小1で学校に行きたくないと言い出した。入学直後の行き渋りと低学年から使える居場所

入学式からまだ数か月。小1のお子さんが「学校に行きたくない」と言い出すと、「もう?」と戸惑いますよね。楽しみにしていたはずのランドセルを見て泣く姿に、育て方を間違えたのかと自分を責めてしまう方もいます。

先に結論をお伝えします。小1の行き渋りは、入学直後の環境の激変に対する自然な反応で、決して珍しいことではありません。まずやるべきは原因の追及ではなく、「行きたくないと言っても大丈夫」という安心を家庭につくることです。そのうえで、付き添いや休ませ方、学校以外の居場所という選択肢を順番に考えていけば大丈夫です。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。この記事では、小1で学校に行きたくないと言い出したときの受け止め方と、低学年から使える居場所の選択肢までをまとめます。

目次

小1の行き渋りは特別なことではない

まず知っておいてほしいのは、うちの子だけではない、ということです。文部科学省の令和6年度の調査では、小学生の不登校は137,704人で過去最多を更新しました。小学生全体の2.3%、およそ44人に1人の割合です。低学年での増加も続いていて、「小さいうちは学校を嫌がらないはず」という前提は、もう実態に合っていません。

出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

考えてみると、小1の生活は激変の連続です。幼稚園や保育園では先生が常にそばにいて、遊びが中心の一日でした。それが入学した途端、45分間椅子に座る、チャイムで動く、自分の持ち物を自分で管理する、困っても先生がすぐには気づいてくれない、という生活に変わります。大人でいえば、転職して仕事の進め方も人間関係も全部変わった状態です。数か月で疲れが出るのは、むしろ普通のことだと僕は思っています。

「行きたくない」の言葉の奥にあるもの

小1の難しさは、本人が理由をうまく言葉にできないことです。「なんで行きたくないの?」と聞いても「わからない」「なんとなく」としか返ってこないのは、隠しているのではなく、本当に言語化できないからです。

背景としてよくあるのは、次のようなものです。

  1. 集団生活の疲れ 時間割どおりに動く緊張が続き、エネルギーが切れる
  2. 給食や着替えなど特定の場面の苦手 食べきれない、間に合わない、という小さなつまずきが積み重なる
  3. 親と離れる不安 母子分離不安と呼ばれる状態で、低学年ではとても多い
  4. 先生や友だちとの相性 大人の目が減り、自分で人間関係を調整しなければならなくなった

朝になるとお腹が痛い、頭が痛いと訴える子もいます。これは仮病ではなく、心の負担が体に出ているサインであることが多いです。ただし症状が続く場合は、背景に体の不調が隠れていることもあるので、小児科など医療機関への相談も並行してください。

僕自身、朝ランドセルを背負って玄関までは行けたのに、そこから足が動かなくなった経験があります。学校に行ったふりをして、近所の公園でブランコに乗りながら、ただ時間が過ぎるのを待っていました。行きたくないのではなく、行きたくても行けない。あの感覚は、本人にも説明できないものです。だから「理由を言いなさい」と詰めるのは、子どもをさらに追い込んでしまいます。

今日からできる対応。順番が大事です

2000人以上のご家庭を見てきて、うまくいく対応には共通の順番があります。

  1. まず受け止める 「そっか、行きたくないんだね」と一度受け止める。行くか行かないかの結論を出すのはその後です。「みんな行ってるよ」「1年生になったんだから」は、本人の中では頑張った上での「行きたくない」なので逆効果になりやすいです
  2. 休ませることを恐れない 疲れが原因なら、休息で回復して自分から動き出す子はたくさんいます。休ませたら癖になる、と心配されますが、無理に行かせて消耗しきってしまうほうが、回復に時間がかかります
  3. 部分的な登校を学校に相談する 3時間目から行く、給食まで居る、保健室で過ごす。小1ならこうした調整に応じてくれる学校は多いです。連絡帳や電話で「本人が疲れているようなので、短い時間から慣らしたい」と伝えれば十分です
  4. 付き添い登校も選択肢に入れる 教室の前まで一緒に行くと入れる子もいます。いつまで続くのか不安になったら、こちらの記事も参考にしてください

付き添い登校については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsukisoi-toko-itsumade/

学年別の「行きたくない」理由の全体像は、こちらにまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gakkou-ikitakunai/

休みが長引いてきたら知っておきたいこと

数日の休息で戻る子もいれば、休みが週単位になっていく子もいます。そこで慌てないために、2つ知っておいてください。

1つ目は、法律の話です。教育機会確保法という法律があり、学校を休む必要がある子には休養が認められること、学校以外の場での多様な学びが大切であることが国の方針として明記されています。学校に行かせないと親が罰せられる、ということはありません。

出典: 文部科学省「教育機会確保法について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380960.htm

2つ目は、居場所は学校だけではない、ということです。フリースクールというと不登校が長引いた子が行く場所と思われがちですが、実際には行き渋りの段階から、学校と並行して使い始めるご家庭が増えています。週1回、学校ではない場所で「楽しかった」と思える時間があるだけで、子どもの表情は変わります。家と学校しか世界がない小1にとって、第三の場所があることは大きな保険になります。

行き渋りの段階からフリースクールを使う考え方は、こちらで解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-futoko-janai/

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

小1のお子さんにとっての良さは、失敗体験を重ねる前に「学校以外にも自分の居場所がある」と知れることだと思っています。入学直後のつまずきは、本人の中で「学校=つらい場所」という記憶になりやすい時期です。その前に、少人数でスタッフとの距離が近い場所で「行けた」「楽しかった」を積んでおくと、学校に戻るにしても別の道を選ぶにしても、動き出しがずっと軽くなります。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。小1の「行きたくない」は、早く気づけたチャンスでもある

今日できる一歩を1つ提案します。今夜、お子さんが落ち着いている時間に「明日どうするかは置いといて、学校で一番疲れることってなに?」と聞いてみてください。行く・行かないの話から切り離すと、子どもは驚くほど話してくれることがあります。理由が出てこなくても、責めずに聞いてくれた事実が、お子さんの安心になります。

小1で行き渋りが出るのは、お子さんが弱いからでも、育て方のせいでもありません。むしろ6年間の小学校生活の入り口で、疲れやつまずきに早く気づけたと考えることもできます。休ませ方、学校との調整、学校以外の居場所。選択肢は思っているよりたくさんあります。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。LINEでの無料相談も受け付けています。

無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

小1で学校に行きたくないと言うのは、わがままですか?

わがままではありません。入学直後は生活環境が激変する時期で、文部科学省の調査でも小学生の不登校は約44人に1人と過去最多になっています。本人なりに頑張った結果のSOSであることがほとんどなので、まず「そう言えたこと」を受け止めてあげてください。

休ませたら、そのまま学校に行かなくなりませんか?

疲れが原因の場合、しっかり休むことで自分から動き出す子は多いです。逆に無理に行かせ続けて消耗しきると、回復に時間がかかる傾向があります。休ませつつ、3時間目から行く・給食まで居るなどの部分登校を学校に相談すると、復帰の道を残しながら休めます。

小1でもフリースクールに通えますか?

通えます。行き渋りの段階から学校と並行して週1回だけ使う、といった形も可能です。明光フリースクールは個別指導の考え方をベースに低学年のお子さんも受け入れており、学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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