岡山県でフリースクールを探すと、どこにどんな施設があるのか、まとまった情報が見つけにくいと感じませんか。県内のフリースクールは岡山市に集まっていて、県北や県東部では選択肢が限られるのが実際のところです。
この記事では、岡山県のフリースクールを市町別に1か所ずつ紹介します。 順位をつけたり、おすすめを選んだりするものではありません。あわせて、確認できた補助金の情報もまとめています。
自己紹介が遅れました。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。これまでに2000人以上の不登校の子どもたちとそのご家庭に関わってきました。フリースクールは合うか合わないかで決まるもので、優劣ではありません。だからこの記事も、比較して順位をつける形にはしていません。
掲載している施設は、岡山県が公表している民間団体・施設の一覧と、各施設の公式資料で確認できたものだけです。
岡山県のフリースクールの状況
岡山県は、不登校の子どもと保護者を支援する民間団体・施設の情報を県のサイトで公表しています。各施設の活動内容や費用が載った資料も確認できる、探しはじめにいちばん役立つページです。
不登校の児童生徒及びその保護者を支援する民間団体・施設の情報|岡山県
https://www.pref.okayama.jp/page/935421.html
この一覧に掲載があるのは岡山市、倉敷市、津山市、笠岡市、備前市、真庭市、鏡野町、和気町の8市町です。つまり岡山県の多くの市町村には、通える距離に掲載施設がないということでもあります。近くにない場合の選択肢はこの記事の後半でお伝えします。
岡山県の補助金の状況
岡山県内では、市町村がフリースクール利用料の補助を始めています。公式に確認できたものです。
- 岡山市 2026年度からフリースクール利用料の補助を新設。市教育委員会に登録したフリースクールが対象の登録制で、7月から申請受付が始まっています
- 美作市 フリースクール授業料等の2分の1以内(学期ごと上限1万円)を助成
制度の詳細や対象施設は年度によって変わる可能性があります。お住まいの市町村の教育委員会で最新情報をご確認ください。倉敷市など、まだ保護者向けの利用料補助が確認できない市町村もあります。
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる
フリースクールでの学習は、一定の要件を満たせば在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的には在籍校の校長先生が判断します。
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
岡山市の補助は登録制なので、補助を使いたい場合は「登録施設かどうか」を、出席扱いを目指す場合は「出席扱いの実績があるか」を、見学のときに確認してください。
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
一覧に入る前に、先にお伝えしたいことがあります。
通える距離にフリースクールがない地域は実際にあります。 それはご家庭の努力が足りないという話ではまったくありません。そして、まだ家から出るエネルギーがない時期のお子さんも少なくありません。「通う場所を探す」より前の段階があっていいんです。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。自宅にいながら、ネットの先生(担任)が伴走し、学習や生活リズムをサポートします。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきた実績があり、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いとなる仕組みも整っています。
学習面では最先端のAIサポートを取り入れているのも特徴です。生徒一人ひとりにカスタマイズされた学習AIが、わからない場面で答えをすぐに教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えてくれます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定があるので、安心して使えます。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
岡山県のフリースクール(市町別)
市町ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。料金などは執筆時点で公式資料から確認できたもので、確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。
なお、この記事を掲載しているメディアは明光フリースクールの運営元(株式会社明光みらい)が運営しています。校舎のある市では自社の施設を紹介していますが、順位づけの意図はありません。
岡山市
NPO法人あかね
運営: NPO法人あかね
所在地: 岡山市北区岡町16-9
対象年齢: 不登校・ひきこもりの子ども・若者
料金: 入会金10,000円。居場所は月10,000円(日払い1,000円)、学習支援は月11,000円など
2001年から活動を続ける、岡山の不登校支援の老舗NPOです。安心できる居場所の提供を軸に、在籍者は約120名。岡山市教育委員会の協力施設として出席扱いの実績もあります。
公式サイト: https://npoakane.or.jp
倉敷市
明光フリースクール 倉敷校
運営: 株式会社明光みらい
所在地: 倉敷市昭和2-4-15(倉敷駅南口 徒歩13分)
対象年齢: 不登校の小中学生
料金: 週1回20,000円から
個別指導No.1の明光義塾がつくる小中学生対象のフリースクール。勉強の遅れを取り戻す学び直しだけでなく、プログラミングやeスポーツといった新しい学び、体験ができる子どもたちの居場所です。開校からまもないため県の一覧にはまだ掲載されていませんが、学校の出席扱いや自治体の補助金等の対象になった実績があります。
