広島県でフリースクールを探していると、「広島市内には多そうだけど、呉や東広島、福山、尾道にもあるのか」「県や市から利用料の補助は出るのか」「教育委員会が出している一覧はないのか」で手が止まりませんか。広島県は県教育委員会がフリースクール等の民間団体と情報共有会を開いている一方で、施設の一覧を公表しているページがなく、自分で1か所ずつ探すしかないのが実情です。
この記事では、広島県のフリースクールを市区町村別に1か所ずつ紹介します。 順位をつけたり、おすすめを選んだりするものではありません。あわせて、県と市町の利用料補助を公式ページの記載どおりにまとめました。結論を先に書くと、2026年8月時点で広島県にも、広島市・呉市・福山市・東広島市など県内の市町にも、保護者に直接支給するフリースクール利用料の助成制度は公式に確認できません。 安芸高田市に運営者向けの補助金があり、尾道市では保護者への経済的支援を求める請願が2025年12月に市議会で採択されるという動きがあります。
約10年間の不登校を経験した小幡和輝です。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。いまはそれを運営する側として、本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭に関わっています。フリースクールは合うか合わないかで決まるもので、優劣ではありません。だからこの記事も、比較して順位をつける形にはしていません。
掲載している施設は、広島県の「子ども・若者支援機関マップ」や各市町の資料で当たりを付け、各施設の公式サイトで所在地・対象・料金が確認できたものだけです。確認できなかった項目は「要お問い合わせ」と書いています。
広島県のフリースクールと不登校の状況
広島県教育委員会が公表している「令和6年度の広島県における生徒指導上の諸課題及び不登校等の現状について」によると、2024年度(令和6年度)の不登校児童生徒数は小学校3,559人(前年度比179人増)、中学校5,179人(前年度比183人減)でした。1,000人当たりでは小学校25.4人(全国23.0人)、中学校68.5人(全国67.9人)で、いずれも全国値をやや上回ります。小学校は令和2年度の1,638人から4年で2倍以上に増えていて、中学校は令和6年度に初めて減少に転じました。
令和6年度の広島県における生徒指導上の諸課題及び不登校等の現状について(不登校の現状)|広島県教育委員会
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/futoukou06.html
文部科学省の「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果概要では、小・中学校を合わせた1,000人当たりの不登校児童生徒数は全国平均38.6人に対して広島県は40.5人です。隣の岡山県は29.6人、山口県は38.3人なので、中国地方の中では広島県が高めの水準です。
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
広島県で施設を探すときに知っておいてほしいのは、県教育委員会がフリースクールの一覧を公表していないことです。県教委の「個別最適な学び担当」は、フリースクール等の民間団体と市町教育委員会・県教委が情報を共有する「不登校等児童生徒支援情報共有会」を毎年開いていて(2026年度は9月10日にオンライン開催)、参加団体の募集はしていますが、参加団体名や施設情報を一覧にしたページはありません。
フリースクール等民間団体との連携について|広島県教育委員会
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku17/furi-suku-rugaiyou.html
広島市も同じで、教育委員会の資料には「フリースクール等の民間施設と学校・教育関係機関との意見交換会」の参加施設数が2021年度31、2022年度33、2023年度40と増え、2023年度は57施設を校長会で情報提供したと書かれていますが、その施設名は公開されていません。保護者向けのパンフレット「学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ」でも、フリースクール等は「学校やふれあい教室以外の、日中の時間帯に不登校の児童生徒が学習をしたり、興味のあることに取り組んだりできる場所」という説明にとどまっています。
学校が苦手な児童生徒の保護者の方へ(保護者への情報提供資料)|広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/education/kyouiku-suishin/1026035/1009436.html
