三重県でフリースクールを探している方へ。お子さんが学校に行きづらくなったとき、「この地域に通える場所はあるのだろうか」「費用はどれくらいかかるのだろうか」と、情報を探すだけでも大変な思いをされているのではないでしょうか。
この記事では、三重県のフリースクールを市区町村ごとに1か所ずつ、順位づけをせずにフラットに紹介します。あわせて、2026年度から本格的に始まった三重県のフリースクール利用料支援事業(月額上限1万5,000円)や、伊賀市の補助金(月額上限2万円)など、公式サイトで確認できた助成制度もまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールだったからこそ、「合う場所に出会えるかどうか」が本当に大きいと実感しています。この記事が、お子さんに合う場所を探すきっかけになればうれしいです。
三重県のフリースクールの状況
三重県の令和6年度の公立小中学校の不登校児童生徒数は4,759人で、前年度から191人増え、現在の不登校の定義になった平成10年度以降で最多となりました。1,000人あたりでは37.6人。クラスに1〜2人は学校に行っていない子がいる計算で、決して珍しいことではありません(出典: 三重県教育委員会 https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0045700150.htm )。
三重県教育委員会は、県内のフリースクール等民間施設の一覧を公表しています。令和8年7月時点で北勢地域16か所、中南勢地域11か所、伊賀地域2か所、伊勢志摩地域2か所の計31か所が掲載されており、施設ごとの詳しい紹介シートも見られます( https://www.pref.mie.lg.jp/SEISHI/HP/m0206900092.htm )。
そして三重県の大きな特徴が、保護者向けの利用料補助が県の制度としてあることです。
三重県フリースクール利用料支援事業(2026年度)
- 対象: 県内の公立小中学校・県立高校等に在籍する(または県立学校を中退した高校生年代などの)不登校の子どもがいる世帯のうち、生活保護世帯・就学援助受給世帯・住民税非課税世帯・児童扶養手当受給世帯のいずれかに該当する世帯
- 補助額: 利用料の2分の1(子ども1人につき月額上限1万5,000円)
- 対象施設: 県が指定する22施設(オンライン形式は対象外)
- 申請: 2026年5月12日から随時受付。三重県教育委員会事務局生徒指導課(059-213-6611)
- 詳細: https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0045700158.htm
私立の小中学校・高校などに在籍している場合は、県の私学課が窓口の同様の補助(利用料の2分の1・月額上限1万5,000円)が別に用意されています( https://www.pref.mie.lg.jp/SIGAKU/HP/m0050800052.htm )。
市町レベルでは、伊賀市に独自の補助金があります。
伊賀市フリースクール利用児童生徒支援事業補助金(2026年度)
- 対象: 伊賀市在住で市立小中学校に在籍し、申請前1年間におおむね30日以上登校していない子どもの保護者(フリースクールの利用が原則週1回以上、学校への情報提供に同意、市税の滞納がないこと)
- 補助額: 月額上限2万円
- 詳細: https://www.city.iga.lg.jp/0000013098.html
なお、三重県には「フリースクール等民間施設運営支援補助金」という制度もありますが、こちらはフリースクールを運営する事業者向けの補助で、保護者が受け取れるものではありません。名前が似ているので混同しないようご注意ください。いずれの制度も年度によって内容が変わることがあるため、最新情報は必ず公式ページでご確認ください。
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールに通った日数は、一定の要件を満たせば在籍校の指導要録上「出席扱い」になる場合があります。文部科学省が通知で示している全国共通の仕組みです(出典: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。
在籍校との連携や学習状況の報告など、いくつかの条件を校長先生が確認して判断します。詳しい要件と進め方はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
三重県は南北に長く、通えるフリースクールが近くにない地域も実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、家から出るエネルギーがまだたまっていない時期のお子さんもいます。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。
学習では、AIがすぐに答えを教えるのではなくヒントを出しながら一緒に考えてくれます。学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、「ネットばかりにならないか」が心配な方も安心です。
自宅で学びを確保する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chikakuninai/
三重県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。情報は執筆時点で公式サイトや三重県教育委員会の公表資料で確認したものです。通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。
桑名市
ねこバス停留所
運営: 要お問い合わせ
所在地: 桑名市大貝須191
対象年齢: 小中学生
料金: 要お問い合わせ
元公立小・中学校の教諭が運営するフリースクール&放課後塾。「学校に行きたくない」「家にいるだけではつまらない」という子どもたちの居場所として、学習のサポートもしながら受け入れています。
公式サイト: https://nekobus-teiryuzyo.localinfo.jp/
