中学生のお子さんが学校に行かなくなり、オンラインフリースクールを検討している。でも頭の中には「高校受験はどうなるの?」「出席扱いや内申は?」という不安が渦巻いている。この記事は、そんな保護者の方に向けて書いています。
結論からお伝えします。オンラインフリースクールで学ぶ中学生は、高校受験に間に合います。ただし「何もしなくても大丈夫」ではありません。出席扱いの手続きと、内申点の扱いの確認。この2つを早めに動かした家庭ほど、受験の選択肢が広く残ります。この記事では、その具体的な進め方を学年別に整理します。なお、通える場所も含めた中学生のフリースクール全般の話はこちらの記事で解説しています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-chugakusei/
自己紹介が遅れました。小幡和輝です。学校に行かなかった期間が、僕にはおよそ10年あります。その間はフリースクールで学びました。いまは不登校の専門家として本を書いたり、対面やオンラインのフリースクールを運営しながら、2000人以上の子どもたちに関わっています。
オンラインフリースクールの中学生は珍しくない。まず全体像から
文部科学省の調査では、令和5年度の中学生の不登校は21万6,112人にのぼります。クラスに2人はいる計算で、家から学ぶ中学生はもう特別な存在ではありません。
文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
そして高校受験の入り口は、思っているより広く残っています。全日制・定時制・通信制のどれも、不登校だったことを理由に受験できなくなることはありません。実際、僕が関わってきたご家庭でも、中学をほとんど家で過ごした子が高校に進んでいます。
問題は「受けられるか」ではなく、「どの入り口を選べる状態にしておくか」です。それを左右するのが、出席扱いと内申点の2つです。順番に見ていきます。
出席扱いは「入会すれば自動」ではない。校長判断を動かす段取り
文部科学省の通知により、自宅でのICTを活用した学習は、一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いにできます。要件の柱は、保護者と学校が連携していること、訪問等による対面指導が適切に行われること、計画的な学習プログラムであること、学習の記録を学校が把握できること、そして最終的に校長が適切と判断することです。
文部科学省 不登校児童生徒への支援の在り方について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
大事なのは、オンラインフリースクールに入会すれば自動的に出席扱いになるわけではない、という点です。認めるのはあくまで在籍校の校長なので、「学習記録を学校に出せる仕組みがあるスクールを選ぶ」「入会前後に在籍校へ相談する」という段取りが必要になります。学校に断られてしまったときの動き方は、こちらの記事にまとめています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/shusseki-kotowarareta/
ここで、僕自身の話を少しさせてください。フリースクールでの活動が学校の通知簿に反映されているのを見たとき、僕は初めて、自分のやっていることが「サボり」ではないと思えました。出席扱いは欠席日数の帳尻合わせではなく、子どもが自分の毎日を肯定できるようになる仕組みです。受験のためだけでなく、本人が元気を取り戻していくためにも取りにいく価値があります。
内申点はどうなる?入り口を3つに分けて考える
保護者の方が一番心配されるのが内申点です。正直にお伝えすると、出席扱いが認められても、教科の評定(内申点)が必ずつくとは限りません。評定はテストや提出物をもとに各教科の先生がつけるもので、扱いは学校や地域で差があります。だからこそ、高校の入り口を3つに分けて考えてください。
- 内申を使う入り口 公立高校の一般選抜など。定期テストを別室で受ける、提出物を出すなど、在籍校と相談して評定の材料を残す動きが必要になります
- 内申の比重が軽い入り口 都道府県によっては、欠席が多い受験生が事情を書面で伝えられる仕組みがあります。東京都の自己申告書や、調査書を用いずに面接・作文で選抜する都立チャレンジスクールがその例です。お住まいの制度は教育委員会のサイトで確認してください
- 内申をほぼ問わない入り口 通信制高校や一部の私立高校は、書類・面接・作文が中心で、中学の評定はほとんど問われません
