広島市でフリースクールを探している方へ。この記事では、広島市内で公式サイトから運営・所在地・料金を確認できたフリースクール等を、中区・東区・南区・西区・安佐南区・安佐北区・安芸区・佐伯区の区別に10か所、隣の海田町・廿日市市の3か所とあわせて紹介します。
順位づけやランキングではなく、運営・所在地・対象年齢・料金をそろえた一覧です。補助金についても先に結論を書くと、2026年9月時点で、広島市にも広島県にも、フリースクールの利用料を保護者に直接補助する制度は公式に確認できません。
そのぶん、無料で使える市の「ふれあい教室」6か所と、1日単位で払える施設がどこにあるかを、公式情報だけを根拠にまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。約10年間の不登校を経験し、当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。いまはそれを運営する側として、本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭に関わっています。
広島市のフリースクールと支援の状況
広島市は、市がフリースクールの一覧を公開していない自治体です。広島市教育委員会は「フリースクール等の民間施設と学校・教育関係機関との意見交換会」を毎年開いていて、参加施設は2021年度31、2022年度33、2023年度40と増え、2023年度には57施設の情報を校長会に提供したと市の資料にあります。
ただ、その施設名は公開されていません。[1] つまり広島市では、学校は民間施設の情報を持っているのに、保護者は自分で1か所ずつ探すことになります。この記事は、その手間を減らすために書いています。
背景として、広島市の不登校の子どもは2024年度(令和6年度)に小・中・高等学校あわせて3,856人で、1,000人あたりでは40.4人です。前の年度の39.8人からわずかに増え、全国の34.9人を上回っています。
市の教育委員会議では、増えている要因のひとつとして「フリースクール等の民間施設が増加し、多様な学びの場が提供されるようになったこと」が挙げられました。[2] 学校以外の場所を探すことは、広島市ではもう特別なことではありません。
市が保護者向けに出しているパンフレット「学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ」(令和8年版)でも、フリースクール等は「学校やふれあい教室以外の、日中の時間帯に不登校の児童生徒が学習をしたり、興味のあることに取り組んだりできる場所」と紹介されていて、問い合わせ先は「お子様が在籍している小・中学校」とされています。[3]
在籍校に聞けば、校長会で共有されている民間施設の情報を教えてもらえる可能性があります。
公的に施設名が分かる資料としては、広島県教育委員会の「不登校等児童生徒を支援している団体等との情報共有会」の参加団体一覧があります。
掲載を承諾した団体だけの一覧で、広島市の団体は、あすなろスクール(東区)、星槎国際高等学校フリースクールぴぃす(西区)、株式会社さかもと(安佐北区)、不登校支援センターパルクなどが載っています。[4] この記事では、この一覧に載っている施設にはその旨を書いています。
広島市・広島県とも、保護者向けの利用料の補助金は2026年9月時点でありません
お金の話を正確に書きます。フリースクールの利用料を保護者に直接補助する制度は、2026年9月時点で広島市にも広島県にも公式に確認できません。市が行っているのは、意見交換会の開催、校長会への情報提供、無料のふれあい教室の運営といった、情報と場の面での支援です。
県内では、尾道市がフリースクールを利用する市内の小中学生の利用料を半額助成する方針を決め、県内で初めてと2026年8月に報じられました。[5] ただし尾道市の制度なので、広島市にお住まいの方は対象になりません。
隣の岡山県では岡山市が2026年度から補助金として最大で月1万円までを支給する制度を始めていて、自治体によって状況が大きく違います。
年度の切り替わりで新設されることもあるので、最新情報は広島市教育委員会の生徒指導課(082-504-2786)に確認してください。
補助金がない地域で費用を抑える方法は、実際には次の3つです。
- 無料のふれあい教室を使う 次の節で紹介する市の教育支援センターです
