トライ式高等学院の学費を調べていて、公式サイトに一律の金額表が見当たらない。問い合わせる前に、何を確認すればいいかを知っておきたい。そんな方に向けて、公式サイトに書かれていることを正確に整理し、見積もりで何を確認すればいいかをまとめます。
先に結論です。トライ式高等学院の学費は、コースと受講するコマ数で決まるため、公式サイトには一律の金額が掲載されていません。公式サイトのよくあるご質問には、ご希望のコースや受講するコマ数によって異なるため、学費を知りたい方はお問い合わせをお願いします、と記載されています。[1]
受講量に合わせて組み立てる個別設計の料金なので、見積もりで金額を確認する形です。比較するときに押さえておきたい前提が2つあります。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、オンラインフリースクールクラスジャパンでこれまで2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。
僕は通信制高校の連携施設である明光義塾高等学院の学院長を務めています。ご家庭から見ればトライ式高等学院とは比較される側なので、評価は書きません。 公式に書かれている事実と、見積もりの読み方だけを載せます。
前提1. トライ式高等学院はサポート校です
いちばん大事な前提です。公式サイトの学院概要には、事業内容として連携通信制高校サポート校事業と記載されています。[2]
連携する通信制高校として、鹿島学園高等学校、鹿島朝日高等学校、近畿大阪高等学校、高松中央高等学校、日本航空高等学校、ルネサンス大阪高等学校の名前が挙げられています。[2]
開校は2010年2月、拠点数は130校以上、理事長は二谷友里恵さんです。[2]
サポート校ということは、お金の出口が2つあるということです。
- 連携する通信制高校の学費 高校卒業の資格はここから出る。就学支援金の対象になる
- サポート校の学費 授業やサポートの費用。就学支援金の対象外
就学支援金は、高校の授業料に充てるための支援金です。[3] サポート校は高校ではないので、就学支援金が充てられるのは、連携する通信制高校の授業料の部分になります。
サポート校の仕組みそのものは、こちらの記事に整理しています。
>>通信制高校とサポート校の違い。学費は二重にかかる?後悔しないための選び方
前提2. 金額は「コマ数で決まる」
公式サイトのよくあるご質問の記載をもう一度引きます。ご希望のコースや受講するコマ数によって異なるため、学費を知りたい方はお問い合わせをお願いします、というものです。[1]
料金の設計には大きく3つのパターンがあります。
- 込み式 月額に全部含まれ、追加費用がない。支出が読みやすい
- 積み上げ式 基本料金+オプション。必要なものだけ選べる
- 個別見積もり式 受講量で決まる。必要な量に合わせられる
トライ式高等学院は3です。必要な子には手厚く、少なくていい子には軽くという設計なので、一律の表を出しにくいのは仕組み上の必然です。
そのかわり、比較する側は自分で見積もりを取らないと数字が手に入りません。 ここが実務上のポイントになります。
見積もりで確認する6項目
問い合わせるときに、これだけ聞けば他校と同じ土俵に乗ります。メモして電話してください。
- 連携する通信制高校はどこで、その学費はいくらか 学校によって単位あたりの金額が違う
- 就学支援金を引いた後の、通信制高校側の年額 支援金は授業料にしか使えない
- サポート校側の年額 ここが就学支援金の対象外になる部分
- その金額は週何コマの前提か コマ数で変わるので、前提を揃えないと比較できない
- コマ数を後から増減できるか、そのとき費用はどうなるか 途中変更の可否は学校ごとに違う
- 教材費・模試・検定料・PCなど別途費用の有無
とくに4番です。「年間〇〇万円」という数字は、週何コマの前提なのかがそろっていないと比べられません。 他校の数字と並べるときも、ここをそろえてください。
トライ式高等学院とほかの通信制高校を見比べたいときは、ウェルカム通信制高校ナビで、お住まいの地域から通える学校の資料をまとめて無料で請求できます。
※エリアから検索でお住まいの地域を入れてください
就学支援金の基本(2026年度)
2026年度からの新制度では所得制限がなくなり、支給上限は私立の通信制で年33万7,200円、単位制の場合は1単位1万3,668円(年間30単位・通算74単位まで)になりました。[3]
新制度の対象外となる一部の外国籍の生徒などには、旧制度と同じ水準の支援が続きます。[3] 見積もりを聞くときは、どの制度を前提にした金額かもあわせて確認しておくと安心です。
