和歌山県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】

和歌山県でフリースクールを探している方へ。「和歌山にはフリースクール自体が少ないのでは」と感じて、検索の手が止まってしまった方も多いのではないでしょうか。実際、和歌山県は通えるフリースクールの数が多い県ではありません。だからこそ、実在を確認できた場所と、使える制度を正確に知ることが大切です。

この記事では、和歌山県のフリースクールを市町村ごとに1か所ずつ、順位づけをせずにフラットに紹介します。あわせて、和歌山県がフリースクールに通う子の保護者に月額1万円を支給している「調査研究協力金」の仕組みなど、公式サイトで確認できた支援制度もまとめました。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。ちなみに僕自身、和歌山県の生まれです。地元の選択肢を正確にお伝えできればと思います。

目次

和歌山県のフリースクールの状況

文部科学省の令和6年度調査では、和歌山県の1,000人あたりの不登校児童生徒数は38.9人で、全国平均の38.6人とほぼ同じ水準です(出典: 文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」 https://www.mext.go.jp/content/20260305-mxt_jidou02-100002753_3.pdf )。およそ25人に1人、中学校ならクラスに2人はいる計算で、決して珍しいことではありません。

一方で、県内の民間フリースクールは和歌山市・橋本市・田辺市・新宮市などに点在する程度で、数は多くありません。県教育委員会は民間フリースクールの一覧は公表していませんが、県内全域の教育支援センター(無料で利用できる公的な学びの場)の一覧を公開しています( https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/501200/support_center.html )。お住まいの市町村に民間の施設がない場合も、まずここを確認すると近くの選択肢が見つかります。

月1万円が支給される県の調査研究協力金

和歌山県には「フリースクール利用料補助金」という名前の制度はありませんが、実質的に保護者への金銭支援となる制度があります。「フリースクール等に通う不登校児童生徒調査研究事業」です。

  • 内容: フリースクール等での支援状況の調査に協力する保護者に、調査研究協力金として児童生徒1人につき月額10,000円を支給
  • 対象: 県内の公立小中学校等に在籍する不登校の児童生徒がフリースクール等に通っている保護者(在籍校と日常的に連絡が取れることが条件)
  • 施設の要件: 不登校児童生徒への相談・支援の実績があり、週3日以上・平日日中に支援を行い、複数の職員を配置し、在籍校や市町村教育委員会と連携できる施設であること
  • 申請: オンラインフォームで受付。受付期間が区切られており、予算上限に達すると締め切られます
  • 問い合わせ: 和歌山県教育庁学校教育局教育支援課(073-441-2989)
  • 詳細: https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/501200/d00222083.html

「補助金」ではなく調査への協力金という建て付けなので、アンケート等への回答が求められ、回答しないと打ち切られる点には注意が必要です。それでも月1万円は大きな支えになります。フリースクールの利用を始めるときは、通う予定の施設が対象要件を満たすかどうかを、教育支援課に確認してみてください。ちなみにこの制度は僕が政策アドバイザーとして県と一緒に作りました。

なお、和歌山市など市町村独自の保護者向け利用料補助は、執筆時点で公式には確認できませんでした。制度は年度によって変わるため、最新情報は必ず公式ページと各市町村の教育委員会でご確認ください。フリースクールの費用の相場や補助金の考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-cost/

フリースクールでの学びは出席扱いになりうる

フリースクールに通った日数は、一定の要件を満たせば在籍校の指導要録上「出席扱い」になる場合があります。文部科学省が通知で示している全国共通の仕組みです(出典: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。

在籍校との連携や学習状況の報告など、いくつかの条件を校長先生が確認して判断します。先ほどの県の調査研究協力金も「在籍校と日常的に連絡が取れること」が条件なので、学校とのつながりを保っておくことは制度面でもプラスになります。詳しい要件と進め方はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/

まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

和歌山県のフリースクールは和歌山市と紀北の一部、紀南の田辺市・新宮市周辺に限られていて、海南市や御坊市、有田・日高地域など「車で送迎しないと通えない」「そもそも通える範囲にない」という地域が実際に多くあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、場所はあっても、家から出るエネルギーがまだたまっていない時期のお子さんもいます。

そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。

学習では、AIがすぐに答えを教えるのではなくヒントを出しながら一緒に考えてくれます。学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、「ネットばかりにならないか」が心配な方も安心です。

https://www.cjgakuen.com/

自宅で学びを確保する方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chikakuninai/

和歌山県のフリースクール(市町村別)

市町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。情報は執筆時点で各施設の公式サイトや自治体の公表資料で確認したものです。開所日や料金は変わることがあるので、通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。

和歌山市

NPO法人レインボーハウス
運営: NPO法人レインボーハウス
所在地: 和歌山市弘西232
対象年齢: 不登校・ひきこもりの子ども・青年(詳細は要お問い合わせ)
料金: 無料

