不登校の学習支援はどこに頼る?家庭・塾・フリースクール・オンラインの使い分け

子どもが不登校になったとき、学習支援を探そうとすると、塾、家庭教師、フリースクール、オンライン教材、公的な教室と選択肢が多すぎて、どれがうちの子に合うのか判断がつかなくなります。比較サイトを見ても「おすすめ〇選」が並ぶだけで、選ぶ基準までは教えてくれません。

先に結論をお伝えします。不登校の学習支援は、サービスの良し悪しではなく「子どもの今の状態」で選ぶのが正解です。状態と支援先が合っていれば学びは進みますし、合っていなければどんなに評判のいい場所でも続きません。

自己紹介が遅れました。約10年間の不登校を経験し、現在は不登校の専門家として活動する小幡和輝と申します。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。今はそれを運営する側として、2000人以上の子どもたちと家庭に関わっています。この記事では、不登校の学習支援を家庭・公的支援・塾・フリースクール・オンラインに整理して、状態別の使い分けを解説します。

目次

不登校の学習支援は「子どもの状態」で選ぶ

支援先を検討する前に、お子さんが今どの段階にいるかを見てください。大きく3つに分かれます。

  1. 休息が必要な時期 学校に行けなくなった直後で、心身のエネルギーが減っている段階。この時期に勉強をさせようとすると回復が遅れます。学習支援はまだ選ばなくていい時期です
  2. 家の中でなら動ける時期 好きなことには集中できる、家族とは普通に話せる段階。家庭でできる学習やオンラインの支援が合います
  3. 外に出るエネルギーが戻ってきた時期 家以外の場所や家族以外の人への興味が出てきた段階。通う形の支援が選択肢に入ります

僕は学校には行っていませんでしたが、クイズ番組や教育テレビで勉強したり、本を読んだりすること自体は好きでした。「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、教科書の範囲をはるかに超えた大学生用の分厚い本を読んで探求していた時期もあります。学校の勉強が止まっていることと、学びが止まっていることは別なんです。この視点があると、焦らずに段階に合った支援を選べます。

家庭でできる学習支援。親が先生にならなくていい

家の中でなら動ける時期の学習は、家庭が起点になります。ただし、親が勉強を教える必要はありません。親子で教えると感情がぶつかりやすく、関係がこじれる原因になりがちです。親の役割は教えることではなく、環境を用意することと割り切ってください。

具体的には、在籍校からプリントや教科書を受け取って学習の材料を確保すること、そしてICT教材やタブレット教材など、子どもが一人でも進められる仕組みを入れることです。自宅でのICT学習は、要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度もあります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

ICT教材やタブレット学習を出席扱いにする方法。フリースクールとの違いもわかりやすく解説
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/ict-kyozai-shusseki/

無料で使える公的な学習支援もある

見落とされがちですが、自治体には教育支援センター(適応指導教室)という公的な支援があります。教育委員会が運営する不登校の子どものための教室で、学習支援や相談を原則無料で受けられ、通所が在籍校の出席扱いになる場合も多くあります。

国も、学校以外の場での多様な学びを支援する方針を教育機会確保法で明確にしています。公的支援と民間支援はどちらかを選ぶものではなく、併用できるものです。まずお住まいの自治体にどんな窓口があるかを知っておくと、選択肢の全体像がつかめます。

義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律の公布について(通知)|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1380952.htm

塾・フリースクール・オンラインの使い分け

外に出るエネルギーが戻ってきたら、民間の支援が本格的な選択肢になります。それぞれ役割が違います。

  1. 塾・家庭教師 学習を進める機能に特化した場所。学ぶ意欲が戻っていて、居場所より勉強を求めている子に合います。ただし学校生活を前提としたペースの塾だと、遅れの穴を埋める前に先へ進んでしまうことがあるので、個別指導型を選ぶのが安全です
  2. フリースクール 学習と居場所の両方の機能を持つ場所。生活リズムを整えたい、人と関わる練習もしたい、でも勉強も進めたいという子に合います。文部科学省の通知に基づく要件を満たせば在籍校の出席扱いになります
  3. オンラインの学習支援 外に出るのはまだ難しいけれど学びは進めたい子の選択肢。自宅にいながら先生の伴走を受けられるものを選ぶと、教材だけのサービスより続きやすくなります

塾とフリースクールで迷う場合の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

不登校の子は塾とフリースクールのどちらに通うべき?両方の機能を持つ場所もある
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/juku-freeschool-docchi/

どの支援先を選ぶ場合も、学習の中身は「学年ではなく単元で戻す」が鉄則です。つまずいた場所まで戻れば、遅れは見た目ほど大きくありません。

不登校の学び直しはどこから戻る?学年ではなく単元で戻すのが正解です
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-manabinaoshi-chugaku/

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこから戻る学び方ができます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどもあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能します。

学習支援を探しているご家庭にとっての良さは、この記事で分けて説明した「勉強を進める機能」と「居場所の機能」を、ひとつの場所で両方まかなえることです。塾と居場所を別々に探して子どもの負担を増やす必要がなく、その日の状態に合わせて過ごし方を調整できます。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。支援先は足し算でいい

不登校の学習支援は、家庭・公的支援・塾・フリースクール・オンラインのどれか1つを正しく選ぶ試験ではありません。子どもの状態に合わせて組み合わせを変えていく、足し算の発想でいいんです。休息の時期には何も足さない勇気も、立派な学習支援のひとつです。

今日できる一歩として、「教育支援センター お住まいの自治体名」で検索して、公的な窓口の場所と連絡先だけメモしておいてください。すぐ使わなくても、選択肢の地図を持っているだけで気持ちの余裕が変わります。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、僕の公式LINEで話してみてください。不登校に関する情報発信や無料相談を行っています。

小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校の学習支援にはどんな選択肢がありますか?

大きく分けて、家庭でのICT教材などの学習、教育支援センター(適応指導教室)などの公的支援、塾・家庭教師、フリースクール、オンラインの学習支援があります。サービスの評判ではなく、子どもの回復の段階に合わせて選び、状態の変化に応じて組み合わせを変えていくのが続くコツです。

不登校の子どもに親が勉強を教えたほうがいいですか?

親が先生役になる必要はありません。親子で教えると感情がぶつかりやすく、関係がこじれる原因になりがちです。親の役割は、在籍校からプリントや教科書を受け取る、子どもが一人でも進められるICT教材や伴走型の支援を用意するなど、学べる環境を整えることと考えてください。

不登校の学習支援は無料で受けられますか?

自治体が運営する教育支援センター(適応指導教室)では、学習支援や相談を原則無料で受けられ、通所が在籍校の出席扱いになる場合も多くあります。民間のフリースクールを利用する場合も、自治体によっては保護者向けの利用料助成制度があります。公的支援と民間支援は併用できます。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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