「不登校の子どもたちを支える仕事がしたい」
そう考えてこの記事にたどり着いた方に、まずお伝えしたいことがあります。この分野は今、圧倒的に人が足りていません。 そして、教員免許や心理の資格がなくても始められる仕事がたくさんあります。
僕は約10年間の不登校を経験した当事者です。当時はフリースクールに通っていました。今はその逆側、フリースクールやオンラインフリースクールを運営する立場になり、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちとそのご家庭に関わってきました。
支援される側から支援する側へ。両方を経験したからこそ言えることを、この記事に書きます。
不登校支援の仕事は、いま需要が急増している
文部科学省の調査で、不登校の小中学生は約35万人。12年連続で増加しています。
一方で、受け皿はまったく足りていません。公的な教育支援センターは自治体によって定員に限りがあり、民間のフリースクールも数が追いついていない地域が多くあります。「通いたいのに近くに場所がない」という声を、僕は全国で聞いてきました。
つまりこの分野は、新しく人が入ってくることが、そのまま子どもの選択肢が増えることに直結する仕事です。
不登校支援には、どんな仕事があるのか
ひとくちに不登校支援といっても、働き方はかなり幅があります。代表的な4つを紹介します。
- フリースクールのスタッフ。 平日の日中に子どもたちが過ごす場所で、学習のサポートをしたり、一緒に活動したり、時には話を聞いたりします。一人ひとりとじっくり関われるのが特徴です。
- オンラインフリースクールの担任。 自宅から出られない子どもたちと、画面越しに関わる仕事です。近年ニーズが最も伸びている領域で、リモートで働けるのも大きな特徴です。
- 通信制高校の教員・サポートスタッフ。 全日制が合わなかった生徒たちの学習と進路を支えます。教員免許が必要な職種と、不要なサポート職の両方があります。
- 公的機関の支援員。 自治体の教育支援センターやスクールソーシャルワーカーなど。専門資格が求められることが多い領域です。
資格は必要なのか
結論から言うと、多くの場合、資格がなくても始められます。
フリースクールは認可制の施設ではないため、法律で定められた必置資格がありません。実際、僕たちのところで働いているスタッフも、教員免許を持っている人、心理を学んだ人、まったく別の業界から来た人など様々です。
もちろん、教員免許・公認心理師・臨床心理士・社会福祉士などがあれば選択肢は広がります。ただ、それは「あると有利」であって「ないと無理」ではありません。
僕の実感として、資格よりもはるかに大事なものがあります。
当事者として言いたい、いちばん大切な資質
それは、待てることです。
不登校の子どもは、たいてい大人から「早く戻ってほしい」という空気を浴び続けています。だからこそ、急かさない大人がそばにいることの意味はとても大きいです。
僕がフリースクールで救われたのも、勉強を教えてもらったからではありませんでした。学校に行っていない自分を、そのまま受け止めてくれる大人がいたからです。「これでいいんだ」と思えたことが、次の一歩につながりました。
だから、この仕事に必要なのは、子どもを変える力ではありません。子どもが自分で動き出すまで、そばで待てる力です。
そしてもうひとつ。不登校を経験した方は、それ自体が大きな強みになります。あの時間の感覚がわかる人は、子どもにとって特別な存在になれます。僕自身がそうでしたし、僕たちのスタッフにも当事者経験を持つ人がいます。
僕たちが運営している3つの現場
最後に、実際に働ける場所として、僕たちが運営している事業を紹介します。それぞれ関わり方がまったく違うので、ご自身に合いそうなところを見てみてください。
対面でじっくり関わりたい方は「明光フリースクール」

明光義塾を運営する明光グループのフリースクールです。平日の日中に子どもたちが通ってきて、学習のサポートに加えて、プログラミングやeスポーツなど「楽しい」と思える時間を一緒につくります。
現在は東京の4校舎に加えて、他の地域にも展開しており、新しい校舎も続々と増えています。 立ち上げの段階から関わりたい方には面白いタイミングだと思います。
明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/
進路や受験まで伴走したい方は「明光義塾高等学院」

高田馬場にある通信制高校の連携施設です。高校卒業資格の取得はもちろん、中学までの学び直しから大学受験対策まで支えます。
「不登校だった子が、その後どう社会に出ていくのか」という一番長いスパンに関われるのが、ここの特徴です。
明光義塾高等学院の詳細はこちら
https://gakuin.meikogijuku.jp/
リモートで全国の子どもと関わりたい方は「クラスジャパン小中学園」

2018年開校のオンラインフリースクールです。ネットの先生(担任)が、自宅にいる子ども一人ひとりに伴走します。
まだ外に出られない段階の子どもと、最初につながる仕事です。ここで関係ができたことで、少しずつ外に出られるようになった子を、僕は何人も見てきました。全国どこからでも働けるのも特徴です。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ。「支えたい」と思った時点で、資格は半分そろっている
不登校支援の仕事に、特別な経歴は要りません。必要なのは、目の前の子どもを急かさずに待てることと、その子の「好き」を面白がれることです。
そして今、この分野は人が足りていません。あなたが入ることで、居場所が見つかる子どもがいます。
「自分にできるだろうか」と迷っている方は、まず話を聞いてみるところからで大丈夫です。僕の公式LINEでも、不登校に関する発信や相談を受け付けています。
小幡和輝の公式LINEはこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
不登校支援の仕事に資格は必要ですか?
フリースクールは認可制の施設ではないため、法律で定められた必置資格はなく、多くの場合は資格がなくても始められます。教員免許や公認心理師などがあれば選択肢は広がりますが、必須ではありません。
不登校支援にはどんな仕事がありますか?
フリースクールのスタッフ、オンラインフリースクールの担任、通信制高校の教員やサポートスタッフ、自治体の教育支援センターの支援員などがあります。オンラインの担任はリモートで働ける点も特徴です。
不登校支援の仕事に向いているのはどんな人ですか?
子どもを変えようとするのではなく、自分で動き出すまでそばで待てる人です。また、不登校を経験した方はその経験自体が強みになり、子どもにとって特別な存在になれます。
