静岡市でフリースクールを探している方へ。この記事では、静岡県教育委員会が公開している「公的教育機関と民間施設等の連携協議会」の名簿と施設情報、そして各施設の公式サイトを突き合わせて、運営・所在地・対象年齢・料金まで確認できた静岡市内のフリースクール9施設を、葵区・駿河区の区別に紹介します。
順位づけやランキングではなく、同じ4項目をそろえた一覧です。あわせて、静岡市に利用料の補助金があるのかどうか、無料で通える市の教育支援センター3教室、2026年4月に開校した市立の学びの多様化学校「末広中学校分教室」、静岡市が独自につくった出席扱いのガイドラインも、公式情報だけを根拠にまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
静岡市のフリースクールと支援の状況
静岡市は、市が一般向けに公開しているフリースクールの一覧が2026年9月時点で見当たらない自治体です。代わりに使えるのが、静岡県教育委員会の「民間施設(フリースクール)等との連携について」のページです。
県は2023年度から、フリースクール等の民間施設と学校・教育委員会が情報を共有する「公的教育機関と民間施設等の連携協議会」を設けていて、その名簿(2026年6月17日現在)には72の民間施設等が載り、そのうち静岡市の団体は21あります。
さらに「フリースクール等民間施設情報」(2026年2月5日現在)というPDFに、施設ごとの所在地・対象・料金・紹介文がまとまっています。
ただし放課後等デイサービス(受給者証が必要)や親の会、全寮制の施設も混ざっていて、施設情報の提出は任意なので、名簿にあってもPDFに載っていない団体があります。[1] この記事は、この県の資料と各施設の公式サイトを突き合わせて書いています。
背景として、静岡市が2025年8月の総合教育会議に出した資料では、市立学校の不登校児童生徒数は2023年度に小学生701人(全児童の2.3%)、中学生1,247人(全生徒の8.6%)でした。
1,000人当たりでは約44.1人で、政令指定都市の中で4番目に多い数字です。「通常の35人学級に換算すると約3人は不登校」と市自身が書いています。[2]
静岡市だけで、学校以外の居場所を必要としている子どもが約2,000人いる計算です。
静岡市にも静岡県にも、利用料そのものの補助金はまだない
先に結論を書くと、2026年9月時点で、静岡市にも静岡県にも、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度はありません。
静岡県には「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」(フリースクール運営費助成制度)がありますが、これはフリースクール等の運営団体に対する補助です。補助対象経費の2分の1以内で、1運営主体あたり年100万円が上限。
県内に所在し1年以上の支援実績があること、県の連携協議会の名簿に登載されていること、学校との情報共有体制があることなどが要件で、補助を受ける団体には保護者への費用の情報提供が求められています。
保護者が申請して利用料が戻ってくる仕組みではないので、混同しないようにしてください。[3]
静岡市の不登校支援のページには、校内サポートルームの整備、教育支援センター、フリースクール等民間施設との連携、学びの多様化学校が書かれていますが、利用料補助の記載はありません。[4] 隣の愛知県では名古屋市が2026年度に利用料補助を新設していて、県境で制度が大きく違う地域です。
浜松市は2026年4月から「こども習い事応援事業」のクーポン(生活保護または児童扶養手当の全部支給世帯の小学生が対象)をフリースクールにも使えるようにしましたが、これは浜松市に住民登録がある家庭の制度で、静岡市の家庭は対象になりません。
制度は年度で変わるので、最新の状況はお住まいの市の公式ページで確認してください。
無料で通える教育支援センターが3教室、2026年4月に「学びの多様化学校」も開校
民間のフリースクールとは別に、静岡市には市が運営する教育支援センターが3教室あります。不登校傾向の小中学生が通える教室で、一人ひとりのペースに合わせた通級による指導をしています。相談の申し込みは電話(054-351-6555、月〜金曜8時30分〜17時15分)か専用フォームで受け付けています。[5]
- ふれあい教室(葵区) 葵区駿府町2-80 静岡市中央体育館3階
- かがやく教室(駿河区) 駿河区中野新田57-5 大里複合施設
- はばたく教室(清水区) 清水区港町2-1-1 キララシティ2階
