通信制高校の説明会に、子ども本人がどうしても行きたがらない。パンフレットを見せても目をそらしてしまう。そんな状態で親だけで参加していいのか、迷っていませんか。
結論から書くと、通信制高校の説明会は親だけで参加してまったく問題ありません。学校側も保護者のみの参加には慣れています。むしろ本人がまだ動けない時期こそ、親が先に情報を集めておくことで、子どもが「ちょっと見てみようかな」と思った瞬間にすぐ動けるようになります。この記事では、説明会で何を質問するかではなく、その手前の「子どもが乗り気でないとき、親だけでどこまで進めていいか」と「集めた情報を家でどう渡すか」に絞って解説します。
申し遅れました。不登校の専門家の小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。
通信制高校の説明会は親だけで参加していい
まずいちばんの心配ごとから片づけます。説明会や個別相談に保護者だけで参加するのは、通信制高校の世界ではごく普通のことです。僕が運営に関わる高等学院でも、最初の接点が保護者だけというケースは珍しくありません。学校側は「本人はまだ外に出るエネルギーがない」という状況を数えきれないほど見てきているので、親だけで来たことを気にする必要はないのです。
「本人不在で進めてしまっていいのか」という罪悪感を持つ方も多いのですが、ここは切り分けて考えてください。情報を集めることと進路を決めることは別の作業です。決めるのはあくまで本人。ただ、決めるためには材料が要ります。その材料集めは、親が先に動いてかまいません。
通信制高校は全日制と違って、自分のペースで学べるように制度が設計されています。制度の全体像は文部科学省の公式ページにまとまっています。
文部科学省「通信制高校について」
通信制高校の説明会は親だけで参加していいの公式サイト
通信制高校の仕組みやメリット・デメリットを先に押さえておきたい方は、こちらの記事で解説しています。
>>通信制高校に通う5つのメリットとデメリットを徹底解説!卒業までの流れもまとめ
子どもが行きたがらないのは、無関心だからではない
説明会を嫌がる子を見ると「進路のことを何も考えていないのでは」と不安になりますよね。でも僕の経験では、ほとんどの場合は逆です。考えているからこそ、動けないのです。
理由は大きく3つあります。
- 知らない場所に行くエネルギーが残っていない 学校に行けなくなっている時期は、外出そのものが大仕事です
- 説明会に行くと「全日制を諦めた」と認める気がする 進路の変更を自分で受け入れるには時間がかかります
- また合わなかったらどうしようという不安 一度学校でつらい思いをした子ほど、次の場所に慎重になります
僕自身、不登校のあとフリースクールに初めて行く前日は、ドキドキして仕方ありませんでした。着いてみたら誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかったことが衝撃で、ゲームが好きな子とすぐに仲良くなれたのですが、その一歩手前の不安は本人にしかわからない重さがあります。行きたがらないのは怠けでも無関心でもなく、慎重に自分を守っている状態だと捉えてください。
なお、本人が抱えやすい「入っても卒業できるのか」という不安への向き合い方は、こちらの記事で解説しています。
>>通信制高校を卒業できるか不安。中退が心配な人のための学校選び
親だけで進める4つの段取り
実際の動き方を順番に書きます。
- 資料請求で候補を2〜3校に絞る いきなり合同説明会に行くより、まず家で資料を見比べるほうが負担が小さくて済みます。本人の今の状態(外出できるか、朝起きられるか)に合いそうな学校を親の目で選びます
- 予約時に「今回は親のみで参加します」と伝える 事前に伝えておけば、学校側も保護者向けの説明を用意してくれます。個別相談の時間があるなら、子どもの現状を率直に話してかまいません
- 当日は「うちの子のペースに合わせられるか」を軸に確認する 通学日数を後から変えられるか、朝が苦手でも続けられるか、入学後のサポートは誰がしてくれるか。偏差値や設備より、この3点のほうが大切です
- 資料は渡さず、リビングの見える場所に置いておく 帰宅後に「行ってきたよ、いい学校だったよ」と報告会を開くのは逆効果になりがちです。資料を食卓の隅などに置いて、本人が自分のタイミングで手に取れるようにします
3番目の通学日数については、週1日から週5日まで学校によって選び方が大きく違います。詳しくはこちらの記事で解説しています。
>>通信制高校の通学コースは週何日を選べばいい?無理なく続く頻度の決め方
持ち帰った情報を子どもに渡すときのコツ
親だけで説明会に行ったあとの「渡し方」で、その後の展開が変わります。ポイントは、説得の材料にしないことです。
「ここなら通えそうだよ」「先生も優しそうだったよ」と畳みかけると、子どもは品定めされているように感じて心を閉じます。おすすめは、感想をひとことだけ添えて、あとは待つこと。「思ってたより自由な雰囲気だったよ」くらいで止めておくと、子どもは安心して自分から資料を開けます。
数日たっても反応がなくても、失敗ではありません。資料が家にあること自体が「進路はまだ終わっていない」というメッセージになっています。本人が動けるようになったとき、ゼロから調べ直さなくていい状態を作れたことが、親だけで参加したいちばんの成果です。次の段階として、本人がオンライン説明会なら参加できることもあります。カメラオフや聞くだけの参加を認めている学校も多いので、対面の前のステップとして選択肢に入れてみてください。
明光義塾高等学院という選択肢
親だけで情報を集める最初の1校として、僕が学院長を務める明光義塾高等学院も候補に入れてもらえたらうれしいです。資料請求はオンラインで完結するので、本人が動けない時期でも進められます。
高等学院の特徴は、全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。個別指導がベースなので、大勢の教室に入るのが不安な子でも、自分のペースを崩さずに高校卒業を目指せます。
不登校で学習が止まっていた期間があっても、どこでつまずいたかを見つけて、そこから戻ればいいだけです。遅れを責められることはありません。「うちの子の場合はどうなるのか」という個別の事情も、資料請求後の相談で保護者だけで聞いていただけます。
今日できる一歩
気になる学校を1校だけ選んで、資料請求フォームを送ってみてください。5分で終わりますし、本人に伝える必要もまだありません。「動ける状態になったときの材料」を親が先に用意しておく。それが今日できるいちばん確実な準備です。
まとめ
通信制高校の説明会は親だけで参加していいし、学校側もそれに慣れています。子どもが行きたがらないのは無関心ではなく、慎重に自分を守っているから。親が先に材料を集め、説得せずに置いておく。この順番を守れば、本人が動き出したときにすぐ次の一歩につながります。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
通信制高校の説明会は親だけで参加してもいいですか?
問題ありません。通信制高校では保護者のみの参加はごく一般的で、学校側も慣れています。予約時に「親のみで参加します」と伝えておくと、当日の案内がスムーズになります。
子どもが通信制高校の話題そのものを嫌がるときはどうすればいいですか?
無理に話し合いの場を作らず、親が集めた資料を見える場所に置いて待つのがおすすめです。行きたがらないのは無関心ではなく、進路の変更を受け入れるのに時間がかかっている状態です。本人が手に取るまで急かさないことが結果的に近道になります。
親だけで説明会に行ったあと、入学までに本人の参加は必要ですか?
最終的に出願するかどうかは本人の意思確認が必要ですが、途中の段階はオンライン説明会や個別相談など負担の小さい形で参加できる学校が多くあります。対面の見学は本人のエネルギーが戻ってからで間に合います。
