西宮甲英高等学院の学費を調べていて、入学金がいくらで、毎年いくら納めるのかを知りたい。そんな方に向けて、公式サイトの募集要項に載っている金額をそのまま並べて整理します。
はじめにお断りです。この記事で扱うのは、兵庫県西宮市津門綾羽町にある、学校法人大前学園の専修学校 西宮甲英高等学院(全日・週5日登校)の学費です。同じ学園の甲英高等学校の3dayコースや通信コースは別の募集要項なので、金額を混ぜずに分けて書きます。
先に結論です。2027年度入学の募集要項では、入学後に納める年間納入金合計が655,800円です。これは授業料510,000円に就学支援金457,200円を充てた後の金額です。[1]
このほかに入学前の納付金として、入試の種類によって50,000円から200,000円まで変わる入学金と、諸会費10,900円があります。[1]
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、クラスジャパンでこれまで2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。
僕は通信制高校の連携施設である明光義塾高等学院の学院長を務めているので、ご家庭から見れば西宮甲英高等学院とは比較される側です。だからこの記事では評価を書かず、公式の数字と読み方だけを載せます。
西宮甲英高等学院の仕組み
学費の内訳を読む前に、学校の種類を押さえておくと表が読みやすくなります。
西宮甲英高等学院は、高等専修学校(専修学校の高等課程)です。公式サイトは、卒業すると高等専修学校と高等学校の両方の卒業資格を取得することになると説明しています。[2] 学ぶのは、高校卒業に必要な普通科目と、専修学校卒業に必要なビジネスの専修科目です。
高等専修学校で高校の卒業資格も得る仕組みの1つが、技能連携制度です。文部科学省は、通信制などの高校に在籍する生徒が指定を受けた技能教育施設で学ぶと、その学習を高校の教科の一部の履修とみなす制度だと説明しています。[3]
公式サイトの沿革によると、1989年の開校時に向陽台高等学校との技能連携を始め、2003年に技能連携校を駿台甲府高等学校通信制課程へ変えました。2026年には、同じ学校法人の甲英高等学校が大阪府の設置認可を受けています。[4]
2027年度入学の募集要項には、学納金に甲英高等学校通信制課程への入学金50,000円と授業料(1単位あたり12,030円)等を含むと書かれています。[1] 高校の分は、次の表の金額の中に含まれている形です。
入学前に納めるお金
入学前の納付金は、受ける入試の種類によって入学金が変わります。[1]
| 入試の種類 | 入学金 | 諸会費 |
|---|---|---|
| 自己推薦A | 50,000円 | 10,900円 |
| 自己推薦B | 100,000円 | 10,900円 |
| 自己推薦C | 150,000円 | 10,900円 |
| 1次・1.5次・2次入試 | 200,000円 | 10,900円 |
入試は11月の自己推薦Aから3月の2次入試まで、順に日程が組まれています。早い時期の入試ほど入学金が少ない設計です。[1]
このほか出願時に、入学検定料20,000円がかかります。また、入試説明会への本人と保護者の参加が出願の条件とされています。[1]
入学後に納める年間の金額
入学後の納付金は、次のとおりです。[1]
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 授業料 | 510,000円 |
| 就学支援金(授業料に充当) | ▲457,200円 |
| 施設管理費 | 70,000円 |
| ICT環境費 | 50,000円 |
| 学年諸経費 | 483,000円 |
| 年間納入金合計 | 655,800円 |
表の金額を足し引きすると、510,000円から457,200円を引いた52,800円に、70,000円、50,000円、483,000円を足して655,800円になり、公式の合計と一致します。
学費の納め方は、一括納入と4回の分割納入から選べると書かれています。兄弟姉妹や保護者に在校生・卒業生がいる場合などには、入学金と学費の減免制度もあります。[1]
別途かかるもの
募集要項には、学納金とは別に集める費用も載っています。[1]
- 制服代 約75,000円