代わりに役に立つのが、県の県民活動課が出している「広島県子ども・若者支援機関マップ」(2026年5月改訂)です。ニート・ひきこもり・不登校などの相談先を市町別に1機関1シートでまとめた冊子で、NPO法人ブエンカミーノ(安佐北区)や一般社団法人スイス村(庄原市)、NPO法人安芸ソーシャルサポートの会(海田町)など、不登校支援をしている民間団体の住所・対象年齢・費用が載っています。フリースクール専用の一覧ではありませんが、公的機関がまとめた数少ない資料です。
広島県子ども・若者支援機関マップ(令和8年5月改訂)|広島県
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/seisyounen-kennzennikusei/sienkikanmap27.html
公的な学びの場としては、県教育委員会が運営する県教育支援センター「SCHOOL”S”」(スクールエス。東広島市の県立教育センター内にあり、オンラインも併用)と、市町の教育支援センター(広島市の「ふれあい教室」6か所、呉市の「つばきルーム」、福山市の「かがやき」3か所、東広島市の「フレンドスペース」3か所、尾道市の「千光寺さくら」「因島はっさく」など)があり、いずれも利用料は無料です。福山市は市立の「フリースクールかがやき」という名称で3拠点を運営しているので、検索で「福山市 フリースクール」と調べると民間の施設より先に出てきます。
広島県と市町のフリースクール利用料の補助
広島県(県)には、2026年8月時点で保護者に直接支給する利用料の助成制度はありません。 県教育委員会の2026年度(令和8年度)当初予算案の概要にもフリースクール利用料に関する事業はなく、県議会では不登校対策としてSSR推進校(校内の居場所)の拡充や校内教育支援センターの支援員配置、SCHOOL”S”の運営が答弁されています。県議会の文教委員会では2024年11月に「民間が運営するフリースクールへの支援について」が要望事項として記録されていますが、制度にはなっていません。
令和8年度当初予算案の概要|広島県教育委員会
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/kyouiku/03organization-r08yosan.html
市町についても、広島市・呉市・竹原市・三原市・尾道市・福山市・府中市・三次市・庄原市・大竹市・東広島市・廿日市市・江田島市と府中町・海田町・熊野町・坂町などの公式サイトを確認しましたが、小・中学生の保護者向けにフリースクールの利用料を補助する制度は見つかりませんでした。 そのうえで、次の2つの動きは押さえておいてください。
- 安芸高田市 「フリースクール事業費の助成制度」(2025年4月1日施行)。市内に所在する施設で不登校児童生徒の学習活動・教育相談・体験活動等を行う民間の団体または個人に対し、教材費・図書費・体験活動費・実習費などを補助率10分の10・限度額50万円で補助するもので、市は「県内で初めての取り組み」としています。1年以上の支援実績があること、在籍校で指導要録上の出席扱いとなり得る体制があること、保護者に費用の情報提供をしていることなどが要件です。これは運営者向けの補助で、保護者が利用料の補助を受け取れる制度ではありません
- 尾道市 2025年12月16日の市議会本会議で「フリースクール等を利用する家庭への経済的支援の実現を求める請願」が採択されました。ただし2026年度当初予算案の概要にはフリースクール利用料の助成は入っておらず、2026年8月時点で制度化は確認できません
市長定例記者会見発表資料「フリースクール事業費の助成制度」(2025年3月24日・PDF)|安芸高田市
https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/af/67/af6747d3-cd6b-41b2-ba1a-821a74052169/shiryou-2_furi-suku-ru-jigyou-hi-no-josei-jigyou.pdf
令和7年第5回定例会 議決結果|尾道市議会
https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/gikai/87143.html
広島市では意見交換会に参加する施設が年々増え、出席扱いのガイドラインも2019年10月に通知されていますが、利用料の補助はありません。廿日市市は2018年の市議会で市教委が「公費投入は次の段階として研究してみたい」と答えた記録があり、2022年度から民間フリースクールとの定期的な連携を始めていますが、補助制度にはなっていません。隣の岡山県では岡山市が2026年度から利用料補助を始めているので、県境で状況が大きく違う地域です。年度の切り替わりで新設されることもあるので、最新情報は必ずお住まいの市町の公式ページか教育委員会でご確認ください。
