不登校の卒業アルバム、写真はどうする?載る・載らない・撮り直しの選択肢

不登校の子の卒業アルバムの写真、どうするか迷いますよね。個人写真を撮っていない、集合写真にもいない、そもそも本人が「載りたくない」と言っている。でも親としては、あとで「写真がない」と後悔しないか心配になる。どちらに決めても正解に見えない、悩ましい問題です。

先に結論をお伝えします。不登校の卒業アルバムには、載る・載らないの二択ではなく5つの選択肢があります。そして決め手は「誰のためのアルバムか」です。主役は子ども本人なので、載るかどうかは本人の気持ちで決めていい。親がやるべきなのは、決めることではなく、選択肢と期限を把握して学校に早めに伝えることだけです。

自己紹介が遅れました。約10年間の不登校を経験した小幡和輝です。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。いまはそれを運営する側として、本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭に関わっています。この記事では、不登校の卒業アルバムの選択肢と、学校への伝え方、そして「アルバムに残らなくても思い出は作れる」という話をします。

目次

卒業アルバムの選択肢は5つある

学校やアルバム制作会社によって対応は異なりますが、実際に取られている方法は主に次の5つです。

  1. 別日の個人撮影 クラスメイトのいない放課後や別室で、カメラマンに個人写真だけ撮ってもらう方法です。学校側から提案されることも多く、いちばん相談しやすい選択肢です
  2. 家庭で撮った写真の提出 学校に行くこと自体が難しい場合、自宅で撮影した写真をデータで提出して掲載してもらう方法があります。無地の壁を背景にスマートフォンで撮ったもので対応してもらえた事例もあります
  3. 過去の写真や行事のスナップで掲載 以前撮影した写真や、参加できた行事のスナップ写真を使ってもらう方法です。運動会や修学旅行など、一部だけ参加した行事の写真が生きることもあります
  4. 個人写真は載せず、名前のみ掲載 写真は載せたくないが、いなかったことにはなりたくない。そんな気持ちに合う中間の選択肢です
  5. アルバム自体を購入しない 学校に良い記憶がない子にとって、アルバムを開くこと自体がつらい場合もあります。買わないという選択も、本人が望むなら尊重していい決断です

どれを選べるかは学校によって違います。だからこそ、次の「いつ・誰に伝えるか」が重要になります。

タイムリミットは意外と早い。2学期の初めに動く

卒業アルバムでいちばん気をつけたいのは、決断の期限がアルバムの完成よりずっと前に来ることです。

多くの学校では、6年生や中学3年生の個人写真の撮影は2学期に行われ、その後アルバムは制作会社への入稿に進みます。入稿を過ぎると、載せたくなっても物理的に間に合いません。逆に「載せない」の連絡も、レイアウト確定前のほうが学校と制作会社の負担が小さく、丁寧に対応してもらえます。

伝える相手は担任で十分です。電話や連絡帳で、次のように聞いてみてください。

「卒業アルバムの個人写真の撮影はいつごろですか。教室での撮影は難しそうなので、別日の撮影や写真の提出など、どんな方法があるか相談させてください」

この段階では結論を出す必要はありません。選択肢と期限を確認するだけで、あとから本人の気持ちが変わっても対応できる余地が残ります。卒業式に出るかどうかという近い悩みについては、こちらの記事で詳しく書いています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-sotsugyoshiki/

載せるかどうかは、子どもの気持ちで決めていい

親御さんからよく聞くのは「今は嫌がっているけれど、大人になってから写真がないことを後悔しないか」という心配です。気持ちはとてもわかります。ただ、ここで立ち止まって考えてほしいのは、そのアルバムは誰のものか、ということです。

つらかった時期の記録を毎回目にすることが、本人にとって支えになるのか、傷を開き直すことになるのか。それは本人にしかわかりません。親の「後悔してほしくない」という気持ちで説得して載せた写真は、本人にとって「あの時期を勝手に記録された」記憶になることもあります。

どうしても迷うなら、「撮影だけしておいて、載せるかどうかはあとで決める」という折衷案を学校に相談する手もあります。写真は家庭に残せますし、掲載の判断を期限ぎりぎりまで先送りできます。決めるのは本人、段取りは親。この分担がいちばん後悔が残りません。

行事や式への「部分参加」も同じ考え方です。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gyoji-dake-sanka/

アルバムに残らなくても、記録と思い出は作れる

もう1つ、伝えたいことがあります。卒業アルバムに載らなくても、その子の小学校時代・中学校時代が「無かったこと」になるわけではありません。

学校の外で記録を作ることはできます。卒業のタイミングで写真館で家族写真を撮る、ランドセルや制服と一緒に自宅で記念撮影をする、フリースクールでの活動写真をまとめる。実際、僕たちのフリースクールでも、イベントや日々の活動の中でたくさんの写真が生まれます。そういう一枚一枚は、学校のアルバムに載るどの写真よりも、その子の成長の記録だと僕は思います。

僕は約10年間学校に行きませんでした。当時の自分にいま声をかけるなら、「その10年は無駄にならない。今やっていることが全部あとで役に立つよ」と伝えます。アルバムに残る1枚より、その時期を安心して過ごせたという事実のほうが、ずっと長くその子を支えます。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

卒業アルバムに悩むご家庭にとっての良さは、ここが「思い出と記録が生まれる場所」だということです。学校の行事に参加できなくても、フリースクールでの活動やイベントの中に、仲間と写る写真や「できた」の場面が積み重なっていきます。卒業までの残り時間を「行けなかった記録」ではなく「過ごせた記録」にできる場所です。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。今日できる一歩

今日できる一歩を1つ提案します。担任の先生に電話か連絡帳で「卒業アルバムの個人写真の撮影日と、別の方法があるか教えてください」とだけ聞いてみてください。結論はまだ出さなくて大丈夫です。期限と選択肢がわかれば、あとは本人のペースで決められます。

卒業アルバムは、載る・載らないの二択ではありません。別日撮影、写真の提出、名前のみ、買わない。どれを選んでも、本人が納得して決めたなら、それが正解です。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。無料のLINE相談はこちらからどうぞ。
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校でも卒業アルバムの個人写真は撮ってもらえますか?

多くの学校で、放課後や別室での個別撮影、自宅で撮影した写真のデータ提出などの方法で対応した事例があります。対応は学校とアルバム制作会社によって異なるので、撮影時期より前、できれば2学期の初めごろまでに担任へ相談するのがおすすめです。

子どもが「アルバムに載りたくない」と言っています。載せなくても大丈夫でしょうか?

大丈夫です。個人写真を載せず名前のみ掲載する、アルバム自体を購入しないといった選択も実際にあります。アルバムの主役は子ども本人なので、本人の気持ちを優先して決めていい問題です。迷う場合は「撮影だけして掲載はあとで決める」という折衷案を学校に相談する方法もあります。

卒業アルバムを買わなかったことを、あとで後悔しませんか?

後悔するかどうかは、写真の有無より「本人が納得して決めたか」で決まることが多いです。心配なら、卒業のタイミングで写真館や自宅で記念撮影をする、フリースクールなど学校外の居場所での活動写真を残すといった形で、アルバムの代わりになる記録を作ることができます。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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