- 通った日数分だけ払う施設を選ぶ この記事の一覧には、1日3,500円で月の上限が決まっている施設や、1時間単位で払う施設があります
- 無料の公的な場と民間を組み合わせる ふれあい教室に通いながら、週1回だけ民間の施設を使うご家庭もあります
補助金がないことと、出席扱いの手続きや実例については、広島市に絞ったこちらの記事で詳しく書いています。
無料で通える「ふれあい教室」が市内に6か所あります
広島市の教育支援センターは「ふれあい教室」という名前で、市内に6か所あります。対象は広島市在住の不登校の小・中学生(市外在住でも広島市立の学校に籍があれば対象)で、市のパンフレットでは利用料は基本的に無料とされています。内容は学習支援、グループ活動、子どもと保護者の相談、学校との連絡会です。[6]
- ふれあい教室・中 中区国泰寺町1-4-15 市役所北庁舎別館3階・4階(082-242-0800)
- ふれあい教室・北 安佐北区可部3-19-22 安佐北区総合福祉センター5階(082-814-9888)
- ふれあい教室・西 佐伯区海老園2-5-28 佐伯区役所4階(082-922-0090)
- ふれあい教室・安佐南 安佐南区祇園2-48-7 安佐南区役所祇園出張所3階(082-874-3005)
- ふれあい教室・南 南区段原2-5-11(不登校支援センターパルク。申し込みは教室のホームページの問い合わせフォームから)
- ふれあい教室・東 東区光町2-15-55 こども療育センター愛育園内2階(児童相談所やこども療育センターで相談を受けている子が対象で、直接の申し込みはできません)
中・北・西・安佐南の4教室は月〜金曜の10時〜15時に開いていて、各教室へ直接電話して面談を予約します(受付は9時30分〜16時15分)。南教室は月〜金曜の9時〜16時です。つながらないときの問い合わせ先は生徒指導課です。
知っておいてほしいのは、ふれあい教室・南は民間の「不登校支援センターパルク」が広島市の委託を受けて運営しているという点です。そのパルクが、市の委託とは別に2026年9月に安芸区で開いた民間の教室を、この記事の一覧で紹介しています。
教育支援センターの通い方と費用、フリースクールとの違いは、こちらの記事で解説しています。
>>教育支援センター(適応指導教室)とは?通い方・費用・出席扱いをわかりやすく解説
広島県内の不登校の相談窓口は、こちらの記事に電話番号つきでまとめています。
>>広島県の不登校相談窓口一覧。無料で頼れる公的・民間の相談先【2026年最新】
フリースクールでも出席扱いになる可能性があります
フリースクールでの活動は、在籍校の校長が認めれば指導要録上の出席扱いになる場合があります。根拠は文部科学省の通知です。[7]
広島市は、民間施設で相談や指導を受けた日を出席扱いにするためのガイドラインを2019年10月に市立学校へ通知しています。
この記事で紹介する施設の公式サイトにも、「OKAZAキッズに通所した日は、在籍校の出席日数として取り扱われることが可能です」(安佐北フリースクールOKAZAキッズ)、「来室の場合、小学校や中学校の出席日数に認めてもらうことができます。(在籍校の校長の許可が必要です)」(ホームスクーリングセンターメイプル)といった記載があります。
ただし判断するのはあくまで在籍校の校長で、個々のケースごとに決まります。見学のときに、在籍校への報告をどんな形でしてもらえるかを聞いてみてください。
出席扱いの要件は、こちらの記事で解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
広島市は8つの区があり、面積は900平方キロメートルを超えます。この記事で確認できた施設は、紙屋町・広島駅・横川・緑井といった駅の近くと、安佐北区に集まっていて、南区や西区で公式サイトから確認できた日中の通い先はそれぞれ1〜2か所でした。
安佐北区の白木町や佐伯区の湯来町のような地域からは、市の中心部まで通うこと自体が大きな負担になります。また、そもそも家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。それはご家庭の努力不足ではありません。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。