このほか、市立の全小中学校に「校内サポートルーム」を整備し、教育相談員を配置しています。教室には入れないけれど学校には行ける、という子が自分のペースで学習や活動をする部屋で、2026年度までに全校配置の計画です。
もうひとつ、静岡市には2026年4月1日に開校した市立の学びの多様化学校「静岡市立末広中学校分教室」があります。場所は葵区駒形通2-4-47の静岡市立新通小学校の東校舎3・4階です。
市内在住で、年間30日以上の欠席があるか不登校の傾向がみられる中学生が対象で、本人と保護者が入学を希望することが条件です。年間の総授業時数を通常の1,015時間から850時間に減らし、各学年1学級・1学級16名程度の3学級編成です。
2027年4月入学分は、9月26日と10月3日に説明会、10月17日に施設見学会、11月16日〜30日に申請受付、12月12日・13日に入学者面談という日程が公表されています。問い合わせは学校教育課学びの多様化推進係(054-354-2522)です。[6]
民間のフリースクールに払う費用がかからない選択肢として、知っておく価値があります。
教育支援センターの通い方と費用、フリースクールとの違いは、こちらの記事で解説しています。
>>教育支援センター(適応指導教室)とは?通い方・費用・出席扱いをわかりやすく解説
静岡県内の不登校の相談窓口は、こちらの記事に電話番号つきでまとめています。
>>静岡県の不登校相談窓口一覧。無料で頼れる公的・民間の相談先【2026年最新】
フリースクールでの学びは出席扱いになりうる。静岡市には市独自のガイドラインがある
フリースクールでの活動は、在籍校の校長が認めれば指導要録上の出席扱いになる場合があります。根拠は文部科学省の通知です。[7]
静岡市はこれをもとに「静岡市不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」を独自につくっています。
民間施設に通う場合の目安として、施設が不登校の子への相談・指導について深い理解と経験を持っていること、社会的な自立に向けた相談・指導を主な目的としていること、施設での学習の状況が保護者に定期的に伝えられていること、学校と施設が子どもや家庭を支えるための情報を共有していること、などが挙げられています。
市は「民間施設における活動状況報告書」の様式も用意していて、施設から学校へ活動の報告が届く形が想定されています。[4]
この記事で紹介する施設の公式サイトにも、「在籍校の校長先生の許可で、登校した日が小中学校の出席として認められます」(せいさフリースクール静岡)、「当校への通学・出席が在籍校の出席扱いとして認められる」(なごみスクール)といった記載があります。
ただし判断するのはあくまで在籍校の校長で、個々のケースごとに決まります。見学のときに、在籍校への報告をどんな形でしてもらえるかを聞いてみてください。
出席扱いの要件の中身と、学校に断られたときの対処は、それぞれこちらの記事で解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
静岡市の施設は、静岡駅の周辺と駿河区の市街地に集まっています。清水区で今回確認できたのは葵区の施設の分教室が1つで、興津や由比・蒲原方面、葵区でも安倍川の上流の井川や玉川方面からは、毎週通うのが現実的でない距離です。
また、そもそも家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。それはご家庭の努力不足ではありません。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。
2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきて、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。静岡県の連携協議会の名簿にも、オンラインの施設として登載されています。
学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が心配なご家庭でも使いやすいです。
静岡市のフリースクール一覧(区別)
静岡市内で公式サイトと県の資料から運営・所在地・対象・料金を確認できた施設を紹介します。順位をつけたものではありません。
料金は執筆時点の公式サイトや県の施設情報の記載で、税込・税別の表記がそろっていないものがあります。公式に確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。通う前には必ず各施設に直接ご確認ください。
葵区: NPO法人コスモスクール未来 静岡校
NPO法人コスモスクール未来 静岡校
