香川県でフリースクールを探している方へ。「高松市以外にも通える場所はあるのか」「小豆島や県の東部に住んでいたらどうすればいいのか」「利用料の補助はあるのか」。検索すると施設をたくさん並べた記事は出てきますが、いま本当に通えるのか、いくらかかるのかまで確かめられる情報は多くありません。
この記事では、香川県内のフリースクールを市区町村ごとに1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、香川県と県内市町の補助金の現状、出席扱いの仕組みもまとめました。掲載しているのは、施設の公式サイトや自治体の公的な資料で実在と所在地を確認できた施設だけです。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
香川県のフリースクールの状況
香川県教育委員会の発表によると、令和6年度の県内の不登校児童生徒数は2,777人(小学生858人・中学生1,395人・高校生524人)で、過去最多を更新しました。1,000人当たりの人数では小学生18.5人、中学生56.3人と全国平均より低いものの、増え続けていることに変わりはなく、どの学校にも学校を休んでいる子がいる状況です。
出典: 香川県教育委員会「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の公式ページ
一方で、フリースクールの利用料に対する保護者向けの補助は、香川県にも県内17市町にも、公式に確認できませんでした(2026年8月時点)。動きがまったくないわけではありません。高松市は令和8年度(2026年度)から、民間フリースクール等に対して1団体あたり最大15万円を助成する事業を始めました。ただしこれは施設の運営を支える助成で、保護者が支払う利用料を直接軽くする制度ではありません。
出典: 高松市「令和8年度当初予算の概要」(つながる心と学びサポート事業)
令和8年度当初予算の概要の公式ページ
利用料の補助がない分、知っておきたいのが費用のかからない場所です。県内には市町が設置する教育支援センター(適応指導教室)があり、無料で利用できます。また、この記事で紹介する施設の中にも、丸亀市のReオアシスや観音寺市のぱぴぷぺぽHOUSEのように無料で通える民間の居場所があります。教育支援センターとフリースクールは両方使ってもかまいません。違いはこちらの記事で解説しています。
>>適応指導教室(教育支援センター)とフリースクールの違い。両方使っていいんです
なお、香川県は民間フリースクールの統一的な一覧をまだ公表していません。県教育委員会は令和5年に学校関係者・保護者・フリースクール関係者などでつくる「香川県不登校児童生徒支援協議会」を設け、「不登校児童生徒支援の手引き」でフリースクールを連携先として紹介しています。
不登校児童生徒支援の手引きの公式ページ
フリースクールでも出席扱いになりうる
フリースクールでの学びは、一定の要件を満たせば在籍校の指導要録上「出席扱い」になります。文部科学省が通知で示している仕組みで、判断するのは在籍校の校長です。香川県の「不登校児童生徒支援の手引き」でも、校長と教育委員会が適切と判断した民間施設での相談・指導が出席扱いになりうることが整理されています。
出典: 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)の公式ページ
もし学校に相談して断られてしまったら、こちらの記事が参考になります。
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
このあと紹介するとおり、香川県で通える場所を公式に確認できたのは7市町です。善通寺市や東かがわ市、島しょ部の直島町などには、公式に確認できる民間フリースクールがありませんでした。「通わせたくても通える場所がない」のは、ご家庭の努力不足ではなく、地域の選択肢の問題です。
また、通える場所が近くにあっても、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期もあります。そういうときの選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走しながら、自宅で自分のペースで学べる仕組みです。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる体制も整っています。学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、「ネットばかりにならないか」が心配な方も安心です。
詳細はこちら: クラスジャパン小中学園
香川県のフリースクール(市区町村別)
市区町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
高松市
フリースクール ヒューマン・ハーバー
運営: NPO法人四国ブロックフリースクール研究会
所在地: 高松市上之町3-3-7
対象年齢: 6歳〜18歳
料金: 月会費 小中学生20,000円・高校生30,000円(入会金なし。減免制度・兄弟割引あり)
四国でも歴史の長い民間フリースクールのひとつで、火曜から土曜の10時から17時まで開いています。子どもたち自身がミーティングで活動を決めるのが特徴で、農業体験やキャンプなどの体験活動も豊富です。
なお、高松市内にはこのほかに、学習塾と居場所を組み合わせた「まなびやもも」(一般社団法人もも)や、週1日の自然体験型「自然スクールそらもり」などもあります。
丸亀市
フリースクール Reオアシス
運営: 特定非営利活動法人子どもたちの未来を応援するオアシス丸亀
所在地: 丸亀市葭町38-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 無料
不登校やひきこもりの子どものための無料の居場所です。同じNPOが、食事付きの日もある無料塾「放課後オアシス」も運営しています。利用料がかからないので、「まず外に出るきっかけがほしい」という段階でも試しやすい場所です。開所日は問い合わせて確認してください。
観音寺市