公式サイト: https://freeschool.meikogijuku.jp/school/okayama/kurashikishi
津山市
NPO法人オレンジハート
運営: 特定非営利活動法人オレンジハート
所在地: 津山市山北391-6
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 入会金5,000円、授業料 月5,000円
2011年から津山で活動するNPOです。平日の月〜金曜に開所していて、少人数でひとりひとりに向き合う場になっています。県北エリアの貴重な選択肢です。
公式サイト: https://www.orange-heart.org/
笠岡市
NPO法人エブリィハート
運営: NPO法人エブリィハート
所在地: 笠岡市笠岡5948-6
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 入会金なし、授業料 月1,000円
2012年設立。平日の9時〜16時に開所し、在籍は約30名です。月1,000円という利用しやすい料金で、経済的な負担を抑えながら通えるのが大きな特徴です。
備前市
みらいSTEAMラボ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 備前市穂浪70-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 無料(パソコンレンタル500円など一部有料)
2024年に始まったSTEAM学習の場です。毎週月曜の10時〜15時と毎月第1土曜に開かれ、利用は無料。こども食堂も実施していて、子どもは無料で食事ができます。
公式サイト: https://ctrli.space/
真庭市
NPO法人manabo-de
運営: NPO法人manabo-de
所在地: 真庭市久世2477
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: クリエイターズクラブ 1回1,500円(きょうだいは1人1,000円)
「こどもも大人もWell-being」を掲げて2023年に始まったNPOです。ものづくりを楽しむクリエイターズクラブなど、ゆるやかなネットワーク型の活動をしています。
公式サイト: https://manabo-de.jp
鏡野町
子どもの居場所 にじいろ
運営: NPO法人子どもの居場所かがみの
所在地: 苫田郡鏡野町小座95-5
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 利用料 1回500円(食事300円、入浴100円)
月・水・金曜に開く定員20名の居場所です。食事や入浴もできる、生活をまるごと支える場所で、長期休みには開所日が増えます。さまざまな事情を抱える家庭の子どもを受け入れています。
和気町
体験ラボ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 和気郡和気町和気306-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 入会金なし、授業料 月15,000円〜38,000円
2025年8月に開所した新しい施設です。10時〜15時に活動し、定員20名。体験を軸にした学びの場として、県東部エリアの新しい選択肢になっています。
公式サイト: https://brown906849.studio.site/
掲載していない市町村について
県の一覧に掲載施設がない市町村については、公式に確認できるフリースクールが見つからなかったため載せていません。確認できないものを推測で載せることはしていません。
掲載がない地域でも、各市町村には教育支援センター(適応指導教室)があります。まずは教育委員会か在籍校に相談してみてください。施設の新設や一覧への追加は随時あるので、県の一覧ページもあわせて確認してください。
まとめ。フリースクールは合うかどうかで選んでいい
フリースクールは、施設の優劣で選ぶものではありません。お子さんとの相性で決まります。 この一覧を見るだけでも、自然の中の場所、学習支援が手厚い場所、生活まるごとの居場所と、形は本当にさまざまです。
だから、見学して決めていいし、複数を並行して検討していいし、通ってみて合わなければ変えていいんです。公的な教育支援センターとの併用もできます。
僕自身、不登校の当時に通ったフリースクールで、学校の外にも自分の居場所があると知れたことが大きな支えになりました。そこでの学びが出席扱いになったとき、自分がやっていることを認めてもらえたと感じられて、少しずつ自己肯定感が戻っていきました。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。僕の公式LINEでは不登校に関する情報発信や無料相談を行っています。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
岡山県にフリースクールはどのくらいありますか?
岡山県が公表している民間団体・施設の一覧には、岡山市、倉敷市、津山市、笠岡市、備前市、真庭市、鏡野町、和気町の8市町の施設が掲載されています。岡山市に最も多く集まっており、県内の多くの市町村には掲載施設がありません。
岡山県でフリースクールの利用料の補助はありますか?
岡山市が2026年度からフリースクール利用料の補助を新設しました(市教育委員会に登録した施設が対象の登録制)。美作市にも授業料等の2分の1以内(学期ごと上限1万円)の助成があります。詳細は各市町村の教育委員会でご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、フリースクールでの学びを在籍校の出席として認めてもらえます。文部科学省が要件を示しており、最終的な判断は在籍校の校長先生が行います。見学のときに出席扱いの実績があるかを確認するのがおすすめです。
