「全日制に合格できそうだけど、通信制のほうが自分に合っている気がする」。中3の進路選択で、全日制と通信制のあいだで迷う人は年々増えています。先に結論をお伝えすると、合格できるかどうかは判断の軸にしなくて大丈夫です。選ぶ基準は、高校の3年間をどう過ごしたいか。この記事では、迷いを整理するための3つの判断軸と、どちらを選んでもあとから移れるという事実を、通信制高校の連携施設を運営する立場から解説します。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。
「合格できるのに通信制」は逃げではない
まず知っておいてほしいのは、通信制高校を積極的に選ぶ生徒がすでに珍しくないという事実です。文部科学省の令和7年度学校基本調査では、通信制高校の生徒数は約30万人。高校生のおよそ10人に1人が通信制で学んでいる計算になります。
文部科学省 学校基本調査
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
かつては「全日制に行けない人が行く場所」というイメージがありましたが、いまは「時間の使い方を自分で決めたいから」という理由で、全日制に合格できる学力の子が最初から通信制を選ぶケースが増えています。やりたいことに時間を使いたい、自分のペースで学びたい、集団の一斉授業より個別で進めたい。どれも前向きな選択理由です。
通信制高校の仕組みやメリット・デメリットの全体像は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/correspondence/
全日制と通信制の違いは「時間の割り振り」
制度の違いを一言でいうと、時間の割り振り方です。全日制は週5日、朝から夕方まで登校し、授業を受けること自体が卒業への積み上げになります。通信制はレポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、単位認定試験の3つで単位を取る仕組みで、登校日数は学校とコースによって週1日から週5日まで選べます。
つまり通信制は、全日制なら授業に使う時間の多くが自由時間になります。これは大きな魅力であると同時に、その時間を自分で設計する必要があるということでもあります。ここを正直に見つめることが、後悔しない選択につながります。
迷いを解く3つの判断軸
「どちらが上か」ではなく、次の3つを自分に当てはめて考えてみてください。
- 毎日の登校を3年間続けられそうか 中学の後半で朝がつらい日が続いていたり、教室で過ごすことに消耗していたりするなら、その状態のまま全日制の毎日登校に飛び込むのは負担が大きくなります。反対に、生活リズムが安定していて友達と過ごす時間が力になるタイプなら、全日制の毎日は強みになります。なお、朝起きられない状態が長く続いている場合は体調が関係していることもあるので、無理をせず医療機関や専門機関に相談してみてください。
- 高校の3年間でやりたいことが具体的にあるか 絵、プログラミング、起業、部活動、受験勉強。打ち込みたいことがはっきりあるなら、通信制の自由時間はそのまま武器になります。逆に「まだ特にない」なら、行事や部活を通じて見つけていける全日制の環境が合うこともあります。
- 卒業後の進路に何が必要か 大学進学を考えるなら、どちらの課程でも受験はできます。見るべきは課程の種類ではなく、日々の学習をどう積み上げるかのサポート体制です。就きたい仕事が決まっているなら、その準備に時間を使える環境かどうかで比べてみてください。
2つ目の軸について、僕自身の経験を1つ。学校には行っていなかったけれど、クイズ番組やNHKの教育テレビで勉強したり、本を読んだりすること自体は好きでした。「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、教科書の範囲をはるかに超えた大学生用の分厚い本を読んで探求していた時期があります。学びは、時間の自由があるほど深くなる子が確かにいます。あなたがそのタイプなら、通信制の時間の使い方は向いています。
「あとから移れる」と知ると迷いは軽くなる
もう1つ、迷っている人に必ず伝えたいことがあります。高校選びは一発勝負ではありません。
全日制に進んでから「やっぱり合わない」となった場合、通信制高校への転入は学年の途中でも受け入れている学校が多く、単位を引き継いで移ることができます。実際、高1で全日制から通信制へ移る人は珍しくありません。高1で学校が合わないと感じたときの動き方は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kou1-awanai-tenko/
一方で、通信制から全日制への転入は、受け入れ枠が少なく試験のハードルも高いため、簡単ではないのが実情です。だから「迷ったらとりあえず全日制」という順番には一定の合理性があります。ただしそれは、いまの生活リズムで毎日登校を続けられそうな場合の話です。判断軸1で無理があると感じたなら、最初から通信制を選ぶほうが、結果として学びを止めずに済みます。
親と意見が割れたときは
「合格できるのにもったいない」と親に反対されるのは、この迷いの定番です。感情で押し合うより、判断材料を同じテーブルに載せることをおすすめします。通信制高校の資料を取り寄せて登校日数や進路実績を一緒に見る、説明会に親子で参加する、という順番です。親の立場からの向き合い方は、こちらの記事にまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kodomo-tsushinsei-ikitai-oya/
今日できる一歩を1つ挙げるなら、気になる通信制高校を2〜3校選んで資料請求し、届いたら全日制の学校案内と同じ机に並べてみてください。イメージではなく紙の情報で比べるだけで、迷いの中身が「どちらが良いか」から「自分は何を優先したいか」に変わります。
明光義塾高等学院という選択肢
通信制を選ぶなら、日々の学習をどう支えてもらえるかが学校選びの核心になります。その選択肢の1つとして、僕が学院長を務める明光義塾高等学院を紹介させてください。
明光義塾高等学院は、高校卒業資格の取得を目指しながら、個別指導で日々の学習を進められる通信制高校の連携施設です。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
中3の進路選択で気になるのは「中学の内容に不安があるまま高校の勉強についていけるか」だと思いますが、個別指導がベースなので、一人ひとりのいまの位置から始められます。通学の頻度も相談しながら決められるので、「毎日はまだ自信がないけれど、家で一人きりも不安」という人にも合わせられます。
迷っている段階での資料請求も歓迎です。全日制と比べるための材料として、まず資料を取り寄せてみてください。
【明光義塾高等学院】資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/renkei
まとめ
全日制と通信制で迷ったら、合格できるかどうかではなく、毎日の登校を続けられそうか、3年間でやりたいことがあるか、卒業後に何が必要かの3つで考えてみてください。約30万人が通信制で学ぶいま、どちらを選んでも堂々とした進路です。そして全日制から通信制へは、あとからでも移れます。
それでも一人で決めるのは不安だと思います。LINEでの無料相談を受け付けていますので、迷っている段階の気持ちのまま、話しに来てください。完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
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よくある質問
全日制に合格できる学力があるのに通信制を選ぶのはもったいないですか?
もったいなくありません。通信制高校の生徒は約30万人で、高校生のおよそ10人に1人です。時間の使い方を自分で決めたいという理由で積極的に通信制を選ぶ人は増えており、大学進学も卒業後の就職も通信制から目指せます。大切なのは合格できるかではなく、3年間をどう過ごしたいかです。
中3のいつまでに全日制か通信制かを決めればいいですか?
通信制高校の新入学の出願は12月〜4月ごろまで受け付ける学校が多く、全日制の受験より締め切りが遅い傾向があります。全日制の受験勉強を続けながら並行して通信制の資料請求や見学を進め、ぎりぎりまで比較することができます。ただし人気校は定員に達することもあるので、候補が決まったら早めに説明会に参加してください。
通信制高校から大学進学はできますか?
できます。大学受験の出願資格に全日制か通信制かの区別はありません。通信制は授業時間が少ないぶん受験勉強の時間を確保しやすい一方、学習のペース管理は自分で行う必要があるため、個別のサポート体制がある学校や連携施設を選ぶと安心です。