2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきて、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。
学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が心配なご家庭でも使いやすいです。
広島市のフリースクール一覧(区別)
広島市内で公式サイトから運営・所在地・対象・料金を確認できた施設を、区別に紹介します。順位をつけたものではありません。
料金は執筆時点(2026年9月)の公式サイトの記載で、税込・税別の表記がそろっていないものがあります。公式に確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。
公式サイトの更新が数年止まっている施設はその旨を書いたので、通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。
中区: フリースクール プロローグ(紙屋町コミュニティ)
フリースクール プロローグ(紙屋町コミュニティ)
運営: 特定非営利活動法人 共育ファシリテーション「プロローグ」
所在地: 広島市中区紙屋町1-4-1 三村玉川堂ビル3F(安佐北区口田4-1-1に「高陽コミュニティ」もあり)
対象年齢: 学校に通うことが難しい状況の小学生・中学生・高校生
料金: 小中学生フリーコースは入学金30,000円(うち10,000円はNPO入会金)。月額は週5日33,000円、指定日週2日28,000円、土曜のみ15,000円。訪問型のホームスクールは月1回20,000円から
紙屋町の中心街にある、「完全不登校に特化したフリースクール」を掲げるNPO法人のフリースクールです。
時間割は10時〜12時15分と12時45分〜14時25分、そのあと15時までミーティングという流れで、公式サイトには「いつでも気軽に行きたい時に行ける」「自分で作るカリキュラム」とあります。午後にはギターや英会話などの「一日1ミリレッスン」があります。
2020年1月には安佐北区口田に高陽コミュニティを開いていて、市の北部からも通えます。公式サイトの更新は2021年から止まっているため、料金や開所日は問い合わせ(0120-451-288)で確認してください。
東区: あすなろスクール
あすなろスクール
運営: 要お問い合わせ(代表 碓井卓志。公式サイトに法人名の記載なし)
所在地: 広島市東区若草町20-15(広島駅北口〈新幹線口〉から徒歩約3分)
対象年齢: 中学生から高校卒業者まで(小学生コースの記載はありません)
料金: 要お問い合わせ
広島駅の新幹線口から歩いて3分ほどの場所にある少人数のフリースクールで、「少人数の中での基礎学力・ソーシャルトレーニング・体験学習」を柱にしています。
中学生コースは週1〜3日から選べて、ほかに高校卒業資格コース(東林館高等学校と同時入学)や家庭訪問コースがあります。中学を卒業したあとも同じ場所で高校の学習を続けられるのが特徴です。
広島県教育委員会の情報共有会の参加団体一覧に載っています。料金と出席扱いの実績は、見学のときに直接確認してください(082-261-5531)。
南区: トライ式中等部 広島キャンパス
トライ式中等部 広島キャンパス
運営: 株式会社トライグループ
所在地: 広島市南区松原町5-1 ビッグフロント広島タワービル6F(JR広島駅から徒歩約3分)
対象年齢: 中学1年生〜3年生
料金: 要お問い合わせ
家庭教師のトライのグループが運営する中学生向けのフリースクールで、広島駅前のビルの中にあります。開校時間は9時〜16時(日曜・祝日を除く)で、自習スペースはそのあとも使えます。
授業は完全マンツーマンで、通うペースは週1〜5日から選べます。集団の中で過ごすのがまだしんどい子や、先生と1対1で進めたい子に向いた形です。
広島市内にはほかに、横川キャンパス(西区横川町2-9-1 マツモトビル1階、JR横川駅南口から徒歩約1分)と緑井キャンパス(安佐南区緑井1-5-1 緑井スカイステージビル4F、JR緑井駅から徒歩1分)があります。
公式サイトには、在籍中学校で出席と認定される生徒が多いこと、認定の基準は地域や学校によって異なることが書かれています。
西区: 星槎フリースクール ぴぃす
星槎フリースクール ぴぃす
運営: 学校法人国際学園(星槎国際高等学校 広島学習センター内)
所在地: 広島市西区南観音町1-1(広電「舟入本町」電停から徒歩8分、広電バス「新観音橋西」から徒歩2分)
