秋田県でフリースクールを探している方へ。この記事では、秋田県のフリースクールを市区町村別に1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、県が公表している居場所の一覧や、能代市で始まっている利用料補助など、公的に確認できた支援制度もまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
この記事の情報は、秋田県や各市の公表資料と、各施設の公式サイトで確認したものだけを載せています。確認できなかった項目は「要お問い合わせ」と書きました。
秋田県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査では、小中学校の1,000人当たりの不登校児童生徒数は秋田県で36.4人でした。全国平均の38.6人よりやや少ないものの、およそ27人に1人という計算になり、どの学校にも学校を休んでいる子がいるのが今の状況です。
出典: 秋田県のフリースクールの状況の公式ページ
秋田県は「社会的自立に困難を有するこども・若者の居場所の基本情報」という一覧を公表しています。令和8年6月時点で県内55か所の民間フリースクール・教育支援センター・居場所サロンなどの活動日時や連絡先がまとまっており、秋田県でフリースクールを探すときの最初の一次情報になります。
社会的自立に困難を有するこども・若者の居場所の基本情報の公式ページ
利用料の助成については、秋田県による保護者向けの制度は確認できませんでした(2026年8月時点)。一方で市町村レベルでは動きが出ています。
能代市は「能代市フリースクール利用児童生徒支援補助金」として、フリースクール利用料(授業時間内の利用分)の2分の1を補助しています。対象は、能代市に住所があり、お子さんが概ね30日以上学校に登校しておらず、フリースクールを週1回以上利用していて、その利用が在籍校で出席扱いになっているご家庭です。利用開始前の申請が必要なので、検討の段階で学校教育課(0185-73-5178)に相談してみてください。
能代市フリースクール利用児童生徒支援補助金の公式ページ
制度は年度替わりで変わることがあります。金額や要件の最新情報は必ず公式ページでご確認ください。フリースクールの費用相場や補助金の考え方はこちらの記事でも解説しています。
>>【小中学生向け】フリースクールの費用相場はいくら?補助金や後悔しない選び方まで解説
フリースクールでも出席扱いになりえます
フリースクールでの学びは、在籍校の校長が認めれば指導要録上の出席扱いになりえます。文部科学省が通知で示している国の仕組みで、学校との連携や学習状況の共有などの要件があります。
フリースクールでも出席扱いになりえますの公式ページ
能代市の補助金も出席扱いが要件になっているように、秋田県でフリースクールを選ぶうえで出席扱いは大事なポイントです。学校に断られてしまったときの進め方はこちらの記事にまとめています。
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
このあと紹介するとおり、秋田県で通える民間フリースクールが確認できたのは一部の市に限られます。県土が広く、家の近くに通える場所がない地域は実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、通える場所があっても、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期もあります。
そういうときの選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走しながら、自宅から自分のペースで学べる仕組みです。2018年の開校からこれまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきて、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる体制も整っています。学習AIが答えを教えるのではなくヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、タブレットを渡しっぱなしになる心配もありません。
雪の季節の通所がむずかしい秋田県とは相性のよい選択肢だと思います。詳しくはこちらからどうぞ。
クラスジャパン小中学園
秋田県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
秋田市
フリースクールRAUM(ラウム)
運営: 特定非営利活動法人秋田たすけあいネットあゆむ
所在地: 秋田市山王三丁目3-22(ハニカムハウス内)
対象年齢: 要お問い合わせ(県の一覧では不登校の子どもの平日の居場所として案内)
料金: 要お問い合わせ
フードバンクやこども食堂、無償の学習塾などに取り組むNPOが運営するこども支援拠点。平日10時から17時30分まで開いていて、毎週月曜日の調理実習や校外学習など、生活に根ざした活動が特徴です。不登校相談やLINE相談も受け付けています。
フリースクールRAUM(秋田たすけあいネットあゆむ)の公式サイト
能代市
フリースクール・フレスク
運営: フリースクール・フレスク
所在地: 能代市落合字下大野1-35
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
