「うちの子は、学校が合わないのかもしれない」。そう感じ始めた親御さんに、先に結論をお伝えします。学校が合わない子どもに必要なのは、我慢の練習ではなく環境の調整です。そして選択肢は「転校する」か「休み続ける」かの二択ではありません。この記事では、その間にあるいくつもの道と、環境の変え方の手順を整理します。
約10年間の不登校を経験した小幡和輝です。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。いまはそれを運営する側として、本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭に関わっています。
学校が合わないのは、子どものわがままではない
文部科学省の調査では、小・中学校の不登校の児童生徒は34万人を超えています(令和5年度)。これだけの数の子どもが同じ状況にいるという事実は、「うちの子だけがおかしい」のではないことを示しています。
出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
学校が悪いわけでも、子どもに欠陥があるわけでもありません。一斉授業のペース、教室の音や人の密度、決まった時間割。いまの学校の形と、その子の特性との相性の問題です。相性が合わないときにやるべきことは、子どもを作り替えることではなく、合う環境を探すことです。
理由をひとつに特定できなくても、動いていい
「何が嫌なの?」と聞いても、はっきり答えられない子は多いです。人間関係、先生との相性、音や光への敏感さ、集団行動の疲れ。複数の理由が重なっていることがほとんどで、本人も言葉にできません。
理由の追及を続けると、子どもは「答えられない自分が悪い」と感じ始めます。原因の特定は環境を変える条件ではありません。「なんとなくつらい」だけで、動き出す理由としては十分です。なお、腹痛や頭痛など体の症状が続いている場合は、無理をさせず小児科など専門機関への相談も並行してください。
転校・休む以外の選択肢マップ
- 在籍したまま学校内の環境を変える 別室で過ごす、行事だけ参加するなど、学校の中にも調整の余地があります
- 教育支援センター(適応指導教室) 自治体が運営する公的な居場所。原則無料で、在籍校との連携も取りやすい選択肢です
- フリースクール 在籍校に籍を置いたまま通える民間の学びの場。個別のペースで過ごせて、要件を満たせば出席扱いになります
- オンラインの学び 外に出るエネルギーがまだない時期は、自宅から始められる対面やオンラインのフリースクールが入り口になります
行事だけの参加という形については、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gyoji-dake-sanka/
フリースクールでの出席扱いの3つの要件は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-atukai/
高校生の場合は仕組みが違い、通信制高校への転校が現実的な選択肢に入ります。高1で学校が合わないと感じたときの道筋は、こちらの記事にまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kou1-awanai-tenko/
環境の変え方。小さく試すのがコツ
僕がフリースクールに行った初日のことは、いまでも覚えています。行く前日はドキドキしていました。でも着いてみたら、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかった。それが衝撃でした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。合う環境というのは、頑張って適応する場所ではなく、説明しなくても居られる場所のことだと、あのとき知りました。
環境を変えるときは、いきなり大きく動かないのがコツです。
- まず親だけで見学する 子どもを連れて行くのは、親が「ここなら」と思えた場所だけでいい
- 週1回や短時間から始める 最初から週5日を目指さない。居場所は頻度より継続です
- 複数を併用していい フリースクールと教育支援センター、オンラインの組み合わせは珍しくありません
今日できる一歩をひとつ提案します。お住まいの自治体名と「教育支援センター」で検索して、場所と連絡先をメモしておいてください。使うかどうかはまだ決めなくて大丈夫です。選択肢が手元に1つあるだけで、気持ちの余裕が変わります。
明光フリースクールという選択肢
平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導がベースにあるので、一人ひとりのつまずきを見つけて、そこから戻る学び方ができます。学習だけでなくプログラミングやeスポーツなどもあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。
学校が合わなかった子にとって大きいのは、ここが「合わせにいく場所」ではないことです。個別が基本なので、一斉授業のペースや教室の人の多さがつらかった子でも、自分のペースのまま過ごせます。学校とは別の環境を、在籍したまま試せるのがフリースクールの使い方です。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。
新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。
明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/
まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
まとめ
学校が合わない子どもへの対応は、原因探しでも我慢の練習でもなく、環境の調整です。学校内の調整、教育支援センター、フリースクール、オンライン。転校と休むの間には、これだけの道があります。小さく試して、合う場所を一緒に見つけていきましょう。
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。
無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
学校が合わないだけで不登校ではありません。それでもフリースクールに通えますか?
通えます。フリースクールは完全に学校へ行っていない子だけの場所ではなく、週に数日学校と併用する子もいます。合う環境を先に確保しておくことで、疲れ切る前に休める体制がつくれます。
転校すれば解決しますか?
転校で環境が合えば好転することはありますが、小中学生の場合はまず在籍したまま試せる選択肢(別室、教育支援センター、フリースクール、オンライン)から始めるのが負担の少ない順番です。高校生は単位の仕組み上、通信制高校への転校が現実的な選択肢になります。
本人が理由を話してくれません。どう動けばいいですか?
理由の特定は環境を変える条件ではありません。複数の理由が重なって本人も言葉にできないことがほとんどです。原因探しより、親だけの見学など小さな一歩から環境の選択肢を増やすことをおすすめします。