制度の中身は、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の学費は実際いくら?2026年度の所得制限撤廃でどこまで下がるのか
金額が公開されている学校と、していない学校の比べ方
公開している学校とそうでない学校が混ざると、比較表が作れなくなります。やり方は1つです。
公開している学校の数字を先に並べて、相場観を作ってから見積もりを取ってください。
たとえばN高等学校は公式サイトで3年間のモデル金額まで公開しています。相場観を持った状態で見積もりを聞くと、内容と金額の釣り合いを判断しやすくなります。
>>N高等学校の学費はいくら?コース別の実質負担と、サポート校と同じ物差しで比べる方法
トライ式高等学院とほかの通信制高校を見比べたいときは、ウェルカム通信制高校ナビで、お住まいの地域から通える学校の資料をまとめて無料で請求できます。
※エリアから検索でお住まいの地域を入れてください
明光義塾高等学院という選択肢
学費の見積もりを取るときに、もう1つ候補に入れてほしいのが、僕が学院長を務める明光義塾高等学院です。通信制高校の連携施設として、高校卒業を目指しながら学び方を組み立てられます。
全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
学費の相談も、コースを決める前の段階で歓迎です。資料請求のときに「通い方と学費の相談」と書いていただければ、上の6項目に沿った形でお答えできます。
今日できる一歩
紙に「週何コマ通いたいか」だけ書いてください。数字が分からなければ、週何日行けそうかでも構いません。
個別見積もり式の学校に問い合わせるとき、この1つが決まっているかどうかで、返ってくる金額の精度がまったく変わります。決まっていないと「コースによります」の往復が続きます。
逆にここが決まっていれば、1回の問い合わせで比較できる数字が手に入ります。
まとめ
トライ式高等学院の学費は、コースと受講コマ数によって異なるため、公式サイトには一律の金額が掲載されておらず、問い合わせで案内する形です。
前提として押さえるべきは2つです。1つはサポート校なので、連携する通信制高校の学費とサポート校の学費の2本立てになること。就学支援金が使えるのは通信制高校側の授業料だけです。
もう1つは、金額がコマ数で決まる個別設計なので、比較するときは見積もりを取って数字をそろえる必要があるということです。
問い合わせのときは、連携校とその学費、支援金適用後の年額、サポート校側の年額、前提のコマ数、コマ数変更の可否、別途費用の6項目を聞いてください。これで他校と同じ土俵に乗ります。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
よくある質問
トライ式高等学院の学費はいくらですか?
公式サイトには一律の金額は掲載されていません。よくあるご質問に、ご希望のコースや受講するコマ数によって異なるため、学費を知りたい方はお問い合わせをお願いします、と記載されています。
これは受講量に合わせて組み立てる個別見積もりの料金設計のためです。必要な子には手厚く、少なくていい子には軽くできる一方で、一律の金額表を出しにくい仕組みになっています。
金額を知るには問い合わせが必要です。その際は、前提となるコマ数を自分で決めてから聞くと、比較できる精度の数字が返ってきます。
トライ式高等学院は高校ですか?
高校ではなくサポート校です。公式サイトの学院概要に、事業内容として連携通信制高校サポート校事業と記載されています。
連携する通信制高校として、鹿島学園高等学校、鹿島朝日高等学校、近畿大阪高等学校、高松中央高等学校、日本航空高等学校、ルネサンス大阪高等学校が挙げられています。開校は2010年2月、拠点数は130校以上です。
そのため費用は、連携する通信制高校の学費と、サポート校の学費の2本立てになります。就学支援金が使えるのは通信制高校側の授業料の部分です。
学費を問い合わせるとき、何を聞けばいいですか?
6つ聞けば他校と比較できます。連携する通信制高校とその学費、就学支援金を引いた後の通信制高校側の年額、サポート校側の年額、その金額が週何コマの前提か、コマ数を後から変えられるかと変えた場合の費用、教材費や模試やPCなどの別途費用です。
とくに重要なのが「週何コマの前提か」です。年間の金額だけを聞いても、前提のコマ数が違えば他校と比べられません。
就学支援金は2026年度から新制度になり、私立の通信制は年33万7,200円、単位制なら1単位1万3,668円が上限です。見積もりがどの制度を前提にした金額かも、あわせて確認しておくと安心です。
出典