平日10時から15時まで開いている能代市の民間フリースクール。教室では原則自由に過ごせて、自習する子が多いそうです。カウンセラーがいて、料理や校外学習など子どもの「やりたい」を中心にした活動をしています。公式サイトは現在確認できないため、最新情報は県の居場所一覧(前述)か電話(090-9032-8206)でご確認ください。能代市の利用料補助の対象になるかどうかもあわせて市に確認するのがおすすめです。
横手市
フリースクールセイルオン
運営: 一般社団法人Sail on Japan
所在地: 横手市平鹿町醍醐字上狐渕57-1
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 要お問い合わせ
教科学習に加えて、ロボット・プログラミング、eスポーツ、ドローンなど多様な学びを選べる横手市のフリースクール。中学生向けの中等部では在籍校の出席扱いに対応しています。勉強や進路、友達関係の悩みを相談できるカウンセラーやコーチがいるのも心強いところです。
北秋田市
あきたリフレッシュ学園
運営: 北秋田市教育委員会
所在地: 北秋田市鎌沢字石渕44(合川学童研修センター内)
対象年齢: 県内の小中学生
料金: 1日500円(北秋田市外の子どもは700円)+給食費など
北秋田市教育委員会が運営する公設の受け入れ施設で、北秋田市外を含む秋田県内の小中学生が対象です。午前は個に応じた学習、午後は釣りや農業体験、サイクリングなどの体験活動という組み立てで、学園への登園は学校の出席としてカウントされます。民間フリースクールとは成り立ちが違いますが、低額で平日毎日通える貴重な選択肢なので紹介しました。
にかほ市
NIJINアカデミー秋田にかほ校
運営: 株式会社NIJIN
所在地: にかほ市象潟町関建石45-333
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 月額45,243円(入学金33,000円)
農家民宿を活用した週1回開室の教室に通えるフリースクール。野菜栽培や地域の行事といったにかほ市ならではの体験ができます。出席扱いが認められた実績があると公式サイトに明記されています。
掲載していない市区町村について
大館市、由利本荘市、大仙市、湯沢市、仙北市、鹿角市、男鹿市、潟上市などは、公式サイトや公的な一覧で通所型の民間フリースクールと確認できる施設を見つけられませんでした(2026年8月時点)。新設や移転で状況は変わるので、通う前に必ず公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。
ただ、フリースクールがない地域にも公的な居場所はあります。多くの市町村が教育支援センター(適応指導教室)を設置していて、横手市のかがやき教室、湯沢市のそよ風教室、にかほ市のぱすてるなどが県の一覧に載っています。また、秋田県教育委員会は秋田市・大館市・横手市・仙北市の高校内に「スペース・イオ」という学習支援の場を設けています。いずれも無料で、在籍校の教育委員会に相談すれば案内してもらえます。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
フリースクールが近くにない地域での選択肢は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ
フリースクールは優劣で選ぶものではなく、お子さんに合うか合わないかで選ぶものです。無料や1日数百円で通える公設の場から、体験活動が豊富な民間の場まで、秋田県にも性格の違う選択肢があります。見学してから決めていいですし、複数を並行して検討してもかまいません。
今日できる一歩をひとつ挙げるなら、県の「居場所の基本情報」(この記事の最初に載せたページ)を開いて、お住まいの市町村のページを1枚見てみることです。連絡先と活動日時が載っているので、「見学できますか」と聞くだけでも状況が動き始めます。
お子さんを責める必要も、ご自身を責める必要もありません。今日からできる小さな一歩を、一緒に探しましょう。
よくある質問
秋田県にフリースクールはいくつありますか?
秋田県が公表している「居場所の基本情報」には、令和8年6月時点で教育支援センターや居場所サロンを含む55か所が掲載されています。このうち小中学生が平日に通える民間フリースクールとして確認できたのは、秋田市・能代市・横手市・にかほ市などの一部で、数はまだ多くありません。オンラインフリースクールを含めて検討するのが現実的です。
秋田県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
秋田県による保護者向けの利用料助成は確認できていません(2026年8月時点)。市町村では能代市が、市内在住で概ね30日以上欠席していて週1回以上フリースクールを利用し在籍校で出席扱いになっているご家庭を対象に、利用料の2分の1を補助しています。利用開始前の申請が必要です。制度は変わることがあるので、最新情報は各自治体の公式ページでご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、フリースクールでの学びは指導要録上の出席扱いになりえます。文部科学省の通知で示された仕組みで、学校との連携や学習状況の報告などの要件があります。秋田県内でも、あきたリフレッシュ学園への登園が出席としてカウントされるほか、能代市の補助金のように出席扱いを前提にした制度も出てきています。まずは在籍校の担任か教頭に相談してみてください。
