徳島県でフリースクールを探している方へ。「県内にどんな場所があるのか、まとまった情報が見つからない」「利用料の補助はあるの?」と悩んでいませんか。
この記事では、徳島県のフリースクールを市町村ごとに1か所ずつ、順位をつけずに紹介します。あわせて、県と市町村の補助制度について公式サイトで確認できた情報だけをまとめました。
自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。
徳島県のフリースクールの状況
徳島県教育委員会の資料によると、令和6年度の県内の小・中学校における不登校児童生徒数は1,814人(小学校573人・中学校1,241人)で、前年度から52人増えました。1,000人当たりでは36.5人と、全国平均の38.6人に近い水準です。
出典: 徳島県教育委員会 定例会資料(令和7年11月)
徳島県のフリースクールの状況の公式ページ
徳島県には「徳島県不登校児童生徒支援協議会」があり、県のホームページで協議会と連携している民間団体(フリースクール等)13団体が市町村別に紹介されています。施設ごとの紹介シートに活動内容や対象、活動日時がまとまっているので、施設探しの出発点として使えます。
徳島県「不登校児童生徒への支援について(学びの場・相談機関)」
不登校児童生徒への支援について(学びの場・相談機関)の公式ページ
また、不登校のこどもの保護者が中心となって設立した団体「とくしま多様な学びプラットフォーム」が、県や教育委員会と連携して、教育支援センターやフリースクール、親の会の情報を保護者目線でまとめた冊子「まなびのカタログ」を発行しています。県のホームページからPDFで読めるほか、県内の小中学校や支援機関にも配布されています。
徳島県「まなびのカタログ」について
まなびのカタログの公式ページ
肝心の利用料の補助については、徳島県として保護者向けにフリースクール利用料を助成する制度は、2026年8月時点で公式サイト上では確認できませんでした。市町村レベルでは、鳴門市に補助制度があります。
- 鳴門市 市内小中学校に在籍する不登校または不登校傾向の児童生徒を対象に、フリースクール等の民間施設の利用にかかる経費を助成しています(上限は月額1万5千円)。詳しい要件や申請方法は鳴門市教育委員会にご確認ください。出典: 鳴門市の公式ページ
このほかの市町村では、保護者向けの利用料補助は公式サイト上で確認できませんでした(2026年8月時点)。制度は年度替わりで新設・変更されることがあるので、最新情報は各市町村の公式ページや教育委員会でご確認ください。
フリースクールでの学びは出席扱いになる可能性があります
フリースクールなど学校外の施設で学んだ日を、在籍校の「出席扱い」にできる制度があります。文部科学省の通知に基づくもので、在籍校の校長が、施設での学習状況などをふまえて判断します。
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」
不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)の公式ページ
実際に、この記事で紹介する施設の中にも、在籍校への活動報告によって出席日数が認められている例や、町として利用日を出席として扱っている例があります。ただし最終的な判断は学校ごとに異なります。もし学校に断られてしまった場合の進め方は、こちらの記事で解説しています。
>>出席扱いを学校に断られたときはどうする?校長判断を動かす3つの材料
まだ外に出るのが難しい、近くに通える場所がないという方へ
徳島県は、通えるフリースクールがある市町村が県東部に集中していて、お住まいの地域によっては車で1時間かけても通える場所がない、ということが実際にあります。それはご家庭の努力不足ではありません。
また、通える場所があるかどうか以前に、家から出るエネルギーがまだ戻っていない時期もあります。
そういう場合の選択肢として、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走してくれて、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校からこれまでに、2000人以上の不登校の子どもたちを支えてきました。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる仕組みも整っています。学習中は学習AIがヒントを出しながら一緒に考えてくれて、学習以外に使えないフィルタリング設定があるので、ゲームや動画に流れてしまう心配がある方も安心です。
