不登校サポートの全体地図。公的・民間・オンラインの支援をどう使い分ける?

「不登校 サポート」で検索すると、スクールカウンセラー、教育支援センター、フリースクール、オンライン教材と名前は次々に出てくるのに、結局うちの子はどこに頼ればいいのかがわからない。そんな状態ではないでしょうか。

先に全体像をお伝えすると、不登校のサポートは「公的」「民間」「オンライン」の3つに整理できます。そしてこの3つは、どれか1つを選ぶものではなく、組み合わせて使っていいものです。この記事では、それぞれの特徴と費用感、どこから頼ればいいかの順番まで、1枚の地図になるようにまとめます。なお、勉強の遅れに特化した支援先の選び方は別の記事で扱うので、ここでは相談先と居場所を含めたサポート全体を整理します。

僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学んで、18歳で起業しました。今は運営者の立場で、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちとご家庭に関わってきました。その経験から書きます。

目次

不登校サポートの全体地図。まず3つに分けて考える

文部科学省の調査では、小中学校の不登校の子どもは約34.6万人(令和5年度)と過去最多が続いています。それだけに支援の種類も増えていて、全体像を知らないまま検索すると迷子になります。

公式の統計はこちらで確認できます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

サポートは次の3つに分けると整理しやすいです。

  1. 公的サポート スクールカウンセラー、教育支援センター(適応指導教室)、自治体の教育相談窓口など。原則無料
  2. 民間サポート フリースクール、個別指導塾、家庭教師など。有料だが手厚く、子どもに合わせて選べる
  3. オンラインサポート オンラインフリースクールやICT教材。外に出るエネルギーがない時期でも自宅から使える

大事な前提を先に書きます。これらは併用できます。「教育支援センターに在籍しながらフリースクールにも通う」「フリースクールに週1回通いながら、他の日はオンラインで学ぶ」という使い方は実際に多く、どこか1か所に決めてから動く必要はありません。

公的サポート。無料で使える窓口と居場所

最初の相談先として使いやすいのが公的サポートです。費用がかからず、在籍校との連携がスムーズなのが強みです。

  1. スクールカウンセラー 学校に配置されている心理の専門家。子ども本人が行けなくても、保護者だけの面談ができます
  2. スクールソーシャルワーカー 家庭環境や学校との調整など、環境面から動いてくれる専門職。学校や教育委員会経由で依頼できます
  3. 教育支援センター(適応指導教室) 自治体が運営する、学校外の通いの場。無料で、出席扱いになるのが一般的です
  4. 学びの多様化学校(不登校特例校) 不登校の子どもに合わせた教育課程を組める学校。数は少ないですが増えつつあります

スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーのどちらに何を相談すべきかは、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/sc-ssw-chigai/

学びの多様化学校とフリースクールの違いはこちらにまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/manabi-tayoka-gakko/

なお、朝の腹痛や頭痛など体の症状が続いている場合は、教育の窓口と並行して小児科や児童精神科など医療機関への相談も検討してください。体のサインを我慢で乗り切ろうとしないことが先です。

民間サポート。フリースクールと学習支援

公的サポートだけで足りないと感じたときの受け皿が民間です。費用はかかりますが、そのぶん一人ひとりに合わせる余地が大きくなります。

代表がフリースクールです。学校の代わりに平日の日中に通える居場所で、学習だけでなく、好きな活動を通じて人とつながれる場でもあります。費用は施設によって幅がありますが、月数万円程度が目安です。自治体によってはフリースクール利用料の補助金制度があるので、お住まいの自治体名と「フリースクール 補助金」で公式サイトを確認してみてください。

もう1つの軸が、個別指導塾や家庭教師などの学習支援です。学校に行っていなくても塾には行けるという子は珍しくありません。居場所と学習の両方の機能を持つフリースクールもあります。