対象年齢: 中学1年生〜3年生(定員10名程度)
料金: 入室金20,000円。月額は週1コース15,000円、基本コース(火・木の週2日)25,000円。星槎国際高等学校への入学手続きをした場合は月5,000円に減額
通信制の星槎国際高等学校の広島学習センターに併設された、中学生向けのフリースクールです。登校日は火曜と木曜で、時間は10時20分〜14時。
午前は国語・数学・英語を中心に、自習ではなく星槎国際高等学校の教職員による一斉授業で学び直し、午後はスポーツ・料理・ものづくりなどの「ぴぃすゼミ」、月に1回は校外での体験学習があります。広島県教育委員会の情報共有会の参加団体一覧に載っています。
料金と時間は公式サイトで公開されている2023年10月の案内資料の記載なので、最新の内容は問い合わせ(082-503-1430)で確認してください。
星槎フリースクール ぴぃす(星槎国際高等学校 広島学習センター)の公式サイト
安佐南区: ホームスクーリングセンター メイプル
ホームスクーリングセンター メイプル
運営: 要お問い合わせ(代表 宮川悦子〈臨床心理士・公認心理師〉。公式サイトに法人名の記載なし)
所在地: 広島市安佐南区緑井1-27-4 グリーンシャトー畑井104(アストラムライン大町駅・JR緑井駅からそれぞれ徒歩8分)
対象年齢: 小学生・中学生・高校生・一般(15歳以上)
料金: 入学金12,000円。小・中学生は週1回60分で月24,480円、週1回90分で月30,310円(税込。2026年4月改定)。カウンセリングは50分7,000円。訪問の場合はガソリン代10kmごと195円と高速料金が別途
2001年4月に始まった、1人の子に1人のスタッフがつく個別支援型のスクールです。来室か家庭訪問かを選べて、国語・算数(数学)・英語など興味のある教科の基礎から学びます。
毎日通う居場所型ではなく、週1回60分か90分の個別の時間から始めたい子に向いた場所です。
公式サイトには「来室の場合、小学校や中学校の出席日数に認めてもらうことができます。(在籍校の校長の許可が必要です)」と書かれています。見学と説明は無料です(082-876-4332)。
安佐北区: 安佐北フリースクールOKAZAキッズ
安佐北フリースクールOKAZAキッズ
運営: 特定非営利活動法人ブエンカミーノ
所在地: 広島市安佐北区亀山8-19-18(バス停「下勝木」から徒歩2分。JRあき亀山駅から送迎可能〈事前に問い合わせ〉)
対象年齢: 要お問い合わせ(公式サイトに「学校に行く子も行かない子も」「小学校の基礎学力」の学習支援と記載)
料金: 入会金30,000円(きょうだい2人目以降は10,000円)。利用料は1日3,500円×利用日数で月の上限35,000円(昼食・保険料込み)。入会しない単発利用は1日5,000円。1日無料体験あり
2011年に広島県の認証を受けたNPO法人が、2024年1月に開校したフリースクールです。開所は月・水・金曜の10時〜16時。午前は元小学校教諭のスタッフによる個別の学習タイム、昼は手づくりのランチ、午後は川遊び・工作・ドラム・クッキングなどで過ごします。
通った日数分だけ払う形で、月の上限が決まっているので費用の見通しが立てやすい施設です。
公式サイトには「OKAZAキッズに通所した日は、在籍校の出席日数として取り扱われることが可能です」とあり、希望者にはフリースクールから学校へ「出席状況報告書」を送っています(082-578-6248)。
安佐北フリースクールOKAZAキッズ(NPO法人ブエンカミーノ)の公式サイト
安佐北区: フリースクール ぱれっと
フリースクール ぱれっと
運営: 株式会社さかもと
所在地: 広島市安佐北区口田南3-22-25 大上免ビル1F(駐車場あり)
対象年齢: 小学生から大人まで
料金: 1時間2,750円(税込)。通学した日の分だけ料金が発生。教材費が別途かかる場合あり。入会金は要お問い合わせ
学習塾や放課後等デイサービスを運営する会社が2020年6月に口田南で開いたフリースクールです。開所は月〜金曜。
月謝制ではなく、1時間単位の「単価制の授業」で、学習、ソーシャルスキルトレーニング、アート、運動、クッキング、プログラミングなどから組み立てます。
臨床心理士のカウンセリングがあり、英検・数検・漢検の準会場にもなっています。公式サイトには、来所した日が在籍校で出席扱いとみなされるケースが増えていること、学校との調整の相談に応じることが書かれています。
