MENU

城陽市の不登校メタバース支援とは?3D教育メタバースの使い方・出席扱い・対象外のときの選択肢

城陽市にお住まいで、お子さんが学校に行けない日が続いているご家庭に、知っておいてほしい公的な取り組みがあります。城陽市教育委員会が令和6年度に不登校対策として導入した「3D教育メタバース」です。

インターネット上の仮想空間に作られた教室やフロアに、自分のアバター(仮想のキャラクター)で参加し、ふれあい教室の指導員・相談員や、ほかの子どもたちとやりとりできます。自宅にいながら、他者とのつながりを作ることを目的にした仕組みです。

この記事では、城陽市の不登校メタバース支援の内容と窓口を市の公式資料だけで整理し、気になる出席扱いの考え方、そして対象外だったときや合わなかったときの選択肢までまとめます。メタバース登校という仕組みそのものの解説は全国版の記事に譲り、本記事は城陽市での使い方に絞ります。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。オンラインの居場所を運営する立場でもあるので、その視点から書きます。

目次

城陽市の3D教育メタバースとは?市の公式資料でわかっていること

城陽市は、令和6年度に市費で2つの不登校対策を新しく始めました。中学校の校内に設けた適応指導教室「サポートルーム」と、3D教育メタバースの導入です。市議会の文教常任委員会に出された令和6年12月の資料に、導入の目的と運用の状況がまとまっています。[1]

目的は「不登校の児童生徒が気軽に相談でき、学びたいと思ったときに学べる環境を整える」ことです。資料では、メタバースの特徴を次の3つで説明しています。[1]

  1. アバターで活動する インターネット上の仮想空間に作られた教室やフロアで、自分の仮想のキャラクターを介して活動します
  2. 文字だけではない テキストの文字だけでなく、動きやアクションを交えた表現ができます
  3. 自宅から参加できる インターネット環境と端末があれば利用でき、自宅にいながら他者とのつながりを作れます

運営しているのは、城陽市の適応指導教室「ふれあい教室」です。令和6年度の1学期にふれあい教室の指導員・相談員が研修を受け、対象の児童生徒に操作方法の指導と体験を行いました。夏休み中は、毎週月曜日に1時間程度、メタバースを使ったコミュニケーションの時間が設けられました。[1]

「動きやアクションを交えた表現」という点を、僕は大事だと思っています。文字だけのやりとりは、不登校の子にとって意外と重いものです。何を書けばいいか考え込んでしまう。アバターが手を振る、近くに寄る、それだけで「いる」が伝わるのは、対面でもテキストでもない、この仕組みならではの良さです。

令和7年度・令和8年度も継続している

令和6年度の導入で終わった事業ではありません。市の令和7年度決算の報告書には、不登校対策事業として、ふれあい教室での指導の充実、20時までの相談窓口の開設、電子メールでの相談受付、3D教育メタバースを活用した教職員や児童生徒間の交流、全中学校への不登校対策支援員の配置が並んでいます。[2]

令和8年度の「学校教育指導の指針」でも、不登校児童生徒に対する学びの保障の項目に、ふれあい教室の活用、メタバースの導入、校内適応指導教室の活用が明記されています。[3]

市教育委員会は、不登校の子の状況を3段階に分けて支援を整理しています。令和7年度の生徒指導のまとめでは、メタバースは「外出することはできるが、学校には登校できない児童生徒」への支援として、ふれあい教室への通室やフリースクール等への通室と並んで位置づけられています。[4]

  1. 学校には行けるが教室に入りにくい 校内サポートルームや放課後登校での相談・学習支援
  2. 外出はできるが学校には行けない ふれあい教室への通室、メタバース(仮想空間)での教育相談、フリースクール等への通室
  3. 家庭にひきこもり傾向がある 担任等の家庭訪問、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと連携した支援

