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「勉強のためじゃなかった」オンラインの居場所から別室登校へ。小5男子のお母さまに聞きました

学校に行けない日が続くと、「勉強が遅れてしまう」という心配が先に立ちます。でも実際にお子さんを支えてきたご家庭の話を聞くと、最初の一歩は勉強ではないことが多いです。

今回は、クラスジャパン小中学園を利用され、その後お子さんに合った形として、在籍校の別室に通うことを選ばれたご家庭にお話を伺いました。小学5年生のユウトさん(仮名)のお母さまです。入会したきっかけ、通ううちに見えた変化、出席扱いが認められたときの気持ちまで、率直に話してくださいました。

同じように悩んでいるご家庭に、ひとつの実例として届けばうれしいです。

目次

「誰かとつながれる場所があれば」から始まった

――クラスジャパンを始めたときの思いを教えてください。

『最初は、勉強のためというよりも「誰かとつながれる場所があれば」という思いでした』

お母さまはこう振り返ります。当時のユウトさんは学習意欲がほとんどなく、精神的にもかなりつらい時期でした。外に出ることも難しい状態です。

不登校の相談を受けていると、保護者の方が最初に口にされるのは学習の遅れです。でも実際にお子さんが動き出すきっかけは、勉強以外のところにあることが少なくありません。このご家庭も、探していたのは教材ではなく居場所でした。

きっかけは「ゲームができるなら」

クラスジャパンを知ったのは、小学2年生から3年ほど続けていたゲームのオンラインスクール「ゲムトレ」からのLINEでした。

『オンラインのフリースクールはいろいろありましたが、ゲムトレと同じ会社なら安心できると思ったんです』

決め手になったのは、ゲームの部活があったことでした。

『実際に本人も、ゲームの部活があって「ゲムトレの先生がいるならやってみたい」という気持ちが強かったですね』

ゲムトレではいつも同じメンバーで遊んでいましたが、部活動では違う先生や子どもたちとも交流できます。そこを本人が楽しみにしていたそうです。

好きなことが入口になるのは、とてもよくある形です。僕自身も不登校の10年間で3万時間ほどゲームをしていて、そこで出会った人が今の仕事につながっています。お子さんが夢中になっているものは、外の世界とつながる扉になることがあります。

いちばん大きかったのは、人とのつながり

――実際に利用してみていかがでしたか。

『正直なところ、勉強がしたくて入会したわけではありませんでした。当時は学習意欲もほとんどなく、精神的にもかなりつらい時期でした』

一番大きかったのは、部活動とネット担任とのつながりだったといいます。

『家族以外の人とオンラインでつながれることが、本人にとって安心感につながっていたと思います』

ネットの先生との出会いも転機になりました。初回の面談で、共通して遊んでいたゲーム「にゃんこ大戦争」の話題になり、そこから一気に距離が縮まったそうです。

『家では「にゃんこの先生」と呼んでいたほどです』

学習の話だけでなく、一緒にゲームをしたり、新しいゲームを教え合ったり。ゲームを通して自然に信頼関係を築けたことが、本人にとって大きかったと話してくださいました。

教材は「合うもの」を選べた

クラスジャパンでは4種類の学習教材が使えます。ユウトさんには読み書きの困難さがあり、最初に試した教材は動画も問題も長く、負担が大きかったそうです。

合っていたのは「デキタス」でした。

『問題を私が読んであげれば、○×形式で答えられることが本人には合っていました。簡潔にまとまっていて、サクサク終えられるので、「終わった!」という達成感を感じやすかったようです』

本人の特性に合わせて教材を選べたことが助かったといいます。ひとつの教材に合わせるのではなく、合うものを探せる仕組みが、この段階では意味を持ちました。

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

ユウトさんが利用したクラスジャパン小中学園は、僕たちが運営しているオンラインスクールです。ネットの先生が担任として伴走し、部活動や行事で人とつながる場があります。不登校の生徒が多く在籍していますが、学び方はお子さんごとに変えられます。

