山口県でフリースクールを探している方へ。「下関や宇部から通える場所はある?」「利用料の補助は出るの?」と調べてみても、古い情報や県外の制度が混ざっていて、確かめるのに苦労していませんか。
この記事では、山口県のフリースクールを市ごとに1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、宇部市の利用料補助金(月上限2万円)をはじめとする助成制度の有無を、県や市の公式情報だけで確認してまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は約10年間の不登校を経験しました。当時はフリースクールで学び、現在は不登校の専門家として本を書いたり、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしてきました。
山口県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査では、山口県の小中学校における不登校児童生徒数は1,000人当たり38.3人で、全国平均の38.6人とほぼ同じ水準です。およそ26人に1人、1クラスに1人以上はいる計算で、不登校は特別なことではなくなっています。
出典: 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要の公式ページ
保護者向けの利用料助成で、県内で公式に確認できたのは宇部市の制度だけです(2026年8月時点)。
宇部市は令和4年度から「宇部市フリースクール等利用支援補助金」を実施しています。市立小中学校に在籍し宇部市に住む不登校の子(申請前1年以内におおむね30日以上登校していない)の保護者が対象で、市の認定施設に原則週1回以上通所すると、授業料の2分の1(月上限20,000円)が補助されます。認定施設は「もうひとつの学校 おかむら塾」と「フリースクールさなぎ」の2か所です(随時更新)。請求は四半期ごとで、窓口は宇部市教育委員会 教育支援課です。
出典: 宇部市「フリースクール等利用支援補助金」
フリースクール等利用支援補助金の公式ページ
山口県としての保護者向け利用料助成や、県教育委員会による公式のフリースクール一覧は、公式には確認できませんでした。茨城県や富山県のように県単位の補助を設ける地域、兵庫県のように県が市町の補助を後押しして「月1万円」型が一気に広がった地域もあるので、山口県でも今後の動きに注目です。年度替わりで新設されることがあるため、最新情報はお住まいの市町の教育委員会でご確認ください。
フリースクールの費用の全体感や、全国の補助制度の考え方はこちらの記事で解説しています。
>>【小中学生向け】フリースクールの費用相場はいくら?補助金や後悔しない選び方まで解説
フリースクールと出席扱いについて
フリースクールでの学びは、在籍校の校長が認めれば指導要録上の「出席扱い」になる場合があります。文部科学省が通知で示している仕組みで、学校とフリースクールが連携し、学習状況を共有できることなどが条件です。山口県内でも、下関市のフリースクール下関のように義務教育期間の出席扱いに対応している施設や、宇部市のように補助金の仕組みごと学校との情報共有を組み込んでいる自治体があります。
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
不登校児童生徒への支援の在り方についての公式ページ
判断するのは在籍校の校長なので、フリースクールを決める前に、学校へ「この施設に通った場合、出席扱いにできますか」と確認しておくとスムーズです。出席扱いの3つの要件は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
このあと山口県内のフリースクールを紹介しますが、公式サイトから実在を確認できた通所型の施設は瀬戸内側の市に集中していて、萩市や長門市など日本海側には、家から通える範囲に施設がない地域が実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、施設が近くにあっても、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べる仕組みです。2018年の開校からこれまでに、2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる体制も整っています。学習AIが答えを教えるのではなくヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が気になるご家庭でも安心です。
詳細はこちら: クラスジャパン小中学園
近くに通える場所がないときの考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
山口県のフリースクール(市区町村別)
市ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。公式サイトや市の公式ページで実在と所在地を確認できた施設のみ掲載し、確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。
下関市
フリースクール下関
運営: NPO法人Nest
所在地: 下関市生野町2-27-7 4F
対象年齢: 要お問い合わせ(不登校・ひきこもり状態の子ども・若者)
料金: 要お問い合わせ