民間サポートを選ぶときの軸は2つです。1つは、見学したときに子ども本人の表情が緩むかどうか。もう1つは、在籍校の出席扱いの実績があるかどうかです。フリースクールでの活動は、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになります。要件の詳細はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/

オンラインサポート。外に出るエネルギーがない時期の選択肢

「そもそも家から出られないから、通う場所の話をされても困る」という段階のご家庭も多いはずです。その時期の選択肢がオンラインサポートです。

オンラインフリースクールやICT教材を使えば、自宅にいたまま学習と人とのつながりを保てます。自宅でのICT学習も、文部科学省の通知に沿って一定の要件を満たせば出席扱いの対象になります。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

「外に出られない時期=何もできない時期」ではありません。ここを知っているかどうかで、親の焦りの量がまったく変わります。

どこから頼るかは、子どもの元気の残量で決める

3つの分類がわかっても、「で、うちはどこから?」が残ります。僕がご家庭に関わるときは、子どもの元気の残量で順番を考えます。

  1. まず家を安全基地にする どのサポートより先です。僕自身、親から「いつまで休むの」と言われていた時期がいちばんきつく、「あなたが元気ならそれでいい」と言われた日から家が安全な場所になりました。ここが土台です
  2. 親だけで動ける相談から始める スクールカウンセラーの保護者面談や自治体の教育相談は、子どもが動けなくても始められます。見学も親だけで行って構いません
  3. 家から使えるものをつなぐ 外に出る元気がまだないなら、オンラインで学習と伴走者を確保します
  4. 通える居場所を足す 外に興味が向いてきたら、教育支援センターやフリースクールの見学を子どもと一緒に検討します

順番はあくまで目安で、途中を飛ばしても、後から戻ってもいい。そして繰り返しになりますが、併用が基本です。1つのサポートに全部を背負わせないほうが、親も子も楽になります。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこまで戻って学び直せます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどの活動もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

この記事の地図でいうと、民間サポートの「居場所」と「学習支援」を1か所で担える場所です。フリースクールと塾を別々に探して掛け持ちさせるのは、子どもにも家計にも負担が大きい。通う場所を1つに絞りながら、居場所と勉強の両方を確保したいご家庭に向いています。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

まとめ。サポートは選ぶものではなく、組み合わせるもの

不登校のサポートは、公的・民間・オンラインの3つに分けて考えると迷いにくくなります。無料の公的窓口を土台に、子どもの元気の残量に合わせて民間やオンラインを足していく。どれか1つに正解を求めず、組み合わせて使うのがいちばん現実的です。

今日できる一歩を1つだけ提案します。在籍校に電話して「スクールカウンセラーの面談は保護者だけでも受けられますか」とだけ聞いてみてください。子どもを動かさずに、今日始められる相談です。

より詳しい状況に合わせた相談は、LINEで受け付けています。完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

無料LINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校のサポートはまずどこに相談すればいいですか?

最初の相談先としては、在籍校のスクールカウンセラーや自治体の教育相談窓口など、無料で使える公的サポートが動きやすいです。子ども本人が動けなくても、保護者だけで面談や見学を始められます。そのうえで、必要に応じてフリースクールなどの民間サポートやオンラインの支援を組み合わせていくのが現実的です。

公的サポートと民間サポートはどちらを選ぶべきですか?

どちらか一方を選ぶ必要はなく、併用できます。公的サポートは無料で在籍校との連携がスムーズ、民間サポートは有料のぶん子ども一人ひとりに合わせる余地が大きいという特徴があります。教育支援センターに在籍しながらフリースクールにも通うなど、組み合わせて使うご家庭は実際に多いです。

フリースクールやオンライン学習は学校の出席扱いになりますか?

フリースクールでの活動や自宅でのICT教材による学習は、文部科学省の通知に沿って一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになります。校長の判断が必要なため、利用したい施設や教材の出席扱いの実績を確認したうえで、在籍校に相談するのがスムーズです。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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