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インターナショナルスクールとフリースクールの違い。帰国子女・海外ルーツの子の学び場の選び方

帰国のタイミングが近づいてきて、「インターナショナルスクールとフリースクール、うちの子にはどちらが合うんだろう」と調べ始めた。あるいは、海外ルーツのお子さんの学び場を探していて、名前の似たこの2つの違いがよくわからない。そんな段階の方に向けた記事です。

先に結論を書きます。インターナショナルスクールとフリースクールの違いは「どちらが上か」ではなく、学籍・カリキュラム・言語・費用・進路の仕組みがそもそも別物だという点にあります。だから比べ方は「何を一番守りたいか」で決まります。英語力と国際カリキュラムの継続を最優先するならインターナショナルスクール、日本の学校に在籍したまま、その子のペースで日本での生活に慣れていくならフリースクール。この整理を、公的な情報をもとに一つずつ説明していきます。

自己紹介が遅れました。小幡和輝と申します。僕は不登校の元当事者です。約10年間学校に行かず、フリースクールで学びました。現在は不登校の専門家として、本の執筆や講演をしながら、2000人以上の子どもたちとご家庭をサポートしています。いまは対面やオンラインのフリースクールを運営する立場で、帰国子女のご家庭からの相談も受けています。

目次

インターナショナルスクールとフリースクールは「くらべる土俵」が違う

まず前提の整理です。この2つは同じジャンルの施設ではありません。

インターナショナルスクールは、主に英語で授業を行う教育施設です。法律上の位置づけは学校ごとに異なり、学校教育法第1条の学校(いわゆる一条校)として認められている学校もあれば、各種学校としての認可を受けている学校、認可を受けていない施設もあります。この位置づけの違いが、後で説明する義務教育との関係に直結します。

フリースクールは、民間が運営する学校外の学びの場です。学校の代わりに卒業資格を出す場所ではなく、日本の小中学校に学籍を置いたまま通うのが基本形です。文部科学省の通知に基づく要件を満たせば、フリースクールでの活動が在籍校の出席扱いになる制度もあります(出典: 文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm )。

つまり「学校そのものを替える選択肢」と「学校に在籍したまま使う選択肢」という、役割の違う2つなのです。

6つの軸で見る違い

違いを6つの軸で整理します。

  1. 学籍 インターナショナルスクールは学籍そのものを移す(または最初からそこに置く)選択です。フリースクールは日本の小中学校に在籍したまま通います
  2. カリキュラム インターナショナルスクールは国際バカロレアや各国のカリキュラムに沿って学年・科目・評価が決まっています。フリースクールは決まったカリキュラムがなく、その子に合わせて過ごし方を組み立てます
  3. 言語環境 インターナショナルスクールは英語(または他の外国語)が生活と授業の中心です。フリースクールは日本語が中心で、日本語でのコミュニケーションに慣れていく場になります
  4. 学費帯 インターナショナルスクールの学費は学校によって大きく幅があるため、各校の公式サイトでの確認が必要です。フリースクールは月額制が一般的で、たとえば僕たちの明光フリースクールは週1回20,000円からです。相場はこちらの記事で解説しています https://freeschool.meikogijuku.jp/media/freeschool-cost/
  5. 卒業後の進路 一条校ではないインターナショナルスクールの場合、日本の高校受験や編入学の場面で在籍の扱いに注意が必要です(次のセクションで説明します)。フリースクールは在籍校の卒業がそのまま土台になるので、日本の高校受験のルートに乗りやすい形です
  6. 対象になる子 インターナショナルスクールは英語力・国際カリキュラムの継続を求める子に向きます。フリースクールは、日本の学校の一斉授業にまだなじめない子、集団の中で緊張しやすい子が、自分のペースで通える場所です

こうして並べると、優劣ではなく「守りたいものが違う」ことがわかると思います。

学籍と義務教育の関係。ここだけは必ず確認したい

どちらを選ぶにしても、事前に確認してほしいのが義務教育との関係です。

文部科学省は、一条校として認められていないインターナショナルスクールに学齢のお子さんを通わせた場合、学校教育法上の就学義務を履行したことにはならない、という見解を示しています。また、その後に日本の小中学校へ編入しようとする場面で扱いに注意が必要になることも、同じページで説明されています(出典: 文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1422252.htm )。

これはインターナショナルスクールが悪いという話ではありません。一条校の認可を受けているインターナショナルスクールもありますし、各種学校として長い歴史を持つ学校もあります。大事なのは、検討している学校がどの位置づけなのかを入学前に公式情報で確認し、必要ならお住まいの市区町村の教育委員会にも相談しておくことです。

一方フリースクールは、日本の学校に学籍を置いたまま使うので、就学義務の問題は起きません。要件を満たせば出席扱いになる実績も多数あります。学籍が日本の学校にあることは、進路の選択肢を保つだけでなく、子ども本人の「自分の居場所が認められている」という安心感にもつながります。

