MENU

神奈川県の不登校からの高校受験ガイド。内申の扱い・受け入れ校・選択肢【2026年度】

「欠席日数がこんなに多くて、高校に行けるのだろうか」。神奈川県で不登校のお子さんの高校受験を考え始めたご家庭から、いちばん多く聞く不安です。先に結論をお伝えします。欠席日数が多いこと=不合格ではありません。神奈川県の公立高校入試には、長期欠席だった生徒が調査書の学習の記録を使わずに選考を受けられる申請制度があり、学力検査そのものを行わない県立高校も5校あります。私立や通信制まで含めれば、道は一つではなく複数あります。

この記事では「神奈川県 不登校 高校受験」で調べている方に向けて、神奈川県教育委員会の公式情報をもとに、内申(調査書)の扱い、欠席への配慮の仕組み、受け入れの間口が広い学校の選択肢を2026年9月時点の情報で整理します。内申点の仕組みや内申に頼らない受験の考え方の全般は「不登校で内申点がないと高校受験はどうなる?」で解説しているので、この記事は神奈川県の制度に絞ってお話しします。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、18歳で起業しています。今は対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する立場です。

目次

神奈川県の公立高校入試で内申(調査書)はどう使われるか

神奈川県の公立高校の一般的な入試(共通選抜)では、調査書の評定と学力検査の結果を組み合わせて選考します。評定の数値は「2年の9教科の評定合計+3年の9教科の評定合計×2」で計算され、評定と学力検査をどんな比率で見るかは高校ごとに決まっています。

ここで知っておいてほしいのが、選考が2段階に分かれていることです。

  1. 第1次選考 募集人員の90%までを、調査書の評定と学力検査の結果(実施校は特色検査も)で選考します
  2. 第2次選考 第1次選考で合格にならなかった人を対象に、評定を使わずに選考します。資料になるのは学力検査の結果と、3年の各教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価などです

つまり、評定が厳しい状態でも当日の学力検査で挑める仕組みが、制度の中に最初から組み込まれています。詳しくは神奈川県の公式ページ(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/nyusenseidogaiyou.html )で確認できます。

僕自身、不登校だった当時、フリースクールでの活動が学校の通知簿に反映されているのを見て、初めて自分のやっていることが「サボり」ではないと思えました。調査書は点数の話に見えて、実は子どもの自己肯定感にも関わるものです。数字だけを見て「もう無理だ」と親子で追い詰められる前に、制度の全体像を知っておいてほしいと思います。

欠席が多いときの申請制度「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請」

神奈川県の公立高校入試には、長期欠席だった生徒のための申請制度が公式に用意されています。名称は「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請」です。

  1. 申請できる人 中学2年または3年(12月まで)で、出席すべき日数の3分の1以上を欠席した人
  2. 選考の扱い 申請した学年の、調査書における学習の記録を資料とせずに選考します
  3. 申請の方法 志願者と保護者が作成する様式と、中学校が作成する様式があり、調査書とともに中学校から志願先の高校へ提出します

注意点もそのまま知っておいてください。この申請は加点ではなく、合格の特別枠を設けるものでもありません。「欠席していた学年の成績で不利に扱われない形で、他の受検生と同じ土俵に立つ」ための仕組みです。また、相模向陽館高校ではそもそも申請の必要がありません。対象になるかどうかや必要書類の確認があるため、申請を考えたら必ず中学校の先生に相談してください。

出典は神奈川県の公式ページ「特別な事情のある人への配慮について」(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/hairyo.html )と、その案内資料(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/119668/choukikesseki.pdf )です。

学力検査を行わない県立高校。クリエイティブスクールという選択肢

神奈川県には、入学者選抜で学力検査を実施しない「クリエイティブスクール」という県立高校があります。中学校まででは力を発揮しきれなかった生徒の学習意欲を、これまで以上に高める取り組みを行う学校と県が位置づけているタイプです。

2026年9月時点で、県の公式サイト(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/tokushoku/hsw/keyword.html )にクリエイティブスクールとして掲載されているのは次の5校です。

  1. 釜利谷高校 全日制の普通科(学年制)
  2. 横須賀南高校 全日制の普通科(学年制)
  3. 小田原北高校 全日制の普通科(学年制)
  4. 大和東高校 全日制の普通科(学年制)
  5. 青葉総合高校 全日制の総合学科(単位制)