運営: NPO法人コスモスクール未来
所在地: 静岡市葵区駿府町1-43 シリケカフェ北街道店2階(県の施設情報では駿府町1-42。詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 不登校の小学生・中学生・高校生、通信制高校生
料金: 入会金5,000円。週1回コース月額10,000円、週2回コース月額18,000円、おためし1日3,000円。訪問学習サポートは90分3,000円
静岡市と富士市に校舎を持つNPOのフリースクールで、静岡校は火・木曜の10時〜15時に開いています。生徒2〜3人にスタッフ1人という少人数で、教科書やドリルを使った学習をマンツーマンに近い形で進めます。
県の施設情報には「まず最初の1歩として安心して過ごせる居場所としてもご利用できます」とあり、クッキングや遠足など勉強以外の活動もあります。公式サイトでは、在籍校と連携して出席にカウントできる制度を案内しています。
週1回で月1万円という料金は、この記事で紹介する月謝制の施設のなかでもっとも低い水準です。県の連携協議会名簿に載っています。
葵区: NPO法人静岡あたらしい学校
静岡あたらしい学校
運営: NPO法人静岡あたらしい学校
所在地: 静岡市葵区牛妻2290
対象年齢: 小学1年生〜6年生(小学部)。中学生以上は「ラーニングセンター」
料金: NPO法人会費年3,000円、小学部入学金100,000円、利用料月額40,000円、その他実費(県の施設情報の記載)
安倍川沿いの牛妻にある、認可外の小学生向けの学び舎です。「人との違いを認め合い、自然とのつながり、地域とのつながりを大切にしながら」生きる力の土台を育てることを掲げていて、「基礎学習」「スコーレ(自分学び)」「大人が提供する学び」といった体験を主とした活動をしています。
中学生以上には「好きでつながる学び」を目指すラーニングセンターを併設しています。市街地の施設と違って山あいの自然の中で過ごす環境なので、教室より外で動くほうが合う子に向いています。2026年度の途中編入の希望を公式サイトで受け付けています。県の連携協議会名簿に載っています。
駿河区: せいさフリースクール静岡
せいさフリースクール静岡
運営: 学校法人国際学園(星槎国際高等学校 静岡学習センター)
所在地: 静岡市駿河区馬渕3-16-28
対象年齢: 小学5年生〜中学3年生
料金: 年間費18,000円、設備費20,000円、会費は月額で1ゼミあたり6,000円(2026年8月の公式案内。県の施設情報では月額 週1日登校12,000円・週2日24,000円・週3日36,000円)
通信制の星槎国際高等学校の校舎に併設された小中学生のフリースクールです。週に半日から登校を始められ、公文、プログラミング、イラスト、手工芸、スポーツ、体験型エンタメなど選択制のゼミから授業を選びます。
三者面談でご家庭と連携し、「在籍校の校長先生の許可で、登校した日が小中学校の出席として認められます」と公式の案内にあります。遠足や文化祭など高校の校内行事にも参加できます。
1ゼミ単位の料金なので、まず週1ゼミだけから始めて増やしていく使い方ができるのが特徴です。県の連携協議会名簿に載っています。
せいさフリースクール静岡(星槎国際高等学校 静岡学習センター)の公式ページ
駿河区: クラーク国際中等部 静岡キャンパス
クラーク国際中等部 静岡キャンパス
運営: 一般社団法人こども教育支援機構(クラーク記念国際高等学校と教育連携)
所在地: 静岡市駿河区森下町4-20 5階(クラーク記念国際高等学校の建物内。JR静岡駅から徒歩5分)
対象年齢: 小学6年生〜中学3年生
料金: 入学金30,000円。月額は全日型48,000円、クラークスマートⅡ39,200円、クラークスマートⅠ22,700円
通信制高校のクラーク記念国際高等学校と連携した、小6から中3までのフリースクールです。2024年4月に全国15か所で開校したうちの1つで、月〜金曜の週5日開校。
興味のある授業への出席から始めて、個別学習と集団学習を組み合わせたカリキュラムに段階的に移っていく設計です。通う日数によって3つのコースから選べ、検定対策や課外活動、学校行事もあります。
高校の校舎を使うので、そのまま高校進学の準備につなげたい家庭に向いています。県の連携協議会名簿に載っています。
駿河区: 静岡学園教育支援センター なごみスクール
なごみスクール
運営: 学校法人第三静岡学園(静岡学園なごみ高等学校)
所在地: 静岡市駿河区八幡1-1-1(静岡学園なごみ高等学校内。JR静岡駅南口から徒歩5分、静岡鉄道日吉町駅から徒歩7分)