ネット上の補助金まとめには「北広島市」の制度が広島県のものとして紛れ込んでいることがありますが、北広島市は北海道の市で、広島県北広島町とは別です。
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールや自宅での学習は、一定の要件を満たせば在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的には在籍校の校長先生が判断します。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
広島県では県教委の情報共有会と、広島市の意見交換会・出席扱いガイドラインという枠組みがあり、この記事で紹介する施設にも「在籍校の出席日数として取り扱われることが可能」「利用した日が在籍小学校の出席扱いになります」「毎月の学習状況レポートを作成し学校と共有」「校長の許可が必要」と公式に書いている施設があります。呉市のリーフレット「いいばしょいろいろ」にも、民間のフリースクールは一定の要件を満たせば指導要録上の出席扱いになり、市教委が市内のいくつかのフリースクールと連携していると書かれています。見学のときに、在籍校への報告をしてもらえるか、出席扱いの実績があるかを必ず聞いてみてください。 出席扱いの3つの要件はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
一覧に入る前に、先にお伝えしたいことがあります。
広島県は施設が広島市とその周辺に集まっていて、竹原市・府中市・大竹市・江田島市や、安芸太田町・北広島町・世羅町・神石高原町・大崎上島町のように、公式サイトで運営・所在地・料金まで確認できる通所型の施設が見つからなかった市町もあります。呉市の施設は島しょ部(蒲刈・倉橋)にあるものも多く、島から毎週通うのは簡単ではありません。それはご家庭の努力が足りないという話ではまったくありません。 そして、まだ家から出るエネルギーがない時期のお子さんも少なくありません。「通う場所を探す」より前の段階があっていいんです。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。自宅にいながら、ネットの先生(担任)が伴走し、学習や生活リズムをサポートします。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきた実績があり、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いとなる仕組みも整っています。
学習面ではAIサポートを取り入れているのも特徴です。生徒一人ひとりにカスタマイズされた学習AIが、わからない場面で答えをすぐに教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えてくれます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定があるので、安心して使えます。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
近くに通える場所がない地域での考え方は、こちらの記事にもまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chikakuninai/
広島県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。広島市は区ごとに分けました。運営・所在地・対象年齢・料金は各施設の公式サイトで執筆時点に確認できたもので、確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。料金は税込・税別の表記がそろっていないものもあるので、通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。広島市から周辺の町、呉・東広島・廿日市、県東部、県北部の順に並べています。
広島市中区
フリースクール プロローグ(紙屋町コミュニティ)
運営: NPO法人 共育ファシリテーション「プロローグ」
所在地: 広島市中区紙屋町1-4-1 三村玉川堂ビル3F
対象年齢: 小学生・中学生(高校卒業資格サポートコースは高校生)
料金: 入学金30,000円(うち10,000円はNPO入会金)。月額は週2日コース(月・水)28,000円、週5日コース(月〜金)33,000円、土曜日のみ15,000円
