岐阜県でフリースクールを探している方へ。お子さんが学校に行かない日が続くと、「この地域に通える場所はあるのだろうか」「費用の助成はないのだろうか」と、調べることが一気に増えて心細くなりますよね。
この記事では、岐阜県のフリースクールを市区町村ごとに1か所ずつ、順位づけなしで紹介します。あわせて、県と市町村の補助金(利用料助成)の最新状況、出席扱いの仕組みもまとめました。施設の情報は、岐阜県教育委員会の調査資料と各施設の公式サイトで確認できたものだけを掲載しています。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
岐阜県のフリースクールの状況
文部科学省の「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、岐阜県内の不登校の小学生は2,326人、中学生は3,571人で、小中あわせて5,897人。児童生徒1,000人当たりでは34.9人と、全国値の34.7人とほぼ同じ水準です(出典: 岐阜県発表資料 https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/470741.pdf )。
岐阜県の特徴は、県教育委員会がフリースクール等民間施設の調査結果を毎年公表していることです。令和7年1月末時点の調査では、回答のあった31施設・団体(県内27か所)の状況がまとまっていて、利用料の平均は月単位で32,300円、入会金の平均は37,000円。利用している子のうち84%の施設・団体で在籍校から指導要録上の「出席扱い」の認定を受けた子がいる、という実態まで公開されています(出典: https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/433956.pdf )。協力施設の一覧も載っているので、この記事でも一次情報として使っています。
一方、フリースクール利用料の補助金については、2026年8月時点で、岐阜県にも県内の市町村にも、保護者向けの利用料助成制度は公式サイトで確認できませんでした。愛知県名古屋市や滋賀県湖南市など近隣で制度化が進んでいるなかで、岐阜県はまだこれからという状況です。制度は年度替わりで新設されることが多いので、最新情報はお住まいの市町村の教育委員会にご確認ください。
費用の負担を抑えたい場合、次の選択肢があります。
- 教育支援センター(適応指導教室) 県立の「G-プレイス」(岐阜市)のほか、ほぼすべての市町村が設置しています。利用料は原則無料です
- 学びの多様化学校(不登校特例校) 岐阜市立草潤中学校(公立中では全国に先駆けて2021年開校)、西濃学園中学校(揖斐川町)、市民立の花咲学園(中津川市)など、不登校の子を前提にした学校が県内に複数あります
- 就学援助制度 フリースクール利用料そのものは対象外ですが、給食費や学用品費の援助で家計全体の負担を軽くできます
フリースクールの費用とお金の制度の整理は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-hiyou-kojo/
フリースクールでも出席扱いになる?
フリースクールでの学びは、在籍校の校長が認めれば指導要録上の「出席扱い」になります。文部科学省が通知で示している仕組みで、前述のとおり岐阜県の調査でも84%の施設・団体で出席扱いの実績がありました(出典: 文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。
岐阜県は「学校・フリースクール等連携ガイドライン」を作って出欠の取り扱いの考え方を示しているので、学校側との話し合いも進めやすい県です。出席扱いの具体的な要件と進め方は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
岐阜県は面積が広く、飛騨地方や東濃の山あいでは、通えるフリースクールが近くにない地域が実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、「ゲームばかりにならないか」が心配な方も安心です。
詳細はこちら: https://www.cjgakuen.com/
岐阜県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
岐阜市
人と学ぶ場ふらっと
運営: NPO法人えん
所在地: 岐阜市長旗町1-1 アクトナガハタ2F
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 要お問い合わせ
岐阜駅から歩ける「駅前ふらっと」と、本巣市の自然のなかにある「お山のおうちふらっと」の2拠点を持つフリースクール。一人ひとりの成長のペースとタイミングを尊重する方針で、県教育委員会の調査資料にも掲載されています。
公式サイト: https://hitotomanabuba.com/
羽島市
みんなの学びの舎 ことのは
運営: 一般社団法人まなびのとびら岐阜羽島きょういくラボ
所在地: 羽島市福寿町平方6丁目40-2