対象年齢: 小学5年生〜中学3年生(小学4年生は要相談)
料金: 要お問い合わせ(公式サイトに毎月の諸経費の案内あり、金額は非公開)
通信制の静岡学園なごみ高等学校を運営する学校法人が、不登校・別室登校の小中学生の支援と学力向上のために開いたフリースクールです。
「学びを、あきらめない」を掲げ、無理のない時間割で生活リズムを整えながら、一人ひとりに合わせた学習環境を調整します。
県内の小中学校と連携し、なごみスクールへの通学・出席が在籍校の出席扱いとして認められる仕組みがあると公式サイトに書かれています。2026年度に県の連携協議会名簿に加わった新しい施設で、静岡駅南口から歩ける立地です。
葵区: Utaka TOMARIGI(静岡駅前教室・清水教室)
Utaka TOMARIGI(とまりぎ)
運営: 要お問い合わせ(Utaka。公式サイトに法人名の記載なし。代表 安池豊)
所在地: 静岡駅前教室は静岡市葵区御幸町11-8 レイアップ御幸町ビル2階(JR静岡駅から徒歩約3分)。清水教室は静岡市清水区下清水町3-5-1 レンタルスタジオK&S
対象年齢: 小学生以上(プログラムにより異なる)
料金: フリースクールは入会金19,800円、月4回16,500円・月8回33,000円・月12回49,500円、単発4,950円。フリースペースは月4回6,600円〜、単発1,650円
2013年に多目的スペースとして始まった団体が、不登校の子どもと保護者の「止まり木」として運営している教室です。
フリースクール(月〜金曜、水曜閉所、10時30分〜15時30分)のほかに、家庭教師、1日だけ試せるTRY DAY、料金の低いフリースペース、不登校相談(初回4回まで無料)と、段階に応じたメニューが分かれているのが特徴です。
まずフリースペースや相談から入って、慣れてきたらフリースクールに移る、という使い方ができます。清水区に教室があるのは、この記事で紹介する施設のなかでここだけです。県の連携協議会名簿に載っています。
葵区: ひかり市民センター(寺子屋フリースクール)
ひかりまなびスペース いつでもまなべる寺子屋フリースクール
運営: 任意団体ひかり市民センター事務局
所在地: 静岡市葵区古庄3-18-12-101
対象年齢: 小学生学習クラス、中学3年生学習クラス、小中学生の居場所学習クラス(県の施設情報の記載)
料金: 無料
古庄の市民センターを拠点に、子ども食堂やアート・音楽のワークショップ、学習支援をしている団体が開くフリースクールです。
2020年から小学校内のサポートルームでボランティアを続け、2023年から自団体の施設でもフリースクールを始めたと県の施設情報にあります。
教科書に沿って、学校でやりそびれた理科の実験や社会科見学、読み書きそろばんを中心に進めるスタイルで、利用料は無料です。スケジュールは月の初めにインスタグラムで案内される形なので、通う曜日と時間は事前に確認が必要です。県の連携協議会名簿に載っています。
葵区: あそびのひろば・まなびのひろば
子どもの居場所「あそびのひろば」「まなびのひろば」
運営: 任意団体あそびのひろば
所在地: 静岡市葵区古庄3-18-12-104(ひかり市民センター内。不定期で鈴木邸でも開催)
対象年齢: まなびのひろばは小学1年生〜高校3年生。あそびのひろばは赤ちゃんから大人まで
料金: 見学・体験は3回まで無料。4回目以降は保護者が活動賛助会員になり、月1,000円の賛助会費
不登校や登校しぶりの子どもと地域の子どもたちに向けた、金曜の午後(14時30分〜17時30分)を中心とした居場所です。ワークショップやイベント講座、子ども食堂、相談業務もあり、「学習」と「遊び」の両方を大切にしています。
活動への参加を学校の出席と考えている場合は公式LINEで個別相談を、と公式サイトに書かれているので、出席扱いを目指す場合は先に相談しておくのがよさそうです。
月1,000円という費用なので、平日毎日通うフリースクールというより、週1回の外との接点として使う場所です。県の連携協議会名簿に載っています。
葵区: トライ式中等部 静岡キャンパス
トライ式中等部 静岡キャンパス
運営: 要お問い合わせ(トライグループ。トライ式高等学院 静岡キャンパス内)
所在地: 静岡市葵区御幸町6-10 静岡モディ5階(JR静岡駅北口から徒歩約2分)
対象年齢: 中学1年生〜3年生
料金: 要お問い合わせ(学習状況や通学日数に応じたオーダーメイド制。県の施設情報では入会金10,000円、週2で月29,000円・毎日で月39,000円〈2026年1月現在〉)
通信制高校のサポート校であるトライ式高等学院の静岡キャンパス内にある、中学生向けのフリースクールです。静岡駅北口の商業ビルの上階という通いやすい場所で、完全1対1の個別指導を軸にしているのが特徴です。