紙屋町の中心部にある、「完全不登校に特化したフリースクール」を掲げるNPO法人のフリースクールです。月・水・金は午前9時30分から自分のやりたい学習を中心に、カウンセリングや友人とのコミュニケーションを組み合わせて自分でカリキュラムをつくり、午後はギター&ドラム、英会話、自分主催のイベントなどの「一日1ミリレッスン」があります。安佐北区口田に「高陽コミュニティ」(2020年1月開校)もあります。公式サイトには、中学校との連携でプロローグでの活動が在籍校の出席扱いになることが可能と書かれています。
公式サイト: https://www.prologue-npo.jp/
広島市東区
あすなろスクール
運営: 要お問い合わせ
所在地: 広島市東区若草町20-15
対象年齢: 中学生(週1〜3回のコース)、高校生、高卒者。小学生コースの記載はありません
料金: 要お問い合わせ
広島駅の北側、若草町にある少人数のフリースクールで、「少人数の中での基礎学力・ソーシャルトレーニング・体験学習」を柱にしています。「行きたいと思った時にいつでも登校できる」とあり、週5日コースは午前10時〜12時、週3日コースは午前10時〜16時10分。中学生から高校卒業者まで幅広く通っていると公式サイトのQ&Aに書かれています。東林館高等学校と提携していて、高校の学習支援も行っています。料金と出席扱いの扱いは直接お問い合わせください。
公式サイト: http://asunaroschool.jp/
広島市西区
星槎フリースクール ぴぃす
運営: 学校法人国際学園(星槎国際高等学校 広島学習センター内)
所在地: 広島市西区南観音町1-1
対象年齢: 中学1年生〜中学3年生(案内PDFでは定員10名程度)
料金: 入室金20,000円。月額は週1コース15,000円、基本コース(週2日)25,000円。星槎国際高等学校に入学手続きをした場合は月々5,000円に減額
通信制の星槎国際高等学校の広島学習センターに併設された中学生向けのフリースクールで、登校日は火・木曜、10時20分のSHRから14時まで。午前は国語・数学・英語を中心に星槎国際高等学校の教職員による一斉授業で学び直し、午後はスポーツ・料理・ものづくりの「ぴぃすゼミ」、月に一度は学校外で体験学習があります。静岡市や横浜市など各地の星槎の学習センターにも同じ形のフリースクールがあります。出席扱いは要お問い合わせです。
公式サイト: https://seisa.ed.jp/hiroshima/
広島市安佐南区
ホームスクーリングセンター メイプル
運営: 要お問い合わせ
所在地: 広島市安佐南区緑井1-27-4-104 グリーンシャトー畑井
対象年齢: 小・中学生、高校生、一般(15歳以上)
料金: 入学金12,000円。小・中学生は週1回60分コース 月額24,480円、週1回90分コース 月額30,310円(料金は税込。2026年4月改定)。カウンセリング50分7,000円、訪問時はガソリン代10kmごと195円
緑井駅の近くにある、週1回60分か90分の個別支援型のスクールです。来室か家庭訪問かを選べて、国語・数学(算数)・英語・社会・理科などの興味のある教科の基礎から学びます。調理体験や野球観戦、遠足もあります。公式サイトには「来室の場合、小学校や中学校の出席日数に認めてもらうことができます(在籍校の校長の許可が必要です)」と書かれています。毎日通う型のフリースクールではなく、週1回の個別支援から始めたい方向けの場所です。東林館高等学校のサポート拠点としても掲載されています。
公式サイト: https://h-maple.com/
広島市安佐北区
安佐北フリースクールOKAZAキッズ
運営: 特定非営利活動法人ブエンカミーノ
所在地: 広島市安佐北区亀山8-19-18
対象年齢: 要お問い合わせ(公式サイトに「小学校の基礎学力(読み書き計算)」の学習支援、元小学校教諭のスタッフの記載あり)
料金: 入会金30,000円(きょうだい2人目以降10,000円)。利用料は1日3,500円×利用日数で月上限35,000円(基本活動費・昼食・施設利用料・保険料を含む)。単発利用5,000円/日、夏休みコース40,000円(13回)
2011年に広島県の認証を受けたNPO法人ブエンカミーノが、あき亀山駅近くで平日週3回(月・水・金)10時〜16時に開いているフリースクールです。朝の会のあと午前は個別の学習タイム、昼は農場の野菜を使った手づくりランチ、午後は川遊び・手芸・工作・ドラム・ギター・クッキングなどのフリータイムです。公式サイトには「OKAZAキッズに通所した日は、在籍校の出席日数として取り扱われることが可能」で、希望者にはフリースクールから学校へ「出席状況報告書」を送っていると書かれています。法人はひきこもりの若者の支援やシェアハウスの運営もしていて、県の子ども・若者支援機関マップにも載っています。
公式サイト: https://buencamino-hiroshima.com/