3つ目まで含めれば、内申が真っ白でも行き先はなくなりません。ただ、1つ目や2つ目を選べる状態にしておくには中2からの準備が効きます。ここが次の話です。
学年別の逆算。中1・中2・中3、それぞれの今やること
2000人以上のご家庭を見てきて感じるのは、受験の結果を分けるのは学力より「動き出した時期」だということです。学年別に整理します。
- 中1なら 受験より先に、生活のリズムと学ぶ習慣の立て直しに専念してください。出席扱いの相談だけは早めに始めます。前例づくりに時間がかかる学校もあるからです
- 中2なら 内申の本格化が始まる学年です。出席扱いに加えて、定期テストを受ける方法(別室受験など)を在籍校と相談しておくと、公立の一般選抜も視野に残せます
- 中3なら 今からでも間に合います。夏以降なら、内申に頼らない入り口(通信制・私立・チャレンジスクール型)を軸に志望校を組み、学習は入試で使う範囲に絞って戻します。秋からの半年で受験まで走り切った子を、僕は何人も見てきました
中2からの家での勉強の立て直し方は、こちらの記事で詳しく書いています。
https://freeschool.meikogijuku.jp/media/chu2-futoko-benkyo/
どの学年でも共通するのは、「全部を取り戻してから受験」ではなく「使う入り口から逆算して必要な分だけ戻す」という考え方です。伴走してくれる大人がいれば、この設計は難しくありません。
クラスジャパン小中学園という選択肢
この逆算を家庭だけで組むのは大変です。その伴走役として、僕たちはオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」を運営しています。ネットの先生(担任)が一人ひとりに付き、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。
出席扱いについては、クラスジャパンが先駆けとなって学校や自治体と一緒に制度の運用をつくってきた経緯があり、学習記録を在籍校と共有して出席扱いにつなげる連携を数多く積み重ねています。一定の要件を満たせば在籍校の出席扱いになる実績も多数あります。中学生の場合は、担任が受験の話も一緒に考えながら、日々の学習を組み立てていきます。
学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない単元で止まらずに進めます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きなので、受験学年のご家庭でも安心して使えます。
クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/
今日できる一歩
在籍校に電話を1本かけて、「自宅でのオンライン学習を出席扱いにした前例はありますか。調査書には欠席や学習の状況がどう書かれますか」とだけ聞いてみてください。この2つの答えで、お子さんの受験の地図がかなりはっきりします。聞いた内容をメモしておくと、スクール選びの相談もスムーズです。
まとめ
オンラインフリースクールで学ぶ中学生は、高校受験に間に合います。鍵は、出席扱いの段取りを早めに動かすこと、内申の扱いを確認して入り口を3つに分けて考えること、そして学年に応じて「使う入り口から逆算」することです。学校に行っていない時間は、受験の終わりではありません。組み立て直しの始まりです。
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よくある質問
オンラインフリースクールで学ぶ中学生も出席扱いになりますか?
なります。文部科学省の通知に基づき、保護者と学校の連携、計画的な学習、学習記録の共有などの要件を満たせば、在籍校の校長の判断で出席扱いにできます。入会すれば自動で認められるものではないので、学習記録を学校に提出できるスクールを選び、早めに在籍校へ相談してください。
出席扱いになれば内申点もつきますか?
出席扱いと内申点(評定)は別物です。評定はテストや提出物をもとにつくため、出席扱いが認められても評定がつくとは限りません。定期テストの別室受験などを在籍校と相談して材料を残すか、通信制高校や調査書を用いない選抜など、内申の比重が軽い入り口も並行して検討してください。
中3からオンラインフリースクールに入っても高校受験に間に合いますか?
間に合います。中3の夏以降なら、通信制高校や私立など内申に頼らない入り口を軸に志望校を組み、入試で使う範囲に絞って学習を戻すのが現実的です。担任が伴走するスクールなら、志望校決めと日々の学習計画を一緒に組み立てられます。