県の施設情報には、原則中学生のみのフリースクールに加えて、高校生世代の居場所と個別相談もあると書かれています。料金は公式サイトに一律の表記がなく面談で案内される形なので、見学のときに確認してください。県の連携協議会名簿に載っています。
掲載していない施設と区について
静岡市の連携協議会名簿には21の団体が載っていますが、この記事に載せなかったものもあります。駿河区高松の「フリースクール元気学園」は約30年の実績がありクリニックを併設していますが、全寮制のため通える施設の一覧には入れていません。
名簿に載っていても、次の施設は見送りました。
- 「めだかのがっこう」「yumekaze / slowbeat」「ハッピーテラス静岡西草深教室」「えまるじょん」: 放課後等デイサービスや児童発達支援として運営されていて、受給者証が必要な施設
- 「虹色たまご」: 保護者のピアサポートグループ
- 「きみのスペース まんま」: 公式サイトがインスタグラムのみ
- 「ステップアップ」: 公式サイトが児童発達支援・放課後等デイサービスの案内になっていた
2026年度に名簿へ加わった「数学塾Ueta」「アトリエいろこと みんなの居場所 はないろ」「こどものひといきHOUSE YUUA」は、運営・料金まで確認できる公式サイトが執筆時点で見つかりませんでした。
清水区で今回確認できたのは、Utaka TOMARIGIの清水教室だけでした。ただし清水区には、地区の社会福祉協議会とNPO法人と静岡市社会福祉協議会が連携して運営する無料の居場所「ひだまりはうす」(大坪2-12-23)と「こどもっ家」(追分3-5-17)があり、小学1年生から中学3年生までが参加要件なしで利用でき、昼食の提供もあると県の施設情報に書かれています。
問い合わせは清水区地域福祉推進センター(054-371-0291)です。清水区にお住まいの場合は、この2か所と市の教育支援センター「はばたく教室」が無料の選択肢になります。
この記事は1区に複数の施設を載せていますが、市内の施設をすべて網羅したものではありません。
新設や移転、料金の改定で情報が変わることがあり、この記事で紹介した施設にも、2024年に開校したキャンパスや、2026年度に県の名簿へ加わったばかりの施設があります。通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。
静岡市を含む静岡県全体の一覧はこちらの記事にまとめています。浜松市・富士市・沼津市など、静岡市の外の施設はこちらから見てみてください。
>>静岡県のフリースクールと補助金一覧。市区町村別に紹介します【2026年最新】
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。
ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。
2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
まとめ。合うかどうかで選んでいい
フリースクールは、優劣ではなく「その子に合うかどうか」で選ぶものです。静岡市は、週1回1万円から通えるNPOの少人数教室、安倍川沿いの自然の中で過ごす小学部、1ゼミ6,000円から選べる通信制高校併設の教室、静岡駅から歩ける通信制高校連携のキャンパスが2つ、段階に応じてフリースペースから始められる駅前の教室、無料の寺子屋、月1,000円の金曜の居場所と、タイプも料金の幅も広い地域です。
利用料の補助金がない分、無料の教育支援センター3教室と、2026年4月に開校した末広中学校分教室という公的な選択肢を知ったうえで、費用と相性で選ぶことが大事になります。
見学してから決めていいし、無料の教育支援センターと民間のフリースクールを並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩として、この記事の一覧から、通える距離にある施設を2つに絞ってみてください。それだけで見学の問い合わせ文が書けます。
文面は「不登校の中1の親です。見学はできますか。在籍校への出席の報告はどんな形でしてもらえますか」の3文で十分です。
静岡市には出席扱いの市独自ガイドラインがあるので、「静岡市のガイドラインに沿った活動状況報告書を出してもらえますか」と一言足すと、施設側も話が早くなります。
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。
よくある質問
静岡市にフリースクールはいくつありますか?