運営会社は広島県教育委員会の情報共有会の参加団体一覧に載っています。料金は公式サイトの記載が数年前のものなので、問い合わせ(082-573-0507)で確認してください。
安芸区: 不登校支援センターパルク 安芸教室
不登校支援センターパルク 安芸教室
運営: 一般社団法人不登校支援センターパルク
所在地: 広島市安芸区船越4-30-13(JR海田市駅から徒歩8分の一軒家)
対象年齢: 小学生・中学生(広島市外に住んでいる子も利用可)
料金: 入会金10,000円、利用料は月28,000円(8月は10,000円)。小学生コースの昼食代は1食500円
元小学校長で公認心理師の代表が2022年9月に立ち上げた法人が、2026年9月に安芸区で開いたばかりの教室です。
小学生コースは平日の9時〜12時20分(水曜は13時50分まで)、中学生コースは平日の13時〜16時(金曜は15時まで)と、時間帯が分かれています。
教室長は教職歴37年で、広島市教育委員会の生徒指導課長も務めた方です。個別指導、公認心理師によるカウンセリング、企業やゲストティーチャーによる授業があり、小学生コースは昼食をみんなで作ります。
同じ法人が南区段原で運営する教室は市の委託を受けた「ふれあい教室・南」で、広島市の小中学生だけが対象です。安芸教室は民間の教室なので、府中町や海田町からも通えます(080-4283-0869)。
>>小学生の不登校は約43人に1人|低学年・高学年で違う原因と、親ができる7つの対応【2026年最新】
佐伯区: 猫のこしかけ
猫のこしかけ
運営: 一般社団法人猫のこしかけ
所在地: 広島市佐伯区湯来町麦谷字東堂原2018(古民家。自宅までの送迎あり)
対象年齢: 不登校や行き渋りに悩む児童生徒(学年は要お問い合わせ)
料金: 継続利用登録は登録料年15,000円、利用料1日3,500円で、月の11回目以降は1日500円(いずれも税込。昼食・おやつ・送迎費込み)
湯来町の古民家を使った、自然体験が中心の居場所です。利用できるのは平日の9時〜17時で、この時間には送迎も含まれます。
朝8時ごろに自宅まで迎えに来てもらい、畑で野菜を育てて昼ごはんを作り、午後は近くの森を歩いたり部屋でゆっくり過ごしたりして、17時ごろに自宅まで送ってもらう、というのが公式サイトに載っている1日の例です。送迎つきなので、保護者が仕事で送り迎えできないご家庭でも検討できます。
月に11回以上通うと1日500円になるので、毎日通っても月額の目安は4万円ほどです。登録の前に何度か体験利用をすることが勧められています(070-9200-5090)。
佐伯区: フリースペースすくえあ
フリースペースすくえあ
運営: 要お問い合わせ(東林館高等学校の認定サポート校。公式サイトに法人名の記載なし)
所在地: 広島市佐伯区五日市中央6-1-10 佐伯区民文化センター(東林館高等学校の公式サイトの拠点案内に記載。詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 不登校や学校生活で悩みを抱えている小中高生
料金: 入学金20,000円(税込)、学費は月35,000円(税込)。訪問学習支援は1時間3,000円と交通費
五日市で月〜金曜の10時〜17時に開いているフリースペースです。ふれあい活動、学習支援、スポーツを柱にしていて、月1回の親の会もあります。通信制の東林館高等学校のサポート校を兼ねているので、中学卒業後の進路も同じ場所で相談できます。
公式サイトのQ&Aでは、学校外の施設に通う場合も在籍校の校長の判断で出席扱いになると説明しています。
公式サイトの料金ページは2016年から更新されていないので、現在の料金と活動場所は問い合わせ(090-8244-6990)で確認してください。
ここまでで通える場所が見つからなかった方へ
広島市は、同じ市内でも区をまたぐとバスとJR、アストラムラインの乗り継ぎになります。安佐北区や佐伯区の施設は車での送迎が前提になる場所もあり、保護者の仕事との両立が問題になります。
「合いそうな場所はあったけれど、うちからは毎週通い続けられそうにない」という距離の問題は、親子どちらの努力でも埋まりません。
クラスジャパン小中学園は通学そのものがないので、住んでいる区に左右されずに続けられます。
近隣の選択肢: 海田町・廿日市市
