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不登校でも模試は受けられる?自宅受験・会場受験の選び方と高校受験への活かし方

学校に行っていないのに、模試なんて受けられるのだろうか。塾にも通っていないし、会場に行って知っている顔に会うのも心配だ。そんな気持ちで「不登校 模試」と検索した方へ、先に答えを書きます。

不登校でも模試は受けられます。しかも、学校を通さずに、自宅で受ける方法があります。 多くの模試は塾に通っていない一般生の申し込みを受け付けていて、そのうちのいくつかは問題が自宅に届き、解いた答案を返送する形で受験できます。

この記事では、自宅受験と会場受験のそれぞれの流れと費用の目安、受ける時期の考え方、そして結果が返ってきた日の親の向き合い方まで書きます。学校の定期テストの受け方や、内申点がない場合の受験の進め方は別の記事に任せ、ここでは模試に絞ります。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。

目次

不登校でも模試は受けられる。受験資格に登校状況は関係ない

模試は学校の行事ではなく、民間の模試会社や塾が実施している試験です。申し込みの条件は「対象学年であること」で、在籍校の出席日数を問われることはありません。学校に連絡する必要もなく、担任の承認もいりません。

受け方は大きく3つあります。

  1. 自宅受験 申し込むと問題用紙と答案用紙が自宅に届き、自宅で解いて返送します。数週間後に成績表が届きます
  2. 会場受験(一般生) 模試会社が用意した会場や提携塾で、塾に通っていない一般生として受けます。同じ中学の子と会う可能性はゼロではありませんが、会場は自分で選べます
  3. 通信教育の会員向け模試 通信教育を受講している場合、会員向けに自宅で受ける模試が用意されていることがあります

まず知っておいてほしいのは、「学校に行っていない子は模試の対象外」という制度は存在しないということです。受けるかどうかは、ご家庭とお子さんが決めてよいことです。

自宅受験の流れと費用。公式サイトで確認した2つの例

自宅受験は、都道府県ごとに地元の高校入試に合わせた模試が用意されていることが多いです。2026年9月に公式サイトで確認できた例を2つ挙げます(金額や回数は年度で変わるので、申し込み前に各模試の公式サイトで確認してください)。

愛知県の中学生を対象にした愛知全県模試は、塾に通っていない場合は自宅で受験でき、対象は中学1年から3年、年6回の実施です。流れはWEBで申し込み、問題が自宅に届き、自宅で解いて答案を返送し、成績資料が自宅に届く、という4段階です。受験料はクレジットカード払いで6,970円(税込)でした。

宮城県の新みやぎ模試も自宅受験があり、受験料は5,200円(税込)でした。自宅受験の問題は会場実施日以降に発送され、試験日のあとからの申し込みも受け付けています。

首都圏や関西など、ほかの地域にも同じような仕組みの模試があります。探すときは「お住まいの都道府県名+模試+自宅受験」で検索し、公式サイトの申し込みページで「一般生」「個人申込」「自宅受験」の記載を確認してください。

会場受験を選ぶなら、隣の地区の会場を

自宅で解くと、時間を守れなかったり、途中で調べてしまったりして、実力より高い点が出ることがあります。本番の感覚をつかむには会場受験が向いています。ただし、不登校の子にとって会場のハードルは高いです。

僕がおすすめしているのは、自宅から通える範囲で、同じ中学の子が来にくい隣の地区の会場を選ぶことです。模試会社の会場一覧には複数の会場が載っているので、住所を見て選べます。

初回は自宅受験で「模試とはこういうもの」を体験し、2回目以降に会場を試す、という順番でもかまいません。いきなり会場を目指す必要はありません。

学校の定期テストについては、別室受験や受けない選択も含めて、こちらの記事で整理しています。

>>不登校で定期テストはどうする?別室受験・受けない選択と成績の考え方

模試を受ける時期。中3の夏より前は「一度だけ」でいい

「早く受けたほうがいい」と焦る方が多いのですが、模試は回数を重ねるものではありません。学習が止まっていた期間がある子の場合、中1や中2で頻繁に受けると、低い点数だけが積み上がって自信を削ります。

中1と中2のうちは、年に一度、いまどこまで解けるかを見るために受ける程度で十分です。本格的に受けるのは中3の夏以降、志望校を絞り始める時期からで間に合います。多くの模試は中3の後半に回数が増えるので、その時期に合わせてください。

文部科学省の通知も、不登校の時期が休養の意味を持つことがある一方で、学業の遅れや進路選択上の不利益に留意するよう示しています。[1] 模試は、この「不利益」を数字で見えるようにして、手を打てる状態にする道具です。急ぐものではなく、備える道具として使ってください。