広島市佐伯区
フリースペースすくえあ
運営: 要お問い合わせ(東林館高等学校の認定サポート校)
所在地: 広島市佐伯区五日市中央6-1-10 佐伯区民文化センター(東林館高等学校の拠点案内で確認。詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 不登校や学校生活で悩みを抱えている小中高生
料金: 入学金20,000円(税込)、学費月額35,000円(税込)。訪問学習支援は1時間3,000円+交通費10kmごと100円
五日市の佐伯区民文化センターで、月〜金の午前10時〜午後5時に開いているフリースペースです。心の相談、学習支援、毎週月曜日にスポーツセンターで行うバドミントンなどのスポーツ、月1回の「すくえあ親の会」、ボウリング・映画・遠足・カープ観戦などのイベントがあります。公式サイトのQ&Aには「学校外施設に通っている学生でも、学籍のある校長の判断で出席扱になります」とあります。通信制高校のサポート校も併設しています。
公式サイト: http://heartfulsquare.web.fc2.com/
安芸郡府中町
フリースクールNoa 府中
運営: 要お問い合わせ
所在地: 安芸郡府中町大通1-1-36 第一鍵山ビル305
対象年齢: 原則として中学1年生〜中学3年生(小学校高学年は状況を確認のうえ対応)
料金: 入会金0円、利用料1回1,500円(食事代を含む)。きょうだい割引20%OFF
「学習、就労準備、居場所を掛け合わせたハイブリッドなフリースクール」を掲げ、広島市中区八丁堀・廿日市市・東広島市西条・呉市・福山市と府中町に拠点を持つフリースクールです。スタディサプリを使ったICT学習、就労準備の訓練、日替わりランチ、バーチャルキャンパスがあり、公式サイトには「毎月の学習状況レポートを作成し学校と共有することによって、出席扱いを全面的にバックアップ」「学校によっては、出席扱いについて判断を保留されるケースもあります」と書かれています。運営法人名と開所曜日・時間は公式サイトに記載がないため、直接お問い合わせください。
公式サイト: https://freeschool-noa.com/
安芸郡海田町
フリースクールひびき
運営: 特定非営利活動法人 安芸ソーシャルサポートの会
所在地: 安芸郡海田町窪町10-10
対象年齢: 中学生・高校生(学校に行きづらくなっている中学生も利用可。小学生の記載はありません)
料金: 要お問い合わせ(県の子ども・若者支援機関マップには月謝制35,000円と記載。公式サイトでは未確認)
海田市駅南口から徒歩3分にあるNPO法人の通信教育連携教育施設・フリースクールです。県の子ども・若者支援機関マップには心理職4人・教育専門職2人を含む7人体制とあります。登校回数や時間は一人ひとりに合わせて設定し、中学生には「課題や目標を在籍中学校と連携し、学校とつながりながら通うことができます」と公式サイトにあります。仲間づくり、学習活動、協労体験のほか、連携する通信制高校への同時入学もできます。同じ法人は放課後等デイサービスと就労継続支援B型も運営していて、毎月第3金曜の夕方には誰でも参加できるフリーカフェを開いています。
公式サイト: https://akisapoinfo.wixsite.com/official/akitourinkanhibiki
呉市
自分いろさがし 虹いろ広場
運営: 要お問い合わせ
所在地: 呉市阿賀中央6-2-11 阿賀プラザ2階
対象年齢: 小学1年生〜6年生(中学生は相談のうえ判断)
料金: 入会金無料、利用料金1日1,300円
安芸阿賀駅から徒歩3分、「呉市の小学校1年生〜6年生までの不登校の子どもや通常の学校教育に適応しづらい子どもたちの一人一人に応じた学習内容を提供するフリースクール」と公式サイトにあります。学習活動時間は月・火・木・金が9時〜14時、水曜は9時〜12時。体力づくり、個に応じた個別学習、ことばのグループ学習に加え、元消防士・書道教室の先生・お寺の住職といったゲストティーチャーの授業があります。呉市内では蒲刈の「フリースクール遊夢YU-YU」(小〜高校生、1日2,500円・送迎込み)や倉橋町の「プロカテぐりっぷ」(小中学生、株式会社PROKATE)も公式サイトで確認できました。
公式サイト: https://rainbowsquare.jp/
東広島市
なかよしフリースクール
運営: 一般社団法人なかよし
所在地: 東広島市西条岡町4-7
対象年齢: 小学生
料金: 入学金0円、月額は週5日44,000円(税込)。自宅までの見送りは300円×移動距離+配車料125円。年度途中の入学で初月の在籍日数が15日未満の場合は1日単価2,750円×在籍日数