いなべ市
SPROUTa(スプラータ)
運営: 要お問い合わせ
所在地: いなべ市大安町鍋坂2366-1
対象年齢: 不登校の小学生・中学生・高校生とその保護者
料金: チケット制8回分18,000円(単発利用2,500円/日)
ドローンを使ったプログラミングや広い畑での野菜作り、秘密基地づくりなど、自然の中の体験を大切にするフリースクール。開所は月・木曜の10時〜16時で、月1回カウンセラーを交えた保護者会もあります。
公式Instagram: https://www.instagram.com/sprouta_freeschool/
東員町
三進研 フリースクール
運営: 有限会社三進研
所在地: 員弁郡東員町穴太1770-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 月20,000円(チケット6枚)〜40,000円(12枚・繰り越しあり)、登録料5,000円(税別)
地元で学習塾などの教育事業を長く手がける三進研が運営するフリースクール。チケット制で通う日数を柔軟に調整でき、無料面談と無料体験から始められます。
公式サイト: https://sanshinken.net/
菰野町
こもドーナツフリースクール
運営: 要お問い合わせ
所在地: 三重郡菰野町小島1404
対象年齢: 不登校の小学生・中学生とその保護者
料金: 1日2,500円+昼食代200円(入学金5,000円・年会費1,000円)
活動や学習を子ども自身が決めることを大切にする少人数制のフリースクール。畑作業や料理、季節の手しごと、マルシェ出店など、裏山や田んぼに囲まれた環境ならではの体験ができます。希望すれば児童心理カウンセラーに相談もできます。
公式Instagram: https://www.instagram.com/komo_donut_free_school
四日市市
フリースクールのトラスト
運営: 株式会社オフィス優
所在地: 四日市市鵜の森1丁目2-19 マルキビル2階
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ(曜日・時間・内容を子どもに合わせて設定)
近鉄四日市駅近くのフリースクール。学校の日程を基準にした時間割で生活リズムを保ちながら、カウンセリングもできる講師が学習面をサポートします。通った日数が在籍校の出席として認定された実績があります。
公式サイト: https://officeyu.info/freeschool_trust.html
鈴鹿市
みんなの居場所 ラピュタすずか
運営: 特定非営利活動法人shining
所在地: 鈴鹿市道伯町2329-3
対象年齢: 小学生以上(中学生以上は別クラスあり)
料金: 週1回コース月8,000円、週2回コース月15,000円(年会費3,000円)
学校に行きづらい子どもが安心して過ごせることを第一にした、NPO運営の居場所型フリースクール。1時間600円のスポット利用があり、「まずは短時間だけ」という試し方ができるのも特徴です。
公式サイト: https://nposhining.com/schoolrefusal/
亀山市
フリースペースかめっこ
運営: 特定非営利活動法人亀っ子サポート
所在地: 亀山市川合町766-7
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
亀山市が2021年に始めた不登校児童生徒の居場所事業を、元教育関係者らが設立したNPO法人が受託して運営しています。学習支援と心のサポートを柱に、不登校の中学生向けの進路説明会なども開いています。
公式サイト: http://www.zc.ztv.ne.jp/kamekko/
津市
フリースクール三重シューレ
運営: 認定NPO法人フリースクール三重シューレ
所在地: 津市広明町328番地 津ビル1階
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 要お問い合わせ
津駅から徒歩3分。「ありのままを認め合い、いっしょに生きる」を掲げ、何をして過ごすかを子ども自身が決め、週1回のミーティングで運営にも子どもの声を反映する老舗のフリースクールです。通信制高校と提携した高校卒業のサポートもあり、県内各地から子どもたちが通っています。
公式サイト: https://www.mienoko.com/
松阪市
フリースクール すピカラボ
運営: 一般社団法人ワイワイラボ
所在地: 松阪市下村町870-28
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 週1×4回 月16,000円、週2×4回 月25,000円
元中学校教員が指導する学習塾「ワイワイラボ」が開くフリースクール。ゲームや工作、学び直しや読書など興味を尊重しながら過ごせて、通信制の代々木高校と連携した高校卒業資格の取得にも対応しています。
公式サイト: https://waiwai-lab.com/
明和町
フリースペース べっぽ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 多気郡明和町佐田941-17
対象年齢: 不登校の小学生・中学生・高校生(20歳前後や町外の方も相談可)
料金: 無料
土曜の午前(9時〜11時30分)に開く無料のフリースペース。平日は応相談です。スタッフには不登校経験者の保護者のほか公認心理師や精神保健福祉士もいて、学校や役場、社会福祉協議会と連携しながら見守ってくれます。
公式Instagram: https://www.instagram.com/betsupo/
ここまでで「通える曜日が合わない」と感じた方へ
フリースクールは施設ごとに開所日が違い、週1日だけ、特定の曜日だけという場所も少なくありません。子どもの生活リズムと開所日が合わないときは、毎日自分のペースでアクセスできるオンラインフリースクールを組み合わせる方法もあります。クラスジャパン小中学園なら担任のネットの先生が毎日の学びを一緒に設計してくれます。詳細はこちら: https://www.cjgakuen.com/
伊賀市