クラスジャパン小中学園
クラスジャパン小中学園
近くに通える場所がない地域での選択肢は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
>>フリースクールが近くにない地域での選択肢。通わずに学びと出席扱いを確保する方法
徳島県のフリースクール(市町村別)
市町村ごとに1か所ずつ紹介します。順位をつけたものではありません。
徳島市
NPO法人フリースクール阿波風月庵
運営: NPO法人フリースクール阿波風月庵
所在地: 徳島市川内町沖島107-1
対象年齢: 中学生・高校生(小学生は要お問い合わせ)
料金: 要お問い合わせ
2001年から活動している、不登校・ひきこもり支援のNPOです。個別相談から家族会、自宅への訪問、外出支援、スクーリング(火・木・金曜)へと段階的につなぐ支援が特徴で、本人だけでなく家族全体を支える姿勢を大切にしています。
鳴門市
ひとみ学舎
運営: 一般社団法人ひとみ学舎
所在地: 鳴門市大津町吉永130-2
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
オルタナティブスクールを主軸に、個別学習支援「デコボコスタディ」、毎月第3土曜の「居場所の会」、子ども歩き遍路などの体験学習を展開している学びの場です。鳴門市には利用経費の補助制度があるので、対象になるかどうかもあわせて市教育委員会に確認してみてください。
阿南市
NPO法人べんざいてんのお家
運営: NPO法人べんざいてんのお家
所在地: 阿南市柳島町弁財天西1
対象年齢: 小学生・中学生(高校生は要相談)
料金: 月額12,600円(単発利用は1回3,000円。2024年1月現在)
火曜から金曜の10時〜15時に開いているフリースクールです。一人ひとりが自分のやりたいことを「選んで」「決めて」「行動する」ことを大切にしていて、ルールも子どもと大人の話し合いで決めます。月1回の「芸術を育む時間」や、保護者向けの学びの場もあります。
神山町
森の学校みっけ
運営: 特定非営利活動法人みっけ
所在地: 名西郡神山町神領字南上角257
対象年齢: 小学生
料金: 月額55,000円(入学金55,000円・施設設備費 年間55,000円。いずれも税込)
月曜から金曜の9時半〜15時に通えるオルタナティブスクールです。朝の「はじまりの輪」でその日やりたいことを話し合い、川遊びや山登り、工作、料理など自然の中の体験を学びにつなげます。在籍校への毎月の活動報告で出席日数が認められている例もあります(学校によって判断が異なります)。
上板町
オルタナティブスクールSUKUMO
運営: 一般社団法人ありかた
所在地: 板野郡上板町瀬部314-10
対象年齢: 要お問い合わせ
料金: 要お問い合わせ
2024年5月に開校した「対話」をベースにした学びの場です。学びの個別化・協働化・プロジェクト化を掲げ、年齢やバックグラウンドの異なる仲間と一緒に、子どもの「生きたいように生きる力」を育むことを目指しています。
藍住町
バーチャルフリースクール Tech LABO(テックラボ)
運営: 一般社団法人SunnyGarden
所在地: 板野郡藍住町富吉字地神60-3
対象年齢: 徳島県内在住の小学生・中学生・高校生
料金: 無料
毎週木曜に開かれる、デジタルものづくりに特化したフリースクールです。教育版マインクラフトの世界に自宅から参加できるバーチャル型と、リアルの活動を組み合わせたハイブリッド型で、徳島県内ならどこからでも無料で参加できるのが大きな特徴です。
那賀町
まんなかの学校
運営: 要お問い合わせ
所在地: 那賀郡那賀町和食郷八幡原162
対象年齢: 小学生・中学生・高校生
料金: 1日2,000円(食費・材料費は別途)
毎週火曜の10時〜15時に活動するフリースクールです。竹林探検やタケノコ掘り、川遊び、草木染め、こんにゃく作りなど、那賀町の自然と地域に根ざした体験型の環境学習と学習サポートを行っています。定員8名の小さな学び場です。
牟岐町
フリースペースわれもこう
運営: 特定非営利活動法人うみのこてらす
所在地: 海部郡牟岐町大字中村字本村14(旧牟岐小学校)
対象年齢: 小学生・中学生・高校生
料金: 無料(昼食の弁当を注文する場合のみ実費)
旧牟岐小学校の校舎を使って、木曜の10時〜15時に開かれているフリースペースです。学習サポートの「学びタイム」、料理をする「クッキングデー」、やってみたいことを形にする「やりたいことプロジェクト」など、子どもの思いに寄り添った活動があり、何もせずそこに居るだけでも大丈夫です。
東みよし町
