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夏休み明けに学校へ行きたくないと言い出したら。2学期を無理に始めない選択肢

夏休みが終わりに近づくと、「2学期からは行けるだろうか」と親子で緊張が高まっていきます。

お子さんが夏休み明けに学校へ行きたくないと言い出したとき、まず知ってほしい結論はひとつです。2学期の初日に、無理に合わせる必要はありません。

休むことは法律でも認められた選択肢であり、休み方と休んだあとの設計さえ整えれば、学びはあとからいくらでも立て直せます。

学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学び、今は不登校の専門家として本を書いたり、自分が、対面やオンラインのフリースクール、通信制高校の連携施設を運営する側にいます。

これまでに2000人以上の不登校の子どもと家庭に関わってきた経験から、夏休み明けの迎え方を整理します。

目次

夏休み明けに「行きたくない」が増えるのは自然なこと

文部科学省の令和6年度調査では、不登校の小中学生は35万3,970人と過去最多になりました。

そのうち新たに不登校になった子は約15万人です(出典: 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」[1]。長期休みのあとは、1学期に感じていた負担を体が思い出すタイミングと、生活リズムの変化、宿題や人間関係の不安が重なります。お子さんだけが特別に弱いわけではありません。

そして2017年に施行された教育機会確保法は、不登校の子どもに「休養の必要性」があることをはっきり認めています(出典: 文部科学省「法令(不登校関連)について」[2]。休ませることは、逃げでも甘やかしでもなく、法律が前提にしている選択肢です。

引き金として意外に多いのが、終わっていない夏休みの宿題です。「宿題を出せないから行けない」が「学校に行きたくない」という言葉になって出てくることがあります。

心当たりがあれば、担任に「宿題は遅れて提出させてほしい」「一部免除できないか」と親から相談してみてください。それだけで初日のハードルが下がる子もいます。

朝の腹痛や頭痛など体の症状が出ている場合は、無理をさせる前に小児科や専門機関に相談してください。心の負担が体に表れることもあれば、体の病気が隠れていることもあります。

玄関までは行けた。僕が「サボり」ではなかった理由

僕自身、朝にランドセルを背負って玄関までは行けたのに、そこから足が動かなくなった経験があります。学校に行ったふりをして、近所の公園でブランコに乗りながら、ただ時間が過ぎるのを待っていました。行きたくないのではなく、行けないのです。本人の意思の強さの問題ではありません。

行きたくない理由の詳しい分解は、こちらの記事で年代別に解説しています。

>>「学校に行きたくない・行けない」小学生・中学生・高校生の理由を元不登校が徹底解説

休ませると決めたら。最初の1週間でやること

  1. 行くかどうかの交渉をやめる 毎朝「今日はどうする?」と聞かれること自体が、子どもには大きなプレッシャーになります。「しばらく休む」と一度決めてしまうほうが、家の空気は落ち着きます
  2. 学校への連絡を定型化する 毎朝の欠席電話は親子ともに消耗します。「今週はお休みします。来週また連絡します」と週単位の連絡に切り替えられないか、担任に相談してみてください
  3. 生活リズムだけゆるく守る 起きる時間と食事の時間だけおおまかに保てれば十分です。勉強の再開はその後で構いません

家で過ごす日中の時間割の作り方は、こちらの記事にまとめています。

>>不登校の子の日中の過ごし方。家にいる時間をどう組み立てるか

2学期を「何もない期間」にしないための設計

休ませるうえでいちばん大事なのは、休む=すべて止まる、にしないことです。家で休む期間が長くなると、本人の中で「みんなは進んでいるのに自分だけ止まっている」という感覚が膨らみ、それが次の登校をさらに重くします。

僕が10年の不登校で救われたのは、学校の外に通う場所と、そこで一緒に過ごす人がいたからでした。

学校以外の平日の行き先や学びの場は、フリースクールをはじめ複数あります。しかも一定の要件を満たせば、学校外での学習が在籍校の出席扱いになる制度が文部科学省の通知で定められています(出典: 2学期を「何もない期間」にしないための設計)。

出席扱いの要件と進め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」として機能しています。

夏休み明けに行きたくないと言っているお子さんにとっての利点は、2学期の始まりを学校に合わせなくてよくなることです。

9月から平日の行き先がある状態を作れれば、「学校に行くか休むか」の二択が「今日はどこで過ごすか」に変わり、朝の攻防そのものが減っていきます。学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。

新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら

まだ外に出るエネルギーがないお子さんには、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら

今日できる一歩

お子さんに「2学期の初日に行くかどうかは、今決めなくていいよ。当日の朝の調子で決めよう」と伝えてみてください。結論を先送りにしていいとわかるだけで、夏休みの残りの日々の重さが変わります。

まとめ

夏休み明けに学校へ行きたくないという言葉は、怠けのサインではなく、1学期をがんばり切った体からのサインです。2学期を無理に始めなくても、休み方を整え、平日の行き先を用意すれば、学びも生活も立て直せます。

「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。

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よくある質問

夏休み明けに学校へ行きたくないと言うのは甘えですか?

甘えではありません。長期休み明けは1学期の負担を思い出すタイミングと生活リズムの変化が重なり、行き渋りが増える時期です。教育機会確保法も不登校の子どもに休養の必要性があることを認めています。

夏休み明けに休ませたら、そのまま不登校になりませんか?

休ませること自体が不登校を固定するわけではありません。大事なのは休む期間をすべて止まる期間にしないことです。生活リズムをゆるく保ち、フリースクールなど学校以外の平日の行き先を用意することで、学びと生活は立て直せます。

学校を休んでいる間の出席日数や勉強の遅れが心配です。

フリースクールやICT教材での学習は、一定の要件を満たせば在籍校の校長判断で出席扱いになる制度が文部科学省の通知で定められています。学習も、お子さんのペースで取り組める場であれば、必要なところから進めていけます。

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出典

  1. 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:文部科学省 ページ  本文へ戻る
  2. 法令(不登校関連)について:文部科学省 ページ  本文へ戻る
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この記事を書いた人

小幡 和輝のアバター 小幡 和輝 株式会社明光みらい 代表取締役社長 / クラスジャパン小中学園 校長

1994年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の校長として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』(エッセンシャル出版社)、『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方』(小学館)など。

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