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COCOLOプランとは?文科省の不登校対策を保護者向けにわかりやすく解説

「COCOLOプラン」という言葉を、ニュースや学校からのお便りで見かけて検索された方が多いと思います。名前は聞くけれど、結局なにが決まって、うちの子に何か関係があるのか。そこが知りたいはずです。

結論から書くと、COCOLOプランは文部科学省が2023年3月にまとめた国の不登校対策で、いちばんの特徴は「学校に戻すこと」だけをゴールにせず、学校の内外に学びの場を増やすと国がはっきり打ち出した点にあります。

校内の別室支援や、自宅のオンライン学習を出席扱いにする仕組みなど、保護者がいま使える選択肢に直結する中身が入っています。この記事では、プランの全体像と、保護者に関係の深い部分を具体的に整理します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。

目次

COCOLOプランとは。文科省がまとめた不登校対策

COCOLOプランの正式名称は「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」です。2023年(令和5年)3月31日に文部科学省が取りまとめました。

COCOLOは「Comfortable, Customized and Optimized Locations of learning(快適で、一人ひとりに合わせた、最適な学びの場所)」の頭文字から来ています。

背景にあるのは、不登校の増加です。文部科学省の令和6年度の調査では、小中学校の不登校は35万3,970人(小学生13万7,704人・中学生21万6,266人)で、12年連続で過去最多を更新しています。

これだけの数の子どもがいる以上、「学校に戻るまで待つ」だけでは学びが止まってしまう。だから学校の内外に受け皿を用意しよう、というのがプランの出発点です。

プランの本文と概要は、文部科学省の公式ページで読めます。
[1]

調査データの出典はこちらです。
[2]

COCOLOプランの3つの柱

プランは3つの柱で組み立てられています。文言はやや硬いですが、そのまま紹介します。

  1. 学びの場の確保 不登校の児童生徒すべての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える
  2. チーム学校での支援 心の小さなSOSを見逃さず、「チーム学校」で支援する
  3. 学校風土の見える化 学校の風土の「見える化」を通して、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする

保護者の立場でいちばん関係が深いのは1つ目の柱です。「学校に来られるようになってから」ではなく、「学びたいと思った時に学べる場所を先に用意する」という順番になっているのがポイントで、ここが従来の対策との大きな違いです。

保護者に関係が深い施策。具体的に何が増えるのか

柱だけ読んでも実感が湧かないと思うので、家庭に関係する施策を3つに絞って説明します。

学びの多様化学校(不登校特例校)

不登校の子どもの実態に合わせて、授業時間数やカリキュラムを特別に編成できる学校です。COCOLOプランでは、まず全都道府県・政令指定都市に1校以上、将来的には分教室型も含めて全国300校の設置を目指すとされています。まだ数は限られますが、お住まいの自治体に設置予定がないか調べる価値はあります。

校内教育支援センター(校内の別室)

在籍する学校の中に、教室以外の居場所をつくる取り組みです。「教室には入れないけれど、学校までは行ける」段階の子にとって、保健室や職員室以外の行き先ができます。

設置が進んでいるかは学校によって差が大きいので、「うちの学校に校内教育支援センターや別室はありますか」と担任や教頭先生に直接聞くのが早いです。保健室登校・別室登校との関係はこちらの記事で解説しています。


>>保健室登校は出席扱いになる?別室登校との違いと次の一歩

1人1台端末とオンライン学習の出席扱い

学校で配られている1人1台端末を使って、心の健康観察や自宅での学習支援を進めることも盛り込まれました。あわせて、自宅でのICT学習を一定の要件のもとで出席扱いにする制度の活用も促されています。

この出席扱い制度はプランより前からありますが、COCOLOプランで「もっと使おう」と国が学校側に呼びかけた形です。要件の詳しい中身はこちらの記事で解説しています。


>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説

つまりCOCOLOプランは、遠い政策の話ではなく、「学校にこう聞いていい」「この制度を使っていい」という保護者側の根拠が増えた話でもあります。学校に相談するとき、「COCOLOプランでも学校外の学びの場の確保が打ち出されていますよね」と一言添えられるだけで、話の通り方が変わることがあります。

学校に戻ることだけがゴールではない、と国が言っている

COCOLOプランの土台には、2017年に施行された教育機会確保法があります。学校を休む必要がある子には休養が必要だと認め、学校以外の場での学習を国と自治体が支援すると定めた法律です。

COCOLOプランは、この法律の考え方を具体的な施策に落としたものと捉えるとわかりやすいです。教育機会確保法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。


>>教育機会確保法とは?不登校の子の学びを守る法律をわかりやすく解説

僕自身、この流れには実感があります。不登校だった当時、フリースクールでの活動が学校の通知簿に反映されているのを見て、初めて自分のやっていることが「サボり」ではないと思えました。

出席扱いという制度は、欠席日数の帳尻合わせではなく、子どもが「今の自分の学び方でいいんだ」と思えるための仕組みです。

学校の外の学びを国が正面から認める方向に進んでいることは、当時の僕のような子どもにとって、間違いなく追い風だと思います。

ひとつ注意点もあります。COCOLOプランは国の方針なので、実際にどこまで整っているかは自治体や学校によって差があります。「プランに書いてあるのにうちの学校には何もない」ということも現実にはあります。だからこそ、待つのではなく、いま使えるものから使っていくのが現実的です。

今日できる一歩を1つ挙げるなら、連絡帳か電話で在籍校にこう聞いてみてください。「校内の別室など、教室以外で過ごせる場所はありますか。また、自宅のオンライン学習を出席扱いにした前例はありますか」。この2つの質問で、いまの学校で使える選択肢がほぼ見えてきます。

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

COCOLOプランが掲げる「学びたいと思った時に学べる環境」を、学校の整備を待たずに今すぐ用意する方法もあります。僕たちが運営しているオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」です。

ネットの先生(担任)が一人ひとりに付いて伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになり、この出席扱いの仕組みづくり自体、クラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきたものです。

COCOLOプランで国が促している「ICTを活用した学習の出席扱い」を、実務として最も積み重ねてきたスクールのひとつだと自負しています。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら

まとめ。COCOLOプランは「使える根拠」として読む

COCOLOプランは、不登校の子どもの学びの場を学校の内外に増やすと国が宣言した対策です。学びの多様化学校、校内教育支援センター、オンライン学習の出席扱いなど、家庭から動ける入り口が確実に増えています。プランの名前を知っていること自体が、学校と話すときの材料になります。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

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よくある質問

COCOLOプランとは何ですか?

文部科学省が2023年3月にまとめた不登校対策「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」の通称です。不登校の子どもすべての学びの場の確保、チーム学校での支援、学校風土の見える化の3つの柱で構成され、学校復帰だけをゴールにしない方針を打ち出しています。

COCOLOプランで保護者に関係することは何ですか?

学びの多様化学校(不登校特例校)の増設、校内教育支援センター(校内の別室)の設置促進、1人1台端末を使った自宅学習の出席扱いの活用促進などです。在籍校に「別室はあるか」「オンライン学習の出席扱いの前例はあるか」と相談する根拠になります。

フリースクールやオンライン学習はCOCOLOプランと関係ありますか?

関係あります。COCOLOプランは学校外の学びの場との連携を掲げており、フリースクールやオンラインでの学習も、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる制度の活用が促されています。

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出典

  1. 不登校対策(COCOLOプラン等)について:文部科学省 ページ  本文へ戻る
  2. 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:文部科学省 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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