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不登校の学校面談で何を話す?聞かれること・伝えること・頼めることの整理

学校から「一度面談をしましょう」と連絡が来ると、それだけで気が重くなりますよね。何を聞かれるのか、責められるんじゃないか、行くと約束させられるんじゃないか。不登校の学校面談を前に、頭の中でぐるぐる考えてしまう保護者の方は本当に多いです。

先に結論をお伝えします。面談は、家庭が責められる場ではありません。学校が状況を把握し、家庭が希望を伝え、協力を頼むための場です。そして話す内容は「聞かれること」「伝えること」「頼めること」の3つに分けて準備しておけば、当日に頭が真っ白になることはありません。この記事では、その3つを順番に整理します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。

いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。その経験から、面談を「消耗する場」から「頼む場」に変えるコツをお伝えします。

目次

不登校の学校面談で聞かれることは、だいたい決まっている

まず安心してほしいのは、面談で聞かれる内容はどの学校でもほぼ共通していることです。事前にわかっていれば、身構える必要はありません。

  1. 家での様子 起きる時間、食事、会話があるか。ありのままで大丈夫です。よく見せる必要はありません

  2. 本人の気持ち 学校についてどう話しているか。「本人はまだ話したがりません」という答えも立派な情報です

  3. 学習の状況 何かやっているか、まったく手についていないか。「今は休むことを優先しています」でかまいません

  4. 今後の希望 家庭としてどうしたいか。ここが次の「伝えること」につながります

答えられない質問があっても問題ありません。「わかりません」「まだ決めていません」は、誠実な回答です。面談は試験ではないので、正解を用意していく場ではありません。

面談で伝えることは3つに絞る

あれもこれも話そうとすると、面談の時間は先生のペースで過ぎていきます。家庭から伝えることは、次の3つに絞るのがおすすめです。

  1. 今の本人の状態 元気なのか、消耗しているのか。今の状態の段階を共有すると、学校の対応も変わります
  2. 家庭の方針 「今は休ませてエネルギーがたまるのを優先したい」「学校以外の場で学びを続けたい」など、いま決めていることだけでいいので言葉にします
  3. やめてほしいこと 本人への電話や訪問がプレッシャーになっているなら、はっきり伝えて大丈夫です

とくに2つ目の家庭の方針は、遠慮せず伝えてください。学校を休んで学校外で学ぶことは、教育機会確保法という法律で国が認めている道です。「学校に戻すこと」だけがゴールではない、という前提を面談の場で共有できると、その後のやりとりがぐっと楽になります。

言い方に迷ったら、「本人が安心して過ごせることを最優先にしたいと考えています。学校に行くかどうかは、本人が元気を取り戻してから一緒に考えます」という形が使えます。学校を否定せず、家庭の軸だけを伝える言い方です。

面談で頼めることリスト。学校は意外と柔軟に動ける

ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。面談は「報告する場」だと思われがちですが、実際は「頼む場」として使えます。学校に頼めることは、思っているよりたくさんあります。

  1. 欠席連絡の簡素化 毎朝の電話がつらいなら、「連絡がない日は欠席」という取り決めや、週1回まとめての連絡に変えてもらえないか相談できます

  2. プリント・教科書の受け取り方 兄弟経由や郵送、放課後の受け取りなど、本人が同級生と顔を合わせない形をお願いできます

  3. 本人への連絡の窓口化 先生からの連絡はすべて保護者経由にしてもらい、本人を直接のやりとりから外せます

  4. 出席扱いの相談 フリースクールやICT教材など学校外の学習を、一定の要件のもとで出席扱いにできる制度があります。文部科学省の通知[1]が根拠なので、面談の場で「この通知に沿って相談したい」と切り出せます

  5. 面談自体の頻度と形式 毎回学校へ出向くのが負担なら、電話やオンラインへの変更、頻度を減らすことも相談できます

毎朝の欠席連絡の負担を減らす具体的な文例は、こちらの記事で解説しています。

>>学校への欠席連絡は何て言う?不登校が続くときの伝え方と、そのまま使える例文集

家庭訪問がしんどいときの断り方・調整の仕方はこちらの記事にまとめています。

>>不登校の家庭訪問は断ってもいい?負担にならない学校との連絡の作り方

4つ目の出席扱いは、僕自身に忘れられない経験があります。不登校だった当時、フリースクールでの活動が学校の通知簿に反映されているのを見て、初めて自分のやっていることが「サボり」ではないと思えたんです。

出席扱いは欠席日数の問題である以上に、子どもの自己肯定感の問題です。面談というせっかくの機会に、ぜひ議題にのせてみてください。

もし出席扱いを断られてしまった場合の動き方は、こちらの記事で解説しています。

>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料

本人は面談に連れて行くべき?

無理に連れて行く必要はありません。三者面談の案内が来ても、「本人は今回は難しいので、親だけで伺います」で通ります。実際、保護者だけの面談はまったく珍しくありません。

本人に意思を確認するときは、「行く・行かない」の二択ではなく、「行く」「行くけど話すのは親に任せる」「手紙やメモで気持ちだけ伝える」「今回はやめておく」のように選択肢を広げてあげてください。参加の形を本人が選べたという事実そのものが、小さな自信になります。

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

面談で「学校外の学びを出席扱いにしたい」と頼むとき、実際の学びの場が決まっていると話が具体的に進みます。その選択肢のひとつとして、僕たちはオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」を運営しています。

ネットの先生(担任)が一人ひとりに付いて伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになり、そもそも出席扱いの制度は、クラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきたものです。

在籍校とのやりとりに慣れたスタッフがいるので、「学校に何をどう出せばいいか」の部分も家庭だけで抱えずに済みます。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら

今日できる一歩

次の面談の前に、メモ用紙に「伝えること」を1行だけ書いてみてください。「今は休むことを最優先にしたい」でも、「毎朝の電話連絡を変えたい」でも、1つで十分です。面談は、その1行を渡すだけの場だと思えば、ずいぶん軽くなります。

まとめ

不登校の学校面談は、責められる場ではなく、家庭の希望を伝えて協力を頼む場です。聞かれることはほぼ決まっていて、答えられなくても問題ありません。

伝えることは本人の状態・家庭の方針・やめてほしいことの3つに絞り、欠席連絡の簡素化や出席扱いの相談など「頼めること」を1つ持って行く。それだけで面談の景色は変わります。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

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よくある質問

面談に子ども本人を連れて行くべきですか?

無理に連れて行く必要はありません。保護者だけの面談は珍しくなく、「本人は今回は難しいので親だけで伺います」で通ります。本人には「行く」「行くけど話さない」「今回はやめておく」など複数の選択肢を示して、参加の形を本人が選べるようにしてあげてください。

面談で学校復帰を前提に話が進んでしまったらどうすればいいですか?

「今は休養を優先したい」と家庭の方針を伝えて大丈夫です。学校外での学びは教育機会確保法で認められており、フリースクールやICT教材での学習を出席扱いにする制度も文部科学省の通知で示されています。学校を否定せず、家庭の軸だけを静かに伝えるのがコツです。

面談はどれくらいの頻度で受けるものですか?

決まった頻度はありません。学校側の提案が負担に感じるなら、回数を減らす、電話やオンラインに切り替えるといった相談ができます。面談の頻度や形式そのものも「頼めること」のひとつです。

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出典

  1. 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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