通信制高校の通学コースを調べると、週1日・週3日・週5日と選択肢が並んでいて、「うちの子は週何日にすればいいのか」で手が止まる方は多いです。多く通ったほうが安心な気もするし、続けられるか不安でもある。この迷いはとても自然なものです。
結論から書くと、迷ったら少ないほうから始めてください。通学日数は「理想の姿」ではなく「今の生活リズム」から決めるのが、無理なく続くいちばんの近道です。その理由と具体的な決め方をこの記事で説明します。
約10年間の不登校を経て18歳で起業した、小幡和輝と申します。当時の僕を支えてくれた場所がフリースクールでした。今はそれを運営する側として、通信制高校の連携施設も含めて2000人以上の子どもたちと家庭に関わっています。
通学コースの週何日で何が変わるのか
多くの通信制高校では、入学時に週1日・週3日・週5日といった通学コースを選びます。違いは大きく3つです。
- 生活のリズム 週5日なら全日制に近い生活になり、週1日なら残りの時間を自宅学習やアルバイト、好きなことの探求に使えます
- 学費 通学日数が多いコースほど学費は高くなるのが一般的です。週1日と週5日では年間で数十万円の差がつく学校もあります
- コース変更のタイミング 多くの学校では、コース変更は年度の切り替え時です。学期の途中で気軽に増減できるとは限らないので、入学前に変更のルールを確認しておく必要があります
通信制高校の仕組み全体はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/correspondence/
週1日でも卒業できる。登校日数とスクーリングは別物
ここが上位の学校案内でもあまり説明されない部分ですが、通学コースの登校日数と、卒業に必要なスクーリング(面接指導)は別の話です。
通信制高校の卒業要件は、レポート(添削指導)、スクーリング、単位認定試験の3つと、特別活動への参加です。このうち法令で対面が求められるスクーリングと試験の日数は、週5日通っても週1日でも変わりません。つまり週1日コースだから卒業が遠くなる、ということは制度上ないんです。仕組みは文部科学省が公式に解説しています。
https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/about/
週3日や週5日の通学は、卒業要件のためではなく、生活リズムづくりや学習サポート、友だちと過ごす時間のためのものです。だからこそ「卒業のために多く通わなきゃ」と気負う必要はなく、その時間を使って何をしたいかで選んでいいものです。
無理なく続く日数の決め方。「今、週に何日外に出ているか」から逆算する
決め方はシンプルです。直近1か月で、お子さんが週に何日くらい外に出ているかを数えてください。コンビニでも散歩でも構いません。その日数と同じか、それより1日少ないくらいが、無理なく始められる通学日数の目安です。今週0〜1日なら週1日コース、週3日以上外に出ていて生活リズムも安定しているなら週3日コース、という考え方です。
「入学を機に心を入れ替えて週5日」という決め方をおすすめしないのには、僕自身の経験があります。不登校が始まったころ、朝、ランドセルを背負って玄関までは行けたのに、そこから足が動かなくなりました。学校に行ったふりをして、近所の公園でブランコに乗りながら時間が過ぎるのを待っていた。気持ちでは行くつもりでも、体が動かない日はあるんです。理想から逆算した日数は、この「行けなかった日」を失敗体験として積み上げてしまいます。
少なく始めて増やすのは前向きな変化ですが、多く始めて減らすのは、本人にとって挫折の形になりやすい。同じ週3日でも、たどり着き方で意味がまったく違います。
通学日数を守れても勉強が続かない、という別のつまずきもあります。こちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/tsushinsei-benkyo-tsuzukanai/
見学では「増やすとき・減らすときのルール」を聞く
コース選びとセットで、見学や説明会では次の2つを質問してください。
- 年度の途中でコースを変更できるか 変更できる時期と手続き、学費の扱いを確認します
- 通えなかった日のフォローがあるか 週3日コースで週1日しか行けない時期が続いたとき、学校がどう関わってくれるかを聞きます
「本人しだいです」という答えの学校より、「その場合はこうサポートします」と具体的に答える学校のほうが、入学後の安心感は大きいです。
明光義塾高等学院という選択肢
「週何日」を固定で決めきれない子のために、僕が学院長を務める明光義塾高等学院を紹介させてください。
高等学院の特徴は、日々の学びの場を全国の明光義塾教室と連携して作れることです。家の近くの教室で、本人の状態に合わせた通い方を個別に組み立てられます。個別指導がベースなので、通う日数が少ない時期でも学習が置き去りになりません。全国の明光義塾教室との連携で、中学範囲の戻り学習から大学受験対策まで一続きで見られるのが特徴です。「まず中2の数学からやり直したい」という相談も当たり前のこととしてサポートしています。
スクーリングと単位認定試験は自前のキャンパスで実施するので、日常の通い方と卒業要件を切り分けて考えられるのも、この記事で書いてきた考え方と同じ構造です。「今は週1日も難しいけれど、高校卒業はあきらめたくない」という状態からの相談も歓迎です。
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https://gakuin.meikogijuku.jp/
まとめ。今日できる一歩
今日できる一歩として、カレンダーを開いて、直近1か月でお子さんが外に出た日に印をつけてみてください。週あたりの日数が見えれば、パンフレットのコース表を「うちの子の今」に引き寄せて読めるようになります。
通学コースの週何日は、能力や意欲の評価ではなく、今の生活リズムに合わせた設定値です。少なく始めて増やしていく道は、いつでも開いています。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
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https://www.obatakazuki.com/lp
よくある質問
通信制高校の通学コースは週何日を選べばいいですか?
迷ったら少ない日数から始めるのがおすすめです。直近1か月でお子さんが週に何日外に出ているかを数え、それと同じか1日少ない日数が無理のない目安です。少なく始めて増やすのは前向きな変化ですが、多く始めて減らすのは挫折体験になりやすいためです。
週1日コースでも通信制高校を卒業できますか?
卒業できます。卒業要件はレポート・スクーリング(面接指導)・単位認定試験と特別活動への参加で、法令で定められたスクーリングの日数は通学コースの日数とは別のものです。週3日や週5日の通学は生活リズムづくりや学習サポートのためのもので、卒業要件が増減するわけではありません。
通信制高校の通学コースは途中で変更できますか?
多くの学校ではコース変更は年度の切り替え時で、学期途中の変更は難しい場合があります。学校によってルールが異なるため、見学や説明会で「年度途中で変更できるか」「変更時の学費の扱い」「通えない日が続いたときのフォロー」を確認しておくと安心です。
