不登校への夫婦の意見が違う。方針が合わないときの整え方

子どもの不登校をめぐって、夫婦で意見が違う。片方は「今は休ませよう」と言い、もう片方は「このまま休ませ続けていいのか」と譲らない。子どもの話のはずが、いつの間にか夫婦の言い合いになってしまい、家の空気が重くなる。この記事は、そんな状態を整えたい方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。夫婦の意見は、無理に一致させなくて大丈夫です。合わせるのは意見ではなく、方針をひとつだけ。「子どもが元気でいることを最優先にする」という一点で握手できれば、細かい考え方が違ったままでも家庭は回ります。

約10年間の不登校を経て18歳で起業した、小幡和輝と申します。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。今はそれを運営する側として、2000人以上の子どもたちと家庭に関わっています。その中で、夫婦の温度差に悩む家庭をたくさん見てきました。

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不登校で夫婦の意見が違うのは、どちらかが間違っているからではない

文部科学省の調査では、小・中学校の不登校の子どもは34万人を超えています(出典: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm )。それだけの家庭が、ある日突然「学校に行かない我が子」と向き合うことになります。夫婦で受け止め方が分かれるのは、むしろ自然なことです。

意見が割れる理由は、性格の不一致ではありません。多くの場合、持っている情報の量が違うのです。平日に子どもと接する時間が長い側は、朝の顔色や布団から出られない姿を毎日見ています。接する時間が短い側は、その場面を見ていないので「休ませすぎでは」という一般論で判断するしかありません。同じ子どもを見ているようで、実は見ている場面がまったく違う。ここに気づくと、相手の意見が「冷たい」でも「甘い」でもなく、見えている範囲の違いなのだとわかります。

だからこの問題は、説得では解決しません。必要なのは議論に勝つことではなく、同じ場面を見ることです。具体的な方法は後半でお伝えします。

子どもは夫婦の温度差をどう見ているか

ここは当事者として書かせてください。僕が不登校だった頃、親から言われていちばんきつかった言葉は「いつまで休むの」でした。逆に「あなたが元気ならそれでいい」と言われた日から、家が安全な場所になりました。

子どもは、親が思っているよりずっと敏感に家の空気を読んでいます。自分のことで親がもめている気配は、ドア越しでも伝わります。そして多くの子は「自分のせいで家族が壊れていく」と受け取ります。学校に行けないことへの罪悪感に、家庭を乱している罪悪感が上乗せされるのです。

だから、まず夫婦で決めてほしいことがあります。結論が出ていない議論を子どもの前でしない。これだけは今日から徹底してください。意見が違うこと自体は問題ではありません。違う意見が子どもの目の前でぶつかることが問題なのです。

意見をそろえるのではなく、方針をひとつだけ合わせる

夫婦の話し合いが平行線になるのは、「休ませるか、行かせるか」という二択で戦っているからです。この土俵を降りて、次の3つの順番で話してみてください。

  1. ゴールをひとつに絞る 「学校に戻すかどうか」ではなく「子どもが心身ともに元気でいること」をゴールに置きます。この一点に反対する親はまずいません。ここが合意できれば、あとは方法論の違いにすぎなくなります
  2. 事実を共有する時間を作る 週に1回、10分でいいので「今週の子どもの様子」を報告し合います。評価や提案は挟まず、見たままの事実だけ。朝食を食べた、夜に少し笑った、というレベルで十分です。情報量の差が縮まると、意見の差も自然に縮まります
  3. 役割を分ける 方針が合意できたら、全部を二人で同じようにやる必要はありません。日中の見守りはどちらか、学校との連絡はどちらか、と分担します。考え方の違いは、役割が分かれていればぶつかりません

不登校の子どもへの接し方そのものに迷いがある場合は、こちらの記事で具体的な対応を解説しています。夫婦で同じ記事を読むのも、事実と前提を共有するいい方法です。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/hutoukou-taiou/

平行線が続くときは、家の外の材料を使う

それでも話がまとまらないときは、夫婦二人だけで結論を出そうとするのをやめてみてください。家の中の議論が煮詰まるのは、判断材料が家の中にしかないからです。

外の材料には、こんなものがあります。

  1. 在籍校のスクールカウンセラー 学校に相談すれば面談を設定してもらえます。夫婦で一緒に受けると、第三者の前では感情的な言い合いになりにくく、同じ説明を同時に聞けます
  2. フリースクールなどの見学 実際の場を二人で見に行くと、「休ませる/行かせる」の二択の外に選択肢があることが体感でわかります。議論の前提そのものが変わります
  3. 同じ立場の親の話 不登校の親の会や相談窓口で、少し先を歩く家庭の話を聞くと、「うちだけではない」という安心が夫婦の余裕を作ります

なお、親自身の仕事とのバランスに悩んでいる場合は、こちらの記事も参考になるはずです。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/futoko-oya-shigoto/

今日できる一歩をひとつ挙げるなら、パートナーに「今度の土曜、10分だけ子どもの話をする時間をちょうだい」とだけ伝えてみてください。議題は「今週見た子どもの様子の報告」だけ。結論を出さない打ち合わせから、すり合わせは始まります。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

夫婦で見学に行ける場所として、明光フリースクールを紹介させてください。平日の日中に通えるフリースクールで、明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこから戻る学び方ができます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどもあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

夫婦の意見が割れている家庭にこそ、見学をおすすめしています。「休ませることに賛成か反対か」で争っていた二人が、実際に子どもたちが過ごす場を見ると、「ここなら通えそうか」という前向きな相談に変わる場面を何度も見てきました。学校の出席扱いや自治体の補助金対象になる実績も多数あるので、「休ませたら内申や進級はどうなるのか」という不安を持つ側にとっても、判断材料が増えます。

見学や資料請求は無料です。新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まとめ。意見の違いは、子どもを思う気持ちの表れでもある

夫婦で不登校への意見が違うのは、どちらも本気で子どもの将来を考えているからです。無関心なら、そもそも言い合いになりません。だから意見を統一しようとしなくていい。「子どもが元気でいることが最優先」という方針をひとつ握って、事実を共有する時間を作り、平行線になったら外の材料を借りる。この順番で、家の空気は変わっていきます。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。無料のLINE相談はこちらから。

不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校への対応で夫婦の意見が違うとき、どちらに合わせるべきですか?

どちらかに合わせる必要はありません。意見ではなく「子どもが心身ともに元気でいることを最優先にする」という方針を1つだけ合意し、あとは役割分担で対応するのが現実的です。意見が割れる主な原因は子どもと接する時間の差による情報量の違いなので、週1回10分、子どもの様子を事実だけ報告し合う時間を作ると差が縮まります。

夫婦の意見の対立は子どもの不登校に影響しますか?

子どもは家の空気に敏感で、自分のことで親がもめている気配が伝わると「自分のせいで家族が壊れる」という罪悪感を上乗せしてしまいます。意見が違うこと自体より、結論の出ていない議論を子どもの前ですることが負担になるため、話し合いは子どものいない場所と時間で行うことが大切です。

夫婦の話し合いが平行線のときはどうすればいいですか?

家の中の判断材料だけで結論を出そうとせず、第三者を挟むのが有効です。在籍校のスクールカウンセラーとの面談を夫婦で一緒に受ける、フリースクールを二人で見学する、不登校の親の会で先輩家庭の話を聞くなどの方法があります。同じ場面を同時に見ることで、議論の前提がそろいます。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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