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メタバース登校とは?自治体の仮想空間と、担任がつくオンラインフリースクールの違い

「メタバース登校」という言葉を、ニュースや学校からの案内で目にして検索された方が多いと思います。メタバース登校とは、インターネット上の仮想空間(メタバース)に用意された「教室」や「居場所」に、アバターの姿で通う仕組みのことです。不登校の子どもの居場所づくりとして自治体の導入が進んでいて、出席扱いにつながった事例もあります。ただし、自治体が提供する仮想空間と、民間のオンラインフリースクールでは役割がかなり違います。この記事ではその違いと、わが家ではどう使えるのかを整理します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。オンラインの居場所の運営者でもあるので、その立場から書きます。

目次

メタバース登校とは?アバターで「通う」新しい形

メタバース登校では、子どもは自宅のパソコンやタブレットから仮想空間に入り、自分の分身であるアバターを操作して過ごします。仮想空間の中には教室や相談スペース、友だちと話せる交流スペースなどがあり、支援員に相談したり、他の子と一緒に活動したりできます。

代表的な取り組みが、東京都教育委員会の「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」事業です。都が仮想空間を用意して区市町村に提供し、不登校の子どもたちの新しい居場所・学びの場として運用されています(東京都教育委員会 https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/virtual/9250 )。東京都以外でも、同様の仮想空間を導入する自治体は増えてきています。

アバターで参加できることには、はっきりした良さがあります。顔を出さなくていい、制服も外見も関係ない、教室のざわめきがない。僕がフリースクールに初めて行った日、いちばん衝撃だったのは、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかったことでした。居場所は「聞かれないこと」から始まります。アバターの世界は、その気楽さを家にいながら作れる仕組みだと感じています。

自治体のメタバースでできること・入り口

自治体が提供するメタバースの多くは、次のような特徴があります。

  1. 利用は在籍する自治体経由 誰でも申し込めるわけではなく、その自治体に住んでいる(在籍している)児童生徒が対象です。窓口は在籍校や教育支援センター(適応指導教室)になっていることが一般的です
  2. 費用は原則かからない 公的事業なので、利用料は基本的に無料です
  3. 支援員が常駐する時間帯がある 決まった時間にオンライン支援員がいて、相談や交流のサポートをしてくれます
  4. 出席の扱いは学校ごとの判断 利用が出席扱いや出席認定につながった例はありますが、自動的に認められるわけではありません

まず確認すべきは「自分の自治体に導入があるかどうか」です。導入がなければ、そもそも入り口がありません。教育支援センターについては、フリースクールとの違いも含めてこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tekio-shido-kyoshitsu-chigai/

メタバースの居場所を用意している自治体の例(2026年9月時点)

公式サイトで内容を確認できる主な取り組みを挙げます。名称・対象・申込み方法は年度で変わることがあるため、最新の情報は必ず各リンク先でご確認ください。

お住まいの自治体に同様の取り組みがあるかは、「自治体名 不登校 メタバース」で検索するか、教育委員会の教育相談窓口に聞いてみるのが確実です。

メタバース登校は出席扱いになる?

自宅からのオンライン学習を出席扱いにする仕組み自体は、文部科学省の通知で示されています。学校と保護者の連携、計画的な学習プログラム、学習記録の提出などの要件を満たしたうえで、在籍校の校長が判断する形です(文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。

つまり「メタバースだから出席扱いになる」のではなく、「要件を満たす学習と記録があるから出席扱いになる」が正確です。仮想空間で過ごすだけでは要件を満たしにくく、学習をどう積み上げ、どう記録して学校に渡すかが鍵になります。出席扱いの具体的な要件と進め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/ict-kyozai-shusseki/

自治体の仮想空間と、担任がつくオンラインフリースクールの違い

どちらもオンライン上の居場所ですが、役割が違います。

  1. 自治体のメタバース 無料で使える公的な居場所。交流や相談の入り口として優れている一方、対象は導入自治体の子どもに限られ、日々の学習を積み上げるカリキュラムや、一人ひとりに付く担任までは用意されていないことが多いです
  2. 担任がつくオンラインフリースクール 民間サービスなので費用はかかりますが、住んでいる自治体に関係なく利用でき、ネットの先生(担任)が毎週伴走しながら学習計画と記録を積み上げていけます。出席扱いの要件である「計画的な学習」と「学習記録」を作りやすいのはこちらです

「まず無料の公的な居場所から」「学習と出席扱いまで見据えるなら担任がつく場所を」という順番で考えると整理しやすいと思います。両方を併用しているご家庭もあります。近くに通えるフリースクールがない地域での選択肢は、こちらの記事でもまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chikakuninai/

クラスジャパン小中学園という選択肢

オンラインフリースクール クラスジャパン小中学園

担任がつくオンラインの居場所として、僕たちはオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」を運営しています。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。全国どこからでも、自宅から自分のペースで参加できます。顔出しなしから始めることができます。

特徴は、ネットの先生(担任)が一人ひとりに伴走することです。仮想空間に「いる」だけで終わらせず、日々のやりとりの中で学習計画を一緒に立て、学習記録を積み上げていきます。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになり、この出席扱い制度はクラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒につくってきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

今日できる一歩

今日できることは1つです。「お住まいの自治体名+メタバース 不登校」で検索するか、在籍校か教育支援センターに「うちの自治体に仮想空間の居場所はありますか」と電話で聞いてみてください。導入があればそれが無料の入り口になりますし、なければ担任がつくオンラインフリースクールが現実的な選択肢になります。

まとめ

メタバース登校は、仮想空間の居場所にアバターで通う新しい仕組みで、東京都をはじめ自治体の導入が広がっています。無料で使える公的な居場所として価値がある一方、対象は導入自治体に限られ、学習の積み上げや出席扱いの要件づくりまでは担ってくれないことが多いのが実情です。交流の入り口は自治体のメタバース、学習と出席扱いまで見据えるなら担任がつくオンラインフリースクール。この整理で、お子さんに合う組み合わせを考えてみてください。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。無料のLINE相談はこちらから。
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

メタバース登校とは何ですか?

インターネット上の仮想空間に用意された教室や居場所に、アバターの姿で通う仕組みです。自宅のパソコンやタブレットから参加でき、支援員への相談や他の子どもとの交流ができます。東京都教育委員会のバーチャル・ラーニング・プラットフォームなど、自治体の導入が進んでいます。

メタバース登校は出席扱いになりますか?

自動的に出席扱いになるわけではありません。文部科学省の通知に基づき、計画的な学習プログラムや学習記録の提出などの要件を満たしたうえで、在籍校の校長が判断します。仮想空間で過ごすだけでなく、学習をどう積み上げて記録するかが鍵になります。

自治体のメタバースとオンラインフリースクールはどう違いますか?

自治体のメタバースは無料で使える公的な居場所ですが、対象は導入自治体の子どもに限られ、担任や学習カリキュラムまでは用意されていないことが多いです。オンラインフリースクールは費用がかかる一方、全国どこからでも利用でき、担任の伴走で学習計画と記録を積み上げられます。併用も可能です。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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