対象年齢: 3歳〜高校生
料金: 要お問い合わせ
平日毎日通うスタンダード、曜日を自分で決めるチャレンジ、気持ちと体調に合わせるトライアルの3コース制。完全個別の学習カリキュラムを提案し、在籍校と連携して出席扱いや成績反映のサポートも行っています。
公式サイト: https://hashima-kotonoha.com/
各務原市
フリースクールらすくの家
運営: 要お問い合わせ
所在地: 各務原市鵜沼西町1丁目728
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 1回1,500円(現在は週1日・水曜開催)
カウンセリングルームを併設した小さな居場所。フリースクールは週1日の開催で、月1回程度の保護者面談があります。通っている子と保護者のカウンセリングは無料です。
公式サイト: https://free-school-rasukunoie.jimdofree.com/
大垣市
BE SCHOOL 大垣校
運営: 要お問い合わせ
所在地: 大垣市林町5丁目 光和ビル3F
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 要お問い合わせ
「学校に行かなくても勉強は続けたい」子のための個別指導型フリースクール。学習の継続と生活リズムづくりを重視していて、県教育委員会の調査資料にも掲載されています。
公式サイト: https://beschool.jp/
揖斐川町
根尾川むいむいの森 ユースセンター
運営: 一般社団法人よだか総合研究所
所在地: 揖斐郡揖斐川町谷汲485
対象年齢: 小中高校生(保護者も可)
料金: 無料
根尾川沿いの共有森林を使ったプレイパーク型の居場所で、月曜を中心に平日日中に開かれています。焚き火や秘密基地づくりなど自然のなかで過ごせるのが特徴。岐阜県の子どもの居場所一覧にも掲載されています。
公式サイト: https://yodaka.org/
関市
ライオン学園 賢者の学校
運営: 一般社団法人SEIMA137
所在地: 関市肥田瀬467
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
平日週5日、9時から15時まで開所しているフリースクール。同じ敷地で認可外保育園「みどりの星こども園」も運営していて、異年齢の関わりのなかで過ごせます。見学・体験は随時受け付けています。
公式サイト: https://www.lionnokakurega.com/
美濃加茂市
可茂自悠学舎
運営: 株式会社サーバント
所在地: 美濃加茂市太田町2591-1 朝日プラザ美濃加茂2F
対象年齢: 中学生
料金: 要お問い合わせ
JR美濃太田駅から徒歩1分。デジタル教材での学習に加えて公認心理師による心理的支援があり、給食の無償提供やスヌーズレンルームの設置など環境面の工夫が特徴です。個別対応で夜間の利用も相談できます。
公式サイト: https://www.reiwa-sakura.net/jiyugakusha/
加茂郡七宗町
寺子屋じゃあさ
運営: NPO法人じゃあさアカデミー
所在地: 加茂郡七宗町(上麻生・室兼の2拠点。上麻生拠点はJR高山線上麻生駅から徒歩3分)
対象年齢: 小学生が中心(2026年度から中等部を設置予定)
料金: 入会金20,000円、月謝24,000円
「子どもは子ども時代を遊びきる」を理念に、飛騨川沿いの平屋と山あいの拠点で週4日活動する寺子屋型フリースクール。給食は1食300円で、地域と関わる体験の機会も大切にしています。
公式サイト: https://jayhasa-academy.com/terakoya
郡上市
フリースクール あまごクラブ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 郡上市八幡町旭1136-2
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 1時間1,000円、半日2,800円、1日4,800円
元公立小中学校教諭の代表が開いた定員5名程度の体験重視型フリースクール。郡上八幡の町並みと自然を生かした川あそびや城下町探検のほか、染め物やコーヒー焙煎などの職業体験も提案しています。完全予約制です。
公式サイト: https://amagoclub-gujohachiman.studio.site/
多治見市
MORIWARA大地組スクール
運営: 一般社団法人MORIWARA
所在地: 多治見市滝呂町17丁目60-1
対象年齢: 小学1〜6年生(入学の受け入れは小学5年生まで)
料金: 月会費39,000円(入学金50,000円、年間の食材教材費等が別途)
岐阜県初の森のようちえん「森のわらべ多治見園」の小学部として生まれたオルタナティブスクール。「対話」をキーワードに、平日週5日、多治見の森や里山をキャンパスにして活動しています。定員は20名程度です。
公式サイト: https://morinowarabe.org/daichi-2/
ここまでで通える場所が見つからなかった方へ
