上は地域イベントの運営で得た10万円でした。ただ、50人集めるという話だったのに5人しか集客できませんでした。お金を出してくれた人に頭を下げて、「お金はいらないからもう一度やらせてほしい」と伝え、次は告知を死ぬほど頑張ってなんとか50人集めました。

このとき相手が見ていたのは、僕の学歴ではありません。失敗したあとにどう動くかでした。仕事の世界で信頼をつくるのは、学校の名前ではなく行動の積み重ねです。これは就職でも同じで、面接で語れる行動を在学中にいくつ持てるかが、そのまま強さになります。

通信制高校は平日の時間を自分で設計できます。資格の勉強、アルバイト、興味のある分野のインターンやボランティア。全日制の生徒が放課後にしかできないことを、日中から積み上げられるのは通信制ならではの利点です。

不安なら「進路サポートの厚さ」で学校を選ぶ

通信制高校と一口に言っても、就職や進路のサポート体制は学校によってかなり差があります。進路指導の面談がどれくらいの頻度であるか、履歴書の添削や面接練習まで見てくれるか、卒業生の進路実績を具体的に教えてくれるか。見学や説明会でここを確認しておくと、入学後のミスマッチを防げます。

卒業まで続けられるかが不安な方は、学校選びの観点をこちらの記事で解説しています。

>>通信制高校を卒業できるか不安。中退が心配な人のための学校選び

通信制高校の仕組み全体を知りたい方はこちらをどうぞ。

>>通信制高校に通う5つのメリットとデメリットを徹底解説!卒業までの流れもまとめ

就職だけでなく大学進学も視野に入れたい方は、こちらの記事が参考になります。

>>通信制高校から大学受験はできる?全国の明光義塾と連携しながら卒業を目指せる学び方とは

明光義塾高等学院という選択肢

明光義塾高等学院

就職で評価されるのは在学中の行動だとお伝えしてきました。その行動を支える学習環境として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院を運営しています。

全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習からでも見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。個別指導がベースなので、就職を目指すなら基礎学力と資格の勉強、進学を目指すなら受験対策と、一人ひとりの進路に合わせて学びの中身を組み立てられます。

また、高校在学中に起業した僕自身が起業のノウハウや稼ぐ力を直接教えるアントレプレナーコースもあります。在学中に「自分でお金を稼いだ経験」を持つことは、就職活動でもそのまま語れる強みになります。採用側の観点から、一人ひとりの進路指導にも力を入れています。

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まとめ。今日できる一歩

通信制高校だから就職に不利、ということはありません。履歴書に書かれるのは全日制と同じ高卒資格で、採用側が見ているのは在学中の行動です。時間を自分で設計できる通信制は、準備次第でむしろ有利に働きます。

今日できる一歩として、気になる企業や職種の求人を1件だけ見て、応募資格の欄を確認してみてください。「高卒以上」とだけ書かれていて、課程の区別がないことが自分の目で確かめられます。不安の正体を事実で確かめるのが、いちばんの安心材料になります。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

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よくある質問

履歴書に「通信制」と書く必要はありますか?

ありません。履歴書の学歴欄には「〇〇高等学校 卒業」と学校名を書けば十分で、全日制・通信制といった課程の区別を書く義務はありません。得られる卒業資格も全日制と同じ高等学校卒業です。

面接で通信制高校について聞かれたらどう答えればいいですか?

選んだ理由を前向きに言い換えたうえで、在学中に何をしたかをセットで話すのがポイントです。「自分のペースで学べる環境を選び、空いた時間で資格を取った」のように、理由と行動を具体的に伝えれば、自己管理能力のアピールになります。

就職に強い通信制高校はどう選べばいいですか?

進路サポートの厚さで比べるのがおすすめです。進路面談の頻度、履歴書添削や面接練習の有無、卒業生の進路実績を見学や説明会で確認してください。学習面の個別サポートがある学校なら、資格取得など就職に向けた準備も進めやすくなります。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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