「オンラインフリースクールを始めたいけれど、必要なものがわからない。パソコンを新しく買わないとだめ?」。入会を決める最終段階で、多くのご家庭がここで立ち止まります。先に結論をお伝えすると、オンラインフリースクールに必要なものは、家にあるパソコン・タブレット・スマートフォンのどれか1台と、安定したインターネット回線、そして子どもが落ち着いて座れる場所の3つです。高価な機材をそろえてからでないと始められない、ということはありません。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。この記事では、運営する側から見た「本当に必要なもの」と「入会前にスクールへ確認すべきこと」を、準備リストの形でお伝えします。
この記事は、機材と通信環境の準備に絞って解説します。
オンラインフリースクールに必要なものは3つ
まず全体像です。ほとんどのオンラインフリースクールで、必要なものは次の3つに集約されます。
- 端末 パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれか1台。家にある端末でかまいません
- 通信環境 ビデオ通話が途切れずにできる程度のインターネット回線。自宅のWi-Fiが基本です
- 落ち着ける場所 自室でもリビングの一角でもよいので、活動の時間に座っていられる場所
たとえば僕たちが運営するオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」では、公式サイトのよくある質問で、ご自宅でパソコン・タブレット・スマートフォンなどを用意していただくと案内しています。専用の機材を買う必要はなく、家にある端末が入り口になります。
ただし、必要な端末やアプリの細かい条件はスクールによって異なります。記事の後半に「入会前に確認する質問リスト」を付けるので、検討中のスクールにそのまま聞いてみてください。
パソコン・タブレット・スマホ、どれを使う?
最初は家にある端末で始めて、続きそうなら買い足しを考える順番をおすすめします。お子さんが「合わない」と感じてやめる可能性がある段階で、数万円から十数万円の買い物をする必要はありません。「新しいパソコンを買ったんだから続けて」という状況は、お子さんへの無言のプレッシャーにもなります。
そのうえで、端末ごとの向き不向きはあります。
- パソコン 画面が大きく、チャットの文字入力やプログラミングなどの活動に強い。長く使うならいちばん融通が利きます
- タブレット 起動が速く、低学年でも直感的に操作できる。文字入力が多い活動ではキーボードを足すと楽になります
- スマートフォン 画面は小さいものの、参加の入り口としては十分。まず体験会に出てみる段階ではこれで足ります
1つ注意したいのが、学校から貸与されている端末(GIGAスクール端末)です。学習用の制限がかかっていて、フリースクールで使うアプリやサイトにつながらない場合があります。貸与端末を使えるかどうかは自己判断せず、在籍校とスクールの両方に確認してください。
高価なゲーミングPCのような高性能機は、通常の活動には必要ありません。僕自身、不登校だった当時に特別な学習機材があったわけではなく、「信長の野望」という歴史のゲームがきっかけで日本史にハマり、教科書の範囲をはるかに超えた大学生用の分厚い本を読んで探求していました。学びは高い機材からではなく、手元にあるものと本人の興味から始まります。
通信環境の準備。回線はここだけ押さえる
機材よりつまずきやすいのが、実は通信環境です。ビデオ通話が途中で途切れると、大人なら「回線のせい」と流せますが、久しぶりに人とつながろうとしている子には「うまくいかなかった」という体験として残ってしまいます。回線は端末より先に整えておきたい部分です。
押さえるポイントは次の3つです。
- 自宅のWi-Fiを基本にする 光回線などの固定回線が理想ですが、工事不要のホームルーターでもビデオ通話は可能です
- スマホのテザリングは常用しない 体験会だけなら大丈夫ですが、毎日の活動に使うとデータ容量の上限にすぐ達します
- 実際に使う部屋で試す 契約上の速度が出ていても、ルーターから遠い部屋では不安定になることがあります。お子さんが実際に参加する場所でビデオ通話を試しておくと安心です
今日できる一歩を1つ挙げるなら、お子さんが参加する予定の部屋で、家族のスマホと家のWi-Fiを使ってビデオ通話を10分してみてください。映像と音声が安定しているかは、これだけでほぼ確認できます。
あると安心なもの。ただし必須ではない
必須の3つがそろったら、あとは様子を見ながらの買い足しで十分です。優先度が高い順に挙げます。
- イヤホンかヘッドセット 家族の生活音と活動の音を分けられて、本人が集中しやすくなります。1,000円台のもので十分です
- キーボードとマウス タブレットで文字入力が増えてきたら。チャットでのやりとりがぐっと楽になります
- 端末を置く台や机まわりの整理 スマホやタブレットを手で持ち続けると疲れます。立てかけるスタンドが1つあるだけで姿勢が変わります
Webカメラを買い足す必要があるかは、スクールの方針次第です。カメラオフの参加を認めているところも多いので、機材を買う前に運用の確認が先です。
入会前にスクールへ確認する質問リスト
必要な環境の細部はスクールごとに違うため、最終的には入会前の確認がいちばん確実です。体験や説明会のときに、次の5つをそのまま聞いてみてください。
- 対応端末 パソコン・タブレット・スマホのどれで参加できますか
- 推奨環境 使うアプリやツールは何ですか。学校の貸与端末でも使えますか
- カメラとマイク カメラオンは必須ですか。内蔵のもので足りますか
- 貸出の有無 端末やWi-Fiルーターの貸出、購入サポートはありますか
- 費用 機材費や通信費は月謝と別にかかりますか
この5つに明確に答えてくれるスクールなら、入会後の「聞いていなかった」は起きにくくなります。スクール選び自体をこれから比較したい方は、こちらの記事で16校を紹介しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/online-freeschool-comparison/
また、入会後の生活がイメージしにくい方には、オンラインフリースクールの一日の流れをこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/online-freeschool-ichinichi-nagare/
クラスジャパン小中学園という選択肢
機材の準備までたどり着いた方は、検討はもう最終段階だと思います。僕たちが運営するオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」は、家にあるパソコン・タブレット・スマートフォンで始められて、ネットの先生(担任)が一人ひとりに伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きなので、端末を渡すことに不安があるご家庭でも安心です。学習の記録は在籍校の出席扱いを目指す材料にもなります。出席扱いの要件については、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ
オンラインフリースクールに必要なものは、家にある端末・安定した通信環境・落ち着ける場所の3つです。新しい機材の購入は続くとわかってからで遅くありませんし、細かい条件はスクールごとに違うので、入会前に質問リストの5つを確認すれば準備は完了です。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
オンラインフリースクールのためにパソコンを新しく買うべきですか?
最初は家にあるパソコン・タブレット・スマートフォンで始めるのがおすすめです。お子さんに合うかどうかわからない段階で高価な買い物をすると、本人へのプレッシャーにもなります。続きそうだとわかってから、活動内容に合わせて買い足せば十分です。
学校から貸与されたタブレット(GIGAスクール端末)は使えますか?
学習用の制限がかかっていて、フリースクールで使うアプリやサイトにつながらない場合があります。使えるかどうかは自己判断せず、在籍校と入会を検討しているスクールの両方に確認してください。
Wi-Fiがない家でも参加できますか?
スマホのテザリングでも体験会程度なら参加できますが、毎日の活動に使うとデータ容量の上限にすぐ達するため、常用はおすすめしません。工事不要のホームルーターも選択肢になります。端末やルーターの貸出・サポートの有無はスクールによって異なるので、入会前に確認してみてください。