西条駅近くで、放課後児童クラブも運営する一般社団法人が開いている小学生向けのフリースクールです。開校日は小学校の課業日(小学校が休校の日は休校)、時間は9時〜15時で、朝の会→1〜4時間目→給食→掃除→帰りの会という小学校に近い1日の流れで、教材も小学校で使っているものを使います。公式サイトには「出席認定可能 利用した日が在籍小学校の出席扱いになります」とあり、一人ひとりの支援計画を作成するとしています。東広島市内にはこのほか、2004年開校の「Free School あいびぃ」(西条昭和町、小中高生、火〜金10時〜16時、料金は要お問い合わせ)もあります。
公式サイト: https://www.nakayoshikids.com/coming-soon-01/freeschool
ここまでで通える場所が見つからなかった方へ
広島市の中心部から呉・東広島までは通える範囲に施設がいくつかありますが、島しょ部や県北、県東部の町からだと、片道1時間以上かけて毎週通うことになります。通う距離が負担で続かないくらいなら、自宅から担任の先生とつながる形で始めるという選び方もあります。オンラインフリースクールのクラスジャパン小中学園は、出席扱いの要件を満たす仕組みが整っていて、地域を問わず利用できます。詳細はこちら: https://www.cjgakuen.com/
廿日市市
ひろまなトライ
運営: 一般社団法人広島学びのサポートセンター
所在地: 廿日市市宮内4-5-19
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生(フリースクールコース)。高校生向けの通信制高校サポートコースもあり
料金: 小・中学生は1回あたり3,300円(税込)、月の上限額33,000円。保険料年額2,000円
2017年に設立された一般社団法人が宮内で運営する、小中学生のフリースクールと通信制高校(勇志国際高等学校)のサポート校です。「自分らしく生きる力」を育むことを掲げ、クラフトや調理、外出活動があり、公式サイトには「在籍する小・中学校との連携(出席扱い制度のサポート)も行います」と書かれています。1回ごとの料金で月の上限があるので、週1回から試しやすい料金体系です。開所曜日・時間は要お問い合わせです。廿日市市内にはフリースクールNoa廿日市(串戸4-10-37)もあります。
公式サイト: https://www.hiromana-try.com/
安芸高田市
フリースクール YOLO
運営: 要お問い合わせ
所在地: 安芸高田市吉田町吉田1190-3
対象年齢: 主として小・中学生(それ以外も必要に応じて相談可)
料金: 入会金15,000円(初回のみ)、施設使用料2,000円(年1回)、月謝20,000円。10回チケット15,000円(使用期限3か月)、1回のみ2,000円、体験(3回まで)500円
中庭や裏庭、茶室のある古民家を拠点に、月・火・金は9時〜16時、水曜は12時〜17時(第3水曜は休み)に開いているフリースクールです。長期休みも通常どおり開校します。遊び・料理・洗濯・掃除・畑仕事・古民家の修繕など、1日のプランを自分で決めて活動し、昼食は食育活動として毎日自分たちで作ります。午後には学習時間があり、学校の課題や探究したいことなど学習内容も自分で決めます。安芸高田市は2025年4月から県内で初めてフリースクール運営者向けの補助制度を始めた市です(保護者向けの補助ではありません)。
公式サイト: https://7gtdz.crayonsite.net/
三原市
フリースクール コンパス
運営: 要お問い合わせ
所在地: 三原市大和町大草4883
対象年齢: 中学生コース(中学生の不登校の生徒)、高校生コース。小学生の記載はありません
料金: 入学金20,000円(全コース共通)。フリースクールコースの月額はコミュニケーションコース37,000円、中学生コース30,000円
三原市北部の大和町にあり、「個々に応じたカウンセリングを行ない、自立を支援します」「『個別』『集団』を選択できます」と公式サイトにあるフリースクールです。個別面談、グループワークによる対人関係の支援、趣味のサークルや各種イベント、学力補充を行い、東林館高等学校と連携して高校卒業資格取得の支援もしています。開所曜日・時間と出席扱いは要お問い合わせです。三原市の中心部には「こども未来創造スクール」(円一町、月・水・金10時〜15時、会費なし)が市民協働サイトに登録されていますが、公式サイトの情報が読み取れなかったため今回は見送りました。
公式サイト: https://school-compus.com/
尾道市
しまなみBase
運営: 要お問い合わせ
所在地: 尾道市美ノ郷町三成2763
対象年齢: 月・木曜は10歳以上推奨、火・金曜は12歳以下推奨(担当スタッフによる)
料金: フリースクールは週1回利用12,000円、週2回14,000円、週3回18,000円、週4回20,000円(入会金の記載なし)