城陽市の不登校の人数

城陽市の不登校児童生徒数は、令和7年度で小学校32人、中学校60人でした。前年の令和6年度は小学校33人、中学校72人で、中学校は12人減っています。市教育委員会は、中学校の減少の要因として、各校に設けた校内サポートルームの存在を挙げています。[4]

全国的に不登校が増え続けている中で、人数が横ばいから減少に転じているのは、市として複数の居場所を用意してきた成果だと思います。メタバースはその選択肢の1つです。

対象・費用・申込みの窓口

ここは正直に書きます。城陽市は、メタバースの利用案内のページを市の公式サイトに置いていません。対象・曜日・時間・費用・申込みの手順は、委員会資料や決算報告書から読み取れる範囲しかわかりません。

対象について、令和6年12月の資料では、まずふれあい教室の通室生のうち、継続的な通室に至っていない児童生徒にアプローチして拡充し、その後に不登校やその傾向にある児童生徒へ対象を広げて、教育相談や交流の場として充実を図る、とされています。[1]

つまり、入口はふれあい教室です。ふれあい教室につながっている子が、通室の前段階として、あるいは通室と並行して使う仕組みとして始まりました。欠席日数などの基準や、公立・私立の区別についての記載は、公式資料にはありません。

費用についての記載も、市の資料にはありません。令和6年度の夏休みの運用は毎週月曜日に1時間程度でしたが、令和7年度以降の曜日や時間は公表されていません。年度ごとに運用が変わる可能性があるので、問い合わせのときに直接確認するのが確実です。

申込みの窓口は、運営しているふれあい教室か、在籍している学校です。ふれあい教室は城陽市寺田樋尻37番地の1にあり、電話は0774-56-5308です。電話のほか、電子メールや来所での教育相談も受け付けていて、不登校や登校しぶりに関わる相談が対象として挙げられています。[5]

整理すると、動き方は次の3段階です。

  1. ふれあい教室か在籍校に連絡する 「メタバースを使った支援について聞きたい」と伝えます。学校に直接話しにくいときは、ふれあい教室から入るほうが気が楽です
  2. 対象になるか、いつから入れるかを確認する 曜日・時間・端末・費用の有無をこのときに聞きます。ふれあい教室への見学や相談とあわせて案内されることが多いはずです
  3. アバターで空間に入る 操作方法の指導と体験から始まります。最初は見ているだけでもかまいません

学校に行けていない状態で学校に連絡するのは気が重いかもしれません。電話1本、保護者だけでかまいません。「市議会の資料で見たメタバースの支援を使いたい」と伝えれば話が通ります。

>>自宅から通えるオンラインの選択肢を見る

城陽市のメタバース支援は出席扱いになる?

ここはいちばん誤解が生まれやすいところなので、正確に書きます。メタバースの空間に参加すれば自動的に出席扱いになる、という制度ではありません。市の資料にも、この支援の出席の扱いについての記載はなく、出席扱いを決めるのは、あくまで在籍校の校長です。

自宅でのオンライン学習を出席扱いにできる仕組みは、文部科学省の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」で示されています。保護者と学校の連携、計画的な学習プログラム、学習の記録といった要件を満たしたうえで、最終的に在籍校の校長が判断する形です。[6]

城陽市の場合、メタバースを運営しているのが市教育委員会のふれあい教室で、ふれあい教室は学校と日常的に情報を共有しています。「この子がメタバースで何をしているか」が学校に伝わりやすい立て付けなので、出席扱いの相談をするうえで、保護者にとって有利な条件です。

だからこそ、最初の問い合わせのときに、在籍校へ「メタバースでの活動を出席扱いにできるか、何を記録すればいいか」を一緒に聞いておくことをおすすめします。参加してから交渉するより、最初に確認しておくほうがずっとスムーズです。

同じ京都府内で出席扱いが認められた実例と手順は、こちらの記事で紹介しています。学校との話し方の参考になるはずです。

>>【実例あり】京都市で不登校の出席扱いが認められた方法

出席扱いは、欠席日数の問題だけではありません。「自分のやっていることが認められている」という感覚が、子どもの自己肯定感を支えます。僕が2000人以上の子どもたちを見てきて確信していることのひとつです。

