岩手県で高校を転校したい。そう考えて県の案内を探しても、県立高校の転学について、県がまとめた日程表や募集校の一覧は見つかりません。全日制は、時期も条件も高校ごとに決まる仕組みだからです。
結論を先に書きます。岩手県で高校を転校するルートは、公立高校への転学、私立高校への転入・編入、通信制高校への転入の3つです。公立の通信制は杜陵高校の1校で、入れる時期は4月と10月の年2回。学年の途中でも動きやすいのは私立の通信制です。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。通信制高校の連携施設を運営する立場でもあります。
この記事では、転校の理由には踏み込まず、岩手県での手続きと時期に絞って整理します。
岩手県で高校を転校する3つのルート
どのルートを選ぶかで、動ける時期と手続きの重さが変わります。
| ルート | 動ける時期 | 手続き |
|---|---|---|
| 公立高校へ転学 | 全日制は高校ごと。公立の通信制は4月と10月の年2回 | 在籍校を通して、学校どうしで事前に協議する |
| 私立高校へ転入・編入 | 随時の学校が多いが、原則は一家転住 | 在籍校の転入学担当の先生を通す |
| 通信制高校へ転入 | 私立は随時が多い | 学校に相談し、書類をそろえて出願 |
どのルートでも、いまの高校を辞めてから探す必要はありません。籍を置いたまま希望先に相談し、決まってから移る。この順番が原則です。
公立高校への転学。全日制は高校ごと、公立通信制の杜陵高校は4月と10月
県立高校の転学は、県教育委員会の規則で決められています。在籍校の校長に願い出て、校長が書類を転学先へ送り、転学先の校長が「教育上支障がない場合」に許可する流れです。[1]
公立の通信制は杜陵高校の1校で、盛岡市の本校と奥州校があります。同校が公開している令和8年度の要項を、表にまとめました。[2]
| 課程 | 転入学の時期 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 全日制の県立高校 | 県の一斉日程なし。高校ごとに判断 | 転学先の校長が教育上支障がないと認めること |
| 杜陵高校 通信制(盛岡市の本校) | 4月と10月の年2回。令和8年度の10月転入学は8月に出願、9月6日に検査 | 本人と保護者が県内在住。出願前に保護者同伴で学校説明を受ける |
| 杜陵高校 奥州校 通信制(奥州市) | 本校と同じく、転入生・編入生向けの10月入学がある | 要項は奥州校が別に公開 |
杜陵高校の通信制は、引っ越しを条件にしていません。ただし出願の前に、在籍校の副校長か教頭と杜陵高校の副校長が電話で事前協議をします。
選抜は書類と作文、面接でした。学力検査がないぶん受けやすい一方で、機会は年2回です。出願期間は10日ほどで、在籍校からの書類が期限に間に合わないと出願が受け付けられません。
私立・通信制への転校。時期の自由度は私立の通信制がいちばん高い
私立高校については、岩手県私学協会が転入学・編入学の情報を一覧で公開しています。令和8年度版には県内の私立高校11校が載っていて、募集期間は「随時」の学校が多い一方、募集人員の欄には「原則一家転住に限る」と書かれています。[3]
盛岡大学附属高校と一関修紅高校の転入は「原則9月中旬まで」でした。引っ越しを伴わない私立全日制への転校は、一覧に載っていないケースとして1校ずつの相談になります。
通信制高校への転入は、公立と私立で事情が違います。公立は先ほどの表のとおり4月と10月です。私立の通信制は、学年の途中でも随時受け付けている学校が多く、引っ越しが条件になることもありません。
岩手県の通信制高校の一覧と選び方はこちらにまとめています。
>>岩手県の通信制高校一覧と選び方。学費と通いやすさで比較【2026年最新】
単位は年度末や学期末にまとめて認定されるため、途中で移ると履修中の科目の単位は引き継げないことがあります。学年別のタイミングの考え方はこちらで解説しています。
>>通信制高校に転入・編入するタイミング。学年途中でも間に合う?単位の引き継ぎまで解説
明光義塾高等学院という選択肢。年度の途中でも転入でき、手続きは資料請求から
公立高校への転学は、時期と手続きの両方が限られます。公立の通信制でも機会は年2回で、出願の前に学校どうしの事前協議と、保護者同伴の学校説明が必要です。11月に「環境を変えたい」と思っても、次の4月まで待つことになります。この待ち時間は、本人にはこたえます。
