富山県でフリースクールを探している方へ。お子さんが学校に行きづらくなったとき、「富山にはどんな居場所があるのか」「費用はどのくらいかかるのか」と、手探りで情報を集めている方は多いと思います。
先に大事なことをお伝えすると、富山県には保護者向けの利用料補助があります。県内の小中学生ならお住まいの市町村を問わず、所得制限なしで、フリースクール利用料の2分の1以内・月額上限15,000円が補助される制度です(詳しくは後述します)。
この記事では、富山県のフリースクールを市区町村ごとに1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、県の補助金の要件と申請の流れ、学校の出席扱いの仕組みもまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
富山県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査によると、富山県内の不登校の小中学生は2,624人(小学生1,106人・中学生1,518人)です。1,000人あたり37.4人、およそ27人に1人の計算で、どの学校・どの家庭にも起こりうることがわかります。
出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の公式ページ
富山県の特徴は、県が保護者向けの利用料補助を用意していることです。
富山県フリースクール等通所児童生徒支援事業補助金(令和6年4月開始)
- 対象 富山県内の小学校・中学校・義務教育学校に在籍する児童生徒の保護者。所得制限はありません
- 金額 施設利用料などの対象経費の2分の1以内で、児童生徒1人につき月額上限15,000円
- 要件 県の「民間施設に関するガイドライン」に沿った施設に通所していること。通所した日を在籍校の校長が指導要録上の出席扱いとしていること
- 申請 まず事前登録票を提出し、そのうえで学期ごとに申請書・実績報告書・領収書を提出します(1学期分は8月10日、2学期分は1月10日、3学期分は4月10日締切。電子申請も可能)
窓口は富山県教育委員会教育みらい室(児童生徒支援担当)です。年度によって内容が変わることがあるので、最新情報は公式ページでご確認ください。
富山県のフリースクールの状況の公式ページ
なお、2026年8月時点で、富山県内の市町村独自の上乗せ補助は公式には確認できませんでした。他県では市町村ごとに制度がばらばらなことが多いのですが、富山県は「県の制度に一本化されていて、どの市町村に住んでいても同じ条件で使える」のが分かりやすい点です。
また、県の公式サイトでは、県内の教育支援センターやフリースクール等をまとめた「よりそいマップ」(富山県不登校を考えるネットワーク作成)が案内されています。施設探しの出発点として役立ちます。
よりそいマップの公式ページ
フリースクールの費用相場や全国の補助金の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>【小中学生向け】フリースクールの費用相場はいくら?補助金や後悔しない選び方まで解説
フリースクールでも出席扱いになる可能性があります
フリースクールでの学びは、一定の要件を満たせば在籍校の指導要録上「出席扱い」になります。文部科学省が通知で示している仕組みで、在籍校の校長が判断します。
フリースクールでも出席扱いになる可能性がありますの公式ページ
富山県の場合、先ほどの補助金も出席扱いが要件になっています。つまり、学校と連携して出席扱いを整えることが、内申や進路の安心につながるだけでなく、補助金を受け取る条件にもなるということです。施設を決める前の段階から、在籍校に「フリースクールの利用を考えている」と伝えておくとスムーズです。
出席扱いの3つの要件や学校への伝え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
このあと市区町村別の一覧を紹介しますが、富山県では、通える範囲にフリースクールがない地域が実際にあります。とくに新川エリアや中新川郡では、公式に確認できる常設の施設がほとんど見つかりませんでした。これはご家庭の努力不足ではなく、地域の事情です。
また、施設が近くにあっても、家から出るエネルギーがまだ湧いてこない時期もあります。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームやSNSが心配な方も安心です。
詳細はこちら: クラスジャパン小中学園
富山県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
富山市
フリースクール きみ色とやま
運営: NPO法人キッズアイ
所在地: 富山市鹿島町二丁目2-9
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 要お問い合わせ
元教員を中心としたNPO法人が2022年に富山市中心部に開設した、小中学生専門のフリースクールです。経験豊かな相談員によるアセスメントを行い、一人ひとりに合わせた過ごし方とプログラムを提供しています。
高岡市
ひとのま学園(コミュニティハウス ひとのま)
運営: 要お問い合わせ
所在地: 高岡市東上関389
対象年齢: 不登校や引きこもりの子ども・若者(詳細は要お問い合わせ)
料金: 1日300円(相談・家庭訪問は無料)
高岡市の民家を開放した居場所です。不登校の子どもから若者まで幅広く受け入れ、学習サポートや就業体験など、その子に合わせた関わりを続けています。学校の出席扱いになった例もあると公式サイトに記載があります。
射水市
フリースクール フレンズ
運営: NPO法人はぁとぴあ21
所在地: 射水市大門67 大門総合会館2F
