通信制高校を検討し始めると、「部活や文化祭みたいな高校生らしい経験は諦めることになるのかな」という不安が出てきますよね。結論から言うと、通信制高校にも部活や学校行事はあります。
ただし学校による差がとても大きく、全国大会を目指せる学校もあれば、活動がほぼない学校もあります。
そして大事なのは、参加するかどうかを自分で選べるという通信制ならではの距離感です。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。
いまは通信制高校の連携施設を運営する立場でもあります。この記事では、通信制高校の部活と学校行事の実際を、制度の裏付けと運営の現場から解説します。
通信制高校に部活はある?活動の実際
部活動を設けている通信制高校は珍しくありません。運動部や文化部に加えて、eスポーツ部やイラスト部のように、通信制ならではの部を持つ学校も増えています。定時制・通信制の生徒を対象にした全国大会(全国高等学校定時制通信制体育大会)もあり、本気で競技に打ち込む道も閉ざされていません。
ただし、全日制との違いは活動頻度です。毎日登校するわけではないので、部活も「登校日に合わせて週1回」「月に数回」といったペースが中心になります。オンラインで日常の交流をして、集まれる日に活動する形の学校もあります。
だからこそ学校選びの段階で、その学校の部活が「名前だけあるのか、実際に動いているのか」を確かめることが大切です。見学や説明会で確認すべきことは、こちらの記事にまとめています。
>>通信制高校の見学・説明会で必ず聞くべき質問。入学後のミスマッチを防ぐ
なお、eスポーツを部活や進路として考えている場合の学校の見方は、こちらで詳しく解説しています。
>>eスポーツを部活や進路にできる?高校・専門学校のいまと中学生のうちにできること
学校行事は「ある」どころか卒業要件に関わる
意外と知られていませんが、通信制高校の卒業には、レポートとスクーリングと試験に加えて「特別活動」への参加が必要です。
特別活動とはホームルームや学校行事、生徒会活動などのことで、通信制課程でも卒業までに30単位時間以上の参加が求められます。
つまり行事は「あるかないか」ではなく、どの通信制高校にも一定の形で必ずあるものです(出典: 文部科学省[1]。
中身は学校によってさまざまで、入学式や卒業式、遠足、文化祭のほか、オンラインで参加できる行事を用意する学校もあります。
「行事が苦手だから通信制にしたのに、参加必須なの?」と心配になるかもしれませんが、選択肢が複数用意されていて、自分が参加しやすいものを選んで30単位時間を満たしていく仕組みの学校が多いです。ここも入学前に「特別活動はどんな選択肢がありますか」と聞いておくと安心です。
参加は選べる。この距離感が不登校経験の子に合う
全日制の行事は基本的に全員参加で、練習期間も長く、行事そのものより「行事までの教室の空気」がつらかったという子は少なくありません。
通信制の部活や行事は、卒業要件の部分を除けば参加自由が基本です。行きたい行事だけ行く、部活は途中から入る、合わなければ抜ける。
この距離感の調整が自分でできることが、人間関係で疲れた経験のある子には合っています。
「参加しないと友達ができないのでは」という不安については、通学頻度と人間関係の実際をこちらの記事で解説しています。
>>通信制高校で友達はできる?人間関係の実際と通学頻度の選び方
行事は参加するだけじゃない。運営する側に回るという経験
僕が運営の現場で大事にしているのは、行事を「参加するもの」から「つくるもの」に変えることです。
僕が学院長を務める明光義塾高等学院では、校内のポケモンカード大会のように、ゲームを使った企画運営を授業に組み込んでいます。
参加者を集め、組み合わせを考え、ルールを説明し、進行して表彰する。大会をつくる側の経験は、教室の人間関係とはまったく別の力を育てます。
忘れられない場面があります。半年間ひとことも話さなかった子が、eスポーツの大会の日に初めて声を出したんです。保護者の方は泣いていました。
部活や行事の価値は、毎日通うことでも大人数で盛り上がることでもなく、その子にとってのきっかけが生まれる場であることだと思っています。規模が小さくても、頻度が少なくても、この価値は変わりません。
明光義塾高等学院という選択肢
部活や行事と同じくらい、いえ、それ以上に高校生活を左右するのが日々の学習環境です。
明光義塾高等学院は、高校卒業資格を目指しながら、先ほど書いたポケモンカード大会のような企画運営まで学びに組み込んでいる通信制高校の連携施設です。
ゲーミングPCを備えたeスポーツコースもあり、「好きなことがある子」がそれを入口に高校生活を組み立てられます。
学習面では、全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。行事や部活はエネルギーが戻ってから少しずつ、学習は自分のペースで確実に。その両立ができる環境です。
中学からの進学だけでなく、いまの高校からの転入・編入も受け入れています。「行事や活動がどれくらいあるか」も含めて、資料請求で確かめてみてください。
今日できる一歩
候補に挙がっている通信制高校の資料請求ページか説明会の申し込みフォームで、「部活動と特別活動の年間予定を知りたい」と一言添えてみてください。返ってくる答えの具体性で、その学校の活動が実際に動いているかどうかがかなり見分けられます。
まとめ。部活も行事も「ある」。選べるかどうかで学校を見る
通信制高校に部活や学校行事はあります。特別活動は卒業要件でもあるので、どの学校にも必ず一定の形で存在します。見るべきポイントは有無ではなく、活動が実際に動いているか、そして参加の仕方を自分で選べるかです。高校生らしい経験を諦める必要はありません。自分のペースで関われる場所を選べばいいだけです。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。LINEで無料相談を受け付けています。
よくある質問
通信制高校の部活は全日制と同じように活動できますか?
部活動のある通信制高校は多いですが、活動は登校日に合わせて週1回や月数回のペースが中心で、毎日活動する全日制とは頻度が違います。一方で、定時制・通信制の生徒を対象にした全国大会もあり、本気で打ち込む道もあります。
通信制高校の文化祭や行事への参加は自由ですか?
多くの行事は参加自由ですが、通信制高校の卒業にはホームルームや学校行事などの「特別活動」に30単位時間以上参加することが必要です。参加しやすい選択肢を複数用意している学校が多いので、入学前にどんな選択肢があるか確認しておくと安心です。
部活や行事が活発な通信制高校はどう見分ければいいですか?
説明会や資料請求の際に、部活動と特別活動の年間予定を尋ねてみてください。具体的な予定表が出てくる学校は実際に活動が動いています。名前だけの部活も存在するので、有無ではなく実際の活動頻度で確かめるのがポイントです。
出典