1996年から下関で活動を続ける老舗のフリースクール。月〜金曜に開いていて、義務教育期間は在籍校の出席扱いに対応しています。無料の初回相談や訪問サポート、毎月の家族会など、本人だけでなく保護者を支える仕組みが豊富です。
宇部市
もうひとつの学校 おかむら塾
運営: 一般社団法人未来は人でつくる
所在地: 宇部市東須恵1271-15
対象年齢: 不登校の小学生・中学生
料金: 要お問い合わせ
森と海に近い環境で、一人ひとりの個性と好奇心、探求心を大切にする「アナザースクール」。在籍校が認めれば、通った日が出席扱いになった事例があります。宇部市のフリースクール等利用支援補助金の認定施設なので、対象のご家庭は授業料の2分の1(月上限2万円)の補助を受けられます。
山口市
Happy Education(ハッピーエデュケーション)
運営: 一般社団法人Happy Education
所在地: 山口市徳地船路575-4
対象年齢: 4歳〜18歳
料金: 年会費5,000円・月会費2,000円
徳地の豊かな自然のなかで、フリースクールと自然体験学習を行う団体。毎週月・水・土曜の11時〜17時に開いていて、出入りは自由です。月会費2,000円と利用しやすい料金で、保護者向けの茶話会や勉強会など家庭を支える活動も行っています。
周南市
フリースクールまなポート
運営: NPO法人まなびデザインラボ
所在地: 周南市河東町9-35
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
コーチングを取り入れて一人ひとりの自己肯定感を育てるフリースクール。週1〜5日の通所コースのほか、放課後クラブやオンライン利用もあり、子どもの状況に合わせて無理なく始められます。無料の「ひるまの寺子屋」や不登校茶話会も開いています。
下松市
フリースペースコティ
運営: NPO法人フリースペースコティ
所在地: 下松市大字末武上1790
対象年齢: 要お問い合わせ(不登校・ひきこもり・発達障害の児童生徒など)
料金: 要お問い合わせ
フリースクール事業と子育て支援、子どもの体験活動、空き家を活用した地域協働をあわせて行うNPO。誰も取り残さない「インクルーシブなサードプレイス」づくりを掲げていて、3世代の交流など地域ぐるみの居場所になっています。
掲載していない市町について
防府市・岩国市・光市・萩市・山陽小野田市・長門市・柳井市・美祢市など、今回掲載していない市町もあります。公式サイトや自治体の公式ページで実在と現在の活動を確認できる通所型のフリースクールが見つからなかったためで、施設がまったくないという意味ではありません。岩国市では2026年4月に新しいフリースクールが開校したという報道もあり、状況は動いています。下松・周南・防府エリアでは民間の支援団体どうしが不登校支援のネットワークをつくっていて、茶話会や親の会から支援につながることもできます。ネット上の一覧には古い情報が残っていることがあるので、通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせでご確認ください。
また、フリースクールがない市町でも、教育支援センター(適応指導教室)という公的な選択肢があります。宇部市のふれあい教室や防府市のオアシス教室のように各市町の教育委員会が運営していて、利用は原則無料です。まずはお住まいの市町の教育委員会に相談してみてください。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選ぶ
フリースクールに優劣はありません。学習と出席扱いに強い場所、自然のなかでゆっくり過ごせる場所、保護者の支えが手厚い場所と、性格はそれぞれ違います。大事なのは、お子さんに合うかどうかです。
ほとんどの施設で見学や相談ができます。今日できる一歩として、気になった施設に「まず見学だけでもいいですか」と1本連絡を入れてみてください。宇部市にお住まいなら、教育委員会 教育支援課に「フリースクールの補助金の対象になりますか」と聞いてみるのもいい一歩です。行くかどうかは、見てから親子で決めていいんです。教育支援センターやオンラインと並行して検討してもまったく問題ありません。
「うちの場合はどう進めればいい?」という段階でも大丈夫です。まずは話を聞いてみるだけでも、気持ちが少し軽くなるはずです。
よくある質問
山口県にフリースクールはいくつありますか?
山口県や県教育委員会による公式のフリースクール一覧は公表されていないため、正確な数はわかりません。この記事では公式サイトや市の公式ページで実在を確認できた5施設を市別に紹介しています。閉所や移転の情報がネット上に残っていることがあるので、必ず最新の公式情報を確認してください。
山口県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
県内で公式に確認できた保護者向けの利用料補助は宇部市の「フリースクール等利用支援補助金」だけです(2026年8月時点)。市立小中学校に在籍する不登校の子が市の認定施設に週1回以上通所すると、授業料の2分の1・月上限20,000円が補助されます。山口県としての助成は確認できませんでした。制度は年度替わりで新設されることがあるので、最新情報はお住まいの市町の教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、指導要録上の出席扱いになる場合があります。文部科学省の通知に基づく仕組みで、学校とフリースクールが学習状況を共有できることなどが条件です。山口県内にも出席扱いに対応している施設があります。施設を決める前に、在籍校へ「この施設なら出席扱いにできるか」を確認しておくと安心です。
