鳥取県でフリースクールを探している方へ。「米子や倉吉から通える場所はある?」「利用料の補助が出ると聞いたけど、うちの町は対象?」と調べてみても、まとめサイトの情報が古かったり、制度の説明が市によって違ったりして、確かめるのに苦労していませんか。
この記事では、鳥取県のフリースクールを市町村ごとに1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、鳥取市・米子市など9つの市町で公式に確認できた利用料補助(月2万〜3万円)の中身を、県や市町の公式情報だけでまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
鳥取県のフリースクールの状況
文部科学省の令和6年度調査では、鳥取県の小中学校における不登校児童生徒数は1,000人当たり42.3人で、全国平均の38.6人を上回っています。およそ24人に1人、1クラスに1人以上はいる計算で、不登校は特別なことではなくなっています。
出典: 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要の公式ページ
鳥取県のフリースクール支援は、全国的に見てもかなり整っています。仕組みは2階建てです。
- 県がフリースクールを審査して公表 県教育委員会の「不登校児童生徒を指導する民間施設のガイドライン」に沿って運営される施設を「出席扱いが考えられる学校外の施設」として通知し、県の公式サイトに14施設の一覧を掲載しています。県はこの施設の運営費を補助する制度(フリースクール連携推進事業補助金。対象経費の2分の1・年400万円まで)も設けていて、施設の利用料が高くなりすぎない土台になっています
- 市町村が保護者の利用料を補助 保護者向けの利用料補助は市町村ごとの制度で、県内の多くの市町がすでに実施しています
保護者向けの補助が公式に確認できたのは次の9市町です(2026年8月時点)。
- 鳥取市: 授業料を月額20,000円まで(授業料の3分の2が上限)+交通費・実習費を小学生月3,000円・中学生月6,000円まで 鳥取市の公式ページ
- 米子市: 授業料を月額20,000円または授業料の3分の2の低い方+交通費・実習費(小3,000円・中6,000円) 米子市の公式ページ
- 倉吉市: 通所費を月額20,000円まで+交通費・実習費(小3,000円・中6,000円) 倉吉市の公式ページ
- 境港市: 授業料を月額20,000円または授業料の3分の2の低い方+交通費・実習費(小3,000円・中6,000円) 境港市の公式ページ
- 北栄町: 授業料の全額を月額30,000円まで。2026年度から上限が月2万円から3万円に増額されました 北栄町の公式ページ
- 大山町: 通所経費の全額を月額30,000円まで 大山町の公式ページ
- 湯梨浜町: 定期的な通所経費を月額30,000円まで+交通費・実習費(小3,000円・中6,000円) 湯梨浜町の公式ページ
- 智頭町: 通所費を月額20,000円まで(授業料の3分の2が上限)+交通費・実習費(小3,000円・中6,000円)。通所開始前に教育委員会への連絡が必要です 智頭町の公式ページ
- 岩美町: 町教育委員会が認定する施設への通所経費を補助 岩美町の公式ページ
対象になるのは、基本的に県のガイドラインに沿って「出席扱いが考えられる施設」として通知されているフリースクールや教育支援センターです。申請時期や必要書類は市町ごとに違うので、利用を始める前にお住まいの市町の教育委員会で確認してください。
県の公式一覧はこちらです。
鳥取県「市町設置の教育支援センター及びフリースクール」
市町設置の教育支援センター及びフリースクールの公式ページ
フリースクールの費用の全体感や、全国の補助制度の考え方はこちらの記事で解説しています。
>>【小中学生向け】フリースクールの費用相場はいくら?補助金や後悔しない選び方まで解説
フリースクールと出席扱いについて
フリースクールでの学びは、在籍校の校長が認めれば指導要録上の「出席扱い」になる場合があります。文部科学省が通知で示している仕組みで、学校とフリースクールが連携し、学習状況を共有できることなどが条件です。鳥取県は、県教育委員会がガイドラインに沿った施設を「出席扱いが考えられる学校外の施設」としてあらかじめ通知している数少ない県で、学校側との話がスムーズに進みやすい環境です。市町の利用料補助も、この通知施設に通うことを前提にした設計が多くなっています。
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
不登校児童生徒への支援の在り方についての公式ページ
判断するのは在籍校の校長なので、フリースクールを決める前に、学校へ「この施設に通った場合、出席扱いにできますか」と確認しておくとスムーズです。出席扱いの3つの要件は、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>「不登校でも出席扱いに?」文部科学省の通知で出席扱いになる3つの要件を徹底解説
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
このあと鳥取県内のフリースクールを紹介しますが、通所型の施設は鳥取市と米子市周辺に集中していて、三朝町や琴浦町、日南町・日野町・江府町の日野郡など、家から通える範囲に施設がない地域が実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。また、施設が近くにあっても、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期のお子さんもいます。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べる仕組みです。2018年の開校からこれまでに、2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる体制も整っています。学習AIが答えを教えるのではなくヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画が気になるご家庭でも安心です。
詳細はこちら: まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
近くに通える場所がないときの考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
鳥取県のフリースクール(市町村別)