クリエイティブスクールでは学力検査の代わりに、面接(特色検査)を共通の検査として実施し、調査書の観点別学習状況なども資料にして総合的に選考します。評定の数字を競う方式ではないため、不登校で評定がつきにくかった生徒にも門戸が開かれた入試です。

また、昼間の定時制で午前部・午後部を選べる「フロンティアスクール」として横浜明朋高校と相模向陽館高校もあります。前の項目で触れたとおり、相模向陽館高校は長期欠席の取扱い申請自体が不要とされている学校です。

私立・通信制という道も並行して考える

公立だけに絞る必要はありません。私立高校は選考基準が学校ごとに異なり、欠席日数の見方もさまざまです。気になる学校があれば、説明会や個別相談で「欠席が多いのですが」と率直に聞いてしまうのが確実で早い方法です。

そして通信制高校です。通信制の入試は書類と面接が中心で、中学時代の欠席日数が合否に直結しにくい仕組みになっています。神奈川県には公立の通信制が横浜修悠館高校と厚木清南高校(通信制課程)の2校あり、県内に本校を置く私立通信制も5校あります。県内の学校の一覧と学費の考え方は「神奈川県の通信制高校一覧と選び方」にまとめています。

なお、お子さん自身が「高校に行きたくない」と言っている場合は、受験テクニックの前に進路の全体像から整理するほうが先です。その場合は「高校に行きたくないと言う中3へ」を読んでみてください。

明光義塾高等学院という選択肢

明光義塾高等学院

通信制という道を検討し始めた方に、僕が運営に関わっている高校卒業資格が取れる明光義塾高等学院も紹介させてください。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。不登校で学習の空白がある状態からのスタートを、最初から想定している場所です。

神奈川県内には横浜市・川崎市・相模原市をはじめ各地に明光義塾の教室があり、日々の学習サポートを県内の教室で受けられるため、県内のどこにお住まいでも検討できます。中学からの進学も受け入れているので、いま中学3年生で進路を探している段階でも、そのまま選択肢に入れられます。高校卒業資格を目指しながら個別指導で学びたい方は、資料請求から始めてみてください。

明光義塾高等学院の資料請求はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/renkei

今日できる一歩

まず、中学校の担任の先生に「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請の対象になりますか」と一言聞いてみてください。電話や連絡帳でかまいませんし、三者面談を待つ必要もありません。対象かどうかが分かるだけで、志望校の考え方が具体的になります。

まとめ。欠席日数=不合格ではない

神奈川県の不登校からの高校受験には、少なくともこれだけの道があります。共通選抜の第2次選考は評定を使わずに選考されること。出席すべき日数の3分の1以上の欠席なら、その学年の学習の記録を資料にしない申請ができること。学力検査を行わないクリエイティブスクールが5校あること。そして私立・通信制・明光義塾高等学院という学校の枠を広げた選択肢です。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

欠席日数が多いと、神奈川県の公立高校には合格できないのでしょうか?

そんなことはありません。共通選抜の第2次選考は調査書の評定を資料にせず、学力検査の結果などで選考されます。さらに中学2年または3年で出席すべき日数の3分の1以上を欠席した場合は「長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請」により、申請した学年の学習の記録を資料とせずに選考を受けられます。

長期の欠席を理由とする選抜方法の取扱い申請をすると、不利になりませんか?

この申請は、申請した学年の調査書における学習の記録を選考の資料にしないという扱いであり、加点でも特別枠でもありませんが、不利に扱うための制度でもありません。対象になるかどうかや必要書類の確認が必要なので、必ず中学校の先生に相談してから進めてください。

学力検査なしで受験できる神奈川県の公立高校はありますか?

あります。クリエイティブスクール(釜利谷・横須賀南・小田原北・大和東・青葉総合の5校)は学力検査を実施せず、面接(特色検査)と調査書の観点別学習状況などを資料に総合的に選考します。詳しくは神奈川県の公式サイトで最新情報を確認してください。

X

\ X更新中! /

note

\ 明光みらい公式note /

Instagram

\ Instagram /

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

目次