岐阜県は美濃と飛騨で生活圏が大きく分かれていて、車で1時間かけないと通えない地域も珍しくありません。毎日の送迎が現実的でないなら、自宅で学べるオンラインフリースクールのクラスジャパン小中学園も選択肢に入れてみてください。ネットの先生が毎日伴走してくれるので、「家にいるのに学びが続く」状態をつくれます。詳細はこちら: https://www.cjgakuen.com/
恵那市
ひふみ学園 岩村本校
運営: ひふみコーチ株式会社
所在地: 恵那市岩村町218
対象年齢: 小学生・中学生
料金: 要お問い合わせ
築270年の古民家を校舎にした少人数のスクールで、2024年4月開校。プロコーチの会社が運営していて、古民家の障子張りや田植え、岩村城跡の散策など、手を動かす学びと対話を大切にしています。
公式サイト: https://123-school.co.jp/
中津川市
市民立小中一貫校 花咲学園
運営: 要お問い合わせ
所在地: 中津川市苗木1711-2
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 施設使用料など月3,000円のほか、昼食代1日300円・教材費などの実費
教育機会確保法の趣旨に沿って市民の手でつくられた全日制スクールで、2023年4月開校。火曜から金曜の週4日、10時から15時まで活動します。定員約20名で、時期により新規募集を停止していることがあるため事前に確認してください。
公式サイト: https://hanasakagakuen.wixsite.com/hanasakagakuen
高山市
そら風スクール
運営: NPO法人風の時代の学校
所在地: 高山市下林町2053-1
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 授業料1日3,000〜3,500円、月20,000〜28,000円(食事代別途)
飛騨地方では数少ない週5日型のフリースクール。「自分と和す・仲間と和す・環境と和す」を柱に、学習サポートは追加料金なしで受けられます。保護者専用スペース「どうぞのへや」など、親側のサポートが手厚いのも特徴です。
公式サイト: https://2020.kaze-school.com/
掲載していない市区町村について
可児市、土岐市、瑞浪市、瑞穂市、山県市、美濃市、海津市、飛騨市、下呂市などは、公式サイトで情報が確認できる通所型のフリースクールを今回見つけられませんでした。ただし、これらの市にも教育支援センター(適応指導教室)は設置されていて、無料で利用できます。まずは市町村の教育委員会に相談してみてください。
また、フリースクールは新設や移転、休止が多い分野です。この記事の情報も、通う前に必ず各施設の公式サイトと直接の問い合わせで最新の状況を確認してください。
通える場所が近くにない地域での学びの確保については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chikakuninai/
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
https://www.cjgakuen.com/
まとめ
フリースクールは「良い施設」を探すものではなく、お子さんに「合う場所」を探すものです。森で過ごす場所、個別指導で学びを続ける場所、週1回から始められる場所。岐阜県内だけでもこれだけ性格が違うので、優劣ではなく相性で選んで大丈夫です。見学して合わなければ別を探していいし、複数を並行して検討しても構いません。
今日できる一歩をひとつだけ挙げるなら、気になった施設に「見学はできますか」とメールを1通送ってみてください。多くの施設が無料の見学や相談を受け付けていて、返事をもらうだけでも「行き先の候補がある」という安心につながります。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
岐阜県にフリースクールはいくつありますか?
岐阜県教育委員会の令和7年1月末時点の調査では、回答のあったフリースクール等民間施設・団体は31か所(うち県内27か所)です。調査に回答していない施設もあるため実数はもう少し多く、岐阜市や各務原市など岐阜地区に比較的集まっています。この記事では13市町の施設を紹介しています。
岐阜県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
2026年8月時点で、岐阜県にも県内市町村にも、保護者向けのフリースクール利用料助成は公式サイトで確認できませんでした。無料で利用できる教育支援センターが各市町村にあるほか、制度は年度替わりで新設されることが多いので、最新情報はお住まいの市町村の教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、指導要録上の出席扱いになります。文部科学省の通知に基づく仕組みで、岐阜県の調査でも回答施設の84%で出席扱いの認定を受けた子がいるという実績が公表されています。在籍校との連携状況を施設に確認したうえで、学校に相談してみてください。
