不登校の子は塾とフリースクールのどちらに通うべき?両方の機能を持つ場所もある

不登校のお子さんの通い先として、塾とフリースクールのどっちを選ぶべきか。検索してもリスト記事ばかりで、判断の軸が見つからずに困っていませんか。

先に結論を書きます。決め手はお子さんの今のエネルギー状態です。学ぶ意欲が残っていて足りないのが学習面だけなら塾で足ります。学校を離れて安心できる場所そのものが必要な段階なら、フリースクールを選びます。そしてもうひとつ、あまり知られていない答えがあります。塾の学習機能とフリースクールの居場所機能を、両方持っている場所も存在します。

学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学び、18歳で起業しました。今は自分が、対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する側にいます。運営者として2000人以上の子どもと家庭に関わってきた経験から、この記事では選び方の軸を具体的にお伝えします。

目次

塾とフリースクールは、そもそも目的が違う

比較の前に、この2つは同じ土俵にいないことを押さえてください。

塾は学習支援の場所です。教科の内容を教え、成績や受験のために通います。行くことが前提の設計なので、「今日は無理そう」という日への備えは基本的にありません。

フリースクールは居場所の機能が先にあります。学習もしますが、それ以上に「家でも学校でもない、安心して過ごせる第三の場所」であることが役割です。行けない日があっても責められない前提で設計されています。

つまり「塾とフリースクールのどっちがいいか」という質問は、正確には「うちの子に今必要なのは学習支援か、それとも安心できる居場所か」という質問です。ここが整理できると、選択はぐっと楽になります。

塾が合うケース、フリースクールが合うケース

僕が相談を受けるときに使っている目安を紹介します。

  1. 塾が合うのは、学ぶ意欲が残っている子 学校には行けないけれど勉強はしたい、受験が心配だから遅れを埋めたい、という状態なら塾は有効です。人間関係のストレスが原因で学校を離れた子が、少人数や個別の塾でなら落ち着いて学べるケースはよくあります
  2. フリースクールが合うのは、まず安心が必要な子 朝起きられない、家族以外と話す機会がなくなっている、勉強の話をすると表情が固くなる。この段階で塾に入れても続きません。順番として、安心できる場所と人間関係が先、学習はその後です
  3. 迷ったら、子どもの言葉で判断する 「勉強が遅れるのが怖い」と言うなら塾寄り、「どこにも行く場所がない」と感じているならフリースクール寄りです

僕自身、初めてフリースクールに行く前日はドキドキしていました。でも着いてみたら、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかった。それが衝撃でした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。塾では得られないのはこの部分です。教科を教わる場所ではなく、いていい場所。当時の僕に必要だったのは、まずそちらでした。

大きな違いがもうひとつ。出席扱いになるかどうか

見落とされがちですが、制度面に決定的な違いがあります。

フリースクールでの活動は、文部科学省の通知(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)に基づく要件を満たせば、在籍する学校の出席扱いになります。実際に認められた事例が多数あります。一方、一般的な学習塾は学校外の民間教育施設として個別に判断されるものの、夕方以降に通う通常の塾の形態では出席扱いの対象にはなりにくいのが実情です。制度の趣旨が「学校に行けない期間の学習活動を評価する」ことにあるためです。

出席扱いの3つの要件については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/

出席日数だけの問題ではありません。自分の活動が学校に認められているという事実は、子どもの自己肯定感に直接効きます。中学校の内申や高校進学を見据えるなら、この差は大きいです。

「両方の機能を持つ場所」という第三の答え

ここまで塾とフリースクールを分けて説明してきましたが、実はこの二択には抜け道があります。個別指導の学習機能を持ったフリースクールです。

不登校の子の勉強の遅れは、学年ではなく単元単位でつまずきを特定して戻るのが正解です。これは集団授業ではできず、個別指導のノウハウが要ります。逆に、居場所としての安心感は塾の設計では作れません。だから「居場所がベースにあって、その中に個別指導が組み込まれている場所」なら、順番の問題が解消します。安心が先、学習が後という順番を、施設を移らずに一か所で進められるからです。

学び直しの戻り方については、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-manabinaoshi-chugaku/

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。個別指導の明光義塾がベースにあるフリースクールで、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこから戻る学び方ができます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどの活動もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

この記事のテーマで言えば、明光フリースクールはまさに「塾とフリースクールの両方の機能を持つ場所」です。居場所として通い始めて、本人のエネルギーが戻ってきたタイミングで、同じ場所で個別の学習に移れます。塾に切り替える手間も、新しい環境に慣れ直す負担もありません。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。二択で悩む前に、今必要なものを見る

塾かフリースクールかは、お子さんの今のエネルギー状態で決まります。学ぶ意欲が残っているなら塾、安心できる場所が先に必要ならフリースクール。そして両方の機能を持つ場所を選べば、段階が変わっても環境を変えずに済みます。出席扱いという制度面の違いも、進学を考えるなら判断材料に入れてください。

今日できる一歩をひとつ提案します。お子さんに「勉強が心配? それとも行く場所がほしい?」と、答えを急かさずに聞いてみてください。返ってきた言葉が、そのままどちらを選ぶかの答えになります。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校の子は塾とフリースクールのどちらに通うべきですか?

お子さんの今のエネルギー状態で決まります。学ぶ意欲が残っていて学習面の支援だけが必要なら塾、学校を離れて安心できる居場所そのものが必要な段階ならフリースクールが合います。個別指導の学習機能を持つフリースクールなら、両方の機能を一か所で使えます。

塾に通えば学校の出席扱いになりますか?

夕方以降に通う一般的な学習塾は、出席扱いの対象にはなりにくいのが実情です。一方、フリースクールでの活動は文部科学省の通知に基づく要件を満たせば在籍校の出席扱いになり、実際に認められた事例が多数あります。

塾とフリースクールは併用できますか?

併用は可能です。ただし2か所に通う負担が大きい場合は、個別指導の学習機能を持つフリースクールのように、居場所と学習支援の両方を1か所で提供している施設を選ぶと、子どもの負担を増やさずに済みます。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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