静岡市は市が一般向けに公開しているフリースクール一覧を2026年9月時点で出していませんが、静岡県教育委員会の「公的教育機関と民間施設等の連携協議会」の名簿(2026年6月17日現在)には、静岡市の民間施設等が21団体登載されています。
ただし放課後等デイサービスや親の会、全寮制の施設も含まれています。この記事では、この県の資料と公式サイトで運営・所在地・対象年齢・料金まで確認できた葵区5・駿河区4の計9施設を区別に紹介しています。
このほかに市が運営する無料の教育支援センターが葵区・駿河区・清水区に1教室ずつあり、清水区には社会福祉協議会が連携する無料の居場所が2か所あります。
静岡市でフリースクールの利用料の補助金はありますか?
2026年9月時点で、静岡市にも静岡県にも、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度はありません。
静岡県の「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」はフリースクール等の運営団体に対する補助(対象経費の2分の1以内・年100万円上限)で、保護者が申請するものではありません。
静岡市の不登校支援のページにも利用料補助の記載はありません。浜松市の「こども習い事応援事業」は浜松市に住民登録がある家庭の制度なので、静岡市の家庭は対象外です。
制度は年度で変わるので、最新の情報は市の公式ページで確認してください。費用をかけない選択肢としては、市の教育支援センター3教室と、2026年4月開校の学びの多様化学校「末広中学校分教室」があります。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、フリースクールでの活動が指導要録上の出席扱いになる場合があります。
文部科学省の通知が根拠で、静岡市はこれをもとに「静岡市不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」を独自に定めています。
民間施設については、不登校の子への相談・指導の理解と経験があること、学習の状況が保護者に定期的に伝えられること、学校と施設が情報を共有していることなどが目安で、施設から学校への活動状況報告書の様式も市が用意しています。
この記事で紹介した施設にも、在籍校の校長の許可で登校した日が出席として認められると公式に書いている施設があります。判断するのはあくまで在籍校の校長なので、施設の見学とあわせて、在籍校にも早めに相談しておくとスムーズです。
出典
- 静岡県教育委員会「民間施設(フリースクール)等との連携について」(連携協議会名簿・フリースクール等民間施設情報) ページ 本文へ戻る
- 静岡市「不登校児童生徒の現状に関する資料」(総合教育会議 令和7年8月29日) PDF 本文へ戻る
- 静岡県「フリースクール運営費助成制度(静岡県フリースクール等支援事業費補助金)」 ページ 本文へ戻る
- 静岡市「不登校支援」(校内サポートルーム・指導要録上の出席扱いに関するガイドライン・民間施設における活動状況報告書を含む) ページ 本文へ戻る
- 静岡市「静岡市教育支援センター」 ページ 本文へ戻る
- 静岡市「学びの多様化学校」(静岡市立末広中学校分教室) ページ 本文へ戻る
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」 ページ 本文へ戻る
