体育が苦手で学校に行けなくなる子への対応。特定の授業だけつらいときの考え方

体育の授業がある日だけ朝の支度が進まない。時間割を見て「明日は行かない」と言い出す。体育や特定の授業だけが苦手で学校に行けなくなる子は、実は少なくありません。先にお伝えしたいのは、苦手な授業を克服させることがゴールではないということです。参加の仕方を調整する、苦手から距離を取る、得意を伸ばせる場所を持つ。この順番で考えると、行き詰まっていた状況が動き始めます。

約10年間の不登校を経て18歳で起業した、小幡和輝と申します。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。今はそれを運営する側として、2000人以上の子どもたちと家庭に関わっています。

目次

体育が苦手で学校に行けなくなるのは珍しくない

「たかが体育で?」と思われがちですが、体育は他の授業にない特有のプレッシャーが重なる時間です。

  1. できないことが全員に見える 数学の間違いはノートの中ですが、跳べなかった跳び箱は全員の前です
  2. ペアやチーム決めがある 球技のチーム分けで最後まで残る経験は、授業そのものより深く残ります
  3. 着替えや身体接触がある 体操服への着替えに強い抵抗を感じる子もいます
  4. 持久走や水泳など逃げ場のない種目がある 特定の季節だけ行き渋りが強くなる場合、種目が原因のことがあります

体育に限らず、音楽の歌のテストや英語の音読など「人前で披露する授業」が引き金になる子もいます。共通するのは、失敗が見えることへの恐怖です。週に数回、必ずその時間がやってくると思うと、学校全体が重くなっていきます。学校に行きたくない理由の全体像は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gakkou-ikitakunai/

なお、腹痛や頭痛など身体の症状が続いている場合は、我慢させずに小児科やスクールカウンセラーへの相談を優先してください。

「全部出るか、全部休むか」の二択にしない

体育がつらい子に「見学すれば?」と軽く言うと、「見学こそ目立つから嫌だ」と返ってくることがあります。それでも、参加の形を調整する余地は本人が思っているより広いんです。

  1. 見学や別メニューを事前に決めておく 当日に言い出すのではなく、担任と体育の先生に前もって伝えておくと、本人の心理的負担が減ります
  2. 苦手な種目の期間だけ調整する 持久走の時期だけ、水泳の時期だけ、といった限定的な相談は学校側も受け入れやすいです
  3. 体育のある日だけ午前で帰る、別室で過ごすなどの部分登校 全部出るか全部休むかの二択にしないことが大切です

学校への伝え方は「体育の授業が登校のハードルになっています。参加の仕方を一緒に考えていただけませんか」と、責めるのではなく相談の形にするとスムーズです。行事や授業に部分的に参加するという考え方は、こちらの記事でも解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gyoji-dake-sanka/

苦手の克服より、得意が出せる場所を

親としては「少しずつ慣れさせたほうがいいのでは」と考えたくなりますが、僕は苦手の克服を目標にしないことをおすすめしています。運動が苦手なまま大人になっても、困ることはほとんどありません。それよりも、苦手な場面で削られた自信を、得意なことで取り戻すほうがずっと大事です。

僕が運営する現場で、半年間ひとことも話さなかった子が、eスポーツの大会の日に初めて声を出した場面に立ち会ったことがあります。保護者の方は泣いていました。体育の教室では力を出せない子が、フィールドが変われば別人のように動き出す。そういう変化を僕は何度も見てきました。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

体育をきっかけに休みがちになり、家にいる時間が長くなってきたら、学校でも家でもない第三の場所を検討してみてください。明光フリースクールは平日の日中に通えるフリースクールで、体育のような一斉活動はなく、その子のペースで過ごせます。

明光義塾の個別指導がベースにあるので、休んでいる間の学習の遅れも、一人ひとりのつまずきを見つけてそこから戻る形でカバーできます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどの活動もあり、「できないことを直す場所」ではなく「得意なことを見つける場所」として機能します。学校の出席扱いや自治体の補助金対象になる実績も多数あります。固定された体育の時間はなく、生徒が自発的にこれをやってみたい!となればそれを形にするという方針なので、苦手な運動科目や競技はやらなくてOKです。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

体育嫌いでもゲーム感覚で楽しめる体育

「体育=つらい時間」というイメージそのものを変える取り組みも始まっています。明光義塾高等学院・明光フリースクール高田馬場校では、デジタル運動プラットフォーム「DIDIM」を導入しました。床に映し出される映像に合わせて、踏む・避ける・ジャンプする。ゲーム感覚で体を動かせるプログラムで、年齢や運動経験に関係なく参加しやすいのが特長です。

できないことが全員の前に見えてしまう体育の授業と違い、勝ち負けや上手い下手が目立ちにくく、友達と協力したり応援し合ったりする場面が自然に生まれます。体験イベントでは、初対面の参加者同士がすぐに仲良く遊び始めるほどの人気でした。導入の様子はこちらの記事で紹介しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/didim/

高校進学やその先を考える年代のお子さんには、明光義塾高等学院という選択肢もあります。高田馬場への通学コース、オンラインコース、全国の明光義塾教室と連携したコースがあり、通学頻度も含めて一人ひとりに合わせた学び方ができます。個別指導がベースなので、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きでサポートしています。学校説明会・個別相談会は随時受付中です。

明光義塾高等学院の詳細はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp

まとめ。二択を三択に増やす

今日できる一歩として、時間割を見ながら「どの授業の、どの場面がいちばん嫌か」をお子さんと特定してみてください。「体育が嫌」より「チーム決めが嫌」までわかれば、学校に相談する内容が具体的になり、調整できる可能性が一気に上がります。

体育が苦手でも、学べる場所と自信を取り戻せる場所はあります。全部出るか全部休むかの二択に、参加の仕方を選ぶという三つめの道を足してあげてください。

お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。

無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

体育の授業が嫌いなだけで不登校になることはありますか?

あります。体育はできないことが全員に見える、チーム決めがある、着替えがあるなど特有のプレッシャーが重なる授業で、週に数回必ずやってくるため、学校全体への苦手意識に広がりやすいのが特徴です。

体育が苦手な子について学校にどんな相談ができますか?

見学や別メニューを事前に決めておく、持久走や水泳など苦手な種目の期間だけ調整する、体育のある日だけ部分登校にする、といった相談ができます。全部出るか全部休むかの二択にしないことがポイントです。

苦手な体育は少しずつ慣れさせて克服させたほうがいいですか?

克服を目標にする必要はありません。苦手な場面で削られた自信を、得意なことで取り戻すほうが大切です。フリースクールなど一斉活動のない場所で、その子の得意が出せる環境を持つことをおすすめします。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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