対象外だったとき・合わなかったときの選択肢

城陽市のメタバースは、外に出るのはまだ難しいけれど、誰かとつながりたい段階の子に向けた、使いやすい支援です。それでも、誰にでも合うわけではありません。次のようなケースがあります。

  1. ふれあい教室につながっていない 導入時の対象はふれあい教室の通室生が中心でした。まだ相談したことがないご家庭は、まず教育相談から始める形になります

  2. 開催日時が生活リズムに合わない 曜日や時間は公表されていません。夕方や夜しか動けない段階の子には使いにくいことがあります

  3. 毎日の伴走がほしい 相談や交流の場としては良い場所ですが、担任のような立場の人が毎日声をかけて学習計画を一緒に立てる仕組みではありません

  4. 使ってみたが合わなかった アバターの空間が合う子もいれば、ほかの子がいる空間そのものがプレッシャーになる子もいます

外に出られる段階なら、同じふれあい教室への通室が頼れます。自学自習を基本にした学習支援、コミュニケーション力を育むふれあい活動、校外学習や調理実習などの体験活動が柱です。令和5年度の通室生は17名(小学生8名、中学生9名)で、電話相談は268件、来所相談は150件ありました。[1][7]

僕がフリースクールに初めて行った日、誰も「なんで学校行ってないの」と聞きませんでした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。メタバースで誰かと話せるようになった子が、次にふれあい教室の調理実習へ、という順番は、僕自身の経験からも自然な流れだと思います。

城陽市以外も含めた京都府内の教育支援センターや相談先は、こちらの記事に一覧でまとめています。

>>京都府の不登校相談窓口一覧。無料で頼れる公的・民間の相談先【2026年最新】

外に出るエネルギーが戻ってきているなら、府内の通えるフリースクールを探すのもひとつです。城陽市内の施設を含む市区町村別の一覧と補助金の情報はこちらにまとめています。

>>京都府のフリースクール一覧|補助金が確認できたのは亀岡市(月1万円)【2026年最新】

そして、ふれあい教室につながっているかどうかに関係なく、一年を通して自宅から使えるオンラインの選択肢が、次に紹介するオンラインフリースクールです。自治体のメタバースと民間のオンラインフリースクールの役割の違いは、全国版の記事で整理しています。

>>メタバース登校とは?自治体の仮想空間と、担任がつくオンラインフリースクールの違い

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

僕たちは、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」を運営しています。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。住んでいる市町村や在籍校に関係なく、全国どこからでも自宅で参加できます。

ふれあい教室につながる前の段階のご家庭にも、市のメタバースと並行してもう一歩踏み込んだ伴走がほしいご家庭にも使える選択肢です。城陽市のメタバースが「アバターで誰かとつながる入り口」だとすれば、クラスジャパンは「担任が毎日声をかけて、学習と記録を一緒に積み上げる」場所です。

いちばんの特徴は、ネットの先生(担任)が一人ひとりに付いて伴走することです。オンラインの空間に「いる」だけで終わらせず、日々のやりとりの中で学習計画を一緒に立て、学習記録を積み上げていきます。出席扱いに必要な「計画的な学習」と「記録」を作りやすい仕組みです。

一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになりえて、この出席扱いの仕組みはクラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

>>クラスジャパン小中学園の学び方を見る

今日できる一歩

今日できることは1つだけです。この記事の「3段階の支援」の一覧に戻って、お子さんが今「学校には行けるが教室に入りにくい」「外出はできるが学校には行けない」「家から出るのが難しい」のどの段階にいるか、親子で、または保護者だけで考えてみてください。

「外出はできるが学校には行けない」か、その手前の段階なら、ふれあい教室(0774-56-5308)に「メタバースを使った支援について聞きたい」と電話するところから。