>>クラスジャパン小中学園の学び方を見る

オンラインの居場所が、次の一歩につながった

利用を始めた頃は精神的にかなり不安定で、学校にも行けていませんでした。

『人とつながり続ける中で、少しずつ笑顔が増え、自分のことも話せるようになっていきました』

その後、学校内に別室登校の環境が整ったこともあり、「行ってみようかな」という気持ちが芽生えたそうです。少しずつ学校へ通えるようになり、現在に至ります。

『現在は休む日もありますが、「学校へ行きたい」という気持ちを持ちながら通学を続けています』

ここで大事なのは、学校に通うことが最初からゴールに置かれていたわけではないということです。オンラインで安心して過ごせる時間が積み重なった結果として、本人の中から次の一歩が出てきました。順番が逆だと、この形にはなりません。

出席認定が、家族の支えになった

クラスジャパンでの活動は、在籍校の出席として認められました。

チャットや部活動を含めた活動実績を、スクールソーシャルワーカーの方が学校へ伝え、校長先生の判断で出席認定となったそうです。

『本人はあまり気にしていませんでしたが、親としては本当に大きな出来事でした』

『通知表が「欠席だけ」ではなくなり、「ちゃんと頑張っている」と胸を張って言えるようになったことは、大きな心の支えでした』

自宅での学習が出席扱いになる仕組みは、文部科学省の通知で要件が示されています。ただし認められるかどうかは在籍校の校長先生の判断で、自動的に決まるものではありません。このご家庭のように、学校と情報を共有してくれる人が間に入ると話が進みやすくなります。

>>「不登校でも出席扱いに?」出席扱いになる3つの要件を徹底解説

「まずはやってみる」でよかった

最後に、同じ状況のご家庭へのメッセージを伺いました。

『オンラインフリースクールは、通学型よりも始めるハードルが低いと思います。もし合わなくても、本人への負担は比較的小さい。だから「まずはやってみよう」と思えました』

結果として、本人にとても合った居場所になったそうです。

無理のないペースだから続けられた、という言葉が印象に残りました。始める前に「続けられるだろうか」と考えすぎてしまうと、最初の一歩が遠のきます。合わなければやめてもいい、くらいの気持ちで試せることには意味があります。

このインタビューの全文は、クラスジャパン小中学園の公式サイトに掲載されています。

>>「オンラインの居場所が、自信につながった。」ゲームがつないだ、子どもの「次の一歩」

まとめ。居場所が先で、学びはあとからついてくる

このご家庭の話を通して見えてくるのは、順番です。

最初に必要だったのは教材ではなく、家族以外の誰かとつながれる場所でした。そこで安心して過ごせるようになり、好きなゲームを通じて信頼できる大人ができ、自分のことを話せるようになった。学習も、本人に合う教材が見つかってから動き出しました。そして出席認定という形が、家族の気持ちを支えました。

どこに通うかは結果であって、目標ではありません。安心できる場所があると、子どもは自分のタイミングで次の一歩を選びます。

今日できる一歩を1つ提案します。お子さんがいま夢中になっているものを、否定せずに1つ聞いてみてください。ゲームでも動画でも構いません。そこが外の世界とつながる入口になることがあります。このご家庭も、始まりはゲームでした。

お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

オンラインのフリースクールは出席扱いの対象になりますか?

一定の要件を満たし、在籍校の校長先生が認めれば出席扱いになりえます。自動的に決まるものではありません。今回のご家庭では、チャットや部活動を含む活動実績をスクールソーシャルワーカーの方が学校へ伝え、校長先生の判断で認定されました。まずは在籍校に相談してみてください。

勉強する気力がない状態でも利用できますか?

利用できます。今回のご家庭も「勉強のためというよりも、誰かとつながれる場所があれば」という思いで始められました。学習意欲がほとんどない時期でしたが、部活動やネット担任とのつながりから少しずつ変化が生まれています。

読み書きが苦手でも学習を続けられますか?

お子さんに合う教材を選べるかどうかが鍵になります。今回のご家庭では、最初に試した教材は動画も問題も長く負担が大きかったため、簡潔で○×形式で答えられる教材に切り替えたところ、達成感を得られるようになりました。ひとつの教材に合わせるのではなく、合うものを探せる環境かどうかを確認してください。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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