安芸区や南区の東部からは隣の海田町、佐伯区や西区からは隣の廿日市市の施設も通える範囲です。
安芸郡海田町: フリースクールひびき
フリースクールひびき
運営: 特定非営利活動法人 安芸ソーシャルサポートの会
所在地: 安芸郡海田町窪町10-10(JR海田市駅南口から徒歩3分。駐車場あり)
対象年齢: 不登校の中学生・高校生
料金: 要お問い合わせ
海田市駅のすぐ近くで、NPO法人が開いている中高生向けのフリースクールです。公式サイトには「学校に行きづらくなっている人や人とのかかわりがしんどくなっている人が、なりたい自分をみつけるために必要な力をつけていくお手伝い」をするとあり、登校の回数や時間は一人ひとりに合わせて決めます。
中学生は、課題や目標を在籍中学校と連携しながら通えると案内されています。通信制高校の連携施設も兼ねています。料金と開所日は問い合わせ(082-821-0345)で確認してください。
フリースクールひびき(NPO法人安芸ソーシャルサポートの会)の公式サイト
>>高校生の不登校は約43人に1人|高1・高2・高3で違う原因と、単位・留年・転校の考え方【2026年最新】
廿日市市: ひろまなトライ
ひろまなトライ
運営: 一般社団法人広島学びのサポートセンター
所在地: 廿日市市宮内4-5-19
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生(フリースクールコース)
料金: 1回3,300円で月の上限33,000円(税込)。ほかに保険料が年2,000円。入会金は要お問い合わせ
2017年10月に設立された一般社団法人が廿日市市宮内で開いている居場所で、「『自分らしく生きる力』を育む、もうひとつの居場所」を掲げています。通った回数分だけ払う形で、月の上限が決まっています。
公式サイトには、在籍する小・中学校との連携(出席扱い制度のサポート)も行うと書かれています。運営法人は広島県教育委員会の情報共有会の参加団体一覧に載っています。開所日と時間は問い合わせ(0829-30-6084)で確認してください。
廿日市市: 木のねっこ
木のねっこ
運営: 任意団体 木のねっこ(2013年にNPO法人化、2024年10月にNPO法人を解散し、同年11月から任意団体として継続)
所在地: 廿日市市上平良233-2
対象年齢: 小学生・中学生
料金: 月4回15,000円、月8回30,000円、毎日40,000円(ランチ代込み。2026年3月からの料金)。単発は1回4,000円。利用登録料20,000円(初回のみ)、年間施設利用料10,000円
2012年8月に母親たちが中心になって設立し、もともとは広島市安佐北区で活動していた団体です。2018年に廿日市市へ移りました。
開所は火〜金曜の10時〜15時(祝日を除く)で、火曜は自然農、水曜はアート、木曜はDIY、金曜は食と、曜日ごとにテーマがあります。「『暮らし』を学び『生きる力』を育む 自由な活動場所」を掲げています。
道が狭い場所にあるので、見学の前に行き方を確認してください(090-5382-6299、火〜金の10時〜15時)。
掲載していない施設について
この記事は、公式サイトで運営・所在地・料金のほとんどを確認できた施設だけを載せています。広島市の意見交換会には40の施設が参加しているので、市内の施設をすべて網羅したものではありません。確認できないものを推測で載せることはしていません。
南区と西区は、公式サイトから確認できた日中の通い先が中学生向けの施設に限られました。南区にお住まいの小学生の場合は、段原のふれあい教室・南か、隣の安芸区・中区の施設が候補になります。夕方から夜に開く居場所や、放課後等デイサービス、月に数回だけ開く講座は、日中に通う場所の一覧としては入れていません。
新設や移転、料金の改定で情報が変わることがあります。この記事でも、2024年以降に開いた施設が2つあり、2026年に料金を改定した施設が2つありました。通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新の情報を確認してください。
広島市を含む広島県全体の一覧はこちらの記事にまとめています。呉市・東広島市・福山市・尾道市など、広島市の外の施設はこちらから見てみてください。
>>広島県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。
ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
まとめ。合うかどうかで選んでいい
フリースクールは、優劣ではなく「その子に合うかどうか」で選ぶものです。広島市には、紙屋町の中心街にあるNPOのスクール、広島駅から歩いて3分の少人数のスクール、週1回60分から始められる個別支援、川遊びと手づくりランチのある安佐北区のNPO、元校長が安芸区で開いたばかりの教室、自宅まで迎えに来てくれる湯来町の古民家と、タイプの違う場所があります。
料金の形も、月額制、1日3,500円で上限つき、1時間2,750円の単価制とさまざまです。補助金がない広島市では、この「払い方の違い」が家計にそのまま響きます。見学してから決めていいし、無料のふれあい教室と民間の施設を並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩として、この記事の一覧から、お住まいの区と隣の区の施設を2つに絞ってみてください。それだけで見学の問い合わせ文が書けます。
文面は「不登校の小5の親です。見学はできますか。週に何日から通えますか」の3文で十分です。
あわせて、在籍校の担任に「フリースクールの見学に行く予定です。学校で把握している施設があれば教えてください」と一言伝えておくと、校長会で共有されている情報を聞けるかもしれませんし、出席扱いの相談も早く動き出します。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
広島市にフリースクールはいくつありますか?
広島市はフリースクールの一覧を公開していないため、正確な数は公式には分かりません。
広島市教育委員会の資料では、フリースクール等の民間施設との意見交換会に参加した施設が2021年度31、2022年度33、2023年度40と増えていて、2023年度は57施設の情報を校長会に提供したとあります。
この記事では、公式サイトで運営・所在地・料金を確認できた市内の10か所(中区1・東区1・南区1・西区1・安佐南区1・安佐北区2・安芸区1・佐伯区2)と、隣の海田町・廿日市市の3か所を区別に紹介しています。
広島市でフリースクールの利用料の補助金はありますか?
2026年9月時点で、フリースクールの利用料を保護者に直接補助する制度は、広島市にも広島県にも公式に確認できません。
県内では尾道市が利用料を半額助成する方針を決めたと2026年8月に報じられましたが、広島市にお住まいの方は対象になりません。費用を抑える公的な選択肢は、市内6か所の「ふれあい教室」(利用料は基本的に無料)です。
民間では、通った日数分だけ払い、月の上限が決まっている施設もあります。最新情報は広島市教育委員会の生徒指導課にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、フリースクールでの活動が指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知が根拠です。
広島市は民間施設での相談・指導を出席扱いにするためのガイドラインを2019年10月に市立学校へ通知しています。
この記事で紹介した施設にも、通所した日が在籍校の出席日数として取り扱われることが可能と公式サイトに書いている施設があります。判断は個々のケースごとなので、施設の見学とあわせて、在籍校にも早めに相談しておくとスムーズです。
出典
- 広島市教育委員会「不登校児童生徒等への支援について(資料1)」 PDF 本文へ戻る
- 広島市「令和7年第15回教育委員会議(11月定例会)議事録」 ページ 本文へ戻る
- 広島市「学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ(保護者への情報提供資料)」(令和8年) ページ 本文へ戻る
- 広島県教育委員会「これまでに開催した不登校等児童生徒を支援している団体等との情報共有会」(参加団体一覧) ページ 本文へ戻る
- 中国新聞デジタル「尾道市、フリースクール利用料を半額助成へ 不登校家庭を支援」(2026年8月28日) ページ 本文へ戻る
- 広島市「ふれあい教室(教育支援センター)」 ページ、「『ふれあい教室』総合案内」 PDF 本文へ戻る
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) ページ 本文へ戻る