帰国子女・海外ルーツの子の学び場をどう選ぶか

その上で、家庭が何を大事にしたいかで整理します。

  1. 英語力と国際カリキュラムの継続が最優先 インターナショナルスクールが候補になります。位置づけ(一条校かどうか)と学費、編入学時の扱いを公式情報で確認した上で選んでください
  2. 日本の学校生活に、その子のペースで慣れていきたい フリースクールが候補になります。学籍は日本の学校に置いたまま、毎日ではなく週1回から通える場所も多く、「日本語の教室の空気」に段階的に慣れる中間地点として使えます
  3. 日本の高校受験・進路を見据えたい 在籍校+フリースクールの組み合わせは、出席扱いの制度も含めて日本の進路ルートと相性がよい形です

「日本の学校がそもそも合っていないかもしれない」と感じている段階の方は、こちらの記事が先に役立つと思います https://freeschool.meikogijuku.jp/media/kikokushijo-gakko-awanai/

また、独自の教育理念で運営されるオルタナティブスクールとの違いはこちらで解説しています https://freeschool.meikogijuku.jp/media/alternative-school-freeschool-chigai/

一つ付け加えたいのは、決まったカリキュラムがないことは、学びがないことではないという点です。僕は学校に行っていない間も、クイズ番組や教育テレビで勉強したり、本を読んだりすること自体は好きでした。カリキュラムの外側でも、好きから始まる学びは進みます。帰国したばかりで日本の教科書に戸惑っている時期こそ、この視点が助けになるはずです。

明光フリースクールという選択肢

明光フリースクール

平日の日中に通える場所として、僕たちは明光フリースクールを運営しています。明光義塾の個別指導の考え方がベースになっていて、一人ひとりに寄り添った運営をしています。プログラミングやeスポーツの時間もあり、「学校ではないけれど通う場所」です。

実際に、帰国子女の生徒も通っています。海外での生活が長かった子にとって、日本の学校の「全員が同じことを同じペースでやる」空気はハードルになりがちですが、フリースクールにはそれがありません。日本語での雑談や集団活動に少しずつ慣れながら、在籍校とのつながり(学籍)は保てる。この「間をつなぐ場所」としての使い方が、帰国後のご家庭に合っています。

学校の出席扱いや自治体の補助金の対象になる実績も多数あります。新規の校舎もどんどん展開していますので、お近くの教室についてはまずはお問い合わせください。

明光フリースクールの詳細はこちら
https://freeschool.meikogijuku.jp/

まだ帰国前の方や、通える範囲に校舎がない方には、オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」があります。ネットの先生(担任)が伴走し、自宅から自分のペースで学べます。2018年の開校から、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。オンラインなので、海外在住の日本人のお子さんが学んでいる事例もあります。帰国前から日本の学習リズムをつくっておく使い方も可能です(時差や在籍校の扱いなど個別の条件は、お問い合わせください)。

学習面では、生徒一人ひとりにカスタマイズされた最先端のAIサポートがあります。答えをすぐ教えるのではなく、ヒントを出しながら一緒に考えるAIなので、わからない場面でつまずかずに答えまで辿り着けます。学習以外の用途には使えないフィルタリング設定付きで安心です。

クラスジャパン小中学園の詳細はこちら
https://www.cjgakuen.com/

今日できる一歩

候補を絞りきれていなくても大丈夫です。今日できる一歩として、検討中の学校・スクールの見学か体験を1件だけ予約してみてください。帰国前ならオンラインでの面談や説明会でかまいません。資料を何日も読み比べるより、子ども本人が場の空気に触れた反応のほうが、ずっと確かな判断材料になります。

まとめ

インターナショナルスクールとフリースクールの違いは、学籍・カリキュラム・言語環境・学費帯・進路の仕組みの違いであって、優劣ではありません。英語と国際カリキュラムの継続を守りたいのか、日本の学校に在籍したまま、その子のペースで慣れていく道をつくりたいのか。ご家庭の優先順位が決まれば、選ぶべき場所は自然に見えてきます。

完璧な正解を最初から選ぶ必要はありません。迷っている段階の相談こそ歓迎です。ひとりで抱え込む前に、話してみてください。

無料のLINE相談はこちら
https://www.obatakazuki.com/lp

よくある質問

一条校ではないインターナショナルスクールに通うと、義務教育はどうなりますか?

文部科学省は、一条校として認められていないインターナショナルスクールに学齢のお子さんを通わせた場合、学校教育法上の就学義務を履行したことにはならないという見解を示しています。検討している学校の位置づけを入学前に公式情報で確認し、お住まいの市区町村の教育委員会にも相談しておくと安心です。

フリースクールに通うと学校の出席扱いになりますか?

フリースクールは日本の小中学校に学籍を置いたまま通う形が基本で、文部科学省の通知に基づく要件を満たし在籍校の校長が認めれば、出席扱いになる制度があります。明光フリースクールでも出席扱いの実績が多数あります。最終的な判断は在籍校が行うため、まず学校に相談してみてください。

海外在住のまま、日本のオンラインフリースクールで学べますか?

オンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」では、海外在住の日本人のお子さんが学んでいる事例もあります。帰国前から日本の学習リズムをつくっておく使い方も可能です。時差や在籍校の扱いなど個別の条件があるため、詳しくはお問い合わせください。

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この記事を書いた人

1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、定時制高校を経て、その後、国立大学へ進学。不登校の専門家として、不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し活動。オンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに2000人以上の不登校生徒をサポート。著書に『学校は行かなくてもいい/英治出版』『学校では教えてくれない 稼ぐ力の身につけ方/小学館』など計6冊。講演、メディア出演も多数。

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