内申点がない、あるいは低い状態での高校受験の進め方は、こちらの記事で解説しています。

>>不登校で内申点がないと高校受験はどうなる?内申に頼らない受験の進め方

>>模試の前に学びを立て直す。自宅で担任がつくクラスジャパン小中学園の学び方を見る

結果が返ってきた日に、親が見る場所と言わない言葉

模試の成績表には、偏差値、志望校の合格判定、教科ごとの得点、単元ごとの正答率が載っています。返ってきた日に親が見るべきなのは、偏差値でも判定でもなく、単元ごとの正答率です。

学校に行っていない期間がある子の成績表は、同じ教科の中でも凸凹になっています。数学で「正負の数」は正答率が高いのに「一次関数」はほぼ白紙、という形です。この凸凹が、次にどこから学び直せばよいかをそのまま教えてくれます。

言わないほうがいい言葉は「思ったより低いね」と「学校に行ってればもっと取れたのに」の2つです。どちらも、模試を受けるという一歩を踏み出した本人を、その場で後悔させます。

僕は学校には行っていませんでしたが、クイズ番組やNHKの教育テレビで勉強したり、本を読んだりすること自体は好きでした。「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、大学生用の分厚い本を読んでいました。

学校の勉強と学びは別のものです。模試の点数は「学校の範囲をどこまで押さえたか」を測るだけで、その子の学ぶ力を測るものではありません。

模試と同じように、学校を通さずに受けられて、合格という形で「できた」を積める英検や漢検の使い方は、こちらの記事にまとめています。

>>不登校でも英検・漢検は受けられる?申し込み方と自信につなげる使い方

模試の結果を高校受験に活かす。凸凹を埋める学びの場を持つ

模試を受けて凸凹がわかっても、埋める場所がなければ数字を眺めるだけで終わります。学校に行けない状態で、毎日の学習を続ける場所をどう持つかが、模試の結果を活かせるかどうかを決めます。

家庭だけで進めるのが難しい場合は、対面やオンラインのフリースクールが選択肢になります。オンラインで中学生が高校受験に間に合うかどうかについては、こちらの記事で出席扱いや内申も含めて解説しています。

>>オンラインフリースクールで中学生は高校受験に間に合う?出席扱い・内申・学習の実際

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

模試で見えた凸凹を自宅から埋めていく場所として、僕たちはオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」を運営しています。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

ネットの先生(担任)がつき、自宅から自分のペースで学べます。模試の成績表を担任と一緒に見て、「一次関数から戻ろう」のように次の一歩を決められるので、成績表が引き出しにしまわれたままにならずに済みます。受験の時期には、志望校に合わせた進め方も一緒に考えます。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、模試で白紙だった単元でも、つまずいたまま止まらずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度があり、その運用はクラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきました。模試の結果と出席扱いの両方を高校受験に向けて整えていける場所です。

>>クラスジャパン小中学園について詳しく見る

今日できる一歩

今日できる一歩として、「お住まいの都道府県名 模試 自宅受験」で検索し、申し込みページに「一般生」や「個人申込」の記載があるかどうかだけ確認してください。申し込むのは今日でなくてかまいません。

お子さんには「模試っていうのがあって、家でも受けられるらしいよ」と、情報として一度だけ伝えてください。受けるかどうかの返事は、急がなくて大丈夫です。

まとめ

不登校でも模試は受けられます。申し込みの条件は対象学年であることだけで、出席日数も学校の承認も関係ありません。自宅受験なら問題が届いて解いて返送する流れで、会場受験なら隣の地区の会場を選べます。費用は1回5,000円から7,000円程度が目安です。

受ける時期は、中1と中2は年に一度、本格的には中3の夏以降で間に合います。結果が返ってきたら、偏差値ではなく単元ごとの正答率を見て、どこから学び直すかを決めてください。その凸凹を埋める場所を、学校とは別に持っておくことが、模試を高校受験に活かす鍵です。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

不登校で塾にも通っていませんが、模試は受けられますか?

受けられます。模試は民間の模試会社や塾が実施する試験で、申し込みの条件は対象学年であることだけです。在籍校の出席日数を問われることはなく、学校への連絡や担任の承認も必要ありません。多くの模試が塾に通っていない一般生の申し込みを受け付けています。

会場に行くのが難しい場合、自宅で模試を受ける方法はありますか?

あります。自宅受験に対応した模試では、申し込むと問題用紙と答案用紙が自宅に届き、自宅で解いて返送すると数週間後に成績表が届きます。都道府県ごとに地元の高校入試に合わせた模試があるので、お住まいの都道府県名と「模試 自宅受験」で検索し、公式サイトの申し込みページで確認してください。

不登校の子はいつから模試を受け始めればいいですか?

中1と中2のうちは、いまどこまで解けるかを見るために年に一度受ける程度で十分です。本格的に受けるのは中3の夏以降、志望校を絞り始める時期からで間に合います。学習が止まっていた期間がある子が早い時期に頻繁に受けると、低い点数だけが積み上がって自信を削るため、急ぐ必要はありません。

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出典

  1. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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