- 教材費(教科書代を含む) 約15,000円
- 校外学習費 約45,000円
- 修学旅行費 140,000円(2年時に別途徴収)
制服代・教材費・校外学習費は1年目にまとめてかかる費用なので、学納金と分けて見積もりに入れておくと安心です。
就学支援金と、兵庫県・大阪府の支援
就学支援金は、高校などの授業料に充てるための国の支援金です。2026年度からは所得制限がなくなりました。文部科学省の資料では、専修学校の高等課程も対象の学校に含まれ、私立の支給上限は年45万7,200円です。[5]
西宮甲英高等学院の募集要項でも、2026年度実績として就学支援金457,200円(外国籍の場合は所得制限あり)と書かれています。学校を通じて申請し、授業料に充当されます。[1]
募集要項には、奨学給付金の金額(2026年度実績)も載っています。生活保護世帯52,600円、所得割額0円の世帯152,000円、所得割額105,500円未満の世帯50,670円、所得割額182,500円未満の世帯38,000円で、世帯の区分によって変わります。[1]
兵庫県在住の場合、奨学給付金は学校を通じて申請し、認定後に学校を通じて給付されると案内されています。大阪府在住の場合、奨学のための給付金は各家庭から大阪府に直接申請する形です。[1]
大阪府在住の場合、この学校は大阪府の授業料支援補助金制度の対象校(就学支援推進校)です。令和9年度(2027年度)入学生は、就学支援金に大阪府の授業料支援補助金(所得制限なし)が上乗せされ、年630,000円が支給されると書かれています。対象は授業料・施設管理費・ICT環境費です。[1]
表の公式の数字を足すと、授業料510,000円、施設管理費70,000円、ICT環境費50,000円の合計は630,000円で、この支給額と同じです。大阪府在住の場合に実際に納める額は、入試説明会の学費説明で確かめてください。
制度そのものの解説は、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の学費は実際いくら?2026年度の所得制限撤廃でどこまで下がるのか
通信制高校の資料をまとめて請求する(西宮甲英高等学院も選べます)
甲英高等学校の3dayコース・通信コースとの違い
「甲英 学費」で調べると、同じ学校法人の別の学び方の情報も出てきます。学校法人大前学園の公式サイトでは、次の4つが紹介されています。[6]
| 学び方 | 学校の種類 | 通い方 |
|---|---|---|
| 西宮甲英高等学院 | 専修学校 | 全日・週5日(商業学科) |
| 猪名川甲英高等学院 | 専修学校 | 全日・週5日(農業実習) |
| 甲英高等学校 3dayコース | 通信制高校 | 週3日・半日 |
| 甲英高等学校 通信コース | 通信制高校 | マイペース・自由登校 |
3dayコースと通信コースは、甲英高等学校のコースです。[7] 募集要項もコースごとに分かれているので、どの学び方の金額を見ているかを確かめてから比べてください。
学費について、相談で確認すること
次の5つを聞いておくと、ほかの学校と同じ条件で比べやすくなります。
- 2年目・3年目の年間納入金 1年目と同じ655,800円か、学年で変わるか
- 学年諸経費483,000円の中身 何に使われる費用か
- 入試の種類と入学金 自己推薦A〜Cを受けられる条件と、専願・併願での違い
- 大阪府在住の場合の実際の納入額 補助金を充てた後にいくら納めるか
- 減免制度の条件 兄弟姉妹が在籍・卒業している場合など
公式サイトが挙げている特色
公平のために、西宮甲英高等学院が強みとして挙げている点も書いておきます。
- 授業が選べる 一人ひとりの興味に合わせて、学年・クラス混合で学ぶ選択授業がある[8]
- 商業の実践がある 実際の販売をともなう商業実践や、商業系の資格の学びがある[2]
- 駅から近い 阪急「阪神国道駅」と阪神「今津駅」から徒歩5分、JR「西宮駅」から徒歩13分[9]
毎日通う形で、高校卒業と商業の学びを両方進めたいご家庭には、判断材料の1つになります。
他校と比べるときの物差し
学校によって、学費に含まれる範囲が違います。比べるときは、次の3つに分けて同じ粒度にそろえてください。
- 卒業に必要な費用 授業料など。就学支援金が充てられる部分
- 学び方の費用 施設費や学年の諸経費、コースの費用