尾道市で約10年、公私立で約20年それぞれ小学校教員として勤務したスタッフが開いている「安心して過ごせる”もうひとつの居場所”」です。「朝がしんどい日も、話したくない日も。しまなみBaseは、まず『安心』を提供します。静かに過ごす、少しだけ話す、ちょっと試す」とあり、在籍校との連携や手続きも丁寧にサポートすると公式サイトに書かれています。放課後の「知育学堂」と子ども食堂も併設しています。尾道市では、NPO法人むかいしまseedsが2025年4月から小学生向けのオルタナティブスクール「WAKU WAKU GAKKO」を運営していて、同法人は2025年12月に市議会で採択された経済的支援を求める請願の呼びかけ団体でもあります。
公式サイト: https://shimanamibase.amebaownd.com/
福山市
里山スコーレ ののはな
運営: 要お問い合わせ
所在地: 福山市千田町薮路506(冒険遊び場 てんぐりかっぱ)
対象年齢: 6歳(小学校就学前)〜中学3年生(福山市在住などの決まりなし。付き添いの大人が必要)
料金: 見学無料、体験700円、レギュラー参加・スポット参加は子ども1人1回700円。市の「おやまの学校」に参加する場合は年度内初回1,100円(保険料込み)、2回目以降200円
冒険遊び場「てんぐりかっぱ」のある里山で、毎週金曜日の10時〜14時に開かれているオルタナティブスクールです。「大人も子どもも…里山環境で、ありのままに過ごしてみたり、考えてみたり、やってみたり、創ってみたりして、自分づくりに励むことを目的とします」と利用規約にあります。週1回・1回700円という形なので、毎日通うフリースクールを探している方には合いませんが、外に出る最初の一歩として使いやすい場所です。福山市内にはこのほか、一般社団法人ふくやまシュタイナー学園(郷分町、2023年開校、月額45,000円)、NIJINアカデミー広島福山校(水呑町、株式会社NIJIN、メタバース通学+週1回のリアル教室)、フリースクールNoa福山(大黒町)があります。
公式サイト: https://nonohana-sc.com/
三次市
ARANCIA(アランチャ)
運営: 要お問い合わせ
所在地: 三次市南畑敷町466-2 第2丸石ビル201
対象年齢: 要お問い合わせ(中学受験〜大学受験に対応する自律型個別支援学習塾で、午前中からフリースクール機能を運営)
料金: 月額は1回1,000円で、10回以上通っても月10,000円まで。入会金・講習費不要、教材の購入不要
月〜土の9時30分〜21時に開いている1人1ブースの自律型個別支援学習塾で、「午前中からフリースクール機能も運営」と公式サイトにあります。1回1,000円・月上限10,000円という料金で、平日の午前から居場所と学習の場として使える三次市内では数少ない選択肢です。出席扱いの扱いは要お問い合わせです。三次市内には、了徳寺(秋町)の住職が開いている「宍戸勉強会」も平日午前にフリースクールとして生徒を受け入れていて、2019年度に通室が学校の出席扱いとして認められた例が公式サイトに書かれています。
公式サイト: https://www.arancia-ls.com/
庄原市
スイス村
運営: 一般社団法人スイス村
所在地: 庄原市口和町宮内285
対象年齢: 原則として小中高生(ケースに応じて20代・30代の若者も受け入れ)
料金: 全寮制。入学時費用10,000円、年度初頭費用10,000円(入学時は不要)、生活費・施設利用料として原則月額150,000円+特別プログラム費など。短期の日帰り利用は1日3,000円、泊まりは1日5,000円。経済状況に応じて減免可
庄原市口和町の大自然の中にある全寮制のフリースクールで、「よく動き、よく食べ、よく寝る」をモットーに、自然体験・農業・スポーツと、能力に応じたマンツーマンの学習を組み合わせています。通いの施設ではなく共同生活の場なので、他の施設とは性格が違います。公式サイトには「公立の小学校、中学校に関しては今在籍している学校がある場合はその学校に籍を置きながらスイス村に入寮する形が一般的」「義務教育である中学生までは公立であれば出席扱いになるケースが一般的」とあります。通信制高校(NHK学園高等学校)のサポートと、若者の自立支援も行っています。県の子ども・若者支援機関マップにも載っています。
公式サイト: https://suisu-mura.jp/
掲載していない市区町村について
広島市南区・安芸区、竹原市、府中市、大竹市、江田島市、熊野町、坂町、安芸太田町、北広島町、世羅町、神石高原町、大崎上島町については、公式サイトで運営・所在地・対象年齢・料金のほとんどを確認できる通所型のフリースクールが見つからなかったため載せていません。確認できないものを推測で載せることはしていません。 安芸区の「NPO法人グロービー」は小学3年生から入会できる居場所ですが、夕方から夜のボクシングスクールで日中に通うフリースクールではないため、廿日市市の「木のねっこ」は公式サイトにアクセスできず現在の運営状況が確認できなかったため、それぞれ見送りました。