カフェ ブルースカイ
運営: 要お問い合わせ
所在地: 三好郡東みよし町加茂1952-1
対象年齢: 幼児から高校生まで(保護者も利用できます)
料金: 要お問い合わせ
火曜と金曜の10時〜15時に開かれている、子育てと不登校の応援サロンです。家庭的な雰囲気の中で、遊びや学習、季節のイベントを通して人とのつながりをつくっていきます。県の紹介資料には、東みよし町では利用した日が「出席」として取り扱われると明記されています。
掲載していない市町村について
小松島市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市などについては、公式サイトや公的な一覧で活動内容まで確認できる通所型のフリースクールを見つけられませんでした。新設や移転で情報が変わることもあるため、通う前には必ず各施設の公式サイトと直接の問い合わせで最新情報をご確認ください。
フリースクールがない地域でも、公的な選択肢として市町村の教育支援センター(適応指導教室)があります。徳島県内では徳島市「すだち学級」、鳴門市「うずしお教室」、小松島市「はなみずき学級」、阿南市「ふれあい学級」、吉野川市「つつじ学級」、阿波市「阿波っ子スクール」、美馬市「みまっこ教室」、三好市「そよかぜ学級」など、ほぼ全域をカバーする形で設置されていて、利用は原則無料です。入級を希望する場合は、まず在籍している学校に相談してください。教育支援センターとフリースクールの違いはこちらの記事で解説しています。
>>適応指導教室(教育支援センター)とフリースクールの違い。両方使っていいんです
掲載のない地域にお住まいの場合も、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」なら地域を問わず自宅から利用できます。ネットの先生(担任)が伴走し、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになった実績も多数あります。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
クラスジャパン小中学園
他の都道府県をお探しの方へ
全国47都道府県のフリースクールと補助金の一覧は、こちらのまとめからご覧いただけます。
>>【全国版】47都道府県のフリースクールと補助金一覧。お住まいの県から探せます【2026年最新】
まとめ
フリースクールは、優劣ではなく「その子に合うかどうか」で選ぶものです。今回紹介した施設も、自然体験を軸にする場所、対話を大切にする場所、オンラインで参加できる場所と、それぞれ個性がまったく違います。
まずは気になった施設を1つ見学してみてください。複数を並行して検討しても、教育支援センターと併用してもかまいません。合わなければ変えていい、くらいの気持ちで大丈夫です。
今日できる一歩として、気になる施設に「見学はできますか」とメールを1通送ってみてください。この記事で紹介した施設はどこも見学や体験の窓口を開いています。返事を待つ間に、在籍校に「フリースクールに通った場合、出席扱いになりますか」と聞いておくと、その後の動きがスムーズになります。
完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。
よくある質問
徳島県にフリースクールはいくつありますか?
徳島県のホームページでは、徳島県不登校児童生徒支援協議会と連携している民間団体(フリースクール等)が13団体、市町村別に紹介されています。ただしこれは県内すべての団体ではなく、掲載外で活動している施設もあります。この記事では公式サイトや公的な資料で確認できた施設を9市町について紹介しています。
徳島県でフリースクールの利用料の助成はありますか?
徳島県として保護者向けに利用料を助成する制度は、2026年8月時点で確認できていません。市町村では鳴門市が、市内小中学校に在籍する不登校または不登校傾向の児童生徒を対象に、フリースクール等の利用経費を月額1万5千円を上限に助成しています。制度は年度ごとに変わる可能性があるため、最新情報は各市町村の教育委員会にご確認ください。
フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?
文部科学省の通知に基づき、在籍校の校長が施設での学習状況などをふまえて判断すれば、フリースクールで学んだ日を出席扱いにできます。徳島県内でも、在籍校への活動報告で出席日数が認められている施設や、東みよし町のように利用日を出席として取り扱う自治体があります。まずは在籍校に相談してみてください。