- 別途費用 入学金、制服、教材、校外学習、修学旅行
西宮甲英高等学院の場合は、1が授業料、2が施設管理費・ICT環境費・学年諸経費、3が入学金や制服代などです。兵庫県内のほかの学校もあわせて見たい場合は、こちらにまとめています。
>>兵庫県の通信制高校一覧|学費が安い公立と私立、無償化の条件まで比較【2026年最新】
どちらが良いかではなく、ご家庭に合うかどうかです。 毎日通うか、通う日を減らすか、卒業後の進路で、合う設計は変わります。
通信制高校の資料をまとめて請求する(西宮甲英高等学院も選べます)
明光義塾高等学院という選択肢
学費の見積もりを取るときに、もう1つ候補に入れてほしいのが、僕が学院長を務める明光義塾高等学院です。通信制高校の連携施設として、高校卒業を目指しながら学び方を組み立てられます。
全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
学費の相談も、コースを決める前の段階で歓迎です。資料請求のときに「通い方と学費の相談」と書いていただければ、話が早く進みます。
今日できる一歩
紙に「入学前」と「入学後(毎年)」の2つの箱を書いてください。
入学前の箱には、受けるつもりの入試の入学金と、諸会費10,900円、入学検定料20,000円、制服代の約75,000円を書き写します。入学後の箱には、年間納入金合計の655,800円と、教材費・校外学習費を書きます。
2年目と3年目の金額、修学旅行費の140,000円は、入試説明会で聞いた答えを書き込むために空けておきましょう。
まとめ
西宮甲英高等学院は、学校法人大前学園の高等専修学校で、卒業すると高等専修学校と高等学校の両方の卒業資格を取得します。2027年度入学の学納金には、甲英高等学校通信制課程の入学金と授業料も含まれています。
学費は、入学後の年間納入金合計が655,800円(就学支援金457,200円を授業料に充当後)です。入学前に、入試の種類で50,000円から200,000円まで変わる入学金と、諸会費10,900円を納めます。
甲英高等学校の3dayコースと通信コースは、別の募集要項です。比べるときは、どの学び方の金額かを分けて見てください。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
西宮甲英高等学院の学費は年間いくらですか?
公式サイトの2027年度入学の募集要項では、入学後の年間納入金合計が655,800円です。授業料510,000円に就学支援金457,200円を充てた後の金額で、施設管理費70,000円、ICT環境費50,000円、学年諸経費483,000円を含みます。
このほか、制服代(約75,000円)、教材費(約15,000円)、校外学習費(約45,000円)を別に集め、2年時に修学旅行費140,000円がかかります。
入学金はいくらですか?
入試の種類によって変わります。自己推薦Aは50,000円、自己推薦Bは100,000円、自己推薦Cは150,000円、1次・1.5次・2次入試は200,000円です。
入学前の納付金として、ほかに諸会費10,900円があります。出願時には入学検定料20,000円がかかります。
高校の卒業資格は取れますか?
公式サイトは、西宮甲英高等学院を卒業すると、高等専修学校と高等学校の両方の卒業資格を取得することになると説明しています。
2027年度入学の募集要項では、学納金に甲英高等学校通信制課程への入学金50,000円と授業料(1単位あたり12,030円)等が含まれると書かれています。単位の取り方の詳しい説明は、入試説明会で確認してください。
出典
- 西宮甲英高等学院「募集要項」 ページ 本文へ戻る
- 西宮甲英高等学院「学びと資格について」 ページ 本文へ戻る
- 文部科学省「よくわかる高等専修学校」 PDF 本文へ戻る
- 西宮甲英高等学院「甲英の想い」(大前学園の歩み) ページ 本文へ戻る
- 文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(令和8年度) PDF 本文へ戻る
- 学校法人大前学園 公式サイト トップページ ページ 本文へ戻る
- 甲英高等学校「コースについて」 ページ 本文へ戻る
- 西宮甲英高等学院「西宮甲英について」 ページ 本文へ戻る
- 西宮甲英高等学院「アクセス」 ページ 本文へ戻る