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 1日1,500円(初回無料)
不登校・ひきこもり支援を行うNPO法人が運営するフリースクールです。平日9時〜15時に開所し、午前は学習、午後は子どもが自分で決めた活動をします。越中大門駅から徒歩圏で、県の補助金の対象になることも案内されています。
氷見市
おうちフリースクール ラクーンの森
運営: 要お問い合わせ
所在地: 氷見市稲積139-1(最新の活動場所は要お問い合わせ)
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 要お問い合わせ
2024年に開校した、氷見市では数少ない民間のフリースクールです。英語教室を母体としていて、英語や世界の文化に触れる探究的な学びと、学校に行かない子どもたちの居場所づくりに取り組んでいます。
黒部市
学習サークル まなびのわ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 黒部市三日市725 くろべ市民交流センター「あおーよ」内
対象年齢: 不登校の子ども(詳細は要お問い合わせ)
料金: 要お問い合わせ
2024年4月から黒部市の市民交流センターを拠点に活動している学習サークルです。常設のフリースクールではありませんが、不登校の子どもの主体的な学習支援と、本人・ご家族からの相談を受け付けています。
砺波市
フリースクールとなみ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 砺波市出町中央6-9(総合カレッジSEO砺波本校内)
対象年齢: 小学4年生〜中学3年生
料金: 利用料10,000円(2時間チケット5回分)、材料費3,000円(300円券10枚分)
砺波市中心部の民間スクール「総合カレッジSEO」が開くフリースクールです。毎週月曜に開設し、午前は料理実習、午後はiPad学習やピアノ・生け花・ものづくりなど、チケット制で自分のペースで通えます。
南砺市
フリースクールさなぎ
運営: NPO法人よってカフェ
所在地: 南砺市飛騨屋23(山野こどもの家)
対象年齢: 小学生〜高校生
料金: 要お問い合わせ
NPO法人よってカフェが「山野こどもの家」で運営するフリースクールです。月・水曜の午前を中心に開所し(他の曜日は応相談)、特性に寄り添った学習支援を行っています。在籍校と連携した出席扱いや県の補助制度の利用について公式サイトで案内されています。
入善町
NPO法人まいぺーす
運営: NPO法人まいぺーす
所在地: 下新川郡入善町青木1207
対象年齢: 不登校や生きづらさを感じている子ども(詳細は要お問い合わせ)
料金: 要お問い合わせ
「学校でも家庭でもない第3の居場所」を掲げ、入善町の古民家で子どもの居場所づくりと心の回復支援を行うNPO法人です。保護者向けの相談や交流会、子ども食堂の運営もしていて、見学は随時受け付けています。
掲載していない市区町村について
魚津市・滑川市・小矢部市・上市町・立山町・舟橋村・朝日町については、2026年8月時点で、公式サイトで情報を確認できる常設のフリースクールが見つかりませんでした。活動はあっても、公式の発信がSNSのみだったり、月数回の開催だったりする施設は掲載を見送っています。新設や移転で状況は変わるので、通う前には必ず公式の情報と直接の問い合わせで最新の状況を確認してください。
また、公的な選択肢として、各市町村の教育委員会が設置する教育支援センター(適応指導教室)があります。無料で利用でき、在籍校とも連携しやすいので、まずはお住まいの市町村の教育委員会に相談してみてください。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選んでいい
フリースクールに優劣はありません。あるのは、その子に合うか合わないかだけです。学習中心の場が合う子もいれば、まず安心して過ごせる居場所が必要な子もいます。見学や体験をしてから決めていいですし、複数の施設やオンラインを並行して検討しても大丈夫です。
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、気になった施設に「見学はできますか」とメールか電話で聞いてみることです。あわせて、県の補助金は出席扱いが要件なので、在籍校の担任に「フリースクールの利用を考えています」と一言伝えておくと、あとの手続きがスムーズになります。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
よくある質問
富山県にフリースクールはいくつありますか?
この記事では、公式サイトで実在と所在地を確認できた8市町・8施設を紹介しました。このほかに各市町村の教育支援センターや、公式発信がSNS中心の小規模な居場所もあります。県の公式サイトから案内されている「よりそいマップ」もあわせて確認してみてください。
富山県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
あります。富山県フリースクール等通所児童生徒支援事業補助金として、県内の小中学生の保護者に、利用料などの2分の1以内・月額上限15,000円が補助されます。所得制限はありません。県のガイドラインに沿った施設への通所と、在籍校の出席扱いが要件で、学期ごとに申請します。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
一定の要件を満たせば、在籍校の校長の判断で指導要録上の出席扱いになります。文部科学省の通知で示された仕組みです。富山県では県の補助金の要件にも出席扱いが含まれているので、施設選びの段階から在籍校に相談しておくことをおすすめします。
