通信制高校を卒業できるか不安。中退が心配な人のための学校選び

「通信制高校なら自分のペースで通えると聞くけれど、本当に卒業できるのだろうか」。通信制高校を検討し始めた人が、パンフレットを眺めながら最初にぶつかるのがこの不安だと思います。自由な分だけ、途中でやめてしまう人も多いのではないか。うちの子が続けられる保証はあるのか。

先に結論をお伝えします。通信制高校を卒業できるかどうかは、入学試験の難しさや本人の学力ではなく、入学後の平日に学習が回る仕組みがあるかでほぼ決まります。だから中退が心配な人ほど、学校を「卒業率」や「校舎のきれいさ」ではなく、平日の過ごし方で選んでください。この記事では、卒業までの仕組みと、つまずきやすい場所、学校選びで確認すべき点を順番に整理します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。

目次

通信制高校の卒業要件。不安は分解すると小さくなる

「卒業できるか不安」という気持ちは、卒業までに何が必要かが見えていないときにいちばん大きくなります。まず仕組みから見てみましょう。

通信制高校を卒業するために必要なのは、次の3つです。

  1. レポート 添削指導とも呼ばれ、教科ごとに決められた課題を提出する。日々の学習の中心はこれ
  2. スクーリング 対面での面接指導。回数は学校やコースによって異なる
  3. 単位認定試験 レポートとスクーリングを終えた単位について受ける試験

これを積み重ねて74単位以上を修得し、3年以上在籍し、ホームルームや行事などの特別活動に30単位時間以上参加すると卒業になります。制度の詳細は文部科学省の通信制高校のページで確認できます。

https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/

見てわかるとおり、卒業要件のどこにも「毎朝8時に登校する」は入っていません。全日制で出席日数が足りずに進級できなかった子でも、仕組みの上では十分に卒業を狙えます。単位認定試験もレポートの内容が中心で、一度落ちても再試験の仕組みを持つ学校が多くあります。試験の内容については、こちらの記事で解説しています。

https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tani-nintei-shiken/

つまり、不安の正体は「試験が難しいかどうか」ではありません。レポートを自分のペースで出し続けられるかどうかに絞られます。

卒業できなくなる子のつまずきは、入学後の平日にある

僕はこれまで2000人以上の子どもたちとご家庭に関わってきましたが、通信制高校で学びが止まる場面はだいたい決まっています。入学式でも試験でもなく、入学して数週間たった、なんでもない平日です。

  1. レポートがひとりで回らない 通信制は自学自習が基本です。今日やらなくても誰にも何も言われない環境で、提出ペースを自分で維持するのは大人でも難しいことです
  2. 中学範囲に空白がある 不登校を経て入学した子に多いつまずきです。レポート自体は基礎レベルでも、中学の英文法や数学が抜けていると手が止まり、「わからないから開かない」が始まります
  3. 孤立して生活リズムが崩れる 通学日が少ないと、誰とも話さない日が続きます。昼夜が逆転し、レポートの遅れに気づく人もいないまま、静かにフェードアウトしていきます

大事なのは、この3つがどれも「本人のやる気の問題」ではなく、環境の設計で防げるものだということです。レポートが追いつかなくなったときの立て直し方は、こちらの記事に詳しく書きました。

https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-report-owaranai/

また、通信制高校で勉強が続かない理由の掘り下げはこちらの記事で解説しています。

https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-benkyo-tsuzukanai/

中退が心配な人の学校選び。見るべきは「平日の過ごし方」

ここまでを踏まえると、学校選びで確認すべきことは絞れます。パンフレットの進学実績やコースの豊富さより先に、説明会や個別相談でこう質問してみてください。

  1. レポートが止まったとき、誰が、いつ気づいて声をかけてくれますか 「本人からの相談を待つ」体制の学校だと、止まった子はそのまま止まります。学校側から気づく仕組みがあるかが分かれ目です
  2. わからない問題を質問できる相手は、日常的にいますか 週1回の登校日だけ質問できても、平日の自宅学習は回りません。日々の学習に伴走者がいるかを確認します
  3. 中学範囲まで戻って教えてもらえますか 「高校の内容はサポートします」という答えと「中2の数学からやり直せます」という答えは、まったく別物です

この3つに具体的に答えられる学校なら、中退の心配はかなり小さくなります。逆に、どれだけ設備が立派でも答えが曖昧な学校は、入学後の平日にひとりになる可能性が高いと考えてください。

明光義塾高等学院という選択肢

明光義塾高等学院

「平日の学習が回る仕組み」を最初から組み込んだ場所として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院を運営しています。高校卒業資格を目指しながら、日々の学びは個別指導で進める形です。

通信制高校で卒業が危うくなる最大の原因は、さきほど書いたとおり平日の学習がひとりで回らないことです。高等学院では、レポートを「自分で頑張って」と渡すのではなく、個別指導の中で一緒に計画を立て、つまずいた単元を見つけて、そこから積み直します。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。

不登校で学習に空白がある子ほど、この「戻れる個別指導」との相性は良いはずです。手が止まっても気づいてくれる大人が平日にいる。それだけで、卒業までの道のりはまったく別のものになります。

気になる方は資料請求から始めてみてください。

【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/

今日できる一歩

いま検討している学校があるなら、今日、問い合わせフォームから「レポートの提出が止まったとき、学校側から気づいて声をかけてもらえる仕組みはありますか」と1問だけ送ってみてください。返ってきた答えの具体性が、その学校の平日のサポートをそのまま映します。

まとめ。卒業への不安は、仕組みで小さくできる

通信制高校の卒業は、才能や根性の勝負ではありません。レポート・スクーリング・単位認定試験という3つの要件を、平日に回し続けられる環境があるかどうかです。だから「卒業できるか不安」と感じているなら、それは学校選びの目を持てているということでもあります。

僕は約10年の不登校で、ずいぶん回り道をしました。でも当時の自分に声をかけられるなら「その10年は無駄にならない。今やっていることが全部あとで仕事になるよ」と伝えます。進路に不安がある時期の時間も、あとから振り返れば無駄にはなりません。

学校選びに迷ったら、無料のLINE相談で状況を聞かせてください。「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

通信制高校の卒業は全日制より難しいですか

卒業に必要な単位数(74単位以上)や在籍期間(3年以上)は全日制と同水準ですが、毎日の登校が求められない分、自分のペースで進められます。難しさの質が違い、通信制では「自学自習を続けられるか」が鍵になります。日々の学習に伴走してくれる仕組みのある学校を選べば、卒業のハードルは大きく下がります。

不登校で勉強にブランクがあっても卒業できますか

できます。ただしレポートの内容は中学範囲の理解を前提にしている部分があるため、ブランクがある場合は中学範囲まで戻って学び直せるサポートがあるかを入学前に確認してください。「中2の数学からやり直したい」に具体的に応えられる学校なら安心です。

単位認定試験に落ちたら卒業できなくなりますか

一度落ちてもすぐに卒業できなくなるわけではありません。多くの学校に再試験や追加のレポートによる救済の仕組みがあります。試験はレポートの内容が中心なので、日々のレポートを理解しながら進めていれば極端に難しいものではありません。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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