どんぐりBASE
運営: 要お問い合わせ
所在地: 伊賀市野村111-1 どんぐりパークこどもスタジアム
対象年齢: 小学生・中学生(高校生は要相談)
料金: 月額25,000円(年会費9,000円)
デンマークで人間関係づくりを支える対人専門職「ペダゴー」の考え方を取り入れたフリースクール。スポーツや創作、自然体験など、子どもが興味のあるテーマを掘り下げる探究型の学びが特徴です。開所は月・水・木曜の9時〜15時。伊賀市の補助金(月額上限2万円)の対象になりうる地域なので、あわせて確認してみてください。
公式サイト: https://sunkaku-mental-support.com/
名張市
MIE KIDS FIELD フリースクール 学び和
運営: 要お問い合わせ
所在地: 名張市つつじが丘北3番町104番地
対象年齢: 不登校の小学生・中学生・高校生とその保護者
料金: 1回2,500円(月9回目以降2,000円・月額上限28,000円・昼食代込み)、入会金無料
「集まる、学ぶ、育つ」を理念に平日10時〜16時に開所。教科学習から運動、料理、コミュニケーションのトレーニングまで、子どものニーズに合わせた活動ができます。教員免許や公認心理師、社会福祉士などの資格を持つスタッフとボランティアが関わっています。
公式Instagram: https://www.instagram.com/mie_kids_field/
伊勢市
フリースクールいせのもり
運営: 要お問い合わせ
所在地: 伊勢市桜木町55-1
対象年齢: 小学生・中学生・高校生
料金: 週1日コース月11,000円、週2日コース月16,500円、通常コース月22,000円(税込)
月・火・木・金曜の10時〜16時に開所。「やってみたいこと」へのチャレンジを軸に、子どもの状態に合わせて1日の予定を組み立てます。在籍校への活動報告や担任との連携も行い、外出が難しい子向けに自宅訪問のホームコース(1時間1,650円)もあります。
公式サイト: http://isenomori.com/
玉城町
フリースクール協(かなう)
運営: 特定非営利活動法人玉絆
所在地: 度会郡玉城町田丸1番地
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
学習支援の「かな塾」やおやこ食堂も手がける地元NPO法人が、玉城のつどい場「協」で運営するフリースクール。地域ぐるみで子どもを見守る体制の中に居場所がある点が特徴です。
公式サイト: https://tamakizuna.or.jp/
掲載していない市区町村について
今回は、公式サイトや三重県教育委員会の公表資料で実在と所在地を確認できた施設だけを掲載しました。鳥羽市・志摩市・尾鷲市・熊野市など、確認できる施設が見つからなかった市町もあります。また、フリースクールは新設や移転、閉所で情報が変わりやすいので、通う前に必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新の状況を確認してください。
公的な選択肢として、各市町の教育支援センター(適応指導教室)もあります。無料で利用でき、在籍校との連携もスムーズです。お住まいの市町の教育委員会に相談してみてください。三重県教育委員会の一覧ページ( https://www.pref.mie.lg.jp/SEISHI/HP/m0206900092.htm )には教育支援センターの連絡先もまとまっています。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
https://www.cjgakuen.com/
まとめ 三重県のフリースクールは「合うかどうか」で選んでいい
フリースクールに優劣はありません。体験を重視する場所、学習サポートが手厚い場所、無料のフリースペース、探究型の学びの場。この記事で紹介しただけでも性格はさまざまで、大事なのはお子さんに合うかどうかです。
見学や体験をしてから決めて大丈夫ですし、複数の場所を並行して検討してもかまいません。中学生のお子さんなら、勉強や高校受験との両立はこちらの記事も参考になります。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chugakusei/
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設に「見学はできますか」とメールか電話で聞いてみることです。もし費用がネックなら、三重県教育委員会の生徒指導課(059-213-6611)に「フリースクール利用料支援事業の対象になるか知りたい」と聞くところから始めてもいいと思います。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
三重県にフリースクールはいくつありますか?
三重県教育委員会が公表している一覧には、令和8年7月時点で31か所のフリースクール等民間施設が掲載されています。北勢地域に16か所、津市など中南勢地域に11か所、伊賀地域に2か所、伊勢志摩地域に2か所です。一覧に載っていない施設もあるため、実際にはさらに選択肢があります。
三重県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
あります。三重県のフリースクール利用料支援事業では、生活保護・就学援助・住民税非課税・児童扶養手当のいずれかに該当する世帯を対象に、県指定の施設の利用料の2分の1(月額上限1万5,000円)が補助されます。私立学校在籍者向けの同様の制度もあります。また伊賀市には月額上限2万円の独自の補助金があります。要件や金額は変わることがあるので、最新情報は公式ページでご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、フリースクールに通った日数が在籍校の指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知にもとづく仕組みで、在籍校との連携や学習状況の報告などを踏まえて校長先生が判断します。通いたい施設が決まったら、早めに在籍校へ相談するのがおすすめです。