市町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。県の公式一覧と各施設の公式サイトで実在と所在地を確認できた施設のみ掲載し、確認できなかった項目は「要お問い合わせ」としています。
鳥取市
牧場フリースクール「まなび〜馬」
運営: 認定NPO法人ハーモニィカレッジ
所在地: 鳥取市吉成2丁目246-4(自由楽舎ハーモニィシドレ。午前は空山ポニー牧場で活動)
対象年齢: 小学生(中学生は要相談)
料金: 月額27,500円(単発利用は1回3,630円)
ポニー牧場を拠点に25年以上活動してきた認定NPO法人のフリースクール。火・水・木曜の9時半〜16時半、定員10名で、馬の世話や畑、ものづくり、個別学習を組み合わせて「自ら学ぶ力」を育てます。
米子市
鳥取フリースクールこ・ラボ米子
運営: 要お問い合わせ(代表は元小学校教諭)
所在地: 米子市法勝寺町65
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 月額16,000円(週1日)〜33,000円(週3日)、入会金11,000円
創作を楽しむ「そうぞう学」、地域の大人から仕事を学ぶ「大人学」、遊びから学ぶ「遊び学」を柱にした学びの場。米子・境港・大山の3校を展開していて、県の公式一覧にも掲載されています。米子市の利用料補助の対象施設です。
倉吉市
フリースクール・S倉吉校
運営: 有限会社阪本進学教室
所在地: 倉吉市東巌城町162-2
対象年齢: 小学3年生〜中学生
料金: 月額30,000円(入会金10,000円、教材費月1,250円)
地元の進学教室が運営するフリースクールで、2025年10月に「不登校児童生徒を指導する民間施設」として認定されました。学習の遅れが気になるご家庭でも相談しやすい、勉強のサポートに強い体制が特徴です。
境港市
鳥取フリースクールこ・ラボ境港
運営: 要お問い合わせ
所在地: 境港市三軒屋町2488-2
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 月額16,000円(週1日)〜33,000円(週3日)、入会金11,000円
水〜金曜の10時〜15時に開所。一人ひとりに合わせた個別最適な学習と、海や地域を生かした体験活動を組み合わせています。境港市の利用料補助(授業料の3分の2・月上限2万円)の対象施設です。
北栄町
フリースクール・S大栄本校
運営: 有限会社阪本進学教室
所在地: 東伯郡北栄町由良宿818-8
対象年齢: 小学3年生〜中学生
料金: 月額30,000円(入会金10,000円、教材費月1,250円)
2017年6月に認定を受けた、県中部で長く続くフリースクール。北栄町は2026年度から授業料補助の上限を月3万円に引き上げたので、対象のご家庭は自己負担を大きく抑えて利用できます。
大山町
鳥取フリースクールこ・ラボ大山
運営: 要お問い合わせ
所在地: 西伯郡大山町冨長159-1
対象年齢: 小学1年生〜中学3年生
料金: 月額16,000円(週1日)〜33,000円(週3日)、入会金11,000円
水〜金曜の10時〜15時に開所し、大山のふもとの自然環境を生かした体験と学習を行っています。大山町には通所経費の全額を月3万円まで補助する制度があり、町内在住なら実質的な負担をかなり抑えられます。
掲載していない市町村について
岩美町・若桜町・智頭町・八頭町・三朝町・湯梨浜町・琴浦町・日吉津村・南部町・伯耆町・日南町・日野町・江府町は、今回の一覧に掲載していません。公式サイトで現在の活動内容まで確認できる通所型のフリースクールが見つからなかったためで、施設がまったくないという意味ではありません。たとえば岩美町には町教育委員会が認定する施設があります(詳細は町の案内ページや教育委員会でご確認ください)。新設や移転で情報は変わるので、通う前には必ず公式サイトと直接の問い合わせでご確認ください。
また、フリースクールがない町村でも、教育支援センター(適応指導教室)という公的な選択肢があります。鳥取県内には市町設置の教育支援センターが11教室あり、鳥取市の「すなはま」や米子市の「ぷらっとホーム」など、各市町の教育委員会に相談すれば利用につながります。利用は原則無料で、多くの市町では通所への交通費等も補助の対象です。
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選ぶ
フリースクールに優劣はありません。馬や自然とふれあいながら過ごせる場所、学習サポートに強い場所、体験活動を大切にする場所と、性格はそれぞれ違います。大事なのは、お子さんに合うかどうかです。
ほとんどの施設で見学や体験ができます。今日できる一歩として、お住まいの市町の教育委員会に「フリースクールの利用料補助はありますか。対象施設はどこですか」と電話で聞いてみてください。鳥取県は9つの市町で補助が確認できた、全国でも支援が手厚い県です。補助の対象施設を聞けば、通える範囲の選択肢も同時にわかります。見学してから親子で決めていいですし、教育支援センターやオンラインと並行して検討してもまったく問題ありません。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
鳥取県にフリースクールはいくつありますか?
鳥取県の公式サイトには、県教育委員会のガイドラインに沿って運営されるフリースクール14施設が掲載されています(2026年8月時点)。鳥取市と米子市周辺に多く、中部は倉吉市・北栄町などにあります。この記事では市町村ごとに1か所ずつ、公式サイトで確認できた6施設を紹介しています。最新の一覧は県の公式ページでご確認ください。
鳥取県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
県として保護者に直接補助する制度はありませんが、市町村の補助が充実しています。鳥取市・米子市・倉吉市・境港市・智頭町は授業料を月2万円まで、北栄町・大山町・湯梨浜町は月3万円まで補助し、交通費・実習費の補助がある市町もあります(2026年8月時点)。対象は県が「出席扱いが考えられる施設」として通知するフリースクール等です。申請方法は市町ごとに違うので、教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
在籍校の校長が認めれば、指導要録上の出席扱いになる場合があります。鳥取県では、県教育委員会がガイドラインに沿った施設を「出席扱いが考えられる学校外の施設」としてあらかじめ通知しているため、学校との話が進めやすい環境です。施設を決める前に、在籍校へ「この施設なら出席扱いにできるか」を確認しておくと安心です。