広島市の意見交換会には40を超える施設が参加しているので、この記事は1市区町村1か所に絞っているだけで、広島市内だけでも複数の選択肢があります。新設や移転、料金の改定で情報が変わることがあります。通う前には必ず公式サイトと直接のお問い合わせで最新の情報を確認してください。掲載がない地域でも、市町の教育支援センター(適応指導教室)や県のSCHOOL”S”に相談できます。まずは教育委員会か在籍校に聞いてみてください。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
https://www.cjgakuen.com/
まとめ。フリースクールは合うかどうかで選んでいい
フリースクールは、施設の優劣で選ぶものではありません。お子さんとの相性で決まります。 この一覧を見るだけでも、1回700円の里山の居場所、1日1,300円で小学校のように過ごせる場所、週1回60分の個別支援、1回3,300円で月上限のある通所型、通信制高校に併設された中学生向けの教室、全寮制の学び舎と、形は本当にさまざまです。
だから、見学して決めていいし、複数を並行して検討していいし、通ってみて合わなければ変えていいんです。公的な教育支援センターとの併用もできます。
今日できる一歩としては、広島県の「子ども・若者支援機関マップ」のページを開いて、お住まいの市町の冊子だけダウンロードして、不登校に○が付いている団体のシートを読んでみてください。住所・対象年齢・費用・予約の要否が1枚にまとまっています。気になる施設が見つかったら、公式サイトの料金ページをブックマークして、「見学はできますか」「在籍校への報告はしてもらえますか」の2つだけメールで聞いてみてください。候補が1つもなければ、在籍校に「教育支援センターはどこにありますか」とだけ聞くところから始めて大丈夫です。
僕自身、不登校の当時に通ったフリースクールで、学校の外にも自分の居場所があると知れたことが大きな支えになりました。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。僕の公式LINEでは不登校に関する情報発信や無料相談を行っています。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
広島県にフリースクールはいくつありますか?
広島県教育委員会はフリースクールの一覧を公表していないため、県全体の正確な数は公式には分かりません。広島市教育委員会の資料では、フリースクール等の民間施設との意見交換会に参加した施設が2021年度31、2022年度33、2023年度40と増え、2023年度は57施設を校長会で情報提供したとあります。県の「子ども・若者支援機関マップ」(2026年5月改訂)には不登校支援をしている民間団体が市町別に載っていますが、フリースクール専用の一覧ではありません。この記事では17の市区町について公式サイトで確認できた施設を1か所ずつ紹介しています。
広島県でフリースクールの利用料の補助はありますか?
2026年8月時点で、広島県(県)にも広島市・呉市・福山市・東広島市・尾道市・廿日市市などの市町にも、保護者に直接支給するフリースクール利用料の助成制度は公式に確認できません。安芸高田市には2025年4月施行の「フリースクール事業費の助成制度」(教材費・体験活動費などを10分の10・上限50万円)がありますが、これは市内の運営者向けの補助です。尾道市では2025年12月に「フリースクール等を利用する家庭への経済的支援の実現を求める請願」が市議会で採択されましたが、2026年度予算案に利用料助成は入っていません。年度替わりで新設されることがあるので、最新情報はお住まいの市町の教育委員会でご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、フリースクールでの学びを在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的な判断は在籍校の校長先生が行います。広島県では県教委が民間団体との情報共有会を開き、広島市は2019年10月に出席扱いのガイドラインを通知していて、この記事で紹介した施設にも「在籍校の出席日数として取り扱われることが可能」「利用した日が在籍小学校の出席扱いになります」「毎月の学習状況レポートを学校と共有」と公式に書いている施設があります。見学のときに在籍校への報告をしてもらえるかを確認するのがおすすめです。