生活リズムが合わない、毎日声をかけてくれる人がほしいという段階なら、オンラインフリースクールの検討へ。どちらに転んでも、今日のうちに次の行き先が決まります。

まとめ

城陽市の不登校メタバース支援は、市教育委員会が令和6年度に不登校対策として導入した「3D教育メタバース」です。適応指導教室「ふれあい教室」が運営し、自宅からアバターで仮想空間に参加して、指導員・相談員やほかの子どもたちと交流や教育相談ができます。

令和7年度も教職員や児童生徒間の交流に使われ、令和8年度の学校教育指導の指針にも明記されています。市内の不登校児童生徒数は令和7年度に小学校32人、中学校60人で、中学校は前年から12人減りました。

利用案内のページは市の公式サイトになく、対象・曜日・時間・費用は非公表です。窓口はふれあい教室(0774-56-5308)か在籍校で、問い合わせのときに直接確認するのが確実です。

ただし出席扱いは自動ではなく、文部科学省の通知の要件を踏まえた在籍校の校長判断です。運営元が市教育委員会のふれあい教室なので、最初の問い合わせのときに在籍校へ可否と必要な記録を相談しておくのが近道です。

そして対象外でも、ふれあい教室への通室や、担任が伴走するオンラインフリースクールという道があります。市の支援と民間の伴走は、対立するものではなく組み合わせられるものです。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

>>不登校の専門家 小幡和輝の無料LINE相談

よくある質問

城陽市のメタバース支援は誰でも利用できますか?

令和6年12月の市議会資料では、まず適応指導教室「ふれあい教室」の通室生から始め、その後に不登校やその傾向にある児童生徒へ対象を広げるとされています。欠席日数の基準や公立・私立の区別、費用、曜日や時間は公式資料に記載がないので、ふれあい教室(0774-56-5308)か在籍校に確認してください。

城陽市のメタバース支援の申込みはどこにすればいいですか?

市の公式サイトに利用案内のページはなく、申込書の様式も公表されていません。運営しているふれあい教室(城陽市寺田樋尻37番地の1、電話0774-56-5308)か在籍校に「メタバースを使った支援について聞きたい」と連絡するところから始まります。ふれあい教室では電話・電子メール・来所での教育相談も受け付けています。

城陽市のメタバース支援に参加すれば出席扱いになりますか?

自動的に出席扱いになる制度ではなく、市の資料にも出席の扱いについての記載はありません。文部科学省の通知に基づき、在籍校の校長が個別に判断します。運営元が市教育委員会のふれあい教室なので、最初の問い合わせのときに在籍校へ可否と必要な記録を相談しておくのが現実的です。

この記事で解決しなかったら

不登校に特化したAI相談

完全無料でどのAIよりも正確

AIに相談してみる(無料)

入力した内容がサイトに保存されることはありません


出典

  1. 城陽市議会 文教常任委員会資料「学校生活の状況について(3D教育メタバースの導入と運用について)」(令和6年12月13日・教育委員会事務局学校教育課) PDF  本文へ戻る
  2. 城陽市「令和7年度決算に関する報告書」教育委員会事務局(生徒指導事業) PDF  本文へ戻る
  3. 城陽市教育委員会「令和8年度 学校教育指導の指針」(2026年4月9日) PDF  本文へ戻る
  4. 城陽市議会 文教常任委員会資料「学校生活の状況について(令和7年度 生徒指導のまとめ)」(令和8年6月22日・教育委員会事務局学校教育課) PDF  本文へ戻る
  5. 城陽市教育委員会「城陽市適応指導教室・教育相談室(場所)」 ページ  本文へ戻る
  6. 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) ページ  本文へ戻る
  7. 城陽市教育委員会「ふれあい教室(指導法)」 ページ  本文へ戻る
X

\ X更新中! /

Blog

\ 明光みらい公式ブログ /

Instagram

\ Instagram /

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

目次