フリースクールは何歳から通えるのか。小学校低学年のお子さんが学校に行けなくなったとき、多くの親御さんが最初にぶつかる疑問です。結論からお伝えすると、フリースクールの対象年齢に全国一律の決まりはなく、施設ごとに違います。小学1年生から受け入れる施設は多くありますが、高学年や中学生からを対象にしている施設もあるため、確認すべきは「何歳からか」ではなく「その施設が低学年のわが子に合うか」です。この記事では、低学年でフリースクールを利用するときの見きわめ方を具体的にお伝えします。
僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学んで、18歳で起業しました。今は運営者の立場で、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちとご家庭に関わってきました。不登校の専門家の小幡和輝として、低学年ならではの判断のポイントを整理します。
フリースクールは何歳から通える?年齢の決まりはない
フリースクールは学校教育法上の学校ではないため、入学年齢の法的な基準がありません。対象年齢は運営者がそれぞれ決めており、実際には次のようなパターンに分かれます。
- 小学1年生から中学3年生まで もっとも多いパターンです。義務教育の年齢を広くカバーします
- 小学生のみ、または低学年のみ 少人数で年齢の近い子だけを預かる施設です
- 高学年や中学生から 学習支援が中心の施設に多く、低学年は受け入れていない場合があります
つまり「6歳・小学1年生から通える施設は多いが、どこでも通えるわけではない」が答えです。気になる施設を見つけたら、ホームページの対象年齢の記載を確認し、書かれていなければ問い合わせで直接聞いてください。低学年の受け入れ実績があるかどうかは、電話やメールで一度聞けばすぐにわかります。
低学年での利用は、決して特殊なケースではありません。文部科学省の調査では、小学生の不登校は約13万人と過去最多を更新しており、小学1年生の段階から不登校は起きています(出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/shidou/1267646.htm )。「まだ1年生なのに」と思う必要はまったくありません。低学年から学校外の居場所を使う家庭は年々増えています。
小学生の不登校への向き合い方そのものについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shougakusei-hutoukou/
低学年でフリースクールを利用するときの3つの見きわめポイント
対象年齢に入っていることは入口にすぎません。低学年の場合、高学年や中学生とは見るべきポイントが違います。
1. 「勉強できるか」より「安心できるか」を先に見る
低学年の不登校では、学習の遅れはまだ浅いことがほとんどです。学習内容はあとから取り戻せます。それよりも先に確認したいのは、その場所でお子さんの表情がゆるむかどうかです。
僕がフリースクールに初めて行った日のことを覚えています。前日はドキドキしていました。でも着いてみたら、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかった。それが衝撃でした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。低学年の子は「ここは安全だ」と体で感じられるかどうかがすべてで、それは資料ではなく見学でしかわかりません。見学のときは、スタッフがお子さんにどんな距離感で声をかけるか、質問攻めにしないかを見てください。
2. 同じ年頃の子が実際にいるかを聞く
対象年齢が「小1から」となっていても、在籍しているのが中学生ばかりという施設はあります。年上の子と過ごすことが刺激になる子もいますが、低学年のうちは、遊びの合う相手が一人いるだけで通う理由になります。見学の前に「小学◯年生ですが、同じ年頃の子は通っていますか」「低学年の子はどんな過ごし方をしていますか」と聞いてみてください。この質問への答えの具体性で、低学年の受け入れに慣れている施設かどうかも見分けられます。
3. 通う体制を親側で組めるかを確認する
低学年では一人での通所が難しいため、送迎が前提になります。共働きのご家庭なら、開所時間と送迎の時間が合うか、週何日から通えるか、行けない日の連絡はどこまで求められるかを最初に確認しておくと、あとで無理が出ません。毎日通う必要はなく、週1回の利用から始められる施設も多くあります。「今週は行けなかった」が責められない場所かどうかも大切な基準です。
低学年でも出席扱いになる?
なります。フリースクールでの活動を在籍校の出席として扱う制度は、文部科学省の通知に基づくもので、対象は小中学生です。低学年だから対象外ということはありません(出典: 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。実際に、小学生でフリースクールに通いながら出席扱いが認められた事例があります。
判断するのは在籍校の校長です。フリースクール側が学校への活動報告に対応してくれるかを、見学のときに聞いておくとスムーズです。出席扱いの3つの要件と進め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
高学年の小学生は?中学を見すえた選び方
ここまで低学年を中心に書きましたが、小学4〜6年生でフリースクールを探しているご家庭も多いはずです。高学年になると、見きわめのポイントが少し変わります。友達関係のつまずきが理由になることが増え、学習の遅れへの不安も本人の中で大きくなってくるからです。
高学年で見てほしいのは次の2つです。ひとつは、学習面の伴走があるか。小学校高学年の内容は中学の学習の土台になるので、遅れた単元まで戻って学び直せる場所だと、中学進学への不安が小さくなります。もうひとつは、中学生になっても通い続けられるか。小学生で通い始めた場所にそのまま通えると、環境の変化が少なく、中学での出席扱いの相談も進めやすくなります。
まだ通えそうにないなら、急がなくていい
見きわめ方を書いてきましたが、いちばん大事な前提を最後に置きます。低学年でフリースクールに「通わせなければ」と焦る必要はありません。学校に行けなくなった直後の子は、エネルギーが空っぽになっています。この時期に新しい場所を次々見せられると、かえって疲れてしまう子もいます。
家でゆっくり過ごして、表情が戻ってきて、「ひまだな」という言葉が出てきた頃が、外の居場所を探すタイミングです。順番としては、まず家を安心できる場所にすること、その次にフリースクールです。見学に行って本人が乗り気でなければ、いったん引いて数か月後にもう一度、で構いません。フリースクール側も、そういう行き来には慣れています。
明光フリースクールという選択肢
平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこから戻る学び方ができます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどの活動もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。「みんなに合わせる」こと自体がしんどかった子でも、自分のペースで過ごせます。
学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。
新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。
明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/
まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ。年齢よりも「その子に合うか」で選ぶ
フリースクールが何歳から通えるかに、全国共通の答えはありません。小学1年生から通える施設は多くありますが、大事なのは対象年齢の数字ではなく、低学年のわが子がそこで安心して過ごせるかです。安心できるか、同じ年頃の子がいるか、通う体制を組めるか。この3つで見きわめてください。そして、まだその段階でなければ急がなくて大丈夫です。
今日できる一歩を1つ提案します。気になるフリースクールに「小学◯年生ですが、同じ年頃の子は通っていますか」とメールで1通聞いてみてください。返事の丁寧さと具体性が、その施設の低学年への慣れを教えてくれます。
無料のLINE相談も受け付けています。「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
フリースクールは何歳から通えますか?
フリースクールは学校教育法上の学校ではないため、対象年齢に全国一律の決まりはなく、施設ごとに異なります。小学1年生から受け入れる施設は多くありますが、高学年や中学生からを対象とする施設もあるため、ホームページや問い合わせで対象年齢と低学年の受け入れ実績を確認してください。
小学校低学年でもフリースクールで出席扱いになりますか?
なります。文部科学省の通知に基づく出席扱いの制度は小中学生が対象で、低学年だから対象外ということはありません。判断するのは在籍校の校長です。フリースクールが学校への活動報告に対応してくれるかを、見学時に確認しておくと進めやすくなります。
低学年の子が毎日通えなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。週1回から利用できるフリースクールも多く、毎日通う必要はありません。低学年は送迎が前提になるため、開所時間と家庭の予定が合うか、行けない日の扱いはどうなるかを最初に確認しておくと無理なく続けられます。
