MENU

帰国子女で日本の学校が合わない。不登校になる前に「最初からフリースクール」という選択肢

海外から帰国して日本の学校に入ったお子さんが、「授業で発言したら変な空気になった」「みんなと同じにしないといけないのがつらい」と話す。帰国子女のご家庭から、こうした「学校が合わない」という相談をいただくことがあります。

先に結論をお伝えします。合わないのは、お子さんの欠陥ではなく、海外で身につけた学び方と日本の学校の文化とのミスマッチです。そして、不登校になるまで我慢する必要はありません。不登校という段階を経ずに、最初から子どもに合う学び場としてフリースクールを選ぶ。その選択肢を、この記事で具体的に説明します。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。いまは対面やオンラインのフリースクールを運営していて、帰国子女の生徒も実際に通っています。

目次

帰国子女が日本の学校で感じやすいギャップ

最初に確認しておきたいのは、日本の学校の一斉授業や、みんなで揃えることを大切にする文化そのものが悪いわけではない、ということです。その環境で安心して伸びる子もたくさんいます。問題は良し悪しではなく、相性です。

そのうえで、海外の学校を経験した子が感じやすいギャップとして、よく聞くものを挙げます。すべての子に当てはまるわけではなく、あくまで傾向です。

  1. 授業スタイルの違い 発言や質問が歓迎される授業から、全員が同じ進度で静かに聞く授業への切り替え。手を挙げることが「目立つ」と受け取られて戸惑うことがあります
  2. 暗黙のルールの多さ 明文化されていない持ち物や振る舞いの決まり、「みんなはこうしている」という空気
  3. 「同じであること」への圧力 海外経験や語学力が本来は強みなのに、周りと違う部分として扱われ、目立たないように自分を小さくしてしまう

国際結婚のご家庭など、海外にルーツのあるお子さんにも同じ構図が起こりえます。慣れていく子もいれば、我慢を重ねて心身の調子を崩していく子もいます。慣れるかどうかは、やってみないとわかりません。

学校が合わないと感じたときの選択肢の全体像は、こちらの記事でも解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/gakko-awanai-kodomo/

「不登校になるまで待つ」必要はない

日本では、フリースクールは「不登校になった子が行く場所」というイメージが強くあります。ただ、順番を考えてみてください。合わない環境で我慢を重ね、朝起きられなくなり、腹痛や頭痛が出て、学校に行けなくなる。そこまで消耗してから次の場所を探すのと、消耗する前に学び場を選ぶのとでは、お子さんに残っているエネルギーがまったく違います。

僕自身、フリースクールに通い始めた日のことを覚えています。行く前日はドキドキしていました。でも着いたら、誰も「なんで学校行ってないの」と聞かなかったんです。それが衝撃でした。ゲームが好きな子がいて、すぐに仲良くなりました。フリースクールは事情を詮索されない場所です。帰国子女であることも、日本語より英語が得意なことも、そこでは説明を求められる「違い」ではなく、ただの個性として扱われます。

「学校に行けなくなったから仕方なく」ではなく、「この子に合う学び方だから」という理由でフリースクールを選ぶ。消去法ではなく積極的な選択として使う家庭は、実際に増えています。

最初からフリースクールを選ぶ場合の学籍と出席扱い

ここは制度の話なので、正確にお伝えします。

フリースクールに通う場合も、小中学生であれば学区の小中学校(在籍校)に籍は残ります。フリースクールは学校教育法上の学校ではないため、転校して籍を移す形にはなりません。「最初からフリースクール」を選ぶ場合も、在籍校を欠席しながらフリースクールに通う、という形になります。

そのうえで知っておきたいのが出席扱い制度です。文部科学省の令和元年の通知により、不登校の児童生徒が学校外の施設で相談・指導を受けている場合、一定の要件を満たせば在籍校の校長の判断で指導要録上「出席扱い」にできるとされています。

文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(令和元年10月25日通知)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

明光フリースクールでは出席扱いが認められた事例が多数あり、在籍校への報告書類のやりとりも日常的に行っているので、「うちの学校の場合はどう話せばいいか」という段階から相談に乗れます。もし在籍校に難色を示されたときの進め方は、こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-kotowarareta/

週に何日かは学校、残りはフリースクールという併用の形もあります。詳しくはこちらをどうぞ。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-gakko-heiyo/

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど、毎日通う場所」です。

冒頭でお伝えしたとおり、明光フリースクールには帰国子女の生徒も通っています。個別指導ベースなので、全員で同じことを同じペースでやる必要がなく、英語が得意ならその力を、興味のある分野があればその探究を、そのまま持ち込めます。一人ひとりの強みをそのまま学びに活かせます。海外経験のある子にとって、それが一番の違いだと思います。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ海外にお住まいで帰国前の段階だったり、外に通う前に自宅で整えたいお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。実際に、海外在住の日本人のお子さんがクラスジャパンで学んでいる事例もあります。時差や在籍校の扱いなど個別の条件は、お問い合わせでご確認ください。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

今日できる一歩

お子さんに「学校、合わないと感じてる?」と正面から聞くと、答えにくいものです。代わりに今日、「前の学校で一番好きだった時間はどれ?」と聞いてみてください。授業の受け方なのか、友達との距離感なのか。お子さんの口から出てきたものが、次の学び場を選ぶ一番確かな基準になります。そのうえで、フリースクールの見学を1件予約してみる。見学は入会の約束ではありません。「こういう場所もあるんだ」と親子で知ること自体に価値があります。

まとめ 「合う場所を選ぶ」は逃げではない

帰国子女のお子さんが日本の学校に合わないと感じるのは、本人の欠陥ではなく環境とのミスマッチです。一斉授業の文化が合う子もいれば、個別のペースで強みを伸ばすほうが合う子もいます。合わない環境で不登校になるまで我慢する必要はありません。在籍校に籍を置いたまま、最初からフリースクールを学び場として選ぶことができます。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

不登校ではないのにフリースクールに通えますか?

通えます。フリースクールの入会に「不登校であること」という条件はありません。実際に、学校と併用しながら通う子や、環境が合わないと感じた段階で学び場として選ぶ子もいます。ただし出席扱い制度は不登校児童生徒への支援として設計されているため、出席扱いを希望する場合は在籍校との相談が必要です。

最初からフリースクールを選んだ場合、学校の籍はどうなりますか?

小中学生の場合、学区の小中学校(在籍校)に籍は残ります。フリースクールは学校教育法上の学校ではないため、転校という形にはなりません。在籍校を欠席しながらフリースクールに通い、要件を満たして校長が認めれば指導要録上の出席扱いになる、という仕組みです。

帰国子女の英語力は、フリースクールで維持できますか?

フリースクールは学校のような一律のカリキュラムがないぶん、本人の得意分野に時間を使いやすい場所です。明光フリースクールは個別指導の考え方がベースなので、英語での読書や探究など、本人の強みを学びの中心に置くことができます。具体的な過ごし方は見学時にご相談ください。

X

\ X更新中! /

note

\ 明光みらい公式note /

Instagram

\ Instagram /

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

目次