「家でもなく、学校でもない第三の場所」として、不登校・ひきこもりの子どもと若者の居場所を運営しているNPOです。利用料は無料化されていて、保護者や家族が思いを出し合える交流会も開いています。

公式サイト: https://blog.canpan.info/rainbowhouse/

橋本市

フリースクールいと
運営: 要お問い合わせ
所在地: 橋本市紀見ヶ丘3-2-16
対象年齢: 小学生〜高校生年代
料金: 要お問い合わせ

学習サポートと居場所の両方を担うフリースクールで、BBQ大会や日帰りキャンプなど季節のイベントも行っています。高野山高等学校の広域通信制課程のサポート校を併設していて、高校卒業を目指す学びまで続けて支えてもらえるのが特徴です。

公式サイト: http://itohome.kyoikushien.or.jp/

田辺市

おうちフリースクール金木犀
運営: 要お問い合わせ
所在地: 田辺市あけぼの(詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 小学生・中学生
料金: 要お問い合わせ

2025年4月に開設された、玄関に金木犀の木がある日本家屋のスクールです。和室の落ち着いた空間で、少人数で学習・あそび・創作(筆文字・編みもの・工作など)に取り組めます。開所は水・木・金曜の10時〜14時で、午後はアフタースクールも。出席扱いには対応していないことを公式サイトで明示している、正直な運営姿勢の場所です。

公式サイト: https://kinmokusei.crayonsite.info/

新宮市

デモクラティックスクールくまのび
運営: 要お問い合わせ
所在地: 新宮市熊野川町西敷屋1022
対象年齢: 6歳〜19歳
料金: メンバーは年額12,000円+任意の寄付、ビジターは登録料半年1,800円+1回300円

熊野の山あいにある廃校の木造校舎を拠点にしたデモクラティックスクールです。決まったカリキュラム・テスト・宿題がなく、何をして過ごすかは自分で決め、学校運営はスクールミーティングで子どもも大人も対等に話し合って決めます。開校は火〜土曜の9時〜17時。経済状況によらず利用できるよう、参加費を低く抑えているのも特徴です。

公式サイト: https://kumanobi.com/

掲載していない市町村について

和歌山県には30の市町村がありますが、公式サイトで実在と情報を確認できる民間フリースクールが見つかったのは、執筆時点で上の4市のみでした。海南市・紀の川市・岩出市・御坊市などにも支援の場はありますが、その中心は各市町村の教育支援センター(適応指導教室)です。無料で利用でき、県が一覧を公表しているので、お住まいの地域のセンターを確認してみてください( https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/501200/support_center.html )。まずは市町村の教育委員会に相談すると、地域の実情に合わせた案内をしてもらえます。

また、フリースクールは新設や移転、活動内容の変更が起こりやすい分野です。この記事に掲載した施設も、通う前に必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。

掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
https://www.cjgakuen.com/

まとめ 数が少ないからこそ、合うかどうかで選ぶ

和歌山県はフリースクールの数が多い県ではありません。それでも、無料のNPOの居場所、通信制サポート校併設型、家庭的な和室のスクール、山あいのデモクラティックスクールと、性格のまったく違う場所がそろっています。フリースクールに優劣はなく、あるのは「その子に合うか、合わないか」だけです。見学や体験をしてから決めていいですし、教育支援センターやオンラインと並行して検討してもかまいません。

今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設に「見学はできますか」とメールか電話で聞いてみることです。あわせて、県の教育支援課(073-441-2989)に「調査研究協力金の対象になるか知りたい」と確認しておくと、費用の見通しも立てやすくなります。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

小幡和輝の無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

和歌山県にフリースクールはいくつありますか?

公式サイトで実在を確認できた通所型の民間フリースクールは、執筆時点で和歌山市・橋本市・田辺市・新宮市の4市に各1か所以上です。このほか、県内の各市町村には無料で利用できる教育支援センターが約21か所あり、県教育委員会が一覧を公表しています。

和歌山県でフリースクールの利用料の助成はありますか?

利用料補助金という形の制度はありませんが、和歌山県の「フリースクール等に通う不登校児童生徒調査研究事業」に協力すると、調査研究協力金として児童生徒1人につき月額1万円が保護者に支給されます。県内公立小中学校等に在籍していることや、施設が週3日以上開所していることなどの要件があります。詳細は県教育庁教育支援課(073-441-2989)にご確認ください。

フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?

一定の要件を満たせば、在籍校の校長の判断で指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知で示された全国共通の仕組みで、在籍校との連携や学習状況の報告などが条件になります。施設によって対応が異なるため、見学の際に出席扱いの実績を確認するのがおすすめです。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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