僕が学院長を務める明光義塾高等学院は、いまの高校からの転入・編入を積極的に受け入れていて、年度の途中からの入学も受け付けています。通信制高校の連携施設で、高校卒業資格を目指しながら日々の学びを進める場所です。
入学までの流れは次のとおりです。
- 資料請求
- 個別相談・学校説明会
- Webでの出願
- 面接
- 入学手続き
学力試験はなく面接のみです。引っ越しをしているかどうかも問いません。最初の一歩は資料請求なので、在籍校との調整が整う前でも、本人と保護者だけで動き始められます。
募集定員はあるので、気になった時点で早めに資料を取り寄せておくと安心です。
全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。『まず中2の数学からやり直したい』という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
転校を考える生徒の多くは、前の学校で授業のペースが合わなかったか、通えない期間があって学習に空白ができています。個別指導なので、その空白がどの単元にあるのかまで戻って確かめられます。
通う場所は近くの明光義塾の教室です。岩手県の公立通信制の会場は盛岡市と奥州市の2か所で、どちらも内陸にあります。宮古・釜石・大船渡・久慈といった沿岸からは、峠を越える長い移動になります。自宅の近くの教室で学ぶ前提なら、住んでいる場所で選択肢が狭まりません。
「まだ転校すると決めたわけではない」という段階の相談でも歓迎です。資料請求の際に「岩手県からの転入の相談」と書いていただければ、話が早く進みます。
>>【明光義塾高等学院】明光義塾との連携コースの資料請求はこちら
今日できる一歩
在籍校の担任に「いま修得済みの単位数と、この年度末に修得できる見込みの単位数」を聞いてみてください。この2つの数字があれば、公立でも通信制でも、希望先との話がその場で具体的になります。
まとめ
岩手県で高校を転校するルートは、公立高校への転学、私立高校への転入・編入、通信制高校への転入の3つです。全日制の県立高校に県の一斉日程はなく、受け入れは高校ごとの判断です。公立の通信制は杜陵高校の1校で、転入学の機会は4月と10月の年2回でした。
時期の自由度が高いのは私立の通信制で、明光義塾高等学院は年度の途中からの転入・編入も学力試験なしで受け付けています。どのルートでも、在籍校を辞めてから探す必要はありません。籍を置いたまま、単位の見込みを確かめ、希望先に相談する。この順番で進めてください。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
よくある質問
岩手県の県立高校への転学は、いつ受け付けていますか?
全日制の県立高校には、県がまとめた一斉日程や募集校の一覧がなく、時期は高校ごとに決まります。
県の規則では、在籍校の校長が書類を転学先へ送り、転学先の校長が教育上支障がない場合に許可する流れです。
公立の通信制は杜陵高校の1校で、転入学の機会は4月と10月の年2回です。令和8年度の10月転入学は、8月16日から27日が出願、9月6日が検査でした。
引っ越しをしなくても、岩手県で高校を転校できますか?
杜陵高校の通信制は、本人と保護者の居住地が岩手県内にあれば出願でき、引っ越しは条件になっていません。一方、岩手県私学協会が公開している令和8年度の転入学・編入学情報では、私立高校の募集は「原則一家転住に限る」とされています。全日制の県立高校は高校ごとの判断なので、まず在籍校の担任に申し出てください。
学年の途中でも、岩手県で高校を転校できますか?
私立の通信制高校は、学年の途中でも随時転入を受け付けている学校が多くあります。明光義塾高等学院も年度の途中からの転入・編入を受け付けていて、学力試験はなく面接のみです。公立の通信制である杜陵高校は、入学できる時期が4月と10月の2回に決まっています。
出典
- 岩手県教育委員会「岩手県立高等学校の管理運営に関する規則」(第44条・第45条 転学) ページ 本文へ戻る
- 岩手県立杜陵高等学校「入試情報(通信制課程)」(令和8年度 後期転編入学者選抜検査 実施要項・出願手順) ページ 本文へ戻る
- 岩手県私学協会「会員校の情報」(令和8年度 転入学・編入学情報) ページ 本文へ戻る