ぱぴぷぺぽHOUSE
運営: NPO法人ミュージックサポートネットワークぱぴぷぺぽ
所在地: 観音寺市粟井町(詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 観音寺市内の小中学生(定員10名程度)
料金: 無料
音楽と食を軸にした、学校になじめない子どものための無料の居場所です。月曜と水曜の11時から16時に学習支援と居場所活動、土曜午前に学習会を開いています。観音寺市も公式サイトで居場所として紹介しています。
ぱぴぷぺぽHOUSEの公式サイト
観音寺市の観音寺市の紹介ページ
さぬき市
クリエイト インターナショナル クリスチャン スクール
運営: 特定非営利活動法人クリエイト
所在地: さぬき市津田町鶴羽1250-5
対象年齢: 小学1年生〜高校3年生
料金: 要お問い合わせ(体験授業は無料)
2006年に教会の中に開かれた小中一貫型のスクールで、月曜から金曜まで開いています。公立学校のカリキュラムに準拠した学習を行うキリスト教主義の学び場で、県内では珍しい平日毎日通えるタイプです。
クリエイト インターナショナル クリスチャン スクールの公式サイト
三豊市
こどもサニーハウス
運営: 子育て応援NPOフレンズ
所在地: 三豊市(詳細は要お問い合わせ)
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: チケット制(10回分5,000円)
月・水・金曜の12時30分から15時30分に開いている、サードプレイス型の居場所です。学習の時間とフリータイムを組み合わせ、月曜は自然体験デイ、農業体験なども行われます。家から出るのが難しい子への訪問対応も相談できます。三豊市の不登校サポート情報でも紹介されています。
綾川町
フリースクール「ひと」塾
運営: NPO法人地域教育福祉会・花さき山
所在地: 綾歌郡綾川町畑田552-4
対象年齢: 不登校の子ども・高校中退者など
料金: 要お問い合わせ
学習支援と生活面の相談援助を行ってきた町内の学び場で、通信制高校と連携した高卒資格の取得支援もあります。公式サイトの情報が少ないため、通う前に電話で最新の活動状況を確認してください。
土庄町
0Live学園(オリーブ学園)
運営: 一般社団法人こころざす
所在地: 小豆郡土庄町渕崎甲2078-8 赤谷ビル1-1
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
小豆島にあるオルタナティブスクールです。「生きる力」を軸にしたカリキュラムで、島のさまざまな産業や職業に触れる職場見学・職業体験を取り入れています。島外の子ども向けの短期離島留学プログラムもあります。不登校の子の受け入れ状況は直接問い合わせて確認してください。
掲載していない市区町村について
坂出市・善通寺市・東かがわ市・宇多津町・多度津町・琴平町・直島町など、今回掲載していない市町では、公式サイトや公的な資料で実在を確認できる民間フリースクールが見つかりませんでした。ただし、新設や移転で状況は変わります。実際、坂出市では2025年に新しいフリースクールが開かれたという地域の報道もありました。通うことを決める前に、必ず施設の公式サイトと直接の問い合わせで最新情報を確認してください。
掲載のない地域でも、公的な選択肢として市町の教育支援センター(適応指導教室)があります。高松市の「新塩屋町 虹の部屋」、東かがわ市の「ふれんど教室」など各地にあり、無料で利用できます。お住まいの市町の教育委員会に相談すれば案内してもらえます。
フリースクールが近くにない地域での考え方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ。フリースクールは「合うかどうか」で選ぶ場所です
フリースクールに優劣はありません。平日毎日通える場所、週に数日の居場所、無料で使える場所、島のオルタナティブスクール。どれが上ということではなく、いまのお子さんに合うかどうかがすべてです。見学してから決めていいですし、教育支援センターとフリースクールを並行して使ってもかまいません。
今日できる一歩をひとつ提案します。在籍校の担任か教頭に、電話で「フリースクールの利用を考えています。出席扱いの進め方を教えてください」とだけ聞いてみてください。香川県の手引きにも出席扱いの仕組みは整理されているので、学校側も相談に乗りやすいはずです。施設を決める前に聞いておくと、あとの手続きがぐっと楽になります。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
香川県にフリースクールはいくつありますか?
香川県は民間フリースクールの統一的な一覧を公表しておらず、正確な総数はわかりません。この記事では、公式サイトや自治体の公的資料で実在を確認できた施設を7市町(高松市・丸亀市・観音寺市・さぬき市・三豊市・綾川町・土庄町)で紹介しています。高松市には複数の施設がある一方、善通寺市や東かがわ市などには公式に確認できる民間施設がないのが現状です。
香川県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
2026年8月時点で、香川県にも県内17市町にも、保護者向けの利用料助成は公式に確認できませんでした。高松市が令和8年度から始めた助成(1団体あたり最大15万円)は施設の運営者向けで、保護者の負担を直接減らす制度ではありません。代わりに、丸亀市のReオアシスや観音寺市のぱぴぷぺぽHOUSEのような無料の民間の居場所と、各市町の教育支援センターは費用がかかりません。最新情報は県と各市町の公式サイトでご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
文部科学省の通知に基づき、学習状況の共有など一定の要件を満たせば、在籍校の校長の判断で指導要録上の出席扱いになります。香川県の「不登校児童生徒支援の手引き」でも、校長と教育委員会が適切と判断した民間施設での相談・指導が出席扱いになりうることが示されています。利用を始める前に、施設と在籍校の両方に出席扱いの実績と進め方を